あの時

ソメイヨシノ

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図書室の彼 3

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高校が離れたら、もう繋がりはなくなる。

彼は携帯を持っていないし、持っていたとしても交換したいと言う勇気はない。

卒業まであと数日。

どうにか行動をしないと、もう一生会わなくなってしまう。

でも、どう話しかけていいか分からない。

あれだけ図書室で話していたのに、話しかけ方が分からない。

そんなことを考えているうちに、卒業式当日になってしまった。

今日、勇気を出さなければきっと私は後悔する。

告白なんかできなくても、せめて最後に話したい。

私は勇気を出して話しかけようと、彼に近づいた。

「図書室」

私が声を発するより先に彼が話し始めた。

「え?」

「この1年、図書室ではよく話してたけど、教室で話したことは無かったよね」

「まあ、そうだね」

「そういえば僕、図書室に忘れ物したから取ってくるよ 着いてきてくれない?」

チャンスだと思った。
2人きりになって、告白できるチャンスだと思った。

もちろん私は大きく頷いて、彼の後ろを着いていった。
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