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第三十三章 二年生
千三十七話 みんなお疲れモードです
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「これにて、披露宴を終了いたします。皆さまのご協力を得て、とても素晴らしい披露宴を行うことができました」
僕が締めのアナウンスをすると、大きな拍手が起きました。
手土産を持って、順に貴族が退出していきます。
因みに、王城前に臨時の馬車乗り場も用意してスムーズに移動できるようにしています。
「次は、ルーシー殿下の結婚式ですな。楽しみにしておりますぞ」
「その次は、いよいよアレク君か。きっと、素晴らしい結婚式になるのは間違いないな」
「「「じゃーねー!」」」」
僕も、教皇猊下一行と皇帝陛下一家をゲートで送って行きます。
クレイモアさんも相当ニコニコしながら帰って行ったけど、いつもなら結婚相手を見つけるのに必死だもんね。
各地の領地から来ている貴族やちびっ子もゲートで送り、ミカエルたちも早めに屋敷に帰りました。
こうして来賓を送り終わったところで、僕たちは応接室に移動して休むことになりました。
「「「疲れました……」」」
「「「同じく……」」」
少しラフな服装に着替えたルーカスお兄様、アイビー様、カレン様、そしてずっと来賓への挨拶をしていたルーシーお姉様、エレノア、リズは、かなりグッタリとしていますね。
かく言う僕も、そして陛下、王妃様、アリア様、ティナおばあさまもかなり疲れていました。
それだけ、王家の結婚式は大変なんですね。
「取り敢えず、大変なイベントが一区切りしたと言うことね。夕食までゆっくりしなさい」
「「「ふわーい」」」
王妃様の話に、ルーシーお姉様、エレノア、リズはもう眠そうな返事をしていました。
余程のことがない限り、今日はもう何も予定はありません。
でも、この後そのとんでもないイベントが待っているんだよなあ。
「お兄ちゃん、夕方に何かあるの?」
「披露宴で騒いでいた二人に、カミラさんとレイナさんの料理……」
「お兄ちゃん、リズはお家で待っているね!」
破壊王によるデス料理尋問を説明している最中に、リズは行かないと宣言していました。
もちろん、この場にいる全員がリズの意見に同意しています。
スラちゃんとプリンも、僕の屋敷で待っていると言っていました。
「今日は、料理比べなどという余計なことはしなくてよい。さっさと終わらせておくように」
陛下も、今日ばかりは手の込んだことをしなくていいと言っていました。
何故か、毎回破壊王のデス料理尋問の時に僕も料理を作っているんだよね。
とはいえ、僕も疲れているので料理を作る元気はないんだよなあ。
「アレク君も、今はゆっくりとしていなさい。結婚式での神父役に、披露宴での司会をしたのだからね。とてもよく出来ていて、他の人に任せなくて良かったと思うわ」
ティナおばあさまが僕をとても褒めていて、ルーカスお兄様たちもうんうんと頷いていました。
とはいえ、いつもだったらティナおばあさまの話に言葉を続けるだろう三人も、疲労困憊なのでそこまではできませんでした。
さて、僕たちも屋敷に帰ってのんびりとしましょう。
「夕方、また来ます」
「じゃーねー」
僕とリズ、そしてスラちゃんとプリンは、王家の方々に手を振って屋敷にゲートを繋いで帰りました。
既にミカエルを始めとするちびっ子たち、そしてサンディとイヨもお昼寝最中だそうです。
僕とリズも、それぞれ部屋に戻ってベッドに潜り込みました。
夕方からまた一仕事だと思いつつ、僕はあっという間に眠っちゃいました。
僕が締めのアナウンスをすると、大きな拍手が起きました。
手土産を持って、順に貴族が退出していきます。
因みに、王城前に臨時の馬車乗り場も用意してスムーズに移動できるようにしています。
「次は、ルーシー殿下の結婚式ですな。楽しみにしておりますぞ」
「その次は、いよいよアレク君か。きっと、素晴らしい結婚式になるのは間違いないな」
「「「じゃーねー!」」」」
僕も、教皇猊下一行と皇帝陛下一家をゲートで送って行きます。
クレイモアさんも相当ニコニコしながら帰って行ったけど、いつもなら結婚相手を見つけるのに必死だもんね。
各地の領地から来ている貴族やちびっ子もゲートで送り、ミカエルたちも早めに屋敷に帰りました。
こうして来賓を送り終わったところで、僕たちは応接室に移動して休むことになりました。
「「「疲れました……」」」
「「「同じく……」」」
少しラフな服装に着替えたルーカスお兄様、アイビー様、カレン様、そしてずっと来賓への挨拶をしていたルーシーお姉様、エレノア、リズは、かなりグッタリとしていますね。
かく言う僕も、そして陛下、王妃様、アリア様、ティナおばあさまもかなり疲れていました。
それだけ、王家の結婚式は大変なんですね。
「取り敢えず、大変なイベントが一区切りしたと言うことね。夕食までゆっくりしなさい」
「「「ふわーい」」」
王妃様の話に、ルーシーお姉様、エレノア、リズはもう眠そうな返事をしていました。
余程のことがない限り、今日はもう何も予定はありません。
でも、この後そのとんでもないイベントが待っているんだよなあ。
「お兄ちゃん、夕方に何かあるの?」
「披露宴で騒いでいた二人に、カミラさんとレイナさんの料理……」
「お兄ちゃん、リズはお家で待っているね!」
破壊王によるデス料理尋問を説明している最中に、リズは行かないと宣言していました。
もちろん、この場にいる全員がリズの意見に同意しています。
スラちゃんとプリンも、僕の屋敷で待っていると言っていました。
「今日は、料理比べなどという余計なことはしなくてよい。さっさと終わらせておくように」
陛下も、今日ばかりは手の込んだことをしなくていいと言っていました。
何故か、毎回破壊王のデス料理尋問の時に僕も料理を作っているんだよね。
とはいえ、僕も疲れているので料理を作る元気はないんだよなあ。
「アレク君も、今はゆっくりとしていなさい。結婚式での神父役に、披露宴での司会をしたのだからね。とてもよく出来ていて、他の人に任せなくて良かったと思うわ」
ティナおばあさまが僕をとても褒めていて、ルーカスお兄様たちもうんうんと頷いていました。
とはいえ、いつもだったらティナおばあさまの話に言葉を続けるだろう三人も、疲労困憊なのでそこまではできませんでした。
さて、僕たちも屋敷に帰ってのんびりとしましょう。
「夕方、また来ます」
「じゃーねー」
僕とリズ、そしてスラちゃんとプリンは、王家の方々に手を振って屋敷にゲートを繋いで帰りました。
既にミカエルを始めとするちびっ子たち、そしてサンディとイヨもお昼寝最中だそうです。
僕とリズも、それぞれ部屋に戻ってベッドに潜り込みました。
夕方からまた一仕事だと思いつつ、僕はあっという間に眠っちゃいました。
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