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第三十二章 新入生
千二百一話 荷物講習です
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既に荷物講習に必要なものをサンディとイヨが準備してくれた。
人数が多いので、複数用意している。
誰が講師をするのかなと思ったら、治療をしたリズとエレノア、それにミカエルとブリットがそのまま講師をするみたいだ。
僕たちもリズの側に行って、何かあった先にフォローするようにします。
「じゃあ、荷物講習を始めるよ! 荷物講習が終わったら、実技講習を始めるね」
「「「はい」」」
新人冒険者は、素直にリズの発言を聞いていました。
やはり、さっきリズたちが放った広範囲回復魔法の影響もあるのだろう。
一人目立っていた筋肉ムキムキの男性は、リズに直接注意されたのもあってかかなり大人しくしていた。
その間に、色々と説明を済ませちゃいましょう。
「依頼を受ける時は、必ずどんな依頼でどんな準備をしないといけないか確認しないと駄目だよ。ベテラン冒険者は直ぐにどんなものが必要か直ぐに分かるけど、新人冒険者は受付のお姉さんに確認とかしないと駄目だよ」
リズが説明しているのはキチンとしたことなので、そのまま説明してもらいます。
ジンさんたちも問題ないとウンウンと頷いているし、リズもだいぶ成長したよね。
「例えば、薬草採取に行くときも薬草を入れるカゴや紐なども必要だよ。それに薬草採取をする場所は森とかが多いから、自分を守るための武器も必要なんだよ」
「町の依頼でも、依頼内容にあわせた荷物を選ばないと駄目なの。だから、依頼内容をよく確認するんだよ」
エレノアも加わって説明しているけど、新人冒険者は真面目な表情でメモを取ったりしていました。
「あのね、遠征に行くときは寝袋やテントだけじゃ駄目なんだよ。食べ物も必要だし、お水が特に重要だよ」
「お水がないと、直ぐに弱っちゃうんだよ。だから、水魔法が使える人とか水場を確保するのも必要なんだよ」
ミカエルとブリットがキチンと説明しているところを見ると、何だか感慨深いものがあるね。
あの小さかった二人とも、とても大きくなってきたんだ。
赤ちゃんの頃から知っている僕からすると、とても感慨深いですね。
「じゃあ、どんな道具が必要なのか俺が話をしよう。必ず必要な物はナイフだ、どんな場面でも役に立つ。また、町中と郊外で活動するなら荷物は違ってくるだろう。例え町の近くで活動するにしても、昼食や飲水を用意する必要がある。町中でも必要な時があるがな。後は、野外で活動するには前に出している荷物が必要だ。実技講習でも出しておくから、よく見ておくように」
この後の実技講習も考えて、ジンさんが手早く説明してくれました。
取り敢えず、荷物講習はこれで終わりですね。
「では、この後は実技講習を行う。武器の使い方を知らないもの向けに、どの武器が良いか選ぶこともするぞ」
ジンさんが声をかけると、スラちゃんが新しいシートの上に大量の武器を取り出した。
では、準備運動をして実技講習に入りますね。
「二人とも、よく出来ていたわよ。これからも、アレク君とリズちゃんの説明をよく聞けば、講師の資格を得られるわね」
「「はーい!」」
そして、よく頑張って堂々と説明したミカエルとブリットをカミラさんが褒めていました。
僕から見ても、二人は良い出来だったと思いますよ。
「グルル?」
そして、訓練場にはいつの間にかドラちゃんの姿がありました。
リボンちゃんも一緒だけど、どうやらスラちゃんが連れてきたみたいですね。
「「「おー、いっぱいいる!」」」
更に、お昼寝から起きたちびっ子たちの姿もありました。
残念ながら、エリちゃんはまだお昼寝中みたいですね。
人数が多いので、複数用意している。
誰が講師をするのかなと思ったら、治療をしたリズとエレノア、それにミカエルとブリットがそのまま講師をするみたいだ。
僕たちもリズの側に行って、何かあった先にフォローするようにします。
「じゃあ、荷物講習を始めるよ! 荷物講習が終わったら、実技講習を始めるね」
「「「はい」」」
新人冒険者は、素直にリズの発言を聞いていました。
やはり、さっきリズたちが放った広範囲回復魔法の影響もあるのだろう。
一人目立っていた筋肉ムキムキの男性は、リズに直接注意されたのもあってかかなり大人しくしていた。
その間に、色々と説明を済ませちゃいましょう。
「依頼を受ける時は、必ずどんな依頼でどんな準備をしないといけないか確認しないと駄目だよ。ベテラン冒険者は直ぐにどんなものが必要か直ぐに分かるけど、新人冒険者は受付のお姉さんに確認とかしないと駄目だよ」
リズが説明しているのはキチンとしたことなので、そのまま説明してもらいます。
ジンさんたちも問題ないとウンウンと頷いているし、リズもだいぶ成長したよね。
「例えば、薬草採取に行くときも薬草を入れるカゴや紐なども必要だよ。それに薬草採取をする場所は森とかが多いから、自分を守るための武器も必要なんだよ」
「町の依頼でも、依頼内容にあわせた荷物を選ばないと駄目なの。だから、依頼内容をよく確認するんだよ」
エレノアも加わって説明しているけど、新人冒険者は真面目な表情でメモを取ったりしていました。
「あのね、遠征に行くときは寝袋やテントだけじゃ駄目なんだよ。食べ物も必要だし、お水が特に重要だよ」
「お水がないと、直ぐに弱っちゃうんだよ。だから、水魔法が使える人とか水場を確保するのも必要なんだよ」
ミカエルとブリットがキチンと説明しているところを見ると、何だか感慨深いものがあるね。
あの小さかった二人とも、とても大きくなってきたんだ。
赤ちゃんの頃から知っている僕からすると、とても感慨深いですね。
「じゃあ、どんな道具が必要なのか俺が話をしよう。必ず必要な物はナイフだ、どんな場面でも役に立つ。また、町中と郊外で活動するなら荷物は違ってくるだろう。例え町の近くで活動するにしても、昼食や飲水を用意する必要がある。町中でも必要な時があるがな。後は、野外で活動するには前に出している荷物が必要だ。実技講習でも出しておくから、よく見ておくように」
この後の実技講習も考えて、ジンさんが手早く説明してくれました。
取り敢えず、荷物講習はこれで終わりですね。
「では、この後は実技講習を行う。武器の使い方を知らないもの向けに、どの武器が良いか選ぶこともするぞ」
ジンさんが声をかけると、スラちゃんが新しいシートの上に大量の武器を取り出した。
では、準備運動をして実技講習に入りますね。
「二人とも、よく出来ていたわよ。これからも、アレク君とリズちゃんの説明をよく聞けば、講師の資格を得られるわね」
「「はーい!」」
そして、よく頑張って堂々と説明したミカエルとブリットをカミラさんが褒めていました。
僕から見ても、二人は良い出来だったと思いますよ。
「グルル?」
そして、訓練場にはいつの間にかドラちゃんの姿がありました。
リボンちゃんも一緒だけど、どうやらスラちゃんが連れてきたみたいですね。
「「「おー、いっぱいいる!」」」
更に、お昼寝から起きたちびっ子たちの姿もありました。
残念ながら、エリちゃんはまだお昼寝中みたいですね。
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