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フェリドール帝国編 〜砂塵の流れ着く不朽の城〜
破滅へ向かう
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人間の暴挙の象徴であるスィナーンが陥落した。その報せは瞬く間に帝国全土へ広がり、魔人達を震撼させた。
「早くしろ!敵は直ぐそこまで迫っている!」
街では徴兵によって男女問わず戦える者が連れて行かれ、経済は低迷していた。
「父さん、行っちゃうの?」
幼子は徴兵された父に抱き着いて問うた。
「ああ。戦争に勝ったら金をいっぱい貰えるらしい。戦争が終わったらあちこち遊びに行けるぞ」
しかし、子供は戦争が何かを薄々と気付いていた。
「嫌だ!父さんが家に居ないと嫌だ!」
父親は顔を歪めた。我が子を心配させまいと気丈に振る舞ってはいたが、戦争なんかやって何になるのだろう。
「おい、行くぞ」
隣人が父親の肩を掴んだ。その反対の手には、子供から送られた萎れかけの花がある。
「大丈夫、帰ってくるよ」
二百年前まで、この付近は豊かな土地だった。しかし、大地は乾いてひび割れ、サボテン以外の植物はまともに育たない。あの花も、何とか蕾から花開いたものなのだろう。兵糧は期待出来ない。戦死せずとも、最悪は餓死するだろう。
「…生きて帰るぞ」
隣人は花を握り締めて言った。父親は頷く。
「…ああ。俺達には、英雄アレッサンドロがついている」
負ける筈も無い。自分達の背後に居るのは、生き残った英雄なのだから。
(此処は…何処だ?)
目が覚めると、そこは懐かしい場所だった。
(不朽城…!?)
咄嗟に、これは夢だと気が付く。つい数時間前迄は帝国軍と戦っていたのだ。
『アレン…』
掠れた声がする。その声の方を向くと、柱に縛り付けられたフレデリカが生きたまま臓物を引き出されていた。
「フレデリカ!?」
『そのまま、目が覚めなければ良かったのに…』
アレンは自分も柱に縛り付けられている事に気付いた。
野次や罵詈雑言、石やゴミが飛び交う不朽城の大広場。そこは公開処刑が定期的に行われる場でもあった。
『この裏切り者が!』
『ドブネズミはドブネズミらしく、ドブに居れば良かったものを!』
石が頭に当たり、血がぽたぽたと垂れてくる。それは夢と言うには鮮明過ぎて、アレンは夢だという事を忘れていた。
執行人がアレンの髪を掴んだ。
『お前が帝国に敵対する道を選んだその先が、これだよ』
そう言って無理矢理アレンの髪を引っ張って連合軍の面々を見せる。
ロルツとネメシア、ゼオルは未だ激しい抵抗をしており、苏月は舞蘭と娘を守る為に槍で滅多刺しにされて絶命し、美凛と舞蘭は彼の亡骸の下で泣き喚いている。アルフォンサは自慢の赤毛を無惨に刈り取られ、滅多刺しにされて絶命した。シルヴェストロも激しく抵抗するが、魔導銃によって撃ち抜かれて殺されてしまう。
連合の面々だけではない。帝国を裏切った十二神将達も、生きたまま焼かれている。
アレンの足元に銃で撃ち抜かれたアンバーが落ちてきた。それと同時にゼオル達も殺される。
そんな中、アイユーブだけが静かに佇んでいた。まるで恐怖で立ちすくんでいるようにも見えるが、何処か遠く感じる。
アレンがアイユーブに何か言おうとしたその瞬間、腹部に激痛が走る。
「ぐ、がぁ…ッ!」
執行人がアレンの腹を裂いて、臓物を抉り出したのだ。
『アレン!ねぇお願い止めて、私だったらいつまでも死なないからさぁ、彼を苦しめないでよ!』
惨めなフレデリカの懇願も虚しく、臓物は執行人の手によってぼろぼろと出てくる。
フレデリカとアレンの身体を縛る縄は特殊な作りのようで、魔法を発動出来ない。
アレンはフレデリカの方を向いた。自分は此処で、フレデリカに限りある時を返す事も出来ないまま死んでしまう。だったら、今まで言ってこなかった言葉を言うべきだろう。
「フレデリカ、俺…⸺」
『余計な事を喋るなドブネズミ!』
執行人の人間よりずっと大きな拳が、アレンの横っ面を張り飛ばした。その拍子に首の骨が嫌な音を立てる。
『アレン!?ねぇアレン!』
フレデリカの声がだんだん遠くなる。結局、自分は想いを伝える事も出来なかった。
(情けないな…)
フレデリカの絶望に満ちた高い声は次第に遠くなるが、今度は同じ声だが違う声色の声が近付いてくる。
(フレデリカ…?)
もう動かないアレンの身体を、あの黄色い声が揺るがす。
「アレン、アレン!」
天幕に響く黄色い声。その声に思わず安堵の溜息を吐く。すると、今度は御代官様がアレンの胸に乗ってきた。
「何だ、夢か…待って嘘だろ、首痛い!」
フレデリカは溜息を吐いた。
「そりゃあ、そんな姿勢で寝てたらね」
アレンは冷静になって自分の姿勢を確認した。枕より下に頭が来て、首を横に無理矢理捻じ曲げているような姿勢だ。
「寝違えた…」
「医療部隊から湿布を貰ってくるよ。御代官様と待ってて⸺」
アレンはそう言って出て行こうとするフレデリカの白い手を掴んだ。
「どうしたの、首痛いんじゃない?」
「痛い。痛いけど…」
三十四にもなって、魘されていたなんて言えるわけがない。冬を迎えれば三十五歳なのだ。
顔を赤らめて口をもごもごと動かすアレンを見たフレデリカは、紙に湿布と書いて変な刺繍入りの巾着に入れると、それを御代官様の首に掛けた。
「よし、医療部隊の所に行ってきて。アリシアとコンラッドが居るから分かる筈よ」
アリシアと聞いた御代官様は喜び勇んで天幕を飛び出た。
フレデリカはアレンの横に転がる。
「嫌な夢、見てたのね」
「…魘されてた?」
「ええ。酷く魘されてた」
アレンがぽつりぽつりと夢の詳細を話すと、フレデリカは言った。
「それは預言ね。シュルークとアイユーブの持つ預言の力は、時として他人に影響する事がある。私も度々シュルークの預言を見た。そしてその数ある預言の内で、たった一つの結末を回避出来た」
数ある預言の内でたった一つ。このままでは、帝国軍に敗れてあの結末を迎えてしまうのだろうか。
「その預言は、恐らく今のまま不朽城を攻撃した末のもの。その未来は高い計算力による演算で弾き出されたものだけど、壊す鍵はきっと近くにある」
アレンは目を閉じてその鍵と成り得るものを考え始めた。やがて、その思考は二人の女に結び付く。
父の亡骸の下で鳴き喚いていた美凛、そして器を探して彷徨う李恩。
フレデリカは微笑んだ。
「私達、同じ事を考えてるかも」
「だけど、あの李恩の状態は何とかしないと」
美凛の両親は恐ろしい。無理矢理にでも転生させたら、怒り狂って何をしでかすか分からない。
アレンは進軍中も、時間があれば李恩について調べていた。現在の本家当主である苏月に聞いても病死以外にはこれといった情報は無かった。
「朱雀宮を始めとした妃嬪の宮殿とは、李恩が死んだ直後に当時の麟鳳宮⸺皇帝の寝殿を囲うように建てられたくらいしか分からない…」
皇帝の寝殿だった麟鳳宮を差し置いて、わざわざ新しく鳳凰殿(現在の皇帝の寝殿)を建てる必要があっただろうか。
思案するアレンの髪をフレデリカは撫でた。
「まだ夜中よ。考えるのは明日にしましょう」
天幕の外から小さな足音がする。御代官様だ。
御代官様は湿布の匂いを纏いながら入って来ると、おやつを寄越せと言わんばかりに鼻を鳴らした。
「はいはい、おやつね」
フレデリカはアレンのポーチに手を突っ込むと、御代官様の大好物であるチーズを取り出した。
「はいお座り…よし」
御代官様がチーズを美味そうに食べると、フレデリカは巾着の中にある湿布を取り出した。
「三枚入ってる。アレン、起きて」
アレンは身体を起こすと寝間着をずらして首を傾けた。
「普通は背中を向けると思うんだけど…まあ良いや。あらら、ちょっと腫れてるね」
湿布の独特な匂いがする。
「よし、これで大丈⸺」
アレンはフレデリカの腰に手を回すと抱き寄せた。
「わっ、今日は甘えたい日なの?」
「…湿布が臭いから」
意に反して、口は思ってもいない事を口走る。湿布が臭いとは思っているが、他に言いたい事がある。しかしこの頑固な口は想いを伝えられない。
(アレッサンドロも、言いたい事言えずに死んだのに)
今世もそうなってしまうのだろうか。
「また寝違えないよう、近くで寝ててよ」
何とか言えた言葉がそれだった。
フレデリカはおかしそうに笑った。
「はいはい、分かってるよ」
そう言うと、二人で布団の中へ入る。
御代官様はそれを見ると、何処か嬉しそうに尻尾を振りながら天幕を出た。
「早くしろ!敵は直ぐそこまで迫っている!」
街では徴兵によって男女問わず戦える者が連れて行かれ、経済は低迷していた。
「父さん、行っちゃうの?」
幼子は徴兵された父に抱き着いて問うた。
「ああ。戦争に勝ったら金をいっぱい貰えるらしい。戦争が終わったらあちこち遊びに行けるぞ」
しかし、子供は戦争が何かを薄々と気付いていた。
「嫌だ!父さんが家に居ないと嫌だ!」
父親は顔を歪めた。我が子を心配させまいと気丈に振る舞ってはいたが、戦争なんかやって何になるのだろう。
「おい、行くぞ」
隣人が父親の肩を掴んだ。その反対の手には、子供から送られた萎れかけの花がある。
「大丈夫、帰ってくるよ」
二百年前まで、この付近は豊かな土地だった。しかし、大地は乾いてひび割れ、サボテン以外の植物はまともに育たない。あの花も、何とか蕾から花開いたものなのだろう。兵糧は期待出来ない。戦死せずとも、最悪は餓死するだろう。
「…生きて帰るぞ」
隣人は花を握り締めて言った。父親は頷く。
「…ああ。俺達には、英雄アレッサンドロがついている」
負ける筈も無い。自分達の背後に居るのは、生き残った英雄なのだから。
(此処は…何処だ?)
目が覚めると、そこは懐かしい場所だった。
(不朽城…!?)
咄嗟に、これは夢だと気が付く。つい数時間前迄は帝国軍と戦っていたのだ。
『アレン…』
掠れた声がする。その声の方を向くと、柱に縛り付けられたフレデリカが生きたまま臓物を引き出されていた。
「フレデリカ!?」
『そのまま、目が覚めなければ良かったのに…』
アレンは自分も柱に縛り付けられている事に気付いた。
野次や罵詈雑言、石やゴミが飛び交う不朽城の大広場。そこは公開処刑が定期的に行われる場でもあった。
『この裏切り者が!』
『ドブネズミはドブネズミらしく、ドブに居れば良かったものを!』
石が頭に当たり、血がぽたぽたと垂れてくる。それは夢と言うには鮮明過ぎて、アレンは夢だという事を忘れていた。
執行人がアレンの髪を掴んだ。
『お前が帝国に敵対する道を選んだその先が、これだよ』
そう言って無理矢理アレンの髪を引っ張って連合軍の面々を見せる。
ロルツとネメシア、ゼオルは未だ激しい抵抗をしており、苏月は舞蘭と娘を守る為に槍で滅多刺しにされて絶命し、美凛と舞蘭は彼の亡骸の下で泣き喚いている。アルフォンサは自慢の赤毛を無惨に刈り取られ、滅多刺しにされて絶命した。シルヴェストロも激しく抵抗するが、魔導銃によって撃ち抜かれて殺されてしまう。
連合の面々だけではない。帝国を裏切った十二神将達も、生きたまま焼かれている。
アレンの足元に銃で撃ち抜かれたアンバーが落ちてきた。それと同時にゼオル達も殺される。
そんな中、アイユーブだけが静かに佇んでいた。まるで恐怖で立ちすくんでいるようにも見えるが、何処か遠く感じる。
アレンがアイユーブに何か言おうとしたその瞬間、腹部に激痛が走る。
「ぐ、がぁ…ッ!」
執行人がアレンの腹を裂いて、臓物を抉り出したのだ。
『アレン!ねぇお願い止めて、私だったらいつまでも死なないからさぁ、彼を苦しめないでよ!』
惨めなフレデリカの懇願も虚しく、臓物は執行人の手によってぼろぼろと出てくる。
フレデリカとアレンの身体を縛る縄は特殊な作りのようで、魔法を発動出来ない。
アレンはフレデリカの方を向いた。自分は此処で、フレデリカに限りある時を返す事も出来ないまま死んでしまう。だったら、今まで言ってこなかった言葉を言うべきだろう。
「フレデリカ、俺…⸺」
『余計な事を喋るなドブネズミ!』
執行人の人間よりずっと大きな拳が、アレンの横っ面を張り飛ばした。その拍子に首の骨が嫌な音を立てる。
『アレン!?ねぇアレン!』
フレデリカの声がだんだん遠くなる。結局、自分は想いを伝える事も出来なかった。
(情けないな…)
フレデリカの絶望に満ちた高い声は次第に遠くなるが、今度は同じ声だが違う声色の声が近付いてくる。
(フレデリカ…?)
もう動かないアレンの身体を、あの黄色い声が揺るがす。
「アレン、アレン!」
天幕に響く黄色い声。その声に思わず安堵の溜息を吐く。すると、今度は御代官様がアレンの胸に乗ってきた。
「何だ、夢か…待って嘘だろ、首痛い!」
フレデリカは溜息を吐いた。
「そりゃあ、そんな姿勢で寝てたらね」
アレンは冷静になって自分の姿勢を確認した。枕より下に頭が来て、首を横に無理矢理捻じ曲げているような姿勢だ。
「寝違えた…」
「医療部隊から湿布を貰ってくるよ。御代官様と待ってて⸺」
アレンはそう言って出て行こうとするフレデリカの白い手を掴んだ。
「どうしたの、首痛いんじゃない?」
「痛い。痛いけど…」
三十四にもなって、魘されていたなんて言えるわけがない。冬を迎えれば三十五歳なのだ。
顔を赤らめて口をもごもごと動かすアレンを見たフレデリカは、紙に湿布と書いて変な刺繍入りの巾着に入れると、それを御代官様の首に掛けた。
「よし、医療部隊の所に行ってきて。アリシアとコンラッドが居るから分かる筈よ」
アリシアと聞いた御代官様は喜び勇んで天幕を飛び出た。
フレデリカはアレンの横に転がる。
「嫌な夢、見てたのね」
「…魘されてた?」
「ええ。酷く魘されてた」
アレンがぽつりぽつりと夢の詳細を話すと、フレデリカは言った。
「それは預言ね。シュルークとアイユーブの持つ預言の力は、時として他人に影響する事がある。私も度々シュルークの預言を見た。そしてその数ある預言の内で、たった一つの結末を回避出来た」
数ある預言の内でたった一つ。このままでは、帝国軍に敗れてあの結末を迎えてしまうのだろうか。
「その預言は、恐らく今のまま不朽城を攻撃した末のもの。その未来は高い計算力による演算で弾き出されたものだけど、壊す鍵はきっと近くにある」
アレンは目を閉じてその鍵と成り得るものを考え始めた。やがて、その思考は二人の女に結び付く。
父の亡骸の下で鳴き喚いていた美凛、そして器を探して彷徨う李恩。
フレデリカは微笑んだ。
「私達、同じ事を考えてるかも」
「だけど、あの李恩の状態は何とかしないと」
美凛の両親は恐ろしい。無理矢理にでも転生させたら、怒り狂って何をしでかすか分からない。
アレンは進軍中も、時間があれば李恩について調べていた。現在の本家当主である苏月に聞いても病死以外にはこれといった情報は無かった。
「朱雀宮を始めとした妃嬪の宮殿とは、李恩が死んだ直後に当時の麟鳳宮⸺皇帝の寝殿を囲うように建てられたくらいしか分からない…」
皇帝の寝殿だった麟鳳宮を差し置いて、わざわざ新しく鳳凰殿(現在の皇帝の寝殿)を建てる必要があっただろうか。
思案するアレンの髪をフレデリカは撫でた。
「まだ夜中よ。考えるのは明日にしましょう」
天幕の外から小さな足音がする。御代官様だ。
御代官様は湿布の匂いを纏いながら入って来ると、おやつを寄越せと言わんばかりに鼻を鳴らした。
「はいはい、おやつね」
フレデリカはアレンのポーチに手を突っ込むと、御代官様の大好物であるチーズを取り出した。
「はいお座り…よし」
御代官様がチーズを美味そうに食べると、フレデリカは巾着の中にある湿布を取り出した。
「三枚入ってる。アレン、起きて」
アレンは身体を起こすと寝間着をずらして首を傾けた。
「普通は背中を向けると思うんだけど…まあ良いや。あらら、ちょっと腫れてるね」
湿布の独特な匂いがする。
「よし、これで大丈⸺」
アレンはフレデリカの腰に手を回すと抱き寄せた。
「わっ、今日は甘えたい日なの?」
「…湿布が臭いから」
意に反して、口は思ってもいない事を口走る。湿布が臭いとは思っているが、他に言いたい事がある。しかしこの頑固な口は想いを伝えられない。
(アレッサンドロも、言いたい事言えずに死んだのに)
今世もそうなってしまうのだろうか。
「また寝違えないよう、近くで寝ててよ」
何とか言えた言葉がそれだった。
フレデリカはおかしそうに笑った。
「はいはい、分かってるよ」
そう言うと、二人で布団の中へ入る。
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