転生しても実家を追い出されたので、今度は自分の意志で生きていきます

藤なごみ

文字の大きさ
731 / 1,220
第二十八章 エマさんとオリビアさんの結婚

九百二十七話 新郎新婦お披露目パレード

しおりを挟む
 ちなみに、新しい夫婦のお披露目パレードなので、辺境伯様や先々代夫人は馬車には乗りません。
 でも、護衛の為にスラちゃんとプリンに加えて、エマさんとオリビアさんの従魔でもあるマジカルラットのクリームとクッキーも同乗します。
 サギー伯爵領兵も、領主の結婚パレードとあってかなり張り切っていました。
 もちろん町の人も沢山集まっていて、今か今かとワクワクしながら待っていました。
 僕たちも、馬車を見送る準備を整えました。
 特に、ミカエルたちもワクワクしながら待っていました。

「それでは、出発する」
「「「しゅっぱーつ!」」」
「「「わー!」」」

 先頭にいる兵の合図に答えるかのように、住民も大きな歓声を上げました。
 そして、ゆっくりと馬車は出発しました。

「すごーい、お花が沢山舞っていて雪みたいだよ!」
「凄いね、綺麗だね」

 僕たちが沢山集めた花びらを、集まった人が空高く投げていました。
 リズとエレノアだけでなく、特に女性陣もこの光景にうっとりしていました。
 この分だと、スラちゃんがちょうど良く舞うように風魔法を使っていますね。
 そして、新郎のキースさんも新婦のエマさんとオリビアさんも、住民に向けてにこやかに手を振っていました。
 スラちゃんとプリンだけでなく、クリームとクッキーもちょこちょこと触手と小さい手を振っています。
 この光景だけでも、三人の結婚が領民に祝福されていると一目で分かりました。

 パカパカパカ。

 そして、馬車は町中を進み僕たちからも小さくなっていきました。
 では、僕たちは一足先に屋敷に戻ります。
 この後は、屋敷の中で披露宴が行われます。
 みんな、とても良い笑顔で屋敷へ歩いています。

「あのね、花びらを沢山集めたんだよ!」
「僕も、沢山集めた!」
「あら、そうなのね。お姉ちゃんの為に、一生懸命頑張ったのね」
「「そーだよ!」」

 もうニコニコが止まらない双子ちゃんは、道中も仲良く手を繋ぎながら色々な人に声を掛けていました。
 ミカエルたちもフラワーボーイとフラワーガールを頑張ったと、主に新郎新婦の同級生と話をしていました。
 みんなでお話をしながら、無事に屋敷に到着しました。
 でも、みんなは未だ屋敷の中に入りません。
 馬車が戻ってくるのを、今かと待っています。

「あっ、見えたよ!」
「馬車がやって来たね」

 十分ほど待つと、賑やかな声とともに馬車が通りに姿を現しました。
 目の良いリズたちが直ぐに馬車を見つけたけど、この大歓声を聞けば誰でも分かりますね。
 笑顔でみんなに手を振る新郎新婦も、僕たちの存在に気がついたみたいです。
 ミカエルたちも、一生懸命に手を振っていますね。

「全体、止まれ!」

 そして、責任者の掛け声で馬車は止まり、新郎新婦が馬車から降りてきました。
 沿道に集まった人たちにも手を振っているけど、相変わらずスラちゃんとプリン、それにクリームとクッキーもちょこちょこと手を振っています。
 これで、パレードも無事に終了です。
 全員が、屋敷の中に入っていきます。
 ちなみに、新郎新婦はお色直しがあるので、衣装部屋に向かいました。

「スラちゃん、プリンちゃん、ご苦労さまね」
「一生懸命触手を振っていて、とても可愛かったよ」

 僕たちのところにやってきたスラちゃんとプリンを、リズとエレノアが褒めていました。
 二匹とも、仕事をやりきったと満足そうにしていました。
 ご褒美として、美味しいものを食べないとね。

「しかし、嫌味になるくらい絵になっていたな」
「二人とも美人だから、余計にウェディングドレスが映えたわね」
「町の人も大歓声で祝福していたし、これからも大丈夫だろうな」

 新郎新婦の同級生も、無事にパレードが終わってホッと胸を撫で下ろしていた。
 パレードの出来如何で、今後の領内運営に影響が出るという。
 酷い統治をしていると、沿道に全然人が集まらないので無理矢理人を動員するそうです。
 サギー伯爵領は安定的な領地運営をしているし、この辺りは全く問題ないですね。
しおりを挟む
感想 293

あなたにおすすめの小説

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

御家騒動なんて真っ平ごめんです〜捨てられた双子の片割れは平凡な人生を歩みたい〜

伽羅
ファンタジー
【幼少期】 双子の弟に殺された…と思ったら、何故か赤ん坊に生まれ変わっていた。 ここはもしかして異世界か?  だが、そこでも双子だったため、後継者争いを懸念する親に孤児院の前に捨てられてしまう。 ようやく里親が見つかり、平和に暮らせると思っていたが…。 【学院期】 学院に通い出すとそこには双子の片割れのエドワード王子も通っていた。 周りに双子だとバレないように学院生活を送っていたが、何故かエドワード王子の影武者をする事になり…。  

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る

マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息 三歳で婚約破棄され そのショックで前世の記憶が蘇る 前世でも貧乏だったのなんの問題なし なによりも魔法の世界 ワクワクが止まらない三歳児の 波瀾万丈

小さな大魔法使いの自分探しの旅 親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします

藤なごみ
ファンタジー
※2024年10月下旬に、第2巻刊行予定です  2024年6月中旬に第一巻が発売されます  2024年6月16日出荷、19日販売となります  発売に伴い、題名を「小さな大魔法使いの自分探しの旅~親に見捨てられたけど、元気いっぱいに無自覚チートで街の人を笑顔にします~」→「小さな大魔法使いの自分探しの旅~親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします~」 中世ヨーロッパに似ているようで少し違う世界。 数少ないですが魔法使いがが存在し、様々な魔導具も生産され、人々の生活を支えています。 また、未開発の土地も多く、数多くの冒険者が活動しています この世界のとある地域では、シェルフィード王国とタターランド帝国という二つの国が争いを続けています 戦争を行る理由は様ながら長年戦争をしては停戦を繰り返していて、今は辛うじて平和な時が訪れています そんな世界の田舎で、男の子は産まれました 男の子の両親は浪費家で、親の資産を一気に食いつぶしてしまい、あろうことかお金を得るために両親は行商人に幼い男の子を売ってしまいました 男の子は行商人に連れていかれながら街道を進んでいくが、ここで行商人一行が盗賊に襲われます そして盗賊により行商人一行が殺害される中、男の子にも命の危険が迫ります 絶体絶命の中、男の子の中に眠っていた力が目覚めて…… この物語は、男の子が各地を旅しながら自分というものを探すものです 各地で出会う人との繋がりを通じて、男の子は少しずつ成長していきます そして、自分の中にある魔法の力と向かいながら、色々な事を覚えていきます カクヨム様と小説家になろう様にも投稿しております

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! 仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。 カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。

治療院の聖者様 ~パーティーを追放されたけど、俺は治療院の仕事で忙しいので今さら戻ってこいと言われてももう遅いです~

大山 たろう
ファンタジー
「ロード、君はこのパーティーに相応しくない」  唐突に主人公:ロードはパーティーを追放された。  そして生計を立てるために、ロードは治療院で働くことになった。 「なんで無詠唱でそれだけの回復ができるの!」 「これぐらいできないと怒鳴られましたから......」  一方、ロードが追放されたパーティーは、だんだんと崩壊していくのだった。  これは、一人の少年が幸せを送り、幸せを探す話である。 ※小説家になろう様でも連載しております。 2021/02/12日、完結しました。

辺境追放された「植物魔導師」の領地開拓 ~枯れ果てた死の大地は、俺の魔力で聖域(楽園)へと変貌する~

リーフレット
ファンタジー
​「植物魔法? ああ、農作業にしか使えないあの地味な魔法か」 ​帝国騎士団の専属魔導師だったアルトは、無能な二世皇太子レオンによって、一方的に追放を言い渡された。 アルトがどれほど魔導植物を駆使し、帝国の食糧難を裏から支えていたかを知らぬまま、彼は「戦闘に役立たない役立たず」という烙印を押されたのだ。 ​帝国を出て行き着いた先は、魔物が跋扈し、草一本生えないと言われる最果ての荒野。 死を待つだけの地。しかし、アルトは絶望するどころか、晴れやかな顔で笑っていた。 ​「やっと、気兼ねなく『植物』を愛でられる。……よし、ここを世界一の庭(楽園)にしよう」

3歳で捨てられた件

玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。 それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。 キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。