転生しても実家を追い出されたので、今度は自分の意志で生きていきます

藤なごみ

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第三十一章 五歳の祝い

千三十七話 追加のプリン作り

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 ということで、さっそく僕の屋敷でプリン作りをすることになりました。
 今日は安息日ってこともあるので特待生の面々といつもの面々を誘ったら、エレノアは公務のために泣く泣く断念となりました。
 王族としてのお仕事なのだから、こればっかりは仕方ないですね。
 更に、剣技特待生の三人も軍からの指導を受けることになっていたのでこちらも残念ながら不参加です。
 うん、プリン作りが急遽決まったのが悪いんです。

「あの、なんでアレク様のプリンは大人気なのですか?」
「そうですわ。普通でしたら、王城の料理人に作らせた方が良いと思いますわ」

 ということで、お手伝いをしてくれることになったサキさんとレシステンシアさんが当然の疑問を投げかけてきた。
 うん、僕も未だに何でこんなにプリンが人気なのか分からないんだよね。
 リズたちは当たり前のような表情をしていたけど、メアリは苦笑するばかりだった。
 なので、二人に試食してもらうことに。

「わあ、プルプルふわふわでとても美味しいです。なんというか、素材の味を引き立てているというか……」
「高級なものではないのに、何度も食べたくなるような、そんなホッとする味ですわ」

 うん、二人の評価は過剰だと思いますよ。
 とんでもないものを食べたという、そんな表情をしています。
 いや、普通のプリンだと思いますよ。

「ふふーん、お兄ちゃんのプリンは凄いんだよ! 小さな子でも食べられるんだからね!」

 何故かリズとスラちゃんがドヤ顔でいるけど、どちらかというとあなた達は食べる方ですよ。
 なにはともあれ、さっそく作って行きましょう。
 と言っても、いつもの材料をボウルに入れて混ぜて、そうしたら器に入れて蒸すだけです。
 蒸しあがったら、どんどんと冷蔵魔導具で冷やしていきます。
 製法なんて特に変えることはなく、いつも同じやり方です。

 ガチャ。

「おお、プリンがいっぱい!」
「いっぱーい!」

 ここで、暇になったミカエルとブリットが冷蔵魔導具のドアを開けて目を輝かせていました。
 でも、残念ながらここにあるプリンは全部お隣の辺境伯家に持って行く分です。
 王城に出す分は、まだまだこれから作ります。

「ミカちゃんは、昔からお兄ちゃんが作ったプリンが大好きだもんね」
「だーいすき!」
「ブリットもすきー!」

 ミカエルとブリットがニコニコしながらリズに返事をしていたけど、小さいころからずっと僕のプリンを食べていたよね。
 こうして、時間は掛かったけど無事にプリンを作り終えて王城に納品しました。
 もちろん、手伝ってくれた二人には予算からきちんとお給料を支払います。
 後で、宰相に報告しないと。

「あれ? 宰相からの報告だ。えっと、『王都の五歳の祝いに、帝国のアンドリュー王子が参加することになった』って、確かにアンドリューちゃんも年末生まれだけど五歳になるんだよね……」

 ここに来て、まさかのゲスト参加者が現れた。
 しかも、付き添いとしてリルムが来るそうです。
 これには、リズも思わず大喜びです。

「わー、リルムちゃんくるんだ! 楽しみだなあ」
「リズ様は、確か帝国のリルム皇女様と仲が良かったですよね」
「そーなんだよ。リルムちゃんはとっても可愛くて、ちっちゃいころからのお友達なんだよ!」

 僕たちが帝国に行ったことを、レシステンシアさんは知っていたみたいです。
 まあ、普通に報告とかしていたもんね。
 しかし、こうなるとかなり忙しいことになりそうだよ。
 またまた調整ごとが増えて大変だけど、今年はとても賑やかな五歳の祝いになりそうだね。
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