転生しても実家を追い出されたので、今度は自分の意志で生きていきます

藤なごみ

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第三十一章 五歳の祝い

千七十話 マジカルラット部隊出動

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 セコイ元司祭の問題で、近々教皇猊下とカレン様が王国に来ることになった。
 関係者への謝罪もあるし、賠償問題もあります。
 その辺の調整は担当の聖職者を派遣することになっていて、既にスラちゃんが迎えに行っていた。
 当面は、中々忙しくなりそうですね。
 そして、今日は新年付けで配属された新人職員の王都での奉仕活動の日です。
 ルーカスお兄様の学年で、王城に採用予定の人も奉仕活動に参加します。
 僕たちも参加するけど、メインは王城勤務予定者なので控えめにします。
 ちなみに、ミカエルを始めとするちびっ子は王城でお勉強です。

「うーん、最近闇ギルドとは別の犯罪組織が台頭しているのでしょうか?」
「可能性はある。犯罪組織は、叩いても別のものが現れる。地道にやるしかない」

 荷物運びをしながらルーカスお兄様とセコイ元司祭が絡んだ事件について話をしていたけど、最近そこまで大きな犯罪組織の摘発はなかったよね。
 うーん、他にも闇賭博とかありそうだし、入園式前になると忙しくなって手が回らないから今のうちに壊滅させたよね。
 でないと、レシステンシアさんのお祖母さんのように、被害を受けてしまう人も出てくる。
 現在の王都の状況を、改めて把握したいよなあ。
 すると、張り切って手を上げたものがいた。

「「「キュー!」」」

 それは、ルーカスお兄様の従魔を筆頭にしたマジカルラット部隊だった。
 確かに、マジカルラットなら普通のネズミになりすまして色々な建物に潜入することが出来る。
 しかも、今日はミカエルたちを王城に運ぶ為に、マジカルラット最強のポッキーもいた。
 更に、アイビー様の従魔のアマリリスも、偵察に参加することに。
 うーん、もしかしなくてもこのメンバーなら簡単に犯罪組織を壊滅させることができるよね。

「じゃあ、宜しく頼むよ」
「キュッ!」

 ルーカスお兄様のマジカルラットがルーカスお兄様に綺麗な敬礼をしてから、偵察部隊は町に消えていった。
 何が何だかあったら、直ぐにルーカスお兄様に知らせるという。
 ちなみに、マジカルラット部隊の偵察は、キチンと関係者に許可を取っています。
 ではでは、僕たちは奉仕活動を始めましょう。

 トントントントン。

「うーん、やっぱりアレク君は料理が上手だよね」
「包丁さばきも、本当に手際いいよね」

 僕が炊き出しの仕込みをしていると、ルーカスお兄様のクラスメイトがしげしげと眺めていた。
 前世でのバイト経験が生きているけど、この程度の包丁さばきなら練習すれば誰でもできると思うよ。
 もう少し煮込めば、スープは完成です。

 シュイン、ぴかー!

「はい、これで完了だよ!」
「おお、流石は双翼の天使様だ。腰が痛いのが、あっという間に良くなったぞ!」

 既にリズを始めとする治療班は動き始めていて、どんどんと町の人を治療していきます。
 そして、一番大事なのが町の人から意見を聞くことです。
 新人職員は、不慣れながらも一生懸命町の人に話をしています。
 ルーカスお兄様たちがアンケートを逐一集計して通信用魔導具で王城に送信しているけど、今日はどんな傾向が出ているのでしょうか。
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