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第二十三章 ルルーさんの結婚式と新たな命の誕生
五百七十話 薬草採取リベンジ
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色々とあって薬草採取が流れちゃったので、翌日薬草採取のリベンジをする事になりました。
「なんで私は、そんな面白いイベントに立ち会えなかったのよ……」
「ま、まあまあ落ち着いて」
「良い感じに落ち着いたんだからね」
今日は、カミラさんとルリアンさんとナンシーさんが、僕達の護衛についてくれます。
というのも、近衛騎士の再編の話をしないとならないので、ジェリルさんとランカーさんは勿論の事、ティナおばあさまとノエルさんも王城で打ち合わせをする事になりました。
結婚式関連はジンさんとレイナさんが主に対応するから、今日はカミラさん達の予定が空くそうです。
それにしても、カミラさんの悔しがり具合は物凄いね。
女性は、恋バナが本当に大好きだね。
「いやあ、昨日はあの馬鹿をボコボコにするのに夢中で、肝心の良い所を見損ねたよ」
冒険者ギルドで一緒になったおばちゃんからも、ジェリルさんとランカーさんが後輩から告白されるシーンを見逃して悔しいといっていました。
確かに、あのシーンはちょっとドラマティックだったもんね。
因みに、マグワイアはリズとスラちゃんの合体魔法が必要な位にボコボコにされたそうです。
あの場にいた誰もが、ボコボコにされたマグワイアに同情しなかったけどね。
「ここが森だよ。薬草をここで採るんだよ」
「へえ、そうなんだね」
昨日はいなかったけど、今日は新人さんが一人います。
若い女性で、帝国との国境近くの村の出身なんだって。
「私の家は子沢山なので、いつかは家を出ていかなければならなかったんです」
「へえ、そうなんですね」
カミラさんが女性の話を聞いているけど、この国は子沢山だから前にも家を出て冒険者になった人がいたよね。
「それに、冒険者になるのも一つの夢だったんです。だいぶ前に帝国に行く王子様とお姫様を見て、小さいのにとっても綺麗で美しくて。冒険者になれたら、もしかしたら会えるのかもって思ったんです」
うん?
帝国に向かう小さな王子様とお姫様?
ちょっと頬を赤らめて女性が話した内容に、僕とカミラさんは思わず顔を見合わせてしまいました。
それってもしかして……
「おお、王子様とお姫様ってお兄ちゃんとリズの事だよ!」
「えっ? えっ?」
リズが元気よく手を挙げてバラしちゃったので、女性は大混乱です。
うん、ここはキッチリと話をした方が良いよね。
という事で、道端にシートを広げて座って話をする事にしました。
「実は僕とリズは王族で、小さい時にその国境の街を経由して帝国に向かいました。因みに、ここにいるカミラさんとルリアンさんとナンシーさんも、僕達の護衛として帝国に行きました」
「ほ、ほえー、いきなり目的の人に会えるなんて……」
僕が経緯を話したら、女性は若干混乱しつつも話を飲み込んでくれました。
まあ、冒険者登録をして一緒に薬草採取をしようとした人が王族だなんて、普通は分からないよね。
「僕たちは、普段は辺境伯領に屋敷があって王城と行き来をしています。冒険者をしている時は、普通に接して欲しいです」
「公務じゃなかったら、普通に話してきて大丈夫だよ!」
「わ、分かりました」
何とか、こちらの説明に納得して貰いました。
まあ、暫くは混乱するよね。
「じゃあ、一緒に薬草を採ろう! リズが教えて上げるよ」
なら、普通に薬草採取をしようと言う事で、リズは張り切って女性に薬草の採り方を教えていました。
十分もすれば、女性陣は仲良くなってお喋りを始めていました。
「久々に帝国に行った事を思い出しました」
「あの時から、アレク君とリズちゃんは親しみやすい王族だったからね」
おばちゃんと周囲の警戒をしながら、ちょっと昔話をしました。
もう、そんなに経つんだね。
因みに強烈な怒気を昨日放った人がいたので、今日も僕達の周囲はとても安全でした。
「なんで私は、そんな面白いイベントに立ち会えなかったのよ……」
「ま、まあまあ落ち着いて」
「良い感じに落ち着いたんだからね」
今日は、カミラさんとルリアンさんとナンシーさんが、僕達の護衛についてくれます。
というのも、近衛騎士の再編の話をしないとならないので、ジェリルさんとランカーさんは勿論の事、ティナおばあさまとノエルさんも王城で打ち合わせをする事になりました。
結婚式関連はジンさんとレイナさんが主に対応するから、今日はカミラさん達の予定が空くそうです。
それにしても、カミラさんの悔しがり具合は物凄いね。
女性は、恋バナが本当に大好きだね。
「いやあ、昨日はあの馬鹿をボコボコにするのに夢中で、肝心の良い所を見損ねたよ」
冒険者ギルドで一緒になったおばちゃんからも、ジェリルさんとランカーさんが後輩から告白されるシーンを見逃して悔しいといっていました。
確かに、あのシーンはちょっとドラマティックだったもんね。
因みに、マグワイアはリズとスラちゃんの合体魔法が必要な位にボコボコにされたそうです。
あの場にいた誰もが、ボコボコにされたマグワイアに同情しなかったけどね。
「ここが森だよ。薬草をここで採るんだよ」
「へえ、そうなんだね」
昨日はいなかったけど、今日は新人さんが一人います。
若い女性で、帝国との国境近くの村の出身なんだって。
「私の家は子沢山なので、いつかは家を出ていかなければならなかったんです」
「へえ、そうなんですね」
カミラさんが女性の話を聞いているけど、この国は子沢山だから前にも家を出て冒険者になった人がいたよね。
「それに、冒険者になるのも一つの夢だったんです。だいぶ前に帝国に行く王子様とお姫様を見て、小さいのにとっても綺麗で美しくて。冒険者になれたら、もしかしたら会えるのかもって思ったんです」
うん?
帝国に向かう小さな王子様とお姫様?
ちょっと頬を赤らめて女性が話した内容に、僕とカミラさんは思わず顔を見合わせてしまいました。
それってもしかして……
「おお、王子様とお姫様ってお兄ちゃんとリズの事だよ!」
「えっ? えっ?」
リズが元気よく手を挙げてバラしちゃったので、女性は大混乱です。
うん、ここはキッチリと話をした方が良いよね。
という事で、道端にシートを広げて座って話をする事にしました。
「実は僕とリズは王族で、小さい時にその国境の街を経由して帝国に向かいました。因みに、ここにいるカミラさんとルリアンさんとナンシーさんも、僕達の護衛として帝国に行きました」
「ほ、ほえー、いきなり目的の人に会えるなんて……」
僕が経緯を話したら、女性は若干混乱しつつも話を飲み込んでくれました。
まあ、冒険者登録をして一緒に薬草採取をしようとした人が王族だなんて、普通は分からないよね。
「僕たちは、普段は辺境伯領に屋敷があって王城と行き来をしています。冒険者をしている時は、普通に接して欲しいです」
「公務じゃなかったら、普通に話してきて大丈夫だよ!」
「わ、分かりました」
何とか、こちらの説明に納得して貰いました。
まあ、暫くは混乱するよね。
「じゃあ、一緒に薬草を採ろう! リズが教えて上げるよ」
なら、普通に薬草採取をしようと言う事で、リズは張り切って女性に薬草の採り方を教えていました。
十分もすれば、女性陣は仲良くなってお喋りを始めていました。
「久々に帝国に行った事を思い出しました」
「あの時から、アレク君とリズちゃんは親しみやすい王族だったからね」
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