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第28話
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うわ、やばい。
咲也にキスしていたら、どんどん触れたくなってきて。
止まらなくなりそうで、怖くなった。
そっと目を開けると、咲也の長い睫毛が伏せられたきれいな顔が見えて。
俺は、そっと唇を離した。
咲也が、ゆっくり瞼を開ける。
大きな瞳が、俺を見て揺れる。
「・・・・来週、花火大会、あるでしょ」
俺の言葉に、咲也が目を瞬かせた。
「―――うん、そういえば」
「それ、夏美が見たがってた」
「ああ・・・・・毎年、見てたから」
「それ、一緒に見よう。そしたら・・・・ちゃんと、俺の気持ち伝える」
そうして、俺は夏美の部屋へと戻った。
ちょっと危ないところだったけど・・・・・ぎりぎりセーフ、かな・・・・・?
まだ、好きだとは言ってないし。
それでも、まだドキドキしてる。
だって、咲也とキスしちゃった。
咲也も、嫌がらなかった。
それは、期待してもいいということだろうか?
俺のこと・・・・・キスしても、いやだと思ってないってことだもんな?
高鳴る胸を押さえ、俺は興奮してなかなか寝付けない体を持て余しながらふとんを頭からかぶったのだった・・・・・。
朝8時。
俺は、携帯のアラームの音で目を覚ました。
―――なんでこんな時間にアラームかけてんだ・・・・・?
いつもだったら、まあ適当に午前中に目ぇ覚まして、だらだらと朝飯食って・・・・
今日ってなんかあったっけ・・・・?
なんか・・・・・?
・・・・・・
―――あ!!!!!
俺は飛び起きると、慌てて服を着替え部屋を飛び出した。
とりあえず洗面所で顔だけ洗い、玄関の靴を履く。
「どこ行くの?」
「あ―――咲也」
目をこすりながらそこに立っていたのは、パジャマ姿の咲也だった。
「今日って、バイトは?」
「今日は休みだよ。柊真、どこ行くの?」
「俺、今日朝から個展の打ち合わせ入ってるのすっかり忘れてて―――」
「何時から?」
「9時」
「え、間に合う?」
「たぶん、ぎりぎり。あの、夕方くらいには戻るから」
「ん、わかった」
「じゃ―――」
そう言って出ようとして、俺はふと振り向いた。
「あ・・・もし出かけたりして、誰かにつけられたりしたら―――」
俺の言葉に、咲也は笑った。
「大丈夫だよ。今日はタクがいるもん」
「・・・・・咲也」
俺は咲也のところまで戻り、その肩を掴んだ。
「?何?」
きょとんと首を傾げる咲也。
「あの・・・・タクのことだけど」
「うん?」
なんて言ったらいいんだろう?
タクに気をつけて?何を?って感じだよな。
タクと2人きりになるな?無理だろ、それは。
「・・・・・何でもない」
「なんだよぉ、気になるじゃん。タクがどうかした?」
くすくすと笑う咲也は無邪気そのもので。
俺は何も言えなくなる。
「なんでもないよ。―――じゃ、俺行くわ」
「ん、いってらっしゃい」
笑顔に咲也に軽く手を振り、玄関の戸に手をかけた―――。
「柊真」
すぐ後ろで声がして、反射的に振り向く―――
と
ちゅっと、一瞬だけ触れた唇。
目の前に、咲也の笑顔。
「早く帰ってきてね。待ってるから」
「・・・・・はい」
夢見心地で、家を出る。
咲也からキスされたというのが、まるで夢のようで。
―――やばい。顔がにやける。
口元を手で隠して歩きながら・・・・
もうすでに咲也に会いたくなっている自分に、自分で呆れていた。
でもこのとき、俺は浮かれていて忘れていたんだ。
タクが、このまま黙っているはずないってことを・・・・・
咲也にキスしていたら、どんどん触れたくなってきて。
止まらなくなりそうで、怖くなった。
そっと目を開けると、咲也の長い睫毛が伏せられたきれいな顔が見えて。
俺は、そっと唇を離した。
咲也が、ゆっくり瞼を開ける。
大きな瞳が、俺を見て揺れる。
「・・・・来週、花火大会、あるでしょ」
俺の言葉に、咲也が目を瞬かせた。
「―――うん、そういえば」
「それ、夏美が見たがってた」
「ああ・・・・・毎年、見てたから」
「それ、一緒に見よう。そしたら・・・・ちゃんと、俺の気持ち伝える」
そうして、俺は夏美の部屋へと戻った。
ちょっと危ないところだったけど・・・・・ぎりぎりセーフ、かな・・・・・?
まだ、好きだとは言ってないし。
それでも、まだドキドキしてる。
だって、咲也とキスしちゃった。
咲也も、嫌がらなかった。
それは、期待してもいいということだろうか?
俺のこと・・・・・キスしても、いやだと思ってないってことだもんな?
高鳴る胸を押さえ、俺は興奮してなかなか寝付けない体を持て余しながらふとんを頭からかぶったのだった・・・・・。
朝8時。
俺は、携帯のアラームの音で目を覚ました。
―――なんでこんな時間にアラームかけてんだ・・・・・?
いつもだったら、まあ適当に午前中に目ぇ覚まして、だらだらと朝飯食って・・・・
今日ってなんかあったっけ・・・・?
なんか・・・・・?
・・・・・・
―――あ!!!!!
俺は飛び起きると、慌てて服を着替え部屋を飛び出した。
とりあえず洗面所で顔だけ洗い、玄関の靴を履く。
「どこ行くの?」
「あ―――咲也」
目をこすりながらそこに立っていたのは、パジャマ姿の咲也だった。
「今日って、バイトは?」
「今日は休みだよ。柊真、どこ行くの?」
「俺、今日朝から個展の打ち合わせ入ってるのすっかり忘れてて―――」
「何時から?」
「9時」
「え、間に合う?」
「たぶん、ぎりぎり。あの、夕方くらいには戻るから」
「ん、わかった」
「じゃ―――」
そう言って出ようとして、俺はふと振り向いた。
「あ・・・もし出かけたりして、誰かにつけられたりしたら―――」
俺の言葉に、咲也は笑った。
「大丈夫だよ。今日はタクがいるもん」
「・・・・・咲也」
俺は咲也のところまで戻り、その肩を掴んだ。
「?何?」
きょとんと首を傾げる咲也。
「あの・・・・タクのことだけど」
「うん?」
なんて言ったらいいんだろう?
タクに気をつけて?何を?って感じだよな。
タクと2人きりになるな?無理だろ、それは。
「・・・・・何でもない」
「なんだよぉ、気になるじゃん。タクがどうかした?」
くすくすと笑う咲也は無邪気そのもので。
俺は何も言えなくなる。
「なんでもないよ。―――じゃ、俺行くわ」
「ん、いってらっしゃい」
笑顔に咲也に軽く手を振り、玄関の戸に手をかけた―――。
「柊真」
すぐ後ろで声がして、反射的に振り向く―――
と
ちゅっと、一瞬だけ触れた唇。
目の前に、咲也の笑顔。
「早く帰ってきてね。待ってるから」
「・・・・・はい」
夢見心地で、家を出る。
咲也からキスされたというのが、まるで夢のようで。
―――やばい。顔がにやける。
口元を手で隠して歩きながら・・・・
もうすでに咲也に会いたくなっている自分に、自分で呆れていた。
でもこのとき、俺は浮かれていて忘れていたんだ。
タクが、このまま黙っているはずないってことを・・・・・
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