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第十七章 みんなで温泉と開拓地

第三百四十四話 休日の予定

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 収穫祭も無事に終わって、少し平和な日々が続いている。

 ようやくビンドン家の内装工事も終わったので、マイケル君達も改装後の屋敷に引っ越していった。
 イルゼとスカイとアーヤの竜族三人も、ここでの生活に慣れてきたのでドラコ達と共にシルク様とクロエの住んでいる屋敷で生活するようになった。

「だけど、皆夕食を食べる時はいつもうちなんだよね」
「スラタロウとパパの屋敷の料理人の料理は美味しいから」
「そんな事を言ったら、レイアの屋敷の料理人が泣くぞ」

 ドラコ達とレイア達は、晩ごはんを食べる時はいつもうちにきている。
 レイアに至っては、未だに俺の部屋で寝ている。
 
「いくら優秀とはいえ、まだ小さいお子様ですから。こちらは心配しないで下さいませ」

 レイアの屋敷の侍従は、理解があって助かる。
 確かにレイアはまだ小さいから、暫くは俺が親代わりなんだろうな。

 因みにフェアとオリヴィエは、二人で一つの部屋を使うことになった。
 やはり公国で保護された者同士、気が合うらしい。
 マチルダは、最近はすっかりフローレンスと一緒に寝るのが日課になっている。
 ドリーは普通に一人で寝ているけど、たまにリンやフローレンスの所に行っている。
 チナさんとライリーは、すっかり仲良くなってまるで親子の様だ。
 うちで保護していたマックス達三人の冒険者も、ライセンス停止期間が無事に終了。
 宿を新たにとって、冒険者活動を再開している。
 入園希望者と一緒に訓練を続けているので、ライセンス停止前よりも遥かに強くなっている。
 直ぐに冒険者ランクが上がっていくだろう。

 とまあ、こんな感じで色々と人が動き出してきた。
 追加の侍従講習で緑竜王妃様からアルラウネが来たり、飛竜王妃様からハーピィとかがきているけど、そんなのは些細な事だ。
 
「「「わーい!」」」
「こら、待て!」

 マシュー君達を追いかけるエステルの光景も見慣れたものだ。
 何故か、コタローとタロー君は大人しくお風呂に入る様になったんだよな。
 マシュー君達は、わざとエステルをからかっている様だ。

「サトーさん、少しだらけてますね」
「リンか。最近仕事と関係ない所で忙しかったのでな」
「色々とありましたからね。開拓もそろそろ始まるのですよね?」
「先ず初めに、元からある港町とノースランド公爵領を繋ぐ工事をやるけどね。でも、公共工事だから、俺達はあまり手を出す予定はないよ」

 ソファーに座りながらリンと未開地の開発の件を話すけど、今回は余程の事がない限り俺らは手を出さない。
 先ずは、王国主導で街道工事をするという。
 とはいっても、一回現地視察に行くことにはなっている。

「幸いにして工事案件は沢山あるし、王都のスラム街の問題も解決した。開発も焦らなくて大丈夫だよ」
「落ち着いてきたので、皆で温泉とかに行きたいですね」
「お兄ちゃんと温泉に行きたい!」
「温泉気持ちいいよね」
「露天風呂がいいな」

 温泉の話になった所で、ミケ達も絡んできた。
 今度の休みに、皆でドワーフ自治領の温泉に行くのもいいなと思ったりしていた。
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