文字の大きさ
大
中
小
970 / 1,396
第三十二章 新入生
千百六十六話 文化祭の展示物を作成中です
無事に合格発表も終わったので、暫くは大きなイベントもありません。
合格後の説明会もあるけど、それは特に大きな準備は必要ありません。
そんな中、僕たちは秋の学園の大きな行事である文化祭に向けて作品を作っていました。
文化祭は部活活動の発表もあるけど、各教室で生徒が作成した作品も飾ります。
表現活動の一環なので、自由に色々な物を作っていきます。
「ふんふんふーん」
「わあ、リズ様凄い物を作っていますね」
「リズ様は、本当に手先が器用ですわ」
リズは、お得意のブーケ作りを応用して籠の中にフラワーアートを作っていた。
勿論生花ではなくドライフラワーを使っているけど、僕から見ても中々の出来だった。
サキさんやレシステンシアさんだけでなく、クラスの女子生徒も時々リズの作品を見にきていました。
スラちゃんもリズの側で触手で編み棒を持って器用に服を編んでいくけど、服を作るスライムっていうのも何だか凄いね。
カキカキカキ。
「ふんふんふーん」
「エレノア様も、とても絵がお上手ですわ。しかも、こんなに小さなキャンバスに精密な絵を描かれるなんて凄いです」
エレノアは、そんなに大きくないキャンパスにクラスメイトの絵を精密に書いていた。
文化祭で出すものは生徒が頑張って作った物であれば問題ないが、展示スペースが自分の机の上なので限られていた。
実は、学園側としても意図してやっていることで、限られたスペースの中でどんな作品を考えるかという想像力を養うためだった。
なので、リズもエレノアも机の上に置ける大きさの物を製作していた。
工作系でも良いので、木を削って彫刻を作ったり版画を作ったりしている人もいました。
プリンも僕の側で絵を書いているけど、カッコいい自画像という中々面白い作品を作っていました。
「あ、アレク様はとんでもない物を作っておりますね。私達の作品のレベルを、遥かに超越しておりますわ……」
「本当にそうですね。学園の文化祭の出し物で、何故このレベルの物を作ろうとするのでしょうか……」
クラスの皆が芸術の時間で一生懸命に作品を作る中、必ず一回は僕の作っている物を見にやってきました。
レシステンシアさんとサキさんだけでなく、芸術のお爺ちゃんみたいな先生も「なんじゃこりゃ?」って表情をしていました。
僕が作っているのは魔導具みたいなもので、見た目はインラインスケートみたいなものです。
昔、何かのアニメで女の子がインラインスケートを履いて登校していた気がするんだよね。
この間副宰相として魔導具研究所に視察に行った時に、似たような物を作っていました。
僕も興味を持ったので、魔導具研究所の人と一緒に作って完成度を上げようって事になりました。
車輪の構造とかも本を読んで勉強しているし、魔導具の本も読んでいます。
車輪のところが魔導具になっていて、本人の魔力を使ってよりスピードが出る様にしています。
研究の一環も兼ねているのでレポートとかも書いているけど、アカデミーの論文形式で書いて下さいって指定があったんだよね。
「あっ、お兄ちゃん。新しい物を作っているんだね。出来上がったら、またリズに履かせてね」
「リズ、文化祭で展示を終えたら出来たものを軍の施設でテストをするよ。それまで待っていてね」
「うん! 楽しみにしているね!」
休憩を兼ねてリズが僕の制作風景の様子を見に来たけど、実は魔導具研究所と共同で作った試作品第一号をリズが履いてテストしていました。
軍の訓練場でテストしたんだけど、土煙を上げながらもの凄い勢いで滑るリズはとても楽しそうでした。
しかし、リズの膨大な魔力に車輪の所にある魔導具が耐えられず、煙を上げて壊れてしまいました。
でも、実際に魔導具が動いたのは間違いなく、一緒に見ていた閣僚も面白い物だと実験続行を指示しました。
僕も普通の物を作るよりもとても楽しくて、つい製作に熱中しちゃうんだよね。
この車輪の機能を使えば、エンジン型魔導具を開発しなくても車とかが出来ちゃうかもしれないね。
「普通、学園の一年生が魔導具研究所と共同で魔導具を作って、更にアカデミーの論文を書くとかありえませんわ」
「その、論文だけで最優秀賞とか取れそうですわ。アレク様は、私達の想像を遥かに超えております」
レシステンシアさんとサキさんがちょっと呆れながら自席に戻って行ったけど、僕が作っているものは工作の一環で間違いないと思っています。
それに、小説を書いている人もいるし、論文も立派な製作物だもんね。
さてさて、今日の芸術の時間はあと十分だし、僕もラストスパートをしようっと。
合格後の説明会もあるけど、それは特に大きな準備は必要ありません。
そんな中、僕たちは秋の学園の大きな行事である文化祭に向けて作品を作っていました。
文化祭は部活活動の発表もあるけど、各教室で生徒が作成した作品も飾ります。
表現活動の一環なので、自由に色々な物を作っていきます。
「ふんふんふーん」
「わあ、リズ様凄い物を作っていますね」
「リズ様は、本当に手先が器用ですわ」
リズは、お得意のブーケ作りを応用して籠の中にフラワーアートを作っていた。
勿論生花ではなくドライフラワーを使っているけど、僕から見ても中々の出来だった。
サキさんやレシステンシアさんだけでなく、クラスの女子生徒も時々リズの作品を見にきていました。
スラちゃんもリズの側で触手で編み棒を持って器用に服を編んでいくけど、服を作るスライムっていうのも何だか凄いね。
カキカキカキ。
「ふんふんふーん」
「エレノア様も、とても絵がお上手ですわ。しかも、こんなに小さなキャンバスに精密な絵を描かれるなんて凄いです」
エレノアは、そんなに大きくないキャンパスにクラスメイトの絵を精密に書いていた。
文化祭で出すものは生徒が頑張って作った物であれば問題ないが、展示スペースが自分の机の上なので限られていた。
実は、学園側としても意図してやっていることで、限られたスペースの中でどんな作品を考えるかという想像力を養うためだった。
なので、リズもエレノアも机の上に置ける大きさの物を製作していた。
工作系でも良いので、木を削って彫刻を作ったり版画を作ったりしている人もいました。
プリンも僕の側で絵を書いているけど、カッコいい自画像という中々面白い作品を作っていました。
「あ、アレク様はとんでもない物を作っておりますね。私達の作品のレベルを、遥かに超越しておりますわ……」
「本当にそうですね。学園の文化祭の出し物で、何故このレベルの物を作ろうとするのでしょうか……」
クラスの皆が芸術の時間で一生懸命に作品を作る中、必ず一回は僕の作っている物を見にやってきました。
レシステンシアさんとサキさんだけでなく、芸術のお爺ちゃんみたいな先生も「なんじゃこりゃ?」って表情をしていました。
僕が作っているのは魔導具みたいなもので、見た目はインラインスケートみたいなものです。
昔、何かのアニメで女の子がインラインスケートを履いて登校していた気がするんだよね。
この間副宰相として魔導具研究所に視察に行った時に、似たような物を作っていました。
僕も興味を持ったので、魔導具研究所の人と一緒に作って完成度を上げようって事になりました。
車輪の構造とかも本を読んで勉強しているし、魔導具の本も読んでいます。
車輪のところが魔導具になっていて、本人の魔力を使ってよりスピードが出る様にしています。
研究の一環も兼ねているのでレポートとかも書いているけど、アカデミーの論文形式で書いて下さいって指定があったんだよね。
「あっ、お兄ちゃん。新しい物を作っているんだね。出来上がったら、またリズに履かせてね」
「リズ、文化祭で展示を終えたら出来たものを軍の施設でテストをするよ。それまで待っていてね」
「うん! 楽しみにしているね!」
休憩を兼ねてリズが僕の制作風景の様子を見に来たけど、実は魔導具研究所と共同で作った試作品第一号をリズが履いてテストしていました。
軍の訓練場でテストしたんだけど、土煙を上げながらもの凄い勢いで滑るリズはとても楽しそうでした。
しかし、リズの膨大な魔力に車輪の所にある魔導具が耐えられず、煙を上げて壊れてしまいました。
でも、実際に魔導具が動いたのは間違いなく、一緒に見ていた閣僚も面白い物だと実験続行を指示しました。
僕も普通の物を作るよりもとても楽しくて、つい製作に熱中しちゃうんだよね。
この車輪の機能を使えば、エンジン型魔導具を開発しなくても車とかが出来ちゃうかもしれないね。
「普通、学園の一年生が魔導具研究所と共同で魔導具を作って、更にアカデミーの論文を書くとかありえませんわ」
「その、論文だけで最優秀賞とか取れそうですわ。アレク様は、私達の想像を遥かに超えております」
レシステンシアさんとサキさんがちょっと呆れながら自席に戻って行ったけど、僕が作っているものは工作の一環で間違いないと思っています。
それに、小説を書いている人もいるし、論文も立派な製作物だもんね。
さてさて、今日の芸術の時間はあと十分だし、僕もラストスパートをしようっと。
感想 306
あなたにおすすめの小説
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
婚約者が心酔している盲目の聖女は私ですが
オトナシマソラ血を見ると倒れてしまうため、目隠しをして治療をしていたら「盲目の聖女」と呼ばれるようになってしまった聖女セレナ。
幼馴染の婚約者アレンは、セレナ=盲目の聖女だと気づかず、彼女を冷遇し婚約破棄を言い出す。
婚約を解消したセレナは、過保護な神官見習いのルカに溺愛され、新たな道を歩むことに。一方、夜会でついに真実を知った元婚約者はすべてを失い絶望するが、もう手遅れで……。血が苦手な訳あり聖女の逆転ラブストーリー
※本作品はになろうにも掲載しています小説家
捨てられた赤ちゃんを拾ったら、創世神様でした。世界を救うより、お父さんを幸せにしたいそうです
由香山で捨てられていた赤ちゃんを拾い、家族として育てることを決めた青年。
その日から、枯れた大地は実り、病は癒え、伝説のもふもふ神獣たちが次々と家へ集まってくる。
実はその赤ちゃんの正体は、この世界を創った創世神だった。
「いっぱい育ててくれてありがとう。今度は私がお父さんを幸せにする番だよ。」
これは、神様が初めて手に入れた”家族”との、優しくて温かな奇跡の物語。
私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました
放浪人政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。
だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。
「彼女は可哀想なんだ」
「この子を跡取りにする」
そして人前で、平然と言い放つ。
――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」
その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。
「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」
私を追い出した結果、飼っていた聖獣は誰にも懐かないようです
天宮有 子供の頃、男爵令嬢の私アミリア・ファグトは助けた小犬が聖獣と判明して、飼うことが決まる。
数年後――成長した聖獣は家を守ってくれて、私に一番懐いていた。
そんな私を妬んだ姉ラミダは「聖獣は私が拾って一番懐いている」と吹聴していたようで、姉は侯爵令息ケドスの婚約者になる。
どうやらラミダは聖獣が一番懐いていた私が邪魔なようで、追い出そうと目論んでいたようだ。
家族とゲドスはラミダの嘘を信じて、私を蔑み追い出そうとしていた。
水魔法しか使えない私と婚約破棄するのなら、貴方が隠すよう命じていた前世の知識をこれから使います
黒木 楓 伯爵令嬢のリリカは、婚約者である侯爵令息ラルフに「水魔法しか使えないお前との婚約を破棄する」と言われてしまう。
異世界に転生したリリカは前世の知識があり、それにより普通とは違う水魔法が使える。
そのことは婚約前に話していたけど、ラルフは隠すよう命令していた。
「立場が下のお前が、俺よりも優秀であるわけがない。普通の水魔法だけ使っていろ」
そう言われ続けてきたけど、これから命令を聞く必要もない。
「婚約破棄するのなら、貴方が隠すよう命じていた力をこれから使います」
飲んだ人を強くしたり回復する聖水を作ることができるけど、命令により家族以外は誰も知らない。
これは前世の知識がある私だけが出せる特殊な水で、婚約破棄された後は何も気にせず使えそうだ。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
【流血】とある冒険者ギルドの会議がカオスだった件【沙汰】
一樹とある冒険者ギルド。
その建物内にある一室、【会議室】にてとある話し合いが行われた。
それは、とある人物を役立たずだからと追放したい者達と、当該人物達との話し合いの場だった。