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鬼の世界へ

19 変態女医ナユ3

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「さあさあ、それよりも検診よ。私は今晩に備えて御昼寝しないといけないからね。早く仕事は終わらせなきゃ」

「今晩?」

 まだ朝の内と言って良い時間なのに、お昼寝の心配だなんてね。でも、夜に何かあるのでしょうか?

「私の仕事は夜がメインなの~。私を待ってるニンゲンの男どもの相手をしてやらないといけないからね~」

 あ、相手って…、それ…、何するの??

「私ってばさ~、発情周期が病的に短いのよね~。いっつもサカッテいるニンゲンでも月一回でしょ。私の場合はそれよりも間隔短いのよね。もう、いやんなっちゃうわよね~。
ここは、毎日やりたい放題。ニンゲンの男って、アソコの持ち物は少しサイズ的に小さいけどさ。種族が違うから妊娠しないんでね。どれだけ生でヤッてもオッケー。
仕事としてこんなこと出来るなんて、ここは天国よ~」

 え、えええええええっ……。

 イマさん、カリさん。おっしゃってる意味、よ~っく、分かりました。
確かにド変態です。淫乱です。
 しかも、それを仕事だって言っちゃうなんて……。

「さあ、早く脱いで、まっすぐ立って」

 えええ~っ。こんな変態さんの前で脱ぐの嫌だな。
それに脱ぐ必要ってあるの?リューサさんにもされたけど……。

 でも、一応検診という名目。従わない訳には……、ゆかないんでしょう。
 仕方なしに着物を脱ぎます。

「あら~。よいね、よいね~。これ見ると、レズ双子たちの気持ちも分からなくはないわね。鬼好きのする、最高の肉体ね~」

 お、鬼好き……。

「眼鏡も外してね」

「はい」

 眼鏡も置き、全裸でまっすぐ立つと、ナユさんは私のすぐ近くに…。
 また胸とか揉まれる?と思いましたが、ナユさんは私には触れません。
顔を近づけてジッと見て来るだけ。

 まずは顔の方から。
うっ、ち、近い……。

「眼は…近眼か。それ以外は異状なし」

「脳は…。うん、大脳も小脳も良く発達してるよ。綺麗で締まっていて、頭の良さそうな脳ね」

 えっ、脳? 大脳、小脳??

 胸に顔を近づけられます。うううっ。またオッパイしゃぶられる?
いや、しゃぶられません。

「肺も、とっても綺麗で良いね。心臓も、異常なく規則正しく動いてる」

 へっ、肺? 心臓??

「肝臓も…うわ~、立派で形も良くて最高ね。
胃も…元気に蠕動ぜんどう運動してるね。胃液の分泌も良好。内壁にも異常なし。丈夫そうで、オッケー」

「えっえっえっ! ど、どういうことですか?
外から見るだけで、そんなの分かるんですか?」

「あれ? 聞いてない? 私ってば、生物の体内の透視が出来るのよ」

「う、うそっ!凄い……」

 いや、でも、そうすると、私は今、体の内部を透視されているのですよね。
それはそれで恥ずかしいし、ちょっとキモイ……。

「小腸は…お~お、凄いよ。おっとっと、大腸も。
とっても立派で、プリップリッしてる。元気にウニュウニュ動いているね~。色も凄く綺麗~。最高に美味しそうじゃない」

「あ、あのですね…。みなさん、私のことをそうやって『美味しそう』っておっしゃいますけど、それ、とっても怖いんですが……」

「あ、あ~、ごめん、ごめん。確かにそうよね。誉め言葉として言ってるんだけどね。あなたからすれば、怖いよね」

 誉め言葉だったんですか……。

「はいオッケー。形状的な異状は一切無しの超優良体。
じゃあ次は、一番大事な生殖器を詳しく診るからね、そのベッドに横になって股を開いてね」

「えっ…。そんなのも見るんですか……」

「当たり前じゃない。一番重要でしょ。あなた、赤首輪なんだから」

 へっ…、赤首輪? 

「あ、あの! この赤首輪、どういう意味なんですか!!」

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