メクレロ!

ふしかのとう

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第五章 四角三角

第16話

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 「えっ…と?ま、ミコ達は仲良さそうだからまだ関係無いのかな?とにかく男女の問題は寝れば大概上手くいく。覚えとくと良い。」

 メラマさんが酔ってるからか流してくれて良かった…あのまま追及されてたら、ろくなことにならないだろう。

 それにしても、だ。

 王様も同じ事言ってたよな。これは本当にそういうことなのかもしれない。しっかり覚えておこう。

 さて、このままこんな話題が続くのは危険だ。アッちゃんがどんな風だったか聞いたら、酔った勢いで詳しく話してくれそうだけど、今はミコも居る。

 「そういえば、メラマさんは城で魔法の研究をしてるんですよね?どんな研究なんですか?」

 「ん?ああ、水の魔法だよ。今この国では火と水が主だけど、火に入る人が多い。だから、火を使う人でも水を使えるように出来ないかと思って文献を漁ったりしてる。」

 「ふぅん。でも、あんたは風だけよね?リリーディアはおじいちゃんが水だったから教会で結婚して水も使えるけど、アッちゃんもエルフだし。」

 「そうだな、俺は風だけ。ただ、俺達は人間の魔法とは違うだろ?そこにヒントがあるんじゃないかって話なんだが…ミコはタキ君に魔法紙を作ったんだって?」

 「ええ。」

 「さっきタキ君に見せて貰ったんだが、ちょっとよく分からなくてね。聖水で書いたっていうことだけど、詳しく教えてくれないか?」

 「そうねぇ…断るわ。」

 「え?ミコ?なんで?」

 断るの?

 「だってまだ研究途中だし、自分の研究してきたことを他の研究者にほいほい詳しく教えるのは、違うわ。」

 「そうだな、俺も少しずるかった。それならどうだろう?ミコも城で研究しないか?城の書庫を自由に使えるし、お金も出るし、必要な物も割とすぐ手に入る。それで、研究者同士、情報を共有するというのは?」

 おお。まさかの勧誘だ。

 「それならまぁ、有り難いとも思うけど…でも、そんなに簡単に入れる研究所じゃないでしょ?あんたがどれだけ最低なすかぽんたんでも、優秀なのは知ってるわ。」

 つまり、優秀なすかぽんたんって訳だ。

 「俺が推薦状を書く。そうすればミコは王様の面接を受けられる。そこは勿論ミコ次第だが、俺はミコの研究内容なら問題無いと思うな。」

 「王様か…。」

 「俺も聞いてみようか?」

 「タキ君は王様を知ってるのか?」

 「はぁ、まぁ知ってると言えば知ってます。何回かお会いして話しただけですけど…。」

 「えぇっ!?俺なんか何十年もやってて、面接の時しかお会いしたこと無いけど…なんでまた?」

 「薬を頼まれまして、それで。ほら、俺は魔法で治せるから、その関係で薬も作れまして。」

 バキーンと長持ち。

 「薬?王様はどこか悪いのか?」

 「そういう訳じゃ無いんですが、内緒と言われてるので。」

 「ふぅん、なら良いが…会おうと思えば会えるのかい?」

 「ええまぁ。多分ですけど…。」

 「それなら、今度2人で行ってみれば?俺が書くより早いだろうし。」

 「ええ…まぁ、ちょっとタキ君と話し合ってから。」

 「俺と?」

 「うん。まぁ、その、仕事となれば、家を空けることになるし、一応その、一緒に住んでる訳で…。」

 「奥さんは旦那さんと、ちゃんと話し合って決めたいんだそうだ。」

 「う…。」

 「ふふっ、そうだね。話し合って決めよう。」

 「うん…。」

 「いやぁ、ミコがこんなになっちゃうとはね。今度はちゃんとアジも混ぜないと怒られちゃうな。次は4人でゆっくりやろうよ。タキ君の魔法のこととかも聞いてみたいし。」

 「喜んで。俺も良く解ってないからちゃんと説明出来るか解りませんけどね。」

 「それでも良いさ。魔族の知り合いなんて居ないから新鮮だよ。」

 「…メラマさんは、魔族に対して思うこととか無いんですか?」

 「話には聞くけど、聞くだけだからね。でも、ミコの選んだ恋人なら、俺にとっても親戚みたいなもんさ。」

 「そう言って貰えると嬉しいです。」

 「ただまぁ、あんまり公言はしない方が良いだろう。必ずしも印象が良い訳では無いから。」

 「そうですね。気を付けます。」

 「ま、俺やアジ、それに他の幼馴染み達は皆誰も気にしてないから、次に集まりやる時は是非一緒に来てくれ。皆にもこんなミコを見せてやりたいから。」

 「ちょっ、見世物じゃないんだからね!」

 「ははは、いずれ結婚式となりゃ見世物になるんだから、その練習だと思ってさ。」

 「うぅ…やりにくいったら無いわね…。」

 「あはは。それじゃそろそろアジの仕事も終わる頃だし、俺は帰るよ。楽しかった。支払いしとくから好きなだけ居ると良い。それじゃタキ君にミコ、またね。」

 「ありがとうございます。ご馳走様でした。」

 「ありがと、またね。アッちゃんによろしく。」

 メラマさんは帰っていった。


 「…さて、どうする?」

 「わ、私達は別に男女の問題がある訳じゃないしもうじきブルを迎えに行かなきゃだしだから今すぐだと落ち着かないし…。」

 えっちの話じゃねぇ。

 「いや、王様の話。」

 「……。」

 赤い顔で口をぱくぱくさせてる。

 …可愛いので小さいチーズを放り込んだ。

 「はむ…あ、蜂蜜?美味しい…そうね。狙ってみても良い?」

 「蜂蜜つけて食べるの初めてだけど、美味しいよね。ミコがやりたいなら賛成だし、協力するよ。」

 「ありがと。協力って言っても、紹介してくれるだけで良いわ。あとは自分でなんとかする。論文まとめたり、色々忙しくなるわね。」

 「いやいや、ご飯作ったり、掃除したり、色々出来ることはあると思うんだよね。」

 「ふふっ、それじゃどっちが奥さんか解らないわね。」

 「奥さんか…ミコが仕事から帰ったら、おかえり!ご飯にする?お風呂にする?それとも俺?だね。」

 「ふふっ、悪くないわね。」

 「でも、おかえりのハグが良いんだっけ?」

 「まぁ、悪くないわね…っていうか、よく覚えてるわね。」

 「ミコのことなら何でも覚えてるよ。」

 「……むぅ。」

 赤い顔でむくれた。

 「どうしたの?」

 「覚えてるのに、忘れてることもある。」

 「ハグしたら好きだよって言うこと?」

 「むぅ…。」

 当たりらしい。覚えてるんじゃねぇか!と言わんばかりだ。そらまぁ、覚えてますよ。

 …しかし、子供みたいだな。

 メラマさんと居たから、幼馴染みみたいな感じが残ってるんだろうか。こんなミコも可愛くて良い。

 「好きだよ。」

 「私も好き。ね?キスして?」

 「外だけど?」

 「軽くで良いから。ね?ん。」

 甘えてくるミコに軽く口付ける。

 「好きだよ。」

 「んふふ…。」

 顔がとろけてる。可愛過ぎるな。

 「あのさ、タキちゃん達滅茶苦茶目立ってるからね?」

 「あら、オリア仕事終わり?お疲れ様。」

 オイちゃんに話し掛けられて、瞬時にいつものミコに戻るミコ。

 「全然誤魔化せてないからね?」

 顔が赤いのは戻り切らなかったミコ。

 「私は仕事終わって、これからマキちゃんとこで飲もうかなって。そしたらタキちゃんとミコちゃん見えたから声掛けようかと思ったらチューするんだもん。学生さん達びっくりしてたわよ?」

 「いやはやお恥ずかしい。」

 「タキちゃん全然平気そうじゃん。さ、私にもちゅうして?」

 「良いよ、ほっぺで良い?」

 「なんちゃって…えぇっ!?」

 「ほら、おいで?」

 「いや、別に私はそんな、ミコちゃんも駄目って、多分駄目って、その、そんなつもりじゃなくて…。」

 オイちゃんは、違うの違うのと言いながら、もじもじ近付いてきた。

 「…良いの?」

 ちゅ。

 ぷにっぷにだな。今度摘んでみよう。

 「…ミコちゃんごめん。タキちゃんが変になっちゃった…私が変なのかな?」

 「あら?良かったわね?オリアったら顔真っ赤よ?」

 仕返しミコ。

 「ミコちゃん!?え、あ、これは違うから!タキちゃんが、そう!タキちゃんのせいだから!」

 「まぁまぁ、オイちゃんも飲むでしょ?さっ、どうぞどうぞ。」

 「んむぅ…飲むけど!…んっ、んっ、くあぁ堪らん!」

 「オイちゃんがおっちゃんに。」

 「んなっ!?職場がおじさん達ばっかりだからしょうがないでしょ!」

 「馴染んでるようで何よりだよ。何か食べる?何か頼もうか?」

 「ううん、後でロースト食べるからフォークだけ貰ってくるね。あ、お酒もか…まだ飲むよね?」

 「うん、悪いね。」

 「良いの良いの!じゃ行ってきま~す。」

 きぃ、ぱたん。

 ーすみませ~ん……。


 「見られちゃったね。」

 「良いわよ。だから、ね?」

 唇を突き出してくるミコ。

 「今度こそ怒られちゃうかしら?ん…。」

 「良い加減にすて貰おうがな!?」



 笑顔で歯を食いしばってこめかみに青筋立ってるのって、実際見ると凄く怖いんだぜ?



 ・・・。


 「ふぅん、ブルちゃんがマキちゃんとこでねぇ。」

 「楽しんでるみたいよ。服は可愛いし、マキもリズも優しくて、おかみさんにも褒められたって。」

 「ブルちゃんがあの服着たら絶対可愛いよね!タキちゃんも見た?」

 「うん。良く似合ってて、可愛かった。」

 「喜んでたでしょ?」

 「え?」

 「ブルちゃんよ?褒めてあげたんでしょ?」

 …あれ?

 確かブルゼットが俺達のところに来たらすぐにリズィ先輩に怒られて、シンと皿洗いして、マキちゃんに怒られて…あ。

 「タキちゃん?まさか…。」

 「だだだ大丈夫!今日は褒め殺すつもりでいくから!」

 「いやいや!最初が大事なんじゃん!うわ、ブルちゃん可哀想!ミコちゃんさんはどう思われますか?」

 「事情は知ってるけど、褒める時間が無かった訳じゃないわ。よって、タキ君は有罪とします。」

 「では、タキちゃんは罰として…ほっぺにちゅう?」

 「さっきしたじゃん。しかもなんでおっちゃんに?」

 「おっちゃんじゃねぇし。私にじゃないよ!ブルちゃんに、だよ!」

 「…ブルゼットに?」

 「何よ?嫌なの?」

 「嫌な訳無いでしょ?あんな可愛いいも…いかん。これはいかんな。」

 「今頃気付いたの?そうです、いかんです。」

 「どゆこと?」



 かくかくしかじか…。



 「なるほど。つまり、タキちゃんはブルちゃんを、えっちな妹だと思ってると。」

 「いや違うんだ。えっちな可愛い女の子の中に妹っぽい部分がある感じ?」

 「え?綺麗な女の子の中に可愛いえっちな妹がいるんじゃないの?」

 ブルゼットに対する俺達3人の見解に相違がある。

 「まぁ、その辺の細かいところはどうでも良いよ。その妹の部分をブルちゃんが気にしてるんでしょ?」

 「多分そうなんじゃないかな?」

 「私は間違い無くそうだと思うわ。私がキスしても良いよって言った時のブルの、ちゃんと好きになってからして欲しいっていうのはそういうことだと思う。だから私は、頑張れって言ったの。それで、さっき丁度メラマとアッちゃんがそんな感じだったみたいだから、参考になるかと思って聞いてみたんだけどね…。」

 「メラマ?アッちゃん?」

 「うん。2人は私の幼馴染みで、結婚してて、メラマは年上でアッちゃんはアジっていうんだけど、私と同い年なの。それで、女の方のアジはちっちゃい頃からメラマのことが好きだったんだけど、男の方のメラマはやっぱり私達のことを妹みたいに思ってたから、その妹だって思われてるアッちゃんがどうやって結婚まで辿り着いたのか聞いてみたんだけど…。」

 「そのアッちゃんはどうしたの?」

 「最終的には襲っちゃったみたいなの。」

 「わお!だいたん!…でも、それじゃブルちゃんも、って訳にはいかないねぇ。」

 「そうなのよ。だから、何か良い方法があれば、って思うんだけど…。」

 「…ねぇ?さっきから気になってるんだけど、ミコちゃんは私やブルちゃんがタキちゃんとそういうことするの、気にならないの?」

 「ああ、オリアには言ってなかったわね。なんかね、私の中でなんだけど、タキ君といずれそうなるなら、私達は皆家族みたいなものだって思い始めたら、別に良いかなって。そしたら、タキ君が家族と仲良くするのは当たり前だなって。」

 「ふぅん。家族ならミコちゃんがお姉ちゃんか…うん、良いかも!」

 オイちゃんもミコの考えに喜んでくれた。

 …元はと言えば、俺が他の3人といちゃいちゃすれば、気兼ね無くミコといちゃいちゃ出来るっていう下心なんだけど。


 「そういうことなら…お姉ちゃんお姉ちゃん!明日はお休みだから今晩泊まっても良い?それで、家族ならタキちゃんと一緒に寝たりしても良いのかな?」

 「ええ、良いわよ?ただ一応言っておくけど、順番守らなかったら家族から追放して、社会から追放して、生きる喜びからも追放するけど。」

 生きる喜びからの追放。死ぬのか、死なせてくれと言いたくなるようなことになるのか、はっきりしない分怖い。

 「耳で聞いてるのに足先から凍りそう!でもだいじょーぶ!私は絶対に手を出さないから!でも、タキちゃんが手を出した場合は良いんでしょ?」

 「それはまぁ、タキ君の選んだ事だし、しょうがないと思う。全然関係無い話だけど、昔冒険者だった私のおじいちゃんの形見の剣って、今でも物凄く切れるの。今度機会があったらオリアにその剣、飲ませてあげるね。」

 そこは見せてあげる、じゃないのか。

 「よし、オイちゃん一緒に寝ようね。」

 「タキちゃんは私が剣を飲むとこ見たいっていうの!?」

 「あら?家族だから回し飲みしても気にしないでしょ?」

 「俺も後で飲むってさ。」

 「タキちゃんが先でしょ?間接キスってそういうものよ?」

 「ふふっ、冗談よ。オリア?タキ君のこと、盗れるもんなら盗ってみれば良いわ?」

 「ミコちゃん…。」


 ミコのその一言で完全に勝負がついたというか、そもそも闘う相手が壁だったとか…。


 別にオイちゃんに比べてミコが壁のようだと言ってる訳じゃないぞ?ミコにもちゃんとあるし!着痩せだ着痩せ!


 まぁ?


 俺はうっかりちょっとえっちなことをこっそりしちゃっても大丈夫なのだ。今夜早速オイちゃんのお風呂に突撃しよう!



 「今夜は皆でお風呂屋さんに行きましょ?」



 ……。


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