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第24話 伝説の精霊使い
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料理を堪能していると、リアムの目の前に懐かしい料理が運ばれた。
「こ、これはチャーハン。こ、米がついに食べられる」
リアムは目を輝かせてチャーハンを見ている。
皆はリアムの変わりようにビックリしている。
「まさか、初めて食べるの?」
「村では米はなかったから…、ずっと食べたかったんだ、レイ有り難う」
「お、おう。どういたしました」
リアムが一心不乱に食べているので、食べ終わるのを見届けてからレイが話だした。
「よければこれからの話をしたいんだがいいかな?」
「ああ、もちろん。今ならなんでもOKと答えてしまいそうだ」
妙にテンションの高いリアムは放置してレイが会話を続ける。
「学院に入学した後は学院のダンジョン攻略のために6人パーティを結成しないといけないのだが、よかったらまずはこの4人は一緒のパーティを組みたいのだがどうだろうか?」
「もちろん私はいいぞ。むしろその方が嬉しい」
「私も大丈夫よ」
リアムは考え込んでいる。
「リアムは反対か?」
「いや、問題ない。ただ、残り2人の内一人は俺に決めさせてくれないか?」
「まあ、それくらいなら僕は問題ないよ」
「リアム、何か考えがあるの?」
「ああ。このメンバーで考えると最低でも罠解除系のスキル持ちがほしい」
「確かに。でも盗賊系のスキル持ちだと前衛よりのパーティにならないか?」
「リアム殿と私が前衛。レイが中衛よりの前衛で盗賊も前衛よりになるから、後衛のアイリスの負担が大きいな。最後の一人は支援か回復か壁役のガーディアンか難しいところだな」
三人が納得しながらも悩んでいる。
「何か勘違いをしてない?」
「何をだ?」
「俺は前衛ではないぞ」
「「「えっ」」」
三人が一斉にハモッた。
「だから、俺は前衛ではないぞ」
「待って、貴方のスキル構成だと剣術と身体能力スキルがメインでしょ?」
アイリスがリアムのスキルをばらすが、リアムはニヤリと微笑んだ。
「まあ、同じパティーになるなら隠しててもしょうがないか。俺は隠蔽のスキル持ちだ。わざと前衛のスキル戦術をメインに載せてるだけだ」
レイとリリーナは唖然としている。
「じゃあ、一体なんのスキルがメインなのよ」
しょうがないとばかりにリアムは呼びかけた。
「サクラ、出てきて見える様にしてあげて」
サクラは一人一人の額にキスをしていった。
「はいな。皆さん宇宙一可愛い精霊のサクラちゃんですよ~」
「………。」
全員驚愕して言葉にならない。
「も~う。反応が冷たいぞ。私泣いちゃうぞ」
「せ、精霊?」
「エッヘン。精霊を見るのは初めてかな~」
「サクラ、みんなが戸惑っているから一旦大人しくしておいて」
「は~い」
「リアム、もしかしてお前は伝説級の精霊使いなのか?」
「う~ん、精霊使いではないけど、精霊魔法は使えるよ。ちなみに精霊使いは隣りにいるけどね」
「何ばらしてるのよ。それに何で私より先に精霊に巡り合ってるのよ…ズルイ」
アイリスの言葉にレイとリリーナはさらに驚愕しすぎて固まっている。
「先にばらしたのはアイリスだろ?」
「そ、そうだけど、もぉ~~~~~。サ、サクラちゃんちょっと来てくれない」
「なに~。」
サクラはアイリスの元へ向かった。
「キャー、やっぱり可愛い。リアムだけズルイ。私も早く逢いたいな~」
愛しの人を待つようなアイリスの表情は誰が見ても見惚れる程美しい。
「なあ、リリーナ?」
「なに?」
「僕らとんでもない人達とパーティを組もうとしてる?」
「ああ。珍しく気が合うな」
「ちなみにリアム、他にもう隠しているものはないでしょうね?」
「何のことかな?」
「まさかペットや可愛い子達はいないでしょうね。私は生きるためにテイムスキルを諦めて4大魔法スキルと精霊使いを選んだのよ。運よく光魔法も努力で覚えれたから回復魔法も使えるから今では満足しているけど…。」
リアムはドヤ顔でクルミを呼んだ。
「クルミ、おいで」
「キューイ」
「か、かわいい~~~い。ねぇ、抱っこさせて」
目をキラキラさせて言うアイリスにNOとは言えない。
「クルミ行っておいで」
「キューイ」
アイリスは一心不乱にクルミをナデナデしている。
クルミも気持ちいいのか「キュイキュイ」と鳴きながら喜んでいる。
二人の会話についていけないレイだったが、何とか立ち直り言葉を発した。
「リアム、俺の考えが浅はかだった。まだ隠してるものもあるだろうからリアムが残り2人の仲間は決めてくれ」
「まあ、その都度考えは言うから一緒に決めていこう」
こうしてレイとリリーナは二人の本当の実力を知ったのである。
「こ、これはチャーハン。こ、米がついに食べられる」
リアムは目を輝かせてチャーハンを見ている。
皆はリアムの変わりようにビックリしている。
「まさか、初めて食べるの?」
「村では米はなかったから…、ずっと食べたかったんだ、レイ有り難う」
「お、おう。どういたしました」
リアムが一心不乱に食べているので、食べ終わるのを見届けてからレイが話だした。
「よければこれからの話をしたいんだがいいかな?」
「ああ、もちろん。今ならなんでもOKと答えてしまいそうだ」
妙にテンションの高いリアムは放置してレイが会話を続ける。
「学院に入学した後は学院のダンジョン攻略のために6人パーティを結成しないといけないのだが、よかったらまずはこの4人は一緒のパーティを組みたいのだがどうだろうか?」
「もちろん私はいいぞ。むしろその方が嬉しい」
「私も大丈夫よ」
リアムは考え込んでいる。
「リアムは反対か?」
「いや、問題ない。ただ、残り2人の内一人は俺に決めさせてくれないか?」
「まあ、それくらいなら僕は問題ないよ」
「リアム、何か考えがあるの?」
「ああ。このメンバーで考えると最低でも罠解除系のスキル持ちがほしい」
「確かに。でも盗賊系のスキル持ちだと前衛よりのパーティにならないか?」
「リアム殿と私が前衛。レイが中衛よりの前衛で盗賊も前衛よりになるから、後衛のアイリスの負担が大きいな。最後の一人は支援か回復か壁役のガーディアンか難しいところだな」
三人が納得しながらも悩んでいる。
「何か勘違いをしてない?」
「何をだ?」
「俺は前衛ではないぞ」
「「「えっ」」」
三人が一斉にハモッた。
「だから、俺は前衛ではないぞ」
「待って、貴方のスキル構成だと剣術と身体能力スキルがメインでしょ?」
アイリスがリアムのスキルをばらすが、リアムはニヤリと微笑んだ。
「まあ、同じパティーになるなら隠しててもしょうがないか。俺は隠蔽のスキル持ちだ。わざと前衛のスキル戦術をメインに載せてるだけだ」
レイとリリーナは唖然としている。
「じゃあ、一体なんのスキルがメインなのよ」
しょうがないとばかりにリアムは呼びかけた。
「サクラ、出てきて見える様にしてあげて」
サクラは一人一人の額にキスをしていった。
「はいな。皆さん宇宙一可愛い精霊のサクラちゃんですよ~」
「………。」
全員驚愕して言葉にならない。
「も~う。反応が冷たいぞ。私泣いちゃうぞ」
「せ、精霊?」
「エッヘン。精霊を見るのは初めてかな~」
「サクラ、みんなが戸惑っているから一旦大人しくしておいて」
「は~い」
「リアム、もしかしてお前は伝説級の精霊使いなのか?」
「う~ん、精霊使いではないけど、精霊魔法は使えるよ。ちなみに精霊使いは隣りにいるけどね」
「何ばらしてるのよ。それに何で私より先に精霊に巡り合ってるのよ…ズルイ」
アイリスの言葉にレイとリリーナはさらに驚愕しすぎて固まっている。
「先にばらしたのはアイリスだろ?」
「そ、そうだけど、もぉ~~~~~。サ、サクラちゃんちょっと来てくれない」
「なに~。」
サクラはアイリスの元へ向かった。
「キャー、やっぱり可愛い。リアムだけズルイ。私も早く逢いたいな~」
愛しの人を待つようなアイリスの表情は誰が見ても見惚れる程美しい。
「なあ、リリーナ?」
「なに?」
「僕らとんでもない人達とパーティを組もうとしてる?」
「ああ。珍しく気が合うな」
「ちなみにリアム、他にもう隠しているものはないでしょうね?」
「何のことかな?」
「まさかペットや可愛い子達はいないでしょうね。私は生きるためにテイムスキルを諦めて4大魔法スキルと精霊使いを選んだのよ。運よく光魔法も努力で覚えれたから回復魔法も使えるから今では満足しているけど…。」
リアムはドヤ顔でクルミを呼んだ。
「クルミ、おいで」
「キューイ」
「か、かわいい~~~い。ねぇ、抱っこさせて」
目をキラキラさせて言うアイリスにNOとは言えない。
「クルミ行っておいで」
「キューイ」
アイリスは一心不乱にクルミをナデナデしている。
クルミも気持ちいいのか「キュイキュイ」と鳴きながら喜んでいる。
二人の会話についていけないレイだったが、何とか立ち直り言葉を発した。
「リアム、俺の考えが浅はかだった。まだ隠してるものもあるだろうからリアムが残り2人の仲間は決めてくれ」
「まあ、その都度考えは言うから一緒に決めていこう」
こうしてレイとリリーナは二人の本当の実力を知ったのである。
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