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鬼の世界へ
2 河童の次は…
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狙われているのは私の『女の部分』の方じゃなくて、お尻の穴の方!
硬い河童の手で、お尻のホッペがグイッと開かれた。
このままじゃ、尻子玉だか何だか分かんないけど、抜き取られて食べられてしまうよ!
それは、つまり、死ぬってことじゃないの?!
必死に抵抗しますが、物凄い力!
だ、ダメだ。やられる! こんなところで死にたくないよ……。
と思ったら、その河童、もんどりうって転がってゆきました。
駆けつけて来てくれた人が、一蹴りで撃退してくれたのです。
「ナキイチッア、ガキトゴパッカ、ダンテシニナ」
河童に向かって発せられた意味不明の言語。蹴り飛ばされて転がって尻餅をついていた河童は、大慌てで川の方へ逃げてゆきます。
た、助かった……。
脱がされかけたショーツを慌てて穿き直して、助けてくれた人をよく見ると、赤色の袴みたいなのを着用している巫女さんっぽいような、でもチョッと違うような、和服チックな格好の女性です。
お顔を見ると、すっごく美人で綺麗なお姉さん・・・じゃない!
二本の角がある!
お、鬼……。
でも、実際に、今助けられたのです。お礼を言わなきゃ。
「あ、あの、有難うございました。私、いきなりこの世界に迷い込んじゃったみたいで……」
なんて言っても、言葉、通じないよね…。
ところがです。
「へ~。そうなんだ。最近では珍しいね。ここは危険だよ。ついて来な」
返ってきたのは、流暢な日本語…。よ、よかった言葉が通じた。ホントに助かった!
私は歩き出した鬼のお姉さんの直ぐ後ろに、ついて行きました。
お姉さんの家は、右側に続いている塀の中に有りました。
15分程歩いて着いた仰々しい門を潜ると正面に見えるのは、途轍もなく立派な和風の邸宅です。
「「セマイサナリエカオ」」
意味不明ですけど、お出迎えの言葉なのかな?
角が生えている女小鬼ちゃんが二人、玄関前で丁寧にお辞儀します。私より小さくて小学校高学年くらいかも…。
この子たち、私のことを興味深そうにジロジロ見てきます。まるで舐め回されるような、ネッチリした視線を感じました。
小鬼ちゃんの服装はというと、典型的なメイド服。小さいけれども、どうやら使用人(使用鬼?)みたいなんですね。
こんなスゴイ御屋敷に住み、使用人まで居るということは、私を助けてくれたお姉さんは、かなりの地位の鬼さんなのでしょう。
豪華な部屋に案内され、ふかふかソファーに坐らされます。
外見は和風なのに、この部屋はクラッシックな洋風です。和洋折衷ってやつですね。明治とか大正とかって感じでしょうか。
そういえばお姉さんの着ているのは和服っぽい袴姿のような格好です。ですが、みんなが和服風かというと、そうでもないのです。キッチリしたパンツスーツ姿の若い女鬼さんもいますし、メイドの小鬼さんも洋装でしたね。
お姉さんが私の対面のソファーに坐り、スーツの二人の若い女鬼さんによって私とお姉さんの前に飲み物が置かれます。
この若い鬼さんたちは、私と同年代くらいかな? 家族って感じじゃないですね。やっぱり、使用人っぽいかも…。
飲み物を用意しながら、女鬼さんたちも珍しそうに私の顔を覗き込んできますよ。
あれ?同じ顔してるよね。双子さんなんですかね…。
お姉さんは、シッシというような手ぶりで女鬼さんを下がらせます。
「さてと、異界からの来訪者さん。ここは、あなたたちの世界とは異なる世界。妖の世界です。あなたはそこに迷い込んでしまったのです。
当然、あなたの世界とは異なる扱いを受けることになってしまうという事は、理解できますね」
「は、はい」
当たり前ですよね。そんなのは。
でもそれなら、私はこれからどうなるんでしょう。
奴隷として働かされる?
それとも動物園みたいなところで見世物とか…。
「ふん、ふん。あなた、かなり可愛い顔してるわ。上玉ね。名前は?」
「い、井上美玖です」
上玉ってどういうこと?と思いながらも、素直に答えました。
「ふん、美玖か。年齢は?」
「15歳です」
年齢を隠しても仕方ありませんから、こちらも素直に回答しました。
が、私の返答を聞いたお姉さん鬼が発した言葉は!
「あら、あら~、なんてこと~。ちょうど食べ頃じゃない~」
へっ? た、食べ頃って、どういうことですか??
「服を脱ぎなさい。今すぐ、全部よ。早く!」
へええっ?! 服を脱ぐ? な、なんで??
「言ってることが分からない? 早くしなさい。
さもないと、即刻縊り殺すわよ!」
お姉さん鬼の目つきと口調が、急に鋭くなりました。
部屋の出入り口には、さっきの二人の双子鬼さん。その鬼さんたちはスーツ上着の左側をまくり、隠すように腰に差していた短い刀を抜きました。そして、ニタニタ笑っている…。
逃げられない! 従わなければ、殺される!
これは、言われる通りにするしかありません。
硬い河童の手で、お尻のホッペがグイッと開かれた。
このままじゃ、尻子玉だか何だか分かんないけど、抜き取られて食べられてしまうよ!
それは、つまり、死ぬってことじゃないの?!
必死に抵抗しますが、物凄い力!
だ、ダメだ。やられる! こんなところで死にたくないよ……。
と思ったら、その河童、もんどりうって転がってゆきました。
駆けつけて来てくれた人が、一蹴りで撃退してくれたのです。
「ナキイチッア、ガキトゴパッカ、ダンテシニナ」
河童に向かって発せられた意味不明の言語。蹴り飛ばされて転がって尻餅をついていた河童は、大慌てで川の方へ逃げてゆきます。
た、助かった……。
脱がされかけたショーツを慌てて穿き直して、助けてくれた人をよく見ると、赤色の袴みたいなのを着用している巫女さんっぽいような、でもチョッと違うような、和服チックな格好の女性です。
お顔を見ると、すっごく美人で綺麗なお姉さん・・・じゃない!
二本の角がある!
お、鬼……。
でも、実際に、今助けられたのです。お礼を言わなきゃ。
「あ、あの、有難うございました。私、いきなりこの世界に迷い込んじゃったみたいで……」
なんて言っても、言葉、通じないよね…。
ところがです。
「へ~。そうなんだ。最近では珍しいね。ここは危険だよ。ついて来な」
返ってきたのは、流暢な日本語…。よ、よかった言葉が通じた。ホントに助かった!
私は歩き出した鬼のお姉さんの直ぐ後ろに、ついて行きました。
お姉さんの家は、右側に続いている塀の中に有りました。
15分程歩いて着いた仰々しい門を潜ると正面に見えるのは、途轍もなく立派な和風の邸宅です。
「「セマイサナリエカオ」」
意味不明ですけど、お出迎えの言葉なのかな?
角が生えている女小鬼ちゃんが二人、玄関前で丁寧にお辞儀します。私より小さくて小学校高学年くらいかも…。
この子たち、私のことを興味深そうにジロジロ見てきます。まるで舐め回されるような、ネッチリした視線を感じました。
小鬼ちゃんの服装はというと、典型的なメイド服。小さいけれども、どうやら使用人(使用鬼?)みたいなんですね。
こんなスゴイ御屋敷に住み、使用人まで居るということは、私を助けてくれたお姉さんは、かなりの地位の鬼さんなのでしょう。
豪華な部屋に案内され、ふかふかソファーに坐らされます。
外見は和風なのに、この部屋はクラッシックな洋風です。和洋折衷ってやつですね。明治とか大正とかって感じでしょうか。
そういえばお姉さんの着ているのは和服っぽい袴姿のような格好です。ですが、みんなが和服風かというと、そうでもないのです。キッチリしたパンツスーツ姿の若い女鬼さんもいますし、メイドの小鬼さんも洋装でしたね。
お姉さんが私の対面のソファーに坐り、スーツの二人の若い女鬼さんによって私とお姉さんの前に飲み物が置かれます。
この若い鬼さんたちは、私と同年代くらいかな? 家族って感じじゃないですね。やっぱり、使用人っぽいかも…。
飲み物を用意しながら、女鬼さんたちも珍しそうに私の顔を覗き込んできますよ。
あれ?同じ顔してるよね。双子さんなんですかね…。
お姉さんは、シッシというような手ぶりで女鬼さんを下がらせます。
「さてと、異界からの来訪者さん。ここは、あなたたちの世界とは異なる世界。妖の世界です。あなたはそこに迷い込んでしまったのです。
当然、あなたの世界とは異なる扱いを受けることになってしまうという事は、理解できますね」
「は、はい」
当たり前ですよね。そんなのは。
でもそれなら、私はこれからどうなるんでしょう。
奴隷として働かされる?
それとも動物園みたいなところで見世物とか…。
「ふん、ふん。あなた、かなり可愛い顔してるわ。上玉ね。名前は?」
「い、井上美玖です」
上玉ってどういうこと?と思いながらも、素直に答えました。
「ふん、美玖か。年齢は?」
「15歳です」
年齢を隠しても仕方ありませんから、こちらも素直に回答しました。
が、私の返答を聞いたお姉さん鬼が発した言葉は!
「あら、あら~、なんてこと~。ちょうど食べ頃じゃない~」
へっ? た、食べ頃って、どういうことですか??
「服を脱ぎなさい。今すぐ、全部よ。早く!」
へええっ?! 服を脱ぐ? な、なんで??
「言ってることが分からない? 早くしなさい。
さもないと、即刻縊り殺すわよ!」
お姉さん鬼の目つきと口調が、急に鋭くなりました。
部屋の出入り口には、さっきの二人の双子鬼さん。その鬼さんたちはスーツ上着の左側をまくり、隠すように腰に差していた短い刀を抜きました。そして、ニタニタ笑っている…。
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これは、言われる通りにするしかありません。
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