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第1話
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「お前には、弟がいるんだ」
病床の父親から急に聞かされた話に、涙も止まる。
いや、もともと泣いちゃいなかったけど。
小さなころから仕事で不在がちだった父親との思い出はほとんどなく、中学生になって母親と離婚し、別々に暮らすようになってからは会うこともほとんどなくなっていた。
そんな父親が癌に侵されあとわずかの命だと連絡を受けたのは先月のこと。
母親も去年病気で他界したばかりだった。
俺の名は赤木裕貴。
今年28歳になり、東大を卒業した後、亀の甲羅の研究をするために大学の研究室に研究員として残っていた。
「弟・・・・ですか」
「そうだ。藤井舜と言う。今年大学を卒業して・・・・俳優の仕事をしているんだ」
「俳優・・・芸能人ですか」
そんな身内がいたとは。
「実は舜の母親は体が弱くて入退院を繰り返していて、わたしはその治療費や舜の住んでいるマンションの家賃を援助していた・・・。半年前、その母親はなくなり、その時に母親に借金があったことがわかったんだ。わたしがその分の返済をしたんだが、その後わたしもこんな状態になってしまって仕送りができなくなってしまった。・・・俳優と言ってもまだそれで食べていけるほどの収入はなく、家賃が払えなくなった舜はマンションを引き払うことになった。・・・・それからしばらくは友達の家に世話になっていたようだが、そこも出なくてはならなくなって・・・」
「で・・・・?」
いやな予感がする。
「お前も知っている通り、わたしももう長くはない。仕事も辞め、退職金も治療費で消え、住んでいたマンションも引き払わなくてはいけなくなった。舜は俳優の仕事を続けるために東京に来たいと言っているが、住むところがない。・・・・・そこで、ゆう、お前に舜のことを頼みたいんだ・・・・」
「はぁ!?頼みたいって・・・・何を勝手なことを!」
今まで、親らしいことなんて何もしてこなかったくせに!
「お前には、すまないと思ってる。だが・・・・舜にはわたし以外に頼るものがいない。今までずっと田舎に母親と2人きりで過ごしてきた子だ。この東京で・・・・いきなり1人で放り出されたら生きていけないだろう」
「・・・・大学卒業したんでしょ?もういい大人じゃないですか」
「しかし、東京で1人で暮らしていくのは難しい。俳優以外の仕事を探すにも住むところがなくては・・・・。だから、せめて舜が1人立ちできるまで、面倒を見てやって欲しいんだ・・・・。仮にも、血を分けた弟だ。会えば情も湧くだろう」
「なんだよ、その希望的観測・・・・・」
俺は溜息をついた。
弟だなんて、冗談じゃない。
俺だってそんなに高い給料をもらってるわけじゃない。
なのに、何でそんな会ったこともないような弟の面倒まで見なくちゃならないんだ・・・・。
父が、藤井舜の母親と出会ったのは俺がまだ小学校へ上がる前。
父が良く行くバーで働いていたホステスが舜の母親で、酔った勢いで一夜を共にした結果、舜を妊娠したのだという。
舜の母親が妊娠に気づいた時には父とは別れていたが、すでに堕胎が不可能な時期だったため、父は子供の認知をし、月々養育費を払う約束をしたのだという。
養育費だけを払えばいいという話だったが、もともとあまり体が丈夫ではなかった舜の母親のため、父は週に一度は必ず2人の元を訪れていた。舜が中学生になったころ、父が仕事で海外へ行ってしまってからは会っていなかったらしいが・・・・。
父が日本へ戻ってきたのは1年前。
舜の母親が入退院を繰り返していたことは知っていて、ずっと治療費の援助をしていた。
そして半年前、舜の母親は父に舜のことを頼み、息を引き取ったという。
だがその父も病に倒れ、仕送りもなくなり、住むところもなくなり・・・
そんな会ったこともない弟の身の上に同情はするけれど―――
だからって、何で俺が?
しかし、それから1ヶ月もたたないうちに父はこの世を去ってしまった。
そして父の葬儀から帰った俺の目の前に現れたのは―――
「赤木、裕貴―――さん?俺、藤井舜です」
少し長めでサラサラの黒髪に、整った眉。
長い睫毛に縁どられた大きな瞳に通った鼻筋、赤い唇、雪のように白い肌。
細い体に細い首、そしてその上に乗った小さな顔。
少し茶色がかった瞳が、真っ直ぐに俺を見ていた。
「あ・・・・ああ、舜・・・・くん・・・?」
「父さんに・・・・聞いてます・・・・?」
不安げに俺を見つめながら、舜は首を傾げた。
「―――聞いてるよ。えっと・・・・とりあえず、入って」
すでに時間は夜遅く、大きなキャリーケースと旅行用のバッグを両手に持った舜を、追い返すことはできなかった。
それにしても、自分と血が繋がっているとは思えないような洋風の顔立ちで、もしかしたら舜の母親は外国人だったのかもなんて、変なことに関心が行ってしまっていた。
「・・・・・父さんの葬式は、終わったんだよね?」
舜はリビングに入ると、持っていた荷物を床に置き、俺に聞いた。
「ああ、うん、今日ね。―――場所、わからなかった?」
葬儀に顔を出さなかった舜。
今日が葬式だということを知らないのかと思ったけど・・・・。
「いや、知ってたよ。でも、俺が出るのは変でしょ?愛人の息子なんて招かれざる客だもん」
「そんなこと・・・・」
俺の母親とだって離婚しているし、さんざん好きなように生きてきた父だ。
今日顔を出した親戚だって半ば父親には呆れている様子だった。
「気にしなくたって、いいのに。最後に顔見て、文句の一つも言ってやればよかったんだよ」
「ふは、そうだね。でも―――父さんには、感謝してるよ。ずっと、働けなかった母親と俺のために仕送りしてくれてたし。俺が大学まで出られたのは父さんのおかげだからね」
「へえ・・・・」
そういえば、うちにも毎月生活費を必ず送って来てたっけ。
母親が保険に入っていて、受取人が俺になっていたのも父親のアドバイスだって言ってたな。
おかげで、母子家庭だったにもかかわらず経済的には何の苦労もなかった。
そのことには感謝しているけども・・・・・。
「あのさ・・・・なんて呼べばいい?お兄さん、じゃ変だよね?裕貴くん?」
舜が首を傾げて聞いた。
「別に、何でもいいよ。呼び捨てでもいいし、適当に」
「・・・父さんは、なんて呼んでたの?」
「・・・ゆう」
「じゃ、俺もそう呼ぶ。いい?ゆう」
「・・・・いいよ」
人懐こい笑顔の舜に、俺はなぜか緊張した。
まるで西洋の彫刻かと思うような整った顔で見つめられると、背中に電気が走ったような緊張感に襲われる。
そんな俺の気持ちを知ってか知らずか、舜は両手を上げて伸びをすると、大きなあくびをした。
「ねむ・・・・ねえ、シャワー浴びてもいい?」
「あ、うん。お湯溜めてくるから、待ってて」
「あ、俺やるよ、やり方だけ教えて?」
バスルームに行く俺のあとについてくる舜は、なんだか楽しそうだった。
「―――ここで、温度調節」
「うん」
教えながら、狭いバスルームで俺にぴったりと体を寄せる舜に、変な緊張をしてしまう。
―――なんか、近くない?
ほのかにいい匂いがして来て、無駄にドキドキしてくる。
男なんだし、そんな気持ちになること自体変なんだけど・・・・・。
でもなんだか、まるで女の子といる時のような気持ちになってしまっている俺がいて・・・・
「わかった?」
「ん、わかった」
無邪気に笑う舜の瞳は、好奇心に満ちていた。
「じゃ・・・俺、向こうにいるから」
気まずくて、俺は早くそこから出たかった。
「あ・・・ゆう」
「え?」
「ごめんね、急に俺なんかが転がり込んで来て・・・・。早く仕事探して、ここ出れる様にするから」
「・・・・俳優さんなんでしょ?」
「うん。でも、それだけじゃ食べていけないし、何かアルバイトしようと思ってるから。それまで、お世話になります」
「・・・・うん」
別に、絆されたわけじゃない。
一応兄弟だし。
アルバイトするって言ってるし。
あのルックスなんだから、俳優として成功する可能性だってあるし。
少しの間だけ、居候させてやるだけだ。
1時間後、ようやく風呂から出てきた舜に、俺はぎょっとする。
「ごめん、俺、長湯なの。今度からゆう、先に入ってね」
頭にタオルを巻き、白いバスローブをはおった舜が、頬を上気させながら俺の前に立ってすまなそうに言った。
「別に・・・・いいよ・・・・気にしないで」
―――なんだよ、その色気。
ほてった頬と潤んだ瞳が色っぽいとか、バスローブの胸元の白い肌が艶っぽいとか、俺はなんでそれ見てドキドキしてるんだ。
「・・・それ、なに見てんの?亀?」
舜が俺の持っていた本の表紙を不思議そうに見つめた。
「あ・・・・俺、大学で亀の研究してるから・・・・」
「へえ!なんかすごいね」
何がすごいのかわからないけど。
無邪気に瞳をキラキラさせながら俺に笑顔を向ける舜に、俺は軽い眩暈を感じていた。
研究を始めてからは、女っ気もなくただひたすらにそれに没頭してきたのに―――
これから一変するであろう生活に、俺の胸は期待と不安でざわついていた・・・・・。
病床の父親から急に聞かされた話に、涙も止まる。
いや、もともと泣いちゃいなかったけど。
小さなころから仕事で不在がちだった父親との思い出はほとんどなく、中学生になって母親と離婚し、別々に暮らすようになってからは会うこともほとんどなくなっていた。
そんな父親が癌に侵されあとわずかの命だと連絡を受けたのは先月のこと。
母親も去年病気で他界したばかりだった。
俺の名は赤木裕貴。
今年28歳になり、東大を卒業した後、亀の甲羅の研究をするために大学の研究室に研究員として残っていた。
「弟・・・・ですか」
「そうだ。藤井舜と言う。今年大学を卒業して・・・・俳優の仕事をしているんだ」
「俳優・・・芸能人ですか」
そんな身内がいたとは。
「実は舜の母親は体が弱くて入退院を繰り返していて、わたしはその治療費や舜の住んでいるマンションの家賃を援助していた・・・。半年前、その母親はなくなり、その時に母親に借金があったことがわかったんだ。わたしがその分の返済をしたんだが、その後わたしもこんな状態になってしまって仕送りができなくなってしまった。・・・俳優と言ってもまだそれで食べていけるほどの収入はなく、家賃が払えなくなった舜はマンションを引き払うことになった。・・・・それからしばらくは友達の家に世話になっていたようだが、そこも出なくてはならなくなって・・・」
「で・・・・?」
いやな予感がする。
「お前も知っている通り、わたしももう長くはない。仕事も辞め、退職金も治療費で消え、住んでいたマンションも引き払わなくてはいけなくなった。舜は俳優の仕事を続けるために東京に来たいと言っているが、住むところがない。・・・・・そこで、ゆう、お前に舜のことを頼みたいんだ・・・・」
「はぁ!?頼みたいって・・・・何を勝手なことを!」
今まで、親らしいことなんて何もしてこなかったくせに!
「お前には、すまないと思ってる。だが・・・・舜にはわたし以外に頼るものがいない。今までずっと田舎に母親と2人きりで過ごしてきた子だ。この東京で・・・・いきなり1人で放り出されたら生きていけないだろう」
「・・・・大学卒業したんでしょ?もういい大人じゃないですか」
「しかし、東京で1人で暮らしていくのは難しい。俳優以外の仕事を探すにも住むところがなくては・・・・。だから、せめて舜が1人立ちできるまで、面倒を見てやって欲しいんだ・・・・。仮にも、血を分けた弟だ。会えば情も湧くだろう」
「なんだよ、その希望的観測・・・・・」
俺は溜息をついた。
弟だなんて、冗談じゃない。
俺だってそんなに高い給料をもらってるわけじゃない。
なのに、何でそんな会ったこともないような弟の面倒まで見なくちゃならないんだ・・・・。
父が、藤井舜の母親と出会ったのは俺がまだ小学校へ上がる前。
父が良く行くバーで働いていたホステスが舜の母親で、酔った勢いで一夜を共にした結果、舜を妊娠したのだという。
舜の母親が妊娠に気づいた時には父とは別れていたが、すでに堕胎が不可能な時期だったため、父は子供の認知をし、月々養育費を払う約束をしたのだという。
養育費だけを払えばいいという話だったが、もともとあまり体が丈夫ではなかった舜の母親のため、父は週に一度は必ず2人の元を訪れていた。舜が中学生になったころ、父が仕事で海外へ行ってしまってからは会っていなかったらしいが・・・・。
父が日本へ戻ってきたのは1年前。
舜の母親が入退院を繰り返していたことは知っていて、ずっと治療費の援助をしていた。
そして半年前、舜の母親は父に舜のことを頼み、息を引き取ったという。
だがその父も病に倒れ、仕送りもなくなり、住むところもなくなり・・・
そんな会ったこともない弟の身の上に同情はするけれど―――
だからって、何で俺が?
しかし、それから1ヶ月もたたないうちに父はこの世を去ってしまった。
そして父の葬儀から帰った俺の目の前に現れたのは―――
「赤木、裕貴―――さん?俺、藤井舜です」
少し長めでサラサラの黒髪に、整った眉。
長い睫毛に縁どられた大きな瞳に通った鼻筋、赤い唇、雪のように白い肌。
細い体に細い首、そしてその上に乗った小さな顔。
少し茶色がかった瞳が、真っ直ぐに俺を見ていた。
「あ・・・・ああ、舜・・・・くん・・・?」
「父さんに・・・・聞いてます・・・・?」
不安げに俺を見つめながら、舜は首を傾げた。
「―――聞いてるよ。えっと・・・・とりあえず、入って」
すでに時間は夜遅く、大きなキャリーケースと旅行用のバッグを両手に持った舜を、追い返すことはできなかった。
それにしても、自分と血が繋がっているとは思えないような洋風の顔立ちで、もしかしたら舜の母親は外国人だったのかもなんて、変なことに関心が行ってしまっていた。
「・・・・・父さんの葬式は、終わったんだよね?」
舜はリビングに入ると、持っていた荷物を床に置き、俺に聞いた。
「ああ、うん、今日ね。―――場所、わからなかった?」
葬儀に顔を出さなかった舜。
今日が葬式だということを知らないのかと思ったけど・・・・。
「いや、知ってたよ。でも、俺が出るのは変でしょ?愛人の息子なんて招かれざる客だもん」
「そんなこと・・・・」
俺の母親とだって離婚しているし、さんざん好きなように生きてきた父だ。
今日顔を出した親戚だって半ば父親には呆れている様子だった。
「気にしなくたって、いいのに。最後に顔見て、文句の一つも言ってやればよかったんだよ」
「ふは、そうだね。でも―――父さんには、感謝してるよ。ずっと、働けなかった母親と俺のために仕送りしてくれてたし。俺が大学まで出られたのは父さんのおかげだからね」
「へえ・・・・」
そういえば、うちにも毎月生活費を必ず送って来てたっけ。
母親が保険に入っていて、受取人が俺になっていたのも父親のアドバイスだって言ってたな。
おかげで、母子家庭だったにもかかわらず経済的には何の苦労もなかった。
そのことには感謝しているけども・・・・・。
「あのさ・・・・なんて呼べばいい?お兄さん、じゃ変だよね?裕貴くん?」
舜が首を傾げて聞いた。
「別に、何でもいいよ。呼び捨てでもいいし、適当に」
「・・・父さんは、なんて呼んでたの?」
「・・・ゆう」
「じゃ、俺もそう呼ぶ。いい?ゆう」
「・・・・いいよ」
人懐こい笑顔の舜に、俺はなぜか緊張した。
まるで西洋の彫刻かと思うような整った顔で見つめられると、背中に電気が走ったような緊張感に襲われる。
そんな俺の気持ちを知ってか知らずか、舜は両手を上げて伸びをすると、大きなあくびをした。
「ねむ・・・・ねえ、シャワー浴びてもいい?」
「あ、うん。お湯溜めてくるから、待ってて」
「あ、俺やるよ、やり方だけ教えて?」
バスルームに行く俺のあとについてくる舜は、なんだか楽しそうだった。
「―――ここで、温度調節」
「うん」
教えながら、狭いバスルームで俺にぴったりと体を寄せる舜に、変な緊張をしてしまう。
―――なんか、近くない?
ほのかにいい匂いがして来て、無駄にドキドキしてくる。
男なんだし、そんな気持ちになること自体変なんだけど・・・・・。
でもなんだか、まるで女の子といる時のような気持ちになってしまっている俺がいて・・・・
「わかった?」
「ん、わかった」
無邪気に笑う舜の瞳は、好奇心に満ちていた。
「じゃ・・・俺、向こうにいるから」
気まずくて、俺は早くそこから出たかった。
「あ・・・ゆう」
「え?」
「ごめんね、急に俺なんかが転がり込んで来て・・・・。早く仕事探して、ここ出れる様にするから」
「・・・・俳優さんなんでしょ?」
「うん。でも、それだけじゃ食べていけないし、何かアルバイトしようと思ってるから。それまで、お世話になります」
「・・・・うん」
別に、絆されたわけじゃない。
一応兄弟だし。
アルバイトするって言ってるし。
あのルックスなんだから、俳優として成功する可能性だってあるし。
少しの間だけ、居候させてやるだけだ。
1時間後、ようやく風呂から出てきた舜に、俺はぎょっとする。
「ごめん、俺、長湯なの。今度からゆう、先に入ってね」
頭にタオルを巻き、白いバスローブをはおった舜が、頬を上気させながら俺の前に立ってすまなそうに言った。
「別に・・・・いいよ・・・・気にしないで」
―――なんだよ、その色気。
ほてった頬と潤んだ瞳が色っぽいとか、バスローブの胸元の白い肌が艶っぽいとか、俺はなんでそれ見てドキドキしてるんだ。
「・・・それ、なに見てんの?亀?」
舜が俺の持っていた本の表紙を不思議そうに見つめた。
「あ・・・・俺、大学で亀の研究してるから・・・・」
「へえ!なんかすごいね」
何がすごいのかわからないけど。
無邪気に瞳をキラキラさせながら俺に笑顔を向ける舜に、俺は軽い眩暈を感じていた。
研究を始めてからは、女っ気もなくただひたすらにそれに没頭してきたのに―――
これから一変するであろう生活に、俺の胸は期待と不安でざわついていた・・・・・。
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