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第三十一章 五歳の祝い
千六十九話 事件の真相
「よーし、たくさんの人を治療するよ!」
冒険者ギルドを出ると、リズはスラちゃんと一緒に元気よく手を上げていた。
僕たちは、下級貴族の屋敷が集まっている区画を担当します。
場所は通信用魔導具に入っているので、僕が案内していきます。
最初は、ある男爵家の屋敷に行きます。
「おはよーございます!」
「お、おはよう……」
リズよ、いきなり門番に挨拶をすれば戸惑っちゃうよ。
取り敢えず、説明は僕が行わないと。
「副宰相兼国王補佐官のアレクサンダーです。陛下の命により、セコイ司祭が治療したものへの再治療をしにきました」
「ふ、副宰相閣下! しょ、少々お待ち下さい!」
うーん、普通に説明しただけなのに酷くビックリしちゃったよ。
そして、直ぐに屋敷の中に案内されました。
シュイン、ぴかー!
「これで、骨折は大丈夫だよ!」
おばあさんが転倒して腰骨を骨折していたみたいだけど、リズがササッと治療した。
あのセコイ司祭の下手な治療で、骨が変に癒着しそうだったけど……
ちなみに陛下からある程度は説明してもいいって言われているので、付き添いで来た男爵に色々と話します。
「そんなことが起きていたのですか。下手な治療だと分かったのですが、高位の方なので文句を言えず……」
なんというか、気持ちは非常によく分かります。
しかも、相手は偽物ではなく本物の高位聖職者なんだもんね。
被害者には後で補償が入るそうなので、その辺りも説明します。
こんな感じで、次々と手早く治療していきます。
全員寝たきりだったけど、死ぬ寸前という人はいなかったのが幸いだった。
こうして、気がつけばお昼前には全員治療を終えることが出来ました。
僕とリズは、ある意味ホッとしながら冒険者ギルドに戻りました。
「おっ、アレクとリズも戻ってきたか」
「アレクお兄ちゃん、リズちゃん、お疲れ様なの」
冒険者ギルドには、既に他のメンバーが全員戻っていました。
ジンさんとエレノアが僕たちを出迎えてくれたけど、どうやら死者はいなくて全員治療できたみたいだった。
となると、亡くなったのはレシステンシアさんのおばあさんだけなのか。
同級生が事件の一番の被害者ってのもあるので、特に勉強のライバル関係のサンディは悲しい表情をしていた。
すると、僕の通信用魔導具に連絡が入りました。
「えーっと、小さい子を王城に預けたら、サザビーズ侯爵家に集合って王妃様から連絡が入りました」
「きっと、事件に関する報告をするのでしょうね」
レイナさんが補足してくれたけど、僕も多分そう思います。
ちなみに、ちびっ子たちのところには既にジンさんがいました。
「じゃあ、ちびっ子は食堂だな」
「「「わーい!」」」
流石はジンさん、小さい子の相手をするのが上手ですね。
ということで、王城にゲートを繋いでミカエルたちを送りました。
多分、ここからは子どもたちには聞かせられないドロドロとした話になるでしょうね。
今度は、サザビーズ侯爵家にゲートを繋いで残りのメンバーで向かいました。
直ぐに応接室に案内され、司教様と王妃様がサザビーズ侯爵夫妻とレシステンシアさんと話をしていました。
「みんな、お疲れ様」
「王妃様、全て治療を終えました。その、亡くなられたのはレシステンシアさんのお祖母様だけみたいです」
「そう、分かったわ」
王妃様は、ニコリとしながら僕の報告を聞きました。
そして、もう一度僕たちに事情を説明してくれました。
「もう解職されたから、セコイ元司祭と言った方がよさそうね。セコイ元司祭は、闇カジノに手を出し多額の負債を抱えていたわ。そこで思いついたのが、違法な高額治療よ。もちろん、大教会や司教様にも伝えていないわ」
う、うーん。
聖職者とは関係なく、闇カジノとかは禁止されているはず。
それに手を出しただけではなく、負債の補填をする為に違法なことまでやっていたとは。
まさに、悪に転落する典型例ですね。
「実は、サザビーズ侯爵夫妻は司教様にセコイ元司祭のことを相談に行ったのよ。そして、私に媚を売っているところに司教様たちが現れて、トドメにアレク君からの連絡が入ったわ」
「ビクトリアお母様、逃げ出して転んだセコイ元司祭の足を持って、みんなとともに懺悔室に引きずっていったの」
うわあ、なんというか悪が発覚するタイミングってのは、こんな感じなんですね。
そして、懺悔室に入ったセコイ元司祭は、無理矢理懺悔させられたのでしょう。
エレノアが少し怖そうにしながら話をしてくれたけど、自業自得なのだからセコイ元司祭には全く同情しないけどね。
「既に、闇カジノには軍が向かっているわよ。ルーカスが指揮をしているけど、そろそろ壊滅したのではないかしら。あと、教皇猊下にセコイ元司祭の処分を確認したら、死者も出ているので王国のルールに任せるとの回答があったわ」
これだけの悪事を働いたとなったら、相当の刑罰が待っているはずです。
説明してくれた王妃様も、なんというか呆れているね。
「お金で補償するしかないですが、その辺の対応はキチンとします。アレク様にも色々と手間を掛けさせてしまい、本当に申し訳ない」
司教様が僕に頭を下げたけど、元々治療の依頼で動いていたし全然問題ありません。
そして、サザビーズ侯爵家や他の貴族家から出ていた依頼料は、教会から補填する形になるそうです。
「結果的にせよ、父の治療の依頼を出しておいて、そしてその依頼を受けたのがアレク様たちで本当に良かった」
サザビーズ侯爵が、本当にホッとした表情を見せていました。
母親をセコイ元司祭の下手な治療で亡くし、色々と思うところはあったのでしょう。
ちなみに、既にレシステンシアさんのおじいさんには王妃様と司教様が謝罪をしているそうです。
成長していくにつれて、僕もこういう問題にも向き合わないといけなくなったのだと改めて感じました。
ちなみに、治療を頑張ったちびっ子には美味しい昼食が出されたそうです。
冒険者ギルドを出ると、リズはスラちゃんと一緒に元気よく手を上げていた。
僕たちは、下級貴族の屋敷が集まっている区画を担当します。
場所は通信用魔導具に入っているので、僕が案内していきます。
最初は、ある男爵家の屋敷に行きます。
「おはよーございます!」
「お、おはよう……」
リズよ、いきなり門番に挨拶をすれば戸惑っちゃうよ。
取り敢えず、説明は僕が行わないと。
「副宰相兼国王補佐官のアレクサンダーです。陛下の命により、セコイ司祭が治療したものへの再治療をしにきました」
「ふ、副宰相閣下! しょ、少々お待ち下さい!」
うーん、普通に説明しただけなのに酷くビックリしちゃったよ。
そして、直ぐに屋敷の中に案内されました。
シュイン、ぴかー!
「これで、骨折は大丈夫だよ!」
おばあさんが転倒して腰骨を骨折していたみたいだけど、リズがササッと治療した。
あのセコイ司祭の下手な治療で、骨が変に癒着しそうだったけど……
ちなみに陛下からある程度は説明してもいいって言われているので、付き添いで来た男爵に色々と話します。
「そんなことが起きていたのですか。下手な治療だと分かったのですが、高位の方なので文句を言えず……」
なんというか、気持ちは非常によく分かります。
しかも、相手は偽物ではなく本物の高位聖職者なんだもんね。
被害者には後で補償が入るそうなので、その辺りも説明します。
こんな感じで、次々と手早く治療していきます。
全員寝たきりだったけど、死ぬ寸前という人はいなかったのが幸いだった。
こうして、気がつけばお昼前には全員治療を終えることが出来ました。
僕とリズは、ある意味ホッとしながら冒険者ギルドに戻りました。
「おっ、アレクとリズも戻ってきたか」
「アレクお兄ちゃん、リズちゃん、お疲れ様なの」
冒険者ギルドには、既に他のメンバーが全員戻っていました。
ジンさんとエレノアが僕たちを出迎えてくれたけど、どうやら死者はいなくて全員治療できたみたいだった。
となると、亡くなったのはレシステンシアさんのおばあさんだけなのか。
同級生が事件の一番の被害者ってのもあるので、特に勉強のライバル関係のサンディは悲しい表情をしていた。
すると、僕の通信用魔導具に連絡が入りました。
「えーっと、小さい子を王城に預けたら、サザビーズ侯爵家に集合って王妃様から連絡が入りました」
「きっと、事件に関する報告をするのでしょうね」
レイナさんが補足してくれたけど、僕も多分そう思います。
ちなみに、ちびっ子たちのところには既にジンさんがいました。
「じゃあ、ちびっ子は食堂だな」
「「「わーい!」」」
流石はジンさん、小さい子の相手をするのが上手ですね。
ということで、王城にゲートを繋いでミカエルたちを送りました。
多分、ここからは子どもたちには聞かせられないドロドロとした話になるでしょうね。
今度は、サザビーズ侯爵家にゲートを繋いで残りのメンバーで向かいました。
直ぐに応接室に案内され、司教様と王妃様がサザビーズ侯爵夫妻とレシステンシアさんと話をしていました。
「みんな、お疲れ様」
「王妃様、全て治療を終えました。その、亡くなられたのはレシステンシアさんのお祖母様だけみたいです」
「そう、分かったわ」
王妃様は、ニコリとしながら僕の報告を聞きました。
そして、もう一度僕たちに事情を説明してくれました。
「もう解職されたから、セコイ元司祭と言った方がよさそうね。セコイ元司祭は、闇カジノに手を出し多額の負債を抱えていたわ。そこで思いついたのが、違法な高額治療よ。もちろん、大教会や司教様にも伝えていないわ」
う、うーん。
聖職者とは関係なく、闇カジノとかは禁止されているはず。
それに手を出しただけではなく、負債の補填をする為に違法なことまでやっていたとは。
まさに、悪に転落する典型例ですね。
「実は、サザビーズ侯爵夫妻は司教様にセコイ元司祭のことを相談に行ったのよ。そして、私に媚を売っているところに司教様たちが現れて、トドメにアレク君からの連絡が入ったわ」
「ビクトリアお母様、逃げ出して転んだセコイ元司祭の足を持って、みんなとともに懺悔室に引きずっていったの」
うわあ、なんというか悪が発覚するタイミングってのは、こんな感じなんですね。
そして、懺悔室に入ったセコイ元司祭は、無理矢理懺悔させられたのでしょう。
エレノアが少し怖そうにしながら話をしてくれたけど、自業自得なのだからセコイ元司祭には全く同情しないけどね。
「既に、闇カジノには軍が向かっているわよ。ルーカスが指揮をしているけど、そろそろ壊滅したのではないかしら。あと、教皇猊下にセコイ元司祭の処分を確認したら、死者も出ているので王国のルールに任せるとの回答があったわ」
これだけの悪事を働いたとなったら、相当の刑罰が待っているはずです。
説明してくれた王妃様も、なんというか呆れているね。
「お金で補償するしかないですが、その辺の対応はキチンとします。アレク様にも色々と手間を掛けさせてしまい、本当に申し訳ない」
司教様が僕に頭を下げたけど、元々治療の依頼で動いていたし全然問題ありません。
そして、サザビーズ侯爵家や他の貴族家から出ていた依頼料は、教会から補填する形になるそうです。
「結果的にせよ、父の治療の依頼を出しておいて、そしてその依頼を受けたのがアレク様たちで本当に良かった」
サザビーズ侯爵が、本当にホッとした表情を見せていました。
母親をセコイ元司祭の下手な治療で亡くし、色々と思うところはあったのでしょう。
ちなみに、既にレシステンシアさんのおじいさんには王妃様と司教様が謝罪をしているそうです。
成長していくにつれて、僕もこういう問題にも向き合わないといけなくなったのだと改めて感じました。
ちなみに、治療を頑張ったちびっ子には美味しい昼食が出されたそうです。
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