7 / 7
第七話 ルシアの交友関係
しおりを挟む
私はエリザ様と離れた後、生徒たちと交流を図ろうと思い周りを見渡すとちらほらとグループや取り巻きが形成されつつあった。エリザ様に言われた通り、多少は話せる人を作らなければ何かと不自由する可能性が出てくる。ただ、殆どエリザ様としか話していなかったこともあり、他人との交流の立ち振る舞い方を考えあぐねていた。そんな時、後ろから声が掛かった。
「ルシア様!少しお話しよろしいでしょうか……!」
桃色の髪をした可憐な少女が私に勇気を振り絞って声をかけてくれたようだ。
「えぇ、もちろんです」
私は桃色の少女の問いに応えるとそれを栄に、他の令嬢の方々が私を囲むように話しかける。
「待って!私もルシア様とお話ししたいのよ」
「ルシア様は私とですわ!」
「私が一番に声かけました……!」
桃色の少女の他にも2人ほど私に声をかける。1人は青い髪に清楚な面持ちな少女ともう1人は金髪で凛々しい少女だった。
「えーと、お三方のお名前をお伺いしてもよろしいでしょうか……」
私は戸惑いながらも、3人の令嬢に問いかける。
「私はリア・ノアールです……。ルシア様のことが気になって声をかけました……!あの、隣にいたエリザベート様とはどのような関係でしょうか……?」
「ちょっと待ちなさいよ。自己紹介が先でしょう!私はルミーナ・グリーンラッドよ。ルシア様とは仲良くなりたいのよ……」
「続いて私ですね。私はティアノール・ラグナローズですわ。ルシア様、私と友達になってくださいますか?」
「私はエリザ様の専属執事です。学院で話せる人が欲しかったので、良ければ仲良くしてくださると嬉しいです」
「それではルシア様はエリザベート様とただの執事の関係ということでよろしいのでしょうか!?」
「今のところはそのような関係だとは思いますが、私は誰よりもエリザ様をお慕いしております」
私はリアの問いかけに心からの思いを口にする。
「私は諦めない……。ルシア様は私の前に現れた白馬の王子様なのだから……」
「これは強敵ね」
「茨の道でも頑張りますわ」
私の答えを聞き、周りを取り囲むリア、ルミーナ、ティアノールは小声で呟く。
「あのルシア様……。普段はどのようなことをなさっているのですか……?」
「ルシア教えなさいよ」
「凄く気になるわ」
「そうですね普段は、エリザ様のことで1日が終わることが殆どで、後、寝る前に本を読むことが多いですね」
「本を読む……。ちなみに何の本ですか……?」
「色々読みますが、特に気に入った作品は騎士と姫という作品で2人の恋愛模様が好きで面白かったですね」
「騎士と姫……。後で読みます……」
「ぜひ読んでいただきたいです。本の感想をお話ししてみたいですね」
「図書館で探さなきゃ」
「後で執事に頼んでおこ」
「ちなみに私も好きな本があって……」
「私もおすすめあるわよ」
「好きな本ならたくさんありますわ」
そんなこんなで本の話で盛り上がっている所でエリザ様からこっちに来るようにと合図があった。そのため、私は会話の途中ではあるが行かなければならない。
「あの……。エリザ様に呼ばれたので私はここで……。皆様とお話しできてとても楽しかったです。また学院で会ったらお話ししましょう。では……」
「ル、ルシア様……」
「行ってしまったわね。かっこよかったわ」
「そうね。美しい人でしたわ……」
その後、余韻に浸りながら令嬢3人はルシアの背中を名残惜しそうな瞳で見つめていたのだった。
私は足早とエリザ様の元へと戻ってきた。エリザ様も楽しく交流を深めていたはずだが、少し機嫌が悪い様子だ。
「何してるのよルシア。話せる人を作ってきなさいとは言ったけど、令嬢の方々と仲良くしなさいとは言ってないわ」
「申し訳ありません。これからは気をつけます……」
「それにあんなに可愛い人たちに囲まれて……」
「とても魅力的な人たちです。ですが、私はエリザ様のお側にいるのが一番居心地が良く感じます」
「そ、そうなのね。でも、ルシアにしては結構楽しそうだったわよね」
「見ず知らずの人と話すというのは新鮮で楽しさはあったかも知れません。ですが、エリザ様とお話しすることが私の生き甲斐なのです」
「わ、わかったわよ。これからはあまり女性とお話しすることは控えてください……。少しなら許しますが……」
いつも美しいエリザ様ではあるが、時にはツンデレのような反応をするのが愛らしくとても可愛いらしい。
「承知いたしました。エリザ様は可愛い人ですね」
「も、もう!急にやめてよね……」
エリザ様は頬を赤くする。先ほどまで少し機嫌が悪いように感じたが今では機嫌を直してくれたようだった。
「ルシア様!少しお話しよろしいでしょうか……!」
桃色の髪をした可憐な少女が私に勇気を振り絞って声をかけてくれたようだ。
「えぇ、もちろんです」
私は桃色の少女の問いに応えるとそれを栄に、他の令嬢の方々が私を囲むように話しかける。
「待って!私もルシア様とお話ししたいのよ」
「ルシア様は私とですわ!」
「私が一番に声かけました……!」
桃色の少女の他にも2人ほど私に声をかける。1人は青い髪に清楚な面持ちな少女ともう1人は金髪で凛々しい少女だった。
「えーと、お三方のお名前をお伺いしてもよろしいでしょうか……」
私は戸惑いながらも、3人の令嬢に問いかける。
「私はリア・ノアールです……。ルシア様のことが気になって声をかけました……!あの、隣にいたエリザベート様とはどのような関係でしょうか……?」
「ちょっと待ちなさいよ。自己紹介が先でしょう!私はルミーナ・グリーンラッドよ。ルシア様とは仲良くなりたいのよ……」
「続いて私ですね。私はティアノール・ラグナローズですわ。ルシア様、私と友達になってくださいますか?」
「私はエリザ様の専属執事です。学院で話せる人が欲しかったので、良ければ仲良くしてくださると嬉しいです」
「それではルシア様はエリザベート様とただの執事の関係ということでよろしいのでしょうか!?」
「今のところはそのような関係だとは思いますが、私は誰よりもエリザ様をお慕いしております」
私はリアの問いかけに心からの思いを口にする。
「私は諦めない……。ルシア様は私の前に現れた白馬の王子様なのだから……」
「これは強敵ね」
「茨の道でも頑張りますわ」
私の答えを聞き、周りを取り囲むリア、ルミーナ、ティアノールは小声で呟く。
「あのルシア様……。普段はどのようなことをなさっているのですか……?」
「ルシア教えなさいよ」
「凄く気になるわ」
「そうですね普段は、エリザ様のことで1日が終わることが殆どで、後、寝る前に本を読むことが多いですね」
「本を読む……。ちなみに何の本ですか……?」
「色々読みますが、特に気に入った作品は騎士と姫という作品で2人の恋愛模様が好きで面白かったですね」
「騎士と姫……。後で読みます……」
「ぜひ読んでいただきたいです。本の感想をお話ししてみたいですね」
「図書館で探さなきゃ」
「後で執事に頼んでおこ」
「ちなみに私も好きな本があって……」
「私もおすすめあるわよ」
「好きな本ならたくさんありますわ」
そんなこんなで本の話で盛り上がっている所でエリザ様からこっちに来るようにと合図があった。そのため、私は会話の途中ではあるが行かなければならない。
「あの……。エリザ様に呼ばれたので私はここで……。皆様とお話しできてとても楽しかったです。また学院で会ったらお話ししましょう。では……」
「ル、ルシア様……」
「行ってしまったわね。かっこよかったわ」
「そうね。美しい人でしたわ……」
その後、余韻に浸りながら令嬢3人はルシアの背中を名残惜しそうな瞳で見つめていたのだった。
私は足早とエリザ様の元へと戻ってきた。エリザ様も楽しく交流を深めていたはずだが、少し機嫌が悪い様子だ。
「何してるのよルシア。話せる人を作ってきなさいとは言ったけど、令嬢の方々と仲良くしなさいとは言ってないわ」
「申し訳ありません。これからは気をつけます……」
「それにあんなに可愛い人たちに囲まれて……」
「とても魅力的な人たちです。ですが、私はエリザ様のお側にいるのが一番居心地が良く感じます」
「そ、そうなのね。でも、ルシアにしては結構楽しそうだったわよね」
「見ず知らずの人と話すというのは新鮮で楽しさはあったかも知れません。ですが、エリザ様とお話しすることが私の生き甲斐なのです」
「わ、わかったわよ。これからはあまり女性とお話しすることは控えてください……。少しなら許しますが……」
いつも美しいエリザ様ではあるが、時にはツンデレのような反応をするのが愛らしくとても可愛いらしい。
「承知いたしました。エリザ様は可愛い人ですね」
「も、もう!急にやめてよね……」
エリザ様は頬を赤くする。先ほどまで少し機嫌が悪いように感じたが今では機嫌を直してくれたようだった。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢だとわかったので身を引こうとしたところ、何故か溺愛されました。
香取鞠里
恋愛
公爵令嬢のマリエッタは、皇太子妃候補として育てられてきた。
皇太子殿下との仲はまずまずだったが、ある日、伝説の女神として現れたサクラに皇太子妃の座を奪われてしまう。
さらには、サクラの陰謀により、マリエッタは反逆罪により国外追放されて、のたれ死んでしまう。
しかし、死んだと思っていたのに、気づけばサクラが現れる二年前の16歳のある日の朝に戻っていた。
それは避けなければと別の行き方を探るが、なぜか殿下に一度目の人生の時以上に溺愛されてしまい……!?
バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました
美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?
私を選ばなかったくせに~推しの悪役令嬢になってしまったので、本物以上に悪役らしい振る舞いをして婚約破棄してやりますわ、ザマア~
あさぎかな@コミカライズ決定
恋愛
乙女ゲーム《時の思い出(クロノス・メモリー)》の世界、しかも推しである悪役令嬢ルーシャに転生してしまったクレハ。
「貴方は一度だって私の話に耳を傾けたことがなかった。誤魔化して、逃げて、時より甘い言葉や、贈り物を贈れば満足だと思っていたのでしょう。――どんな時だって、私を選ばなかったくせに」と言って化物になる悪役令嬢ルーシャの未来を変えるため、いちルーシャファンとして、婚約者であり全ての元凶とである第五王子ベルンハルト(放蕩者)に婚約破棄を求めるのだが――?
「役立たず」と嫌われた悪役令嬢ですが、最強パパに愛されながら自由に生きます!
香咲りら
ファンタジー
旧題:悪役令嬢は最強パパで武装する
魔術師の国で生まれた10歳のルクレツィア・クラウベルクは『魔力なし—ノーマン』と呼ばれる公爵令嬢だった。
魔法の使えない者を差別する風習のある国で、偉大な魔術師を父に持つ彼女は周りから嘲り笑われる日々を過ごしていた。
しかし、とある一人の竜との出会いで、彼女の運命は変わる——。
父親に嫌われたくないと泣いていた彼女の背中を押してくれた秘密の友人である竜人ヴィレンに勇気をもらい、父に全力で体当たりしてみたルクレツィアだったが…。
すれ違いから始まる父と娘の物語。
娘を泣かせた者たちは、パパが全部やっつけちゃいます!
チートはないけれど、チート級な最強パパはいる少女が主人公のお話です。
冷酷騎士様の「愛さない」は一分も持たなかった件
水月
恋愛
「君を愛するつもりはない」
結婚初夜、帝国最強の冷酷騎士ヴォルフラム・ツヴァルト公爵はそう言い放った。
出来損ないと蔑まれ、姉の代わりの生贄として政略結婚に差し出されたリーリア・ミラベルにとって、それはむしろ救いだった。
愛を期待されないのなら、失望させることもない。
契約妻として静かに役目を果たそうとしたリーリアは、緩んだ軍服のボタンを自らの銀髪と微弱な強化魔法で直す。
ただ「役に立ちたい」という一心だった。
――その瞬間。
冷酷騎士の情緒が崩壊した。
「君は、自分の価値を分かっていない」
開始一分で愛さない宣言は撤回。
無自覚に自己評価が低い妻に、激重独占欲を発症した最強騎士が爆誕する。
以後、
寝室は強制統合
常時抱っこ移動
一秒ごとに更新される溺愛
妻を傷つける者には容赦なし宣言
甘さ過多、独占欲過剰、愛情暴走中。
さらにはリーリアを取り戻そうとする実家の横槍まで入り――?
自己評価ゼロの健気令嬢と愛が一分も我慢できなかった最強騎士。
溺愛が止まらない、契約結婚から始まる甘すぎる逆転ラブコメ
逃げたい悪役令嬢と、逃がさない王子
ねむたん
恋愛
セレスティーナ・エヴァンジェリンは今日も王宮の廊下を静かに歩きながら、ちらりと視線を横に流した。白いドレスを揺らし、愛らしく微笑むアリシア・ローゼンベルクの姿を目にするたび、彼女の胸はわずかに弾む。
(その調子よ、アリシア。もっと頑張って! あなたがしっかり王子を誘惑してくれれば、私は自由になれるのだから!)
期待に満ちた瞳で、影からこっそり彼女の奮闘を見守る。今日こそレオナルトがアリシアの魅力に落ちるかもしれない——いや、落ちてほしい。
悪役令嬢を断罪したくせに、今さら溺愛とか都合が良すぎますわ!
nacat
恋愛
侯爵令嬢リディアは、無実の罪で婚約者の王太子に断罪された。
冷笑を浮かべ、すべてを捨てて国外へ去った彼女が、数年後、驚くべき姿で帰ってくる。
誰もが羨む天才魔導師として──。
今さら後悔する王太子、ざまぁを噛みしめる貴族令嬢たち。
そして、リディアをひそかに守ってきた公爵の青年が、ようやく想いを告げる時が来た。
これは、不当な断罪を受けた少女が、自分の誇りと愛を取り戻す溺愛系ロマンス。
すべての「裏切られた少女」たちに捧ぐ、痛快で甘く切ない逆転劇。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる