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1章 出会い
脱出
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「出れたっ!」
燃える街の中をひたすら走り、やっとの思いで街の外へと脱出することができた。
街の中では炎の明るさで気づけなかったが、日はすっかり落ち、辺りは真っ暗だった。
……疲れた……
俺は抱えていたイリスを下ろした。
無駄に鎧とか着ているから重かった。
「─────。」
「え?どうしたの?……鼻?」
サヘラが自分の鼻を擦る。
……煤が付いていて黒くなっている。
ベルはそれを伝えたいのだろう。
「……ベルも付いてるけどな。」
「!」
ベルは頬が黒くなっている。
「シエル黒くなってる!」
どうやら俺にも付いているみたいだ。
あの炎の中を進んだんだ。
付いていても仕方がないか。
「おい!こっちだ!」
純白の鎧を纏う騎士がこちらに近づいてきた。
フレンリュー騎士団だ。
「君たち、大丈夫か?」
「全員無事だ。それよりこの子を保護してくれ。」
俺は眠っている少女を抱え、騎士たちに引き渡した。
……親が見つかるといいんだが……あ。
「あとこいつ。」
俺は拘束したイリスを騎士たちに突き出した。
「こいつは……!君が本当にやったのか!?」
この反応から察するに、やはりこいつは只者では無かったようだ。
「隊長!」
一人の騎士が隊長を呼んだ。
すると、こちらに向かって誰かが近づいてくる。
「どうしたのー?」
隊長と呼ばれた人は周りの騎士たちと比べ、軽装で動きやすそうな格好をしており、俺と同じくらいの背丈で黒髪に少し青色が混じっている男だった。
というか……こいつ……
「この者が捕らえたそうです。」
「へぇ……ってあれ?もしかしてシエル隊長?」
めんどくさい奴と会ってしまった。
見覚えはあるが、ここは知らない人のフリをすることに。
「……人違いなんじゃないか?」
「相変わらずだなぁ、シエル隊長は。クラウスだよ。本当に忘れちゃった?」
やはりクラウスか。
このクラウスという男は、調査員に所属していて、仕事は上手くこなす奴だ。
……仕事は、な。
もうなんか全員こっち見てるし、知らないふりをしても無駄みたいだ。
「なんでここにいるんだよ。」
「それは僕がこの隊の隊長だからだよ。」
クラウスがフフンと自慢げに腕を組んだ。
こいつ、隊長になったんだ。
仕事が評価されたんだろうな。
「僕の隊長祝いとしてなんかしてほしいなぁ。」
「あーそう。」
「いや、もう少し興味を持ってもよくない?」
「じゃあ俺が隊長になったときなんかくれたか?」
「それはそれ。今は今。」
「訳分かんねぇこと言ってんじゃねぇ。」
「ちょっと待って、それはぁぁぁぁぁ!?」
クラウスの頭を鷲掴みにし、力を込めた。
そんなことをしていると、
「シエル……知り合いなの……?」
サヘラがおどおどしながら聞いてきた。
その後ろにはベルも。
「俺が隊長だったときに付き纏ってきてたクラウス。ため口でいいぞ。」
「……一応隊長なんだけど……」
クラウスが不満そうにそう言った。
「もう一回しとくか?」
「それただの脅しだよ?この人と一緒に捕まえるよ?」
クラウスが手枷を取り出してきたため、頭から手を離した。
「早くこの件を報告してくれ。街の復興の支援をしてもらわないといけないからな。」
「分かったよ。でもさ──」
クラウスは一枚の紙を取り出した。
紙の内容はこの件の一部が書かれた報告書だった。
「君は僕と一緒に来てもらうよ。」
「……は?」
クラウスの言葉に思わず声が出た。
「そりゃそうでしょ。この人を捕まえてくれたことは感謝するけど、この騒動の調査には協力してもらわないと困るよ。」
まじか。めんどくさ……
「めんどくさいって思ったでしょ?」
……クラウスの言葉に頷く。
「まぁ、僕じゃどうにもできないからいくらめんどくさくても来てもらうけどね~。」
ニヤニヤしながらクラウスはそう言った。
「それに──」
クラウスはサヘラとベルの方を向いた。
「個人的に彼女たちとシエル隊長の関係性も知りたいからね。その2人も来てもらうよ。」
それはまずい。
ベルが危険だ。
妖精は人間との関係が悪いと、世間では考えられている。
そんな妖精が人間の住む国で生活していることがばれたら、何をされるか分からん……
それにこいつは隊長になったみたいだし、知られたら余計にまずい。
「……こいつらはただの友人だ。」
誤魔化してみるが、クラウスはじっと俺の方を見つめてきた。
「あぁ、もう、分かったよ。行けばいいんだろ……」
ついて行かないと余計にめんどくさいことになりそうだ。
イリスを騎士2人が抱え、クラウスはそいつらに指示を出した。
その間に俺はサヘラとベルの方へ近づいた。
「悪いな、突然のことで。」
「────?」
ベルは不安そうにしている。
「ベルはただ付いてくるだけでいい。なるべく俺から話すようにする。」
ベルが妖精だということだけは絶対に隠さなければ。
ただ、この調査は同時にチャンスだと思った。
それはサヘラのことだ。
記憶喪失のサヘラを調べてもらうよう頼めばいい。
こいつに関して何も分かっていないが、少なくともエデュス国と何かしらの関わりがある。
少しでもエデュス国の情報が欲しい。
……守れなかった人のために……
「そろそろ行こうか?」
クラウスがこちらに近づいてきた。
「……問題ない。」
「よし!じゃあ馬車に乗ってね~」
「え!?馬車って、あの馬が引っ張って移動とかするやつだよね!?本で読んだときに乗ってみたいって思ってたんだよね!」
さっきまで不安そうな顔をしていたサヘラがキラキラと目を輝かせた。
「……呑気なやつ。」
ベルも同じことを考えていたのか呆れて溜息をついた。
「というか、なんで馬車なんだよ。テレポートはどうした?」
「この街の騎士たちと連絡がつかなくてさ。安全かどうかも分からないし、さほど遠くも無かったから、確実な方法を取ったんだ。」
そこはテレポートする人と馬車で来る人で分ければよかったのではないかと思ったが、人の作戦に口出しするのも違う気がして何も言わなかった。
それにそんな権力は今の俺には無いからな。
「……ねぇシエル。」
馬車に向かう途中、突然サヘラが振り返った。
「なんだよ。」
サヘラは不思議そうにこちらを見つめ、
「……どこかで会ったことある?」
「は?」
急にそんなことを言ってきた。
そんなサヘラに、
「何言ってんの?どっかに頭ぶつけたか?」
と言ってやった。
「ごめん、多分気のせいかも。こんな風に言ってくる人と会ってたら嫌でも忘れないと思う。」
「それは失礼だな。」
「シエルの方が失礼だよ!」
怒ったサヘラがギャーギャー騒ぎ出す前に
「そもそもなんでそんなことを聞くんだよ。」
と、質問をした。
あまりにも変な質問だったからだ。
会ったことなんてないだろ。
「……あの時、シエルがイリスって人の前に立ったとき……」
……割り込んだときか……?
「……それがどうしたんだよ。」
再度聞いてみたが、
「……ううん。やっぱりなんでもないや。」
「え?」
サヘラに話を濁された。
自分勝手過ぎないか……
──────────
大きく見える背中。
私は多分誰かに守られたんだと思う。
……誰なんだろ……
でも、この人は私にとって特別な人だったのかもしれない。
なんとなくだけど……そう思った。
「─────。」
「あ、ごめんね。」
「誰よりも乗りたがってだろ。とっとと来い、馬鹿頭。」
「ちょっと!その言い方はないでしょ!」
……シエルとベルの生活……
これは……この時間は……
忘れたくないな……
燃える街の中をひたすら走り、やっとの思いで街の外へと脱出することができた。
街の中では炎の明るさで気づけなかったが、日はすっかり落ち、辺りは真っ暗だった。
……疲れた……
俺は抱えていたイリスを下ろした。
無駄に鎧とか着ているから重かった。
「─────。」
「え?どうしたの?……鼻?」
サヘラが自分の鼻を擦る。
……煤が付いていて黒くなっている。
ベルはそれを伝えたいのだろう。
「……ベルも付いてるけどな。」
「!」
ベルは頬が黒くなっている。
「シエル黒くなってる!」
どうやら俺にも付いているみたいだ。
あの炎の中を進んだんだ。
付いていても仕方がないか。
「おい!こっちだ!」
純白の鎧を纏う騎士がこちらに近づいてきた。
フレンリュー騎士団だ。
「君たち、大丈夫か?」
「全員無事だ。それよりこの子を保護してくれ。」
俺は眠っている少女を抱え、騎士たちに引き渡した。
……親が見つかるといいんだが……あ。
「あとこいつ。」
俺は拘束したイリスを騎士たちに突き出した。
「こいつは……!君が本当にやったのか!?」
この反応から察するに、やはりこいつは只者では無かったようだ。
「隊長!」
一人の騎士が隊長を呼んだ。
すると、こちらに向かって誰かが近づいてくる。
「どうしたのー?」
隊長と呼ばれた人は周りの騎士たちと比べ、軽装で動きやすそうな格好をしており、俺と同じくらいの背丈で黒髪に少し青色が混じっている男だった。
というか……こいつ……
「この者が捕らえたそうです。」
「へぇ……ってあれ?もしかしてシエル隊長?」
めんどくさい奴と会ってしまった。
見覚えはあるが、ここは知らない人のフリをすることに。
「……人違いなんじゃないか?」
「相変わらずだなぁ、シエル隊長は。クラウスだよ。本当に忘れちゃった?」
やはりクラウスか。
このクラウスという男は、調査員に所属していて、仕事は上手くこなす奴だ。
……仕事は、な。
もうなんか全員こっち見てるし、知らないふりをしても無駄みたいだ。
「なんでここにいるんだよ。」
「それは僕がこの隊の隊長だからだよ。」
クラウスがフフンと自慢げに腕を組んだ。
こいつ、隊長になったんだ。
仕事が評価されたんだろうな。
「僕の隊長祝いとしてなんかしてほしいなぁ。」
「あーそう。」
「いや、もう少し興味を持ってもよくない?」
「じゃあ俺が隊長になったときなんかくれたか?」
「それはそれ。今は今。」
「訳分かんねぇこと言ってんじゃねぇ。」
「ちょっと待って、それはぁぁぁぁぁ!?」
クラウスの頭を鷲掴みにし、力を込めた。
そんなことをしていると、
「シエル……知り合いなの……?」
サヘラがおどおどしながら聞いてきた。
その後ろにはベルも。
「俺が隊長だったときに付き纏ってきてたクラウス。ため口でいいぞ。」
「……一応隊長なんだけど……」
クラウスが不満そうにそう言った。
「もう一回しとくか?」
「それただの脅しだよ?この人と一緒に捕まえるよ?」
クラウスが手枷を取り出してきたため、頭から手を離した。
「早くこの件を報告してくれ。街の復興の支援をしてもらわないといけないからな。」
「分かったよ。でもさ──」
クラウスは一枚の紙を取り出した。
紙の内容はこの件の一部が書かれた報告書だった。
「君は僕と一緒に来てもらうよ。」
「……は?」
クラウスの言葉に思わず声が出た。
「そりゃそうでしょ。この人を捕まえてくれたことは感謝するけど、この騒動の調査には協力してもらわないと困るよ。」
まじか。めんどくさ……
「めんどくさいって思ったでしょ?」
……クラウスの言葉に頷く。
「まぁ、僕じゃどうにもできないからいくらめんどくさくても来てもらうけどね~。」
ニヤニヤしながらクラウスはそう言った。
「それに──」
クラウスはサヘラとベルの方を向いた。
「個人的に彼女たちとシエル隊長の関係性も知りたいからね。その2人も来てもらうよ。」
それはまずい。
ベルが危険だ。
妖精は人間との関係が悪いと、世間では考えられている。
そんな妖精が人間の住む国で生活していることがばれたら、何をされるか分からん……
それにこいつは隊長になったみたいだし、知られたら余計にまずい。
「……こいつらはただの友人だ。」
誤魔化してみるが、クラウスはじっと俺の方を見つめてきた。
「あぁ、もう、分かったよ。行けばいいんだろ……」
ついて行かないと余計にめんどくさいことになりそうだ。
イリスを騎士2人が抱え、クラウスはそいつらに指示を出した。
その間に俺はサヘラとベルの方へ近づいた。
「悪いな、突然のことで。」
「────?」
ベルは不安そうにしている。
「ベルはただ付いてくるだけでいい。なるべく俺から話すようにする。」
ベルが妖精だということだけは絶対に隠さなければ。
ただ、この調査は同時にチャンスだと思った。
それはサヘラのことだ。
記憶喪失のサヘラを調べてもらうよう頼めばいい。
こいつに関して何も分かっていないが、少なくともエデュス国と何かしらの関わりがある。
少しでもエデュス国の情報が欲しい。
……守れなかった人のために……
「そろそろ行こうか?」
クラウスがこちらに近づいてきた。
「……問題ない。」
「よし!じゃあ馬車に乗ってね~」
「え!?馬車って、あの馬が引っ張って移動とかするやつだよね!?本で読んだときに乗ってみたいって思ってたんだよね!」
さっきまで不安そうな顔をしていたサヘラがキラキラと目を輝かせた。
「……呑気なやつ。」
ベルも同じことを考えていたのか呆れて溜息をついた。
「というか、なんで馬車なんだよ。テレポートはどうした?」
「この街の騎士たちと連絡がつかなくてさ。安全かどうかも分からないし、さほど遠くも無かったから、確実な方法を取ったんだ。」
そこはテレポートする人と馬車で来る人で分ければよかったのではないかと思ったが、人の作戦に口出しするのも違う気がして何も言わなかった。
それにそんな権力は今の俺には無いからな。
「……ねぇシエル。」
馬車に向かう途中、突然サヘラが振り返った。
「なんだよ。」
サヘラは不思議そうにこちらを見つめ、
「……どこかで会ったことある?」
「は?」
急にそんなことを言ってきた。
そんなサヘラに、
「何言ってんの?どっかに頭ぶつけたか?」
と言ってやった。
「ごめん、多分気のせいかも。こんな風に言ってくる人と会ってたら嫌でも忘れないと思う。」
「それは失礼だな。」
「シエルの方が失礼だよ!」
怒ったサヘラがギャーギャー騒ぎ出す前に
「そもそもなんでそんなことを聞くんだよ。」
と、質問をした。
あまりにも変な質問だったからだ。
会ったことなんてないだろ。
「……あの時、シエルがイリスって人の前に立ったとき……」
……割り込んだときか……?
「……それがどうしたんだよ。」
再度聞いてみたが、
「……ううん。やっぱりなんでもないや。」
「え?」
サヘラに話を濁された。
自分勝手過ぎないか……
──────────
大きく見える背中。
私は多分誰かに守られたんだと思う。
……誰なんだろ……
でも、この人は私にとって特別な人だったのかもしれない。
なんとなくだけど……そう思った。
「─────。」
「あ、ごめんね。」
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