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1章
入学式のエロゲ部ー活動ー
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「ギリセーフ、間に合った」
文校の門をくぐり、凛音を下ろし、すぐさま昇降口前のクラス表を確認する。
こうやって間に合ったことにそれまで抱えていた緊張感から開放された。
校舎は6回建てだろうか、校舎の周りには桜の木がたくさん咲き、俺たちの迎え入れている。
「えーと、5番加藤、加藤」
文校には1人だけ知り合いがいる、その知り合いと同じクラスがいいなと思いつつ、指をさし自分のクラスを確認する。
「1-3だ」
良かった明日香とも同じクラスだ。
ここで一番不安だったことが解消する。
ボッチとかマジヤダからな。
朝明日香と一緒に行きたがったが寝坊したので先に行ってもらった。その代わりにこいつと出会えて良かったのだろうか。
「凛音は?」
凛音も同じようにクラス表を確認していた。
「1-3、優希と同じクラスか~」
「なんか不服?」
「いや、別にクラスなんてどうでもいいし」
「一生に一度の高校生活をどうでもいいとか言うなよ、高校生活エンジョイしていこうぜ」
「なんかムカつくでも部活はね」
慣れていない作り笑いをする凛音はなぜか悲しそうだ。
「桜 明日香...この人もしかして」
1-3に桜 明日香の名前があった。
「そうだよ」
「ってそんなわけないよね」
「え!そうなの?」
「エロゲのシナリオ書いている桜 明日香だよ」
「こんな偶然ある!?桜先生に会えるなんて凄く嬉しい、教室入ったら絶対に紹介してね絶対だよ」
興奮を抑えきれていない凛音は心から嬉しそうだった。
ここまで念押しされるとしなかった時のことが怖い。
「わかった」
そう答え教室に向かった。
それから教室入ったら遅れてもないのになぜかみんなの視線が痛い。入学式も無事に終わった。
~放課後~
「早く、桜先生を紹介しなさいよ」
入学式やら何やらで時間がなかったこともありあっという間に放課後になってしまった。
俺たちは一番後ろの窓側の席の隣、いきなりくじ引きで席決めるとか早すぎだろと思いつつ答える。
「明日」
俺は幼馴染の明日香を呼んだ。
ホームルームが5分前に終わったこともありだんだん帰宅していく人が多くなってくる。
明日香はというと、
「ごめんね、ちょっと呼ばれたから行ってくる」
「桜さんの彼氏?」「桜さん彼氏居たんだ、早く行ってあげなよ」
「ありがと、てか彼氏じゃないよただの幼馴染だから居たんだはちょっと酷くない!?」
「なんか怪し」「明日だって」
入学式に出来たらしい友達2人と戯れていた。
「こちら俺の幼馴染の桜 明日香」
長く茶色のロング髪、背は俺と同じぐらいでその美貌は誰もが振り向くほど優雅だ。
補足するが明日香は恋色リズムのシナリオライターだ。高校なのに数々のエロゲのシナリオを書いておりその業界では知らない人がいない人気作家。恋色リズムは発売以来50万部のヒット作で話題になっている。
桜 明日香、実名とペンネーム一緒にしてるバカ。
俺も言っちゃったのも悪いけどペンネーム変えないとすぐこうやってバレるぞ。
「桜 明日香です。これからよろしく」
ちょっと照れたそぶりで自己紹介する。
こいつ普段無表情なのに照れてる、なんか新鮮だな。
「佐々木 凛音です桜先生にお会いできる日が来るなんて夢にも思ってなかったですこれからよろしくお願いします」
どれほど嬉しいんだと思うぐらいに明日香に近寄り手を握る。
何だか凛音、異常にテンション高いな。
「桜先生!?先生はやめてよ、明日香で良いよ明日香で」
「良いんですか?エロゲ作家の桜先生を明日香と呼んで良いんですか?」
「良いよ、明日香で、でもエロゲ作家強調するのやめてよ、ここでは内緒にしてるんだからさ」
凛音と呼ばれて照れくさそうに笑う凛音がなぜか可愛く思う。
朝、凛音に明日香がエロゲ作家だということバラしちゃったが、それは黙っておこう。
「後、敬語も」
「わかった。明日香も電子遊戯同好会に入りなさいよ」
「凛音ちゃんその同好会って何するの?」
「部活でエロゲ作ってそれを売ってお金を稼ぐそれだけだわ」
エロゲ部と公式に名乗るのはダメだと思ったのか電子遊戯同好会と名乗っている。この学校の規定だと3人入っていれば同好会、5人入れば部活動と認められているらしい。
「お金の匂いしかしないね」
「別に入っても良いんだけど忙しい時はそっち優先するけどそれで良いなら入るけど」
「全然良いよ、本当に嬉しいありがと」
同好会のメンバーは現在3人俺、凛音、明日香だけだ部活と認められるまで後2人必要か。
同好会は活動費貰えないから後最低2人は集めたい。
「そんなに感謝されなくても良いんだけど、優希も入っているんだよね電子遊戯同好会に」
「入ってる前提!?まぁ入っているけど」
「そう、なら後最低2人必要だね、同好会は絶対に嫌だから」
「わかってる私も同好会ではなく部活としてやるから」
何そのプライドはって言いたいが俺も部として認められたいからそれを否定できない。
「それじぁ、早速行こう」
「行こうってどこに?」
「決まっているじゃない、電子遊戯同好会の部屋に、ついてきなさい」
そう告げて、凛音の後を俺と明日香がついて行った。
ここは電子遊戯同好会の部屋だ。
12時を回って日光が眩しい、朝の暑さとは違い窓からは涼やかな風が吹いている。
「ここが3年間高校生活を優雅に楽しく過ごす場所」
こいつ先生にいつ許可もらったのか気になるが、聞かないことにしよう。
「まだすっからかんだな」
「何にもないね。普通の教室」
机がないだけの普通の教室、椅子が1、2、個散らばっている違う点があるとすれば黒板じゃなくホワイトボートになってることぐらいだ。
「しょうがないでしょさっきまで入学式だったんだから、この教室借りるのに苦労したのに、でも明日に驚くのはあなたたちよ、よく見ときなさい」
「さっきから思ってたんだけど凛音ってなんか口調変わったよね」
「変わったな」
「ダメでした?桜先生」
それを言われすぐに訂正する。
こいつの変わりように素直に驚くわ。
「別に大丈夫だから」
「で何で連れてきたんだ?」
「ちょっとした活動とこの教室が明日には一転して変わっていることをあなたたちに見せたかったからよ」
偉そうだな随分、なんか自信満々な顔がむかつくな。
「期待しとく」
「期待しとくね、凛音ちゃん」
「何でそんなに冷たいのよ~もうちょっとかまってよ~、明日香も行っちゃうのー」
そう告げて帰ろうとした2人に凛音が泣き顔でしがみついてきた。
「もういいかなって思って」
「どうしたの?」
「ちょっと、冷たいにもほどがあるよ2人とも!?」
「ごめんごめん、で、なんだ?」
俺たちは教室にあった椅子に座りその前に凛音が立ちながら言った。
「先に役割担当でも決めようかな、なんて思って」
「別に明日でも良いだろ」
「良いじゃない、あなたたちどうせ暇でしょ付き合いさない」
「私は暇じゃないんだけど...」
「それじゃ始めるは」
明日香の予定はどうでもいいのかスルーして話を進める。
「完全にスルーされたんだけど」
「明日香はシナリオ担当に決まってるよね」
「それしか出来ないから」
明日香はエロゲ作家なんだから当たり前だよな。
「優希はえーと...」
1、2秒考えて凛音は答える。
「特にない...よな、得意なことってないからな」
「プレイヤー、そうプレイヤー担当でいいや」
「なんだプレイヤーって聞いたことないぞプレイヤー担当」
「過去の名作から新作まで全部をプレーして感想文を提出する役割私の家に全部あるからさ明日から10本ずつぐらい持ってくるよ」
全部って言ったぞこいつ、エロゲだけでどんだけあるのか知ってるのか。
「いい話だけどそれってここにいる意味よねー家でも出来るじゃん」
「それもそうね、それじぁーディレクターやりなさい」
「ディレクターか、ってなにやるんだ?」
「雑用」
「それちょっと酷くない!?」
「雑用ってもジュース用意したりなんか買ってくるだけだよ」
「当回しにパシリやってっていってるんでしょうが!」
「当回しもなにも直接言ったつもりだけど」
「それ最低だよ!?最悪非道だよ!でもしょうがないからやるよプレイヤー兼ディレクターを」
プレイヤー担当を付け加えに忘れない。
どんだけお人好しなんだ俺は。
でもエロゲーを過去から新作までやるのには魅力がある。
お金の都合上最近は最近のゲームをちょこちょこしか買ってない。古いタイトルのゲームは安いからそれなりにプレーはしたことはある。
「ちゃんとエロゲー持ってくるんだぞ」
大事なことを付け足す。
「わかってるわよ」
「凛音はなにするんだ?」
「私はプロデューサーをやるわ、ゲームの企画をしたり計画するいわゆるリーダー的存在かしら」
「やっぱりな」
このまだ同好会だけど作ったのは凛音だしそれはそうだと思った。
「pcやらなんやらは私が用意するわ、だから心配しないで」
「そうか、それはありがたい」
俺のノートパソコンにはいろいろとアウトなものが入っているからそれは非常にありがたい。
「凛音ちゃんはお嬢様なんですか?普通はpcとか用意できないよ」
「そこそこはお金持ちだと思うよ」
凛音言うそこそこがどれだけがわからない。
でも想像できなくもない気がする。
「それを言うなら明日香なんかがっぽり稼いでいるんでしょ人気作家さんなんだから」
「それは触れないでくれるとありがたいよ」
「聞いたのに自分は答えないの!?」
「月収だけでも」
しつこくてしょうがないから答えることにした。
「約150万くらいかな」
凛音はエロゲ作家でエロゲ業界に幅広く携わって活躍している、これぐらいはなって当然の額だ。
「明日香はすごい作家さんだからそれぐらいはいってるなと思っていたけど、やっぱりすごいわね。ちょっと分けなさいよ」
お金持ちだからいいだろと言いたくなる。
「おい、ちょっと分けるとか明日香の金なんだから言うなよ、性格変わりすぎにも程があるよ」
「いいよ、何万くらい?」
無表情の割にはズバッと言う明日香。
「万前提!?てか絶対渡すなよ、渡したらそこで友達じゃなくなるぞ」
「えーと、ざっと10万かな」
俺の忠告を無視して告げる。
「凛音ー」
「嘘嘘冗談よ、私だってそこまではしないから安心して」
こいつが言うと冗談じゃなくなる気がするんだが。
「私は良かったのに」
「そこは否定しろよ!?自分のお金大事にしろよ」
30分くらいこの会議をして雲が出てきている。
ちょっとこいつらの相手をして疲れていている。
文校の門をくぐり、凛音を下ろし、すぐさま昇降口前のクラス表を確認する。
こうやって間に合ったことにそれまで抱えていた緊張感から開放された。
校舎は6回建てだろうか、校舎の周りには桜の木がたくさん咲き、俺たちの迎え入れている。
「えーと、5番加藤、加藤」
文校には1人だけ知り合いがいる、その知り合いと同じクラスがいいなと思いつつ、指をさし自分のクラスを確認する。
「1-3だ」
良かった明日香とも同じクラスだ。
ここで一番不安だったことが解消する。
ボッチとかマジヤダからな。
朝明日香と一緒に行きたがったが寝坊したので先に行ってもらった。その代わりにこいつと出会えて良かったのだろうか。
「凛音は?」
凛音も同じようにクラス表を確認していた。
「1-3、優希と同じクラスか~」
「なんか不服?」
「いや、別にクラスなんてどうでもいいし」
「一生に一度の高校生活をどうでもいいとか言うなよ、高校生活エンジョイしていこうぜ」
「なんかムカつくでも部活はね」
慣れていない作り笑いをする凛音はなぜか悲しそうだ。
「桜 明日香...この人もしかして」
1-3に桜 明日香の名前があった。
「そうだよ」
「ってそんなわけないよね」
「え!そうなの?」
「エロゲのシナリオ書いている桜 明日香だよ」
「こんな偶然ある!?桜先生に会えるなんて凄く嬉しい、教室入ったら絶対に紹介してね絶対だよ」
興奮を抑えきれていない凛音は心から嬉しそうだった。
ここまで念押しされるとしなかった時のことが怖い。
「わかった」
そう答え教室に向かった。
それから教室入ったら遅れてもないのになぜかみんなの視線が痛い。入学式も無事に終わった。
~放課後~
「早く、桜先生を紹介しなさいよ」
入学式やら何やらで時間がなかったこともありあっという間に放課後になってしまった。
俺たちは一番後ろの窓側の席の隣、いきなりくじ引きで席決めるとか早すぎだろと思いつつ答える。
「明日」
俺は幼馴染の明日香を呼んだ。
ホームルームが5分前に終わったこともありだんだん帰宅していく人が多くなってくる。
明日香はというと、
「ごめんね、ちょっと呼ばれたから行ってくる」
「桜さんの彼氏?」「桜さん彼氏居たんだ、早く行ってあげなよ」
「ありがと、てか彼氏じゃないよただの幼馴染だから居たんだはちょっと酷くない!?」
「なんか怪し」「明日だって」
入学式に出来たらしい友達2人と戯れていた。
「こちら俺の幼馴染の桜 明日香」
長く茶色のロング髪、背は俺と同じぐらいでその美貌は誰もが振り向くほど優雅だ。
補足するが明日香は恋色リズムのシナリオライターだ。高校なのに数々のエロゲのシナリオを書いておりその業界では知らない人がいない人気作家。恋色リズムは発売以来50万部のヒット作で話題になっている。
桜 明日香、実名とペンネーム一緒にしてるバカ。
俺も言っちゃったのも悪いけどペンネーム変えないとすぐこうやってバレるぞ。
「桜 明日香です。これからよろしく」
ちょっと照れたそぶりで自己紹介する。
こいつ普段無表情なのに照れてる、なんか新鮮だな。
「佐々木 凛音です桜先生にお会いできる日が来るなんて夢にも思ってなかったですこれからよろしくお願いします」
どれほど嬉しいんだと思うぐらいに明日香に近寄り手を握る。
何だか凛音、異常にテンション高いな。
「桜先生!?先生はやめてよ、明日香で良いよ明日香で」
「良いんですか?エロゲ作家の桜先生を明日香と呼んで良いんですか?」
「良いよ、明日香で、でもエロゲ作家強調するのやめてよ、ここでは内緒にしてるんだからさ」
凛音と呼ばれて照れくさそうに笑う凛音がなぜか可愛く思う。
朝、凛音に明日香がエロゲ作家だということバラしちゃったが、それは黙っておこう。
「後、敬語も」
「わかった。明日香も電子遊戯同好会に入りなさいよ」
「凛音ちゃんその同好会って何するの?」
「部活でエロゲ作ってそれを売ってお金を稼ぐそれだけだわ」
エロゲ部と公式に名乗るのはダメだと思ったのか電子遊戯同好会と名乗っている。この学校の規定だと3人入っていれば同好会、5人入れば部活動と認められているらしい。
「お金の匂いしかしないね」
「別に入っても良いんだけど忙しい時はそっち優先するけどそれで良いなら入るけど」
「全然良いよ、本当に嬉しいありがと」
同好会のメンバーは現在3人俺、凛音、明日香だけだ部活と認められるまで後2人必要か。
同好会は活動費貰えないから後最低2人は集めたい。
「そんなに感謝されなくても良いんだけど、優希も入っているんだよね電子遊戯同好会に」
「入ってる前提!?まぁ入っているけど」
「そう、なら後最低2人必要だね、同好会は絶対に嫌だから」
「わかってる私も同好会ではなく部活としてやるから」
何そのプライドはって言いたいが俺も部として認められたいからそれを否定できない。
「それじぁ、早速行こう」
「行こうってどこに?」
「決まっているじゃない、電子遊戯同好会の部屋に、ついてきなさい」
そう告げて、凛音の後を俺と明日香がついて行った。
ここは電子遊戯同好会の部屋だ。
12時を回って日光が眩しい、朝の暑さとは違い窓からは涼やかな風が吹いている。
「ここが3年間高校生活を優雅に楽しく過ごす場所」
こいつ先生にいつ許可もらったのか気になるが、聞かないことにしよう。
「まだすっからかんだな」
「何にもないね。普通の教室」
机がないだけの普通の教室、椅子が1、2、個散らばっている違う点があるとすれば黒板じゃなくホワイトボートになってることぐらいだ。
「しょうがないでしょさっきまで入学式だったんだから、この教室借りるのに苦労したのに、でも明日に驚くのはあなたたちよ、よく見ときなさい」
「さっきから思ってたんだけど凛音ってなんか口調変わったよね」
「変わったな」
「ダメでした?桜先生」
それを言われすぐに訂正する。
こいつの変わりように素直に驚くわ。
「別に大丈夫だから」
「で何で連れてきたんだ?」
「ちょっとした活動とこの教室が明日には一転して変わっていることをあなたたちに見せたかったからよ」
偉そうだな随分、なんか自信満々な顔がむかつくな。
「期待しとく」
「期待しとくね、凛音ちゃん」
「何でそんなに冷たいのよ~もうちょっとかまってよ~、明日香も行っちゃうのー」
そう告げて帰ろうとした2人に凛音が泣き顔でしがみついてきた。
「もういいかなって思って」
「どうしたの?」
「ちょっと、冷たいにもほどがあるよ2人とも!?」
「ごめんごめん、で、なんだ?」
俺たちは教室にあった椅子に座りその前に凛音が立ちながら言った。
「先に役割担当でも決めようかな、なんて思って」
「別に明日でも良いだろ」
「良いじゃない、あなたたちどうせ暇でしょ付き合いさない」
「私は暇じゃないんだけど...」
「それじゃ始めるは」
明日香の予定はどうでもいいのかスルーして話を進める。
「完全にスルーされたんだけど」
「明日香はシナリオ担当に決まってるよね」
「それしか出来ないから」
明日香はエロゲ作家なんだから当たり前だよな。
「優希はえーと...」
1、2秒考えて凛音は答える。
「特にない...よな、得意なことってないからな」
「プレイヤー、そうプレイヤー担当でいいや」
「なんだプレイヤーって聞いたことないぞプレイヤー担当」
「過去の名作から新作まで全部をプレーして感想文を提出する役割私の家に全部あるからさ明日から10本ずつぐらい持ってくるよ」
全部って言ったぞこいつ、エロゲだけでどんだけあるのか知ってるのか。
「いい話だけどそれってここにいる意味よねー家でも出来るじゃん」
「それもそうね、それじぁーディレクターやりなさい」
「ディレクターか、ってなにやるんだ?」
「雑用」
「それちょっと酷くない!?」
「雑用ってもジュース用意したりなんか買ってくるだけだよ」
「当回しにパシリやってっていってるんでしょうが!」
「当回しもなにも直接言ったつもりだけど」
「それ最低だよ!?最悪非道だよ!でもしょうがないからやるよプレイヤー兼ディレクターを」
プレイヤー担当を付け加えに忘れない。
どんだけお人好しなんだ俺は。
でもエロゲーを過去から新作までやるのには魅力がある。
お金の都合上最近は最近のゲームをちょこちょこしか買ってない。古いタイトルのゲームは安いからそれなりにプレーはしたことはある。
「ちゃんとエロゲー持ってくるんだぞ」
大事なことを付け足す。
「わかってるわよ」
「凛音はなにするんだ?」
「私はプロデューサーをやるわ、ゲームの企画をしたり計画するいわゆるリーダー的存在かしら」
「やっぱりな」
このまだ同好会だけど作ったのは凛音だしそれはそうだと思った。
「pcやらなんやらは私が用意するわ、だから心配しないで」
「そうか、それはありがたい」
俺のノートパソコンにはいろいろとアウトなものが入っているからそれは非常にありがたい。
「凛音ちゃんはお嬢様なんですか?普通はpcとか用意できないよ」
「そこそこはお金持ちだと思うよ」
凛音言うそこそこがどれだけがわからない。
でも想像できなくもない気がする。
「それを言うなら明日香なんかがっぽり稼いでいるんでしょ人気作家さんなんだから」
「それは触れないでくれるとありがたいよ」
「聞いたのに自分は答えないの!?」
「月収だけでも」
しつこくてしょうがないから答えることにした。
「約150万くらいかな」
凛音はエロゲ作家でエロゲ業界に幅広く携わって活躍している、これぐらいはなって当然の額だ。
「明日香はすごい作家さんだからそれぐらいはいってるなと思っていたけど、やっぱりすごいわね。ちょっと分けなさいよ」
お金持ちだからいいだろと言いたくなる。
「おい、ちょっと分けるとか明日香の金なんだから言うなよ、性格変わりすぎにも程があるよ」
「いいよ、何万くらい?」
無表情の割にはズバッと言う明日香。
「万前提!?てか絶対渡すなよ、渡したらそこで友達じゃなくなるぞ」
「えーと、ざっと10万かな」
俺の忠告を無視して告げる。
「凛音ー」
「嘘嘘冗談よ、私だってそこまではしないから安心して」
こいつが言うと冗談じゃなくなる気がするんだが。
「私は良かったのに」
「そこは否定しろよ!?自分のお金大事にしろよ」
30分くらいこの会議をして雲が出てきている。
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