エロゲ部に入ることになったんだけど俺の青春がエロに埋め尽くされていくんだけど

神崎夜一

文字の大きさ
2 / 7
1章

入学式のエロゲ部ー活動ー

しおりを挟む
「ギリセーフ、間に合った」

 文校の門をくぐり、凛音を下ろし、すぐさま昇降口前のクラス表を確認する。
 こうやって間に合ったことにそれまで抱えていた緊張感から開放された。
 校舎は6回建てだろうか、校舎の周りには桜の木がたくさん咲き、俺たちの迎え入れている。

「えーと、5番加藤、加藤」

 文校には1人だけ知り合いがいる、その知り合いと同じクラスがいいなと思いつつ、指をさし自分のクラスを確認する。

「1-3だ」

 良かった明日香とも同じクラスだ。
ここで一番不安だったことが解消する。
 ボッチとかマジヤダからな。
 朝明日香と一緒に行きたがったが寝坊したので先に行ってもらった。その代わりにこいつと出会えて良かったのだろうか。

「凛音は?」

 凛音も同じようにクラス表を確認していた。

「1-3、優希と同じクラスか~」

「なんか不服?」

「いや、別にクラスなんてどうでもいいし」

「一生に一度の高校生活をどうでもいいとか言うなよ、高校生活エンジョイしていこうぜ」

「なんかムカつくでも部活はね」

慣れていない作り笑いをする凛音はなぜか悲しそうだ。

「桜 明日香...この人もしかして」

1-3に桜 明日香の名前があった。

「そうだよ」

「ってそんなわけないよね」

「え!そうなの?」

「エロゲのシナリオ書いている桜 明日香だよ」

「こんな偶然ある!?桜先生に会えるなんて凄く嬉しい、教室入ったら絶対に紹介してね絶対だよ」

興奮を抑えきれていない凛音は心から嬉しそうだった。
ここまで念押しされるとしなかった時のことが怖い。

「わかった」

 そう答え教室に向かった。
 それから教室入ったら遅れてもないのになぜかみんなの視線が痛い。入学式も無事に終わった。

~放課後~

「早く、桜先生を紹介しなさいよ」

入学式やら何やらで時間がなかったこともありあっという間に放課後になってしまった。
俺たちは一番後ろの窓側の席の隣、いきなりくじ引きで席決めるとか早すぎだろと思いつつ答える。

「明日」

俺は幼馴染の明日香を呼んだ。
ホームルームが5分前に終わったこともありだんだん帰宅していく人が多くなってくる。

明日香はというと、

「ごめんね、ちょっと呼ばれたから行ってくる」

「桜さんの彼氏?」「桜さん彼氏居たんだ、早く行ってあげなよ」

「ありがと、てか彼氏じゃないよただの幼馴染だから居たんだはちょっと酷くない!?」

「なんか怪し」「明日だって」

入学式に出来たらしい友達2人と戯れていた。


「こちら俺の幼馴染の桜 明日香」
 長く茶色のロング髪、背は俺と同じぐらいでその美貌は誰もが振り向くほど優雅だ。
 補足するが明日香は恋色リズムのシナリオライターだ。高校なのに数々のエロゲのシナリオを書いておりその業界では知らない人がいない人気作家。恋色リズムは発売以来50万部のヒット作で話題になっている。
 桜 明日香、実名とペンネーム一緒にしてるバカ。
 俺も言っちゃったのも悪いけどペンネーム変えないとすぐこうやってバレるぞ。

「桜 明日香です。これからよろしく」

ちょっと照れたそぶりで自己紹介する。
こいつ普段無表情なのに照れてる、なんか新鮮だな。

「佐々木 凛音です桜先生にお会いできる日が来るなんて夢にも思ってなかったですこれからよろしくお願いします」

 どれほど嬉しいんだと思うぐらいに明日香に近寄り手を握る。
 何だか凛音、異常にテンション高いな。

「桜先生!?先生はやめてよ、明日香で良いよ明日香で」

「良いんですか?エロゲ作家の桜先生を明日香と呼んで良いんですか?」

「良いよ、明日香で、でもエロゲ作家強調するのやめてよ、ここでは内緒にしてるんだからさ」

 凛音と呼ばれて照れくさそうに笑う凛音がなぜか可愛く思う。
 朝、凛音に明日香がエロゲ作家だということバラしちゃったが、それは黙っておこう。

「後、敬語も」

「わかった。明日香も電子遊戯同好会に入りなさいよ」

「凛音ちゃんその同好会って何するの?」

「部活でエロゲ作ってそれを売ってお金を稼ぐそれだけだわ」

 エロゲ部と公式に名乗るのはダメだと思ったのか電子遊戯同好会と名乗っている。この学校の規定だと3人入っていれば同好会、5人入れば部活動と認められているらしい。

「お金の匂いしかしないね」

「別に入っても良いんだけど忙しい時はそっち優先するけどそれで良いなら入るけど」

「全然良いよ、本当に嬉しいありがと」

同好会のメンバーは現在3人俺、凛音、明日香だけだ部活と認められるまで後2人必要か。
 同好会は活動費貰えないから後最低2人は集めたい。

「そんなに感謝されなくても良いんだけど、優希も入っているんだよね電子遊戯同好会に」

「入ってる前提!?まぁ入っているけど」

「そう、なら後最低2人必要だね、同好会は絶対に嫌だから」

「わかってる私も同好会ではなく部活としてやるから」

 何そのプライドはって言いたいが俺も部として認められたいからそれを否定できない。

「それじぁ、早速行こう」

「行こうってどこに?」

「決まっているじゃない、電子遊戯同好会の部屋に、ついてきなさい」

そう告げて、凛音の後を俺と明日香がついて行った。


ここは電子遊戯同好会の部屋だ。
12時を回って日光が眩しい、朝の暑さとは違い窓からは涼やかな風が吹いている。

「ここが3年間高校生活を優雅に楽しく過ごす場所」

 こいつ先生にいつ許可もらったのか気になるが、聞かないことにしよう。

「まだすっからかんだな」

「何にもないね。普通の教室」

 机がないだけの普通の教室、椅子が1、2、個散らばっている違う点があるとすれば黒板じゃなくホワイトボートになってることぐらいだ。

「しょうがないでしょさっきまで入学式だったんだから、この教室借りるのに苦労したのに、でも明日に驚くのはあなたたちよ、よく見ときなさい」

「さっきから思ってたんだけど凛音ってなんか口調変わったよね」

「変わったな」

「ダメでした?桜先生」

 それを言われすぐに訂正する。
 こいつの変わりように素直に驚くわ。

「別に大丈夫だから」

「で何で連れてきたんだ?」

「ちょっとした活動とこの教室が明日には一転して変わっていることをあなたたちに見せたかったからよ」

 偉そうだな随分、なんか自信満々な顔がむかつくな。

「期待しとく」

「期待しとくね、凛音ちゃん」

「何でそんなに冷たいのよ~もうちょっとかまってよ~、明日香も行っちゃうのー」

 そう告げて帰ろうとした2人に凛音が泣き顔でしがみついてきた。

「もういいかなって思って」

「どうしたの?」

「ちょっと、冷たいにもほどがあるよ2人とも!?」

「ごめんごめん、で、なんだ?」

俺たちは教室にあった椅子に座りその前に凛音が立ちながら言った。

「先に役割担当でも決めようかな、なんて思って」

「別に明日でも良いだろ」

「良いじゃない、あなたたちどうせ暇でしょ付き合いさない」

「私は暇じゃないんだけど...」

「それじゃ始めるは」

 明日香の予定はどうでもいいのかスルーして話を進める。

「完全にスルーされたんだけど」

「明日香はシナリオ担当に決まってるよね」

「それしか出来ないから」

 明日香はエロゲ作家なんだから当たり前だよな。

「優希はえーと...」

1、2秒考えて凛音は答える。

「特にない...よな、得意なことってないからな」

「プレイヤー、そうプレイヤー担当でいいや」

「なんだプレイヤーって聞いたことないぞプレイヤー担当」

「過去の名作から新作まで全部をプレーして感想文を提出する役割私の家に全部あるからさ明日から10本ずつぐらい持ってくるよ」

 全部って言ったぞこいつ、エロゲだけでどんだけあるのか知ってるのか。

「いい話だけどそれってここにいる意味よねー家でも出来るじゃん」

「それもそうね、それじぁーディレクターやりなさい」

「ディレクターか、ってなにやるんだ?」

「雑用」

「それちょっと酷くない!?」

「雑用ってもジュース用意したりなんか買ってくるだけだよ」

「当回しにパシリやってっていってるんでしょうが!」

「当回しもなにも直接言ったつもりだけど」

「それ最低だよ!?最悪非道だよ!でもしょうがないからやるよプレイヤー兼ディレクターを」
 
 プレイヤー担当を付け加えに忘れない。
 どんだけお人好しなんだ俺は。
でもエロゲーを過去から新作までやるのには魅力がある。
 お金の都合上最近は最近のゲームをちょこちょこしか買ってない。古いタイトルのゲームは安いからそれなりにプレーはしたことはある。

「ちゃんとエロゲー持ってくるんだぞ」

 大事なことを付け足す。

「わかってるわよ」

「凛音はなにするんだ?」

「私はプロデューサーをやるわ、ゲームの企画をしたり計画するいわゆるリーダー的存在かしら」

「やっぱりな」

 このまだ同好会だけど作ったのは凛音だしそれはそうだと思った。

「pcやらなんやらは私が用意するわ、だから心配しないで」

「そうか、それはありがたい」

 俺のノートパソコンにはいろいろとアウトなものが入っているからそれは非常にありがたい。

「凛音ちゃんはお嬢様なんですか?普通はpcとか用意できないよ」

「そこそこはお金持ちだと思うよ」

 凛音言うそこそこがどれだけがわからない。
 でも想像できなくもない気がする。

「それを言うなら明日香なんかがっぽり稼いでいるんでしょ人気作家さんなんだから」

「それは触れないでくれるとありがたいよ」

「聞いたのに自分は答えないの!?」

「月収だけでも」

しつこくてしょうがないから答えることにした。

「約150万くらいかな」

 凛音はエロゲ作家でエロゲ業界に幅広く携わって活躍している、これぐらいはなって当然の額だ。

「明日香はすごい作家さんだからそれぐらいはいってるなと思っていたけど、やっぱりすごいわね。ちょっと分けなさいよ」

 お金持ちだからいいだろと言いたくなる。

「おい、ちょっと分けるとか明日香の金なんだから言うなよ、性格変わりすぎにも程があるよ」

「いいよ、何万くらい?」

 無表情の割にはズバッと言う明日香。

「万前提!?てか絶対渡すなよ、渡したらそこで友達じゃなくなるぞ」

「えーと、ざっと10万かな」

 俺の忠告を無視して告げる。

「凛音ー」

「嘘嘘冗談よ、私だってそこまではしないから安心して」

 こいつが言うと冗談じゃなくなる気がするんだが。

「私は良かったのに」

「そこは否定しろよ!?自分のお金大事にしろよ」

 30分くらいこの会議をして雲が出てきている。
 ちょっとこいつらの相手をして疲れていている。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

勇者のハーレムパーティー抜けさせてもらいます!〜やけになってワンナイトしたら溺愛されました〜

犬の下僕
恋愛
勇者に裏切られた主人公がワンナイトしたら溺愛される話です。

俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。

true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。 それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。 これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。 日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。 彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。 ※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。 ※内部進行完結済みです。毎日連載です。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

幼馴染みのメッセージに打ち間違い返信したらとんでもないことに

家紋武範
恋愛
 となりに住む、幼馴染みの夕夏のことが好きだが、その思いを伝えられずにいた。  ある日、夕夏のメッセージに返信しようとしたら、間違ってとんでもない言葉を送ってしまったのだった。

天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】

田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。 俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。 「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」 そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。 「あの...相手の人の名前は?」 「...汐崎真凛様...という方ですね」 その名前には心当たりがあった。 天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。 こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。

大好きな幼なじみが超イケメンの彼女になったので諦めたって話

家紋武範
青春
大好きな幼なじみの奈都(なつ)。 高校に入ったら告白してラブラブカップルになる予定だったのに、超イケメンのサッカー部の柊斗(シュート)の彼女になっちまった。 全く勝ち目がないこの恋。 潔く諦めることにした。

処理中です...