36 / 66
鬼の世界へ
36 あ、赤首輪が…
しおりを挟む
私の赤首輪……、取り上げられた……。
私がセックスしたくないなんて言ったから……。
外された……。
呆然としている私の首に、カチッと別の首輪がはめられました。
リューサさん、どこからこの首輪出したの? 私、ボーっとしていて、見てなかった…。
自分では自分の首輪は見えません。しかし、女の場合、赤でなければ白。
白首輪をはめられた?
いや…、もしかして新しい赤首輪なのかも…。
そう思ってイマさんカリさんの方を見ると、驚愕の表情をしている。
ち、違う。赤首輪を付け替えられただけなら、二人はあんな顔しませんよ。
やっぱり、別の色……。
つまり、白色首輪!
赤首輪の使命は子供を産むこと。なのに、私はセックスをしたく無いと言ってしまったのです。だから、赤首輪の資格なしとして剥奪されてしまったのでしょう。
それにリューサさんは、ついさっき、私を美味しそうとか食べちゃいたいとか言ってましたよね。
私、た、食べられちゃう……。
急に足腰の力が抜け、私はその場にベタッと崩れ落ちました。
ベッタリ床に坐り込んだ状態。
白首輪……。
そう、一週間前に見ました。白首輪の女がどんなふうになるか。
ベッドに固定され、痛い痛いと泣き叫びながらお腹を裂かれ、血を流し、体を痙攣させ、苦しめる為に少しずつ内臓が引き出され、それを見せつけられ、顔身体に擦り付けられ、嘔吐し、失禁し、ウンチまで漏らして……殺される!
私が…、私が…、私が、あんなふうにされる…。
お、終わりました・・・。
「美玖。どうしちゃったのよ。あれ? あなた、もしかして、おしっこ漏らしてるの?」
あ、アレ…。股間があったかい。ホントだ、私、おしっこ漏らしてるんだ…。
でも、もうどうでもいいですよ。
「ちょっと、しっかりしなさい。ゴメン。まさか、こんなに驚くなんて、やり過ぎたわ。ほら、見てみなさいよ」
少々慌て気味のリューサさんに渡された鏡。それに映った私の首。
首輪の色は…、あ、あれ、白じゃない……。
うん? 赤でもない……。
金色?
「白だと思ったんでしょ。違うわよ。ゴールドよ」
「ご、ゴールド?」
「そうよ。これは、愛玩用の首輪。赤でも白でもない、ゴールドよ」
愛玩用……。
そう、それよ!!
私が最初に期待していた待遇!
愛玩動物!ペット!
こ、これで私は食べられないね!
無理なセックスもさせられないの?
「う、ううううううううううう~っ、ふえええええええ~ん……」
「ええ~と、こ、困ったわね、これは……。と、とにかく、イマ、カリ、ここ掃除して」
「はい」
「承知しました」
ということで、汚れてしまった床はお二人によって綺麗にされ、裸のまま涙と鼻水で顔をグチャグチャにしている私は着物を着せられました。
かなりのナサケナイ状態です。
「ごめんね、美玖。まさか、こんな反応になるとは予想外だったわ。
『赤が良いです。赤に戻してください~』って泣きついてくるものだと思っていたのよ。
でも坐り込んでお漏らしするとはね……」
「ふううううう~っ! それだけ驚いたんです~!
もう何もかもオシマイだって思ったら、体の力が一気に抜けちゃったんです~!!
リューサさん、酷過ぎますよ! まさに、鬼の所業です~~!!」
「いや、だから、私、鬼だし……」
「ふううううう~っ!!」
「そ、そんなに睨まないでよ。可愛い顔が台無しよ」
「イマさんも、カリさんも酷い!一緒になって驚かそうとしてたでしょ!」
「へえっ。そ、そんなことはしてないぞ。それは心外だ」
「そ、そうだぞ、ゴールドなんて色、存在も知らなかったのだ。初めて見た色で驚いていただけだ」
あれ? お二人も知らない色だったんだ……。
「この色を使うことなんてめったにないからね。私も使うの初めてよ。町でもほとんど見かけることのないレアな首輪ね。注文してから届くのに時間が掛かったのよ」
ということは、リューサさんは初めから私にゴールドを付けさせる予定だった?
手元にないから取り敢えずの暫定として赤色を付けていたってことなの?
だったら、それを早く教えてくれれば良いのに、ホントに鬼って性格悪い。イジワル!!
私がセックスしたくないなんて言ったから……。
外された……。
呆然としている私の首に、カチッと別の首輪がはめられました。
リューサさん、どこからこの首輪出したの? 私、ボーっとしていて、見てなかった…。
自分では自分の首輪は見えません。しかし、女の場合、赤でなければ白。
白首輪をはめられた?
いや…、もしかして新しい赤首輪なのかも…。
そう思ってイマさんカリさんの方を見ると、驚愕の表情をしている。
ち、違う。赤首輪を付け替えられただけなら、二人はあんな顔しませんよ。
やっぱり、別の色……。
つまり、白色首輪!
赤首輪の使命は子供を産むこと。なのに、私はセックスをしたく無いと言ってしまったのです。だから、赤首輪の資格なしとして剥奪されてしまったのでしょう。
それにリューサさんは、ついさっき、私を美味しそうとか食べちゃいたいとか言ってましたよね。
私、た、食べられちゃう……。
急に足腰の力が抜け、私はその場にベタッと崩れ落ちました。
ベッタリ床に坐り込んだ状態。
白首輪……。
そう、一週間前に見ました。白首輪の女がどんなふうになるか。
ベッドに固定され、痛い痛いと泣き叫びながらお腹を裂かれ、血を流し、体を痙攣させ、苦しめる為に少しずつ内臓が引き出され、それを見せつけられ、顔身体に擦り付けられ、嘔吐し、失禁し、ウンチまで漏らして……殺される!
私が…、私が…、私が、あんなふうにされる…。
お、終わりました・・・。
「美玖。どうしちゃったのよ。あれ? あなた、もしかして、おしっこ漏らしてるの?」
あ、アレ…。股間があったかい。ホントだ、私、おしっこ漏らしてるんだ…。
でも、もうどうでもいいですよ。
「ちょっと、しっかりしなさい。ゴメン。まさか、こんなに驚くなんて、やり過ぎたわ。ほら、見てみなさいよ」
少々慌て気味のリューサさんに渡された鏡。それに映った私の首。
首輪の色は…、あ、あれ、白じゃない……。
うん? 赤でもない……。
金色?
「白だと思ったんでしょ。違うわよ。ゴールドよ」
「ご、ゴールド?」
「そうよ。これは、愛玩用の首輪。赤でも白でもない、ゴールドよ」
愛玩用……。
そう、それよ!!
私が最初に期待していた待遇!
愛玩動物!ペット!
こ、これで私は食べられないね!
無理なセックスもさせられないの?
「う、ううううううううううう~っ、ふえええええええ~ん……」
「ええ~と、こ、困ったわね、これは……。と、とにかく、イマ、カリ、ここ掃除して」
「はい」
「承知しました」
ということで、汚れてしまった床はお二人によって綺麗にされ、裸のまま涙と鼻水で顔をグチャグチャにしている私は着物を着せられました。
かなりのナサケナイ状態です。
「ごめんね、美玖。まさか、こんな反応になるとは予想外だったわ。
『赤が良いです。赤に戻してください~』って泣きついてくるものだと思っていたのよ。
でも坐り込んでお漏らしするとはね……」
「ふううううう~っ! それだけ驚いたんです~!
もう何もかもオシマイだって思ったら、体の力が一気に抜けちゃったんです~!!
リューサさん、酷過ぎますよ! まさに、鬼の所業です~~!!」
「いや、だから、私、鬼だし……」
「ふううううう~っ!!」
「そ、そんなに睨まないでよ。可愛い顔が台無しよ」
「イマさんも、カリさんも酷い!一緒になって驚かそうとしてたでしょ!」
「へえっ。そ、そんなことはしてないぞ。それは心外だ」
「そ、そうだぞ、ゴールドなんて色、存在も知らなかったのだ。初めて見た色で驚いていただけだ」
あれ? お二人も知らない色だったんだ……。
「この色を使うことなんてめったにないからね。私も使うの初めてよ。町でもほとんど見かけることのないレアな首輪ね。注文してから届くのに時間が掛かったのよ」
ということは、リューサさんは初めから私にゴールドを付けさせる予定だった?
手元にないから取り敢えずの暫定として赤色を付けていたってことなの?
だったら、それを早く教えてくれれば良いのに、ホントに鬼って性格悪い。イジワル!!
1
あなたにおすすめの小説
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
異世界は『一妻多夫制』!?溺愛にすら免疫がない私にたくさんの夫は無理です!?
すずなり。
恋愛
ひょんなことから異世界で赤ちゃんに生まれ変わった私。
一人の男の人に拾われて育ててもらうけど・・・成人するくらいから回りがなんだかおかしなことに・・・。
「俺とデートしない?」
「僕と一緒にいようよ。」
「俺だけがお前を守れる。」
(なんでそんなことを私にばっかり言うの!?)
そんなことを思ってる時、父親である『シャガ』が口を開いた。
「何言ってんだ?この世界は男が多くて女が少ない。たくさん子供を産んでもらうために、何人とでも結婚していいんだぞ?」
「・・・・へ!?」
『一妻多夫制』の世界で私はどうなるの!?
※お話は全て想像の世界になります。現実世界とはなんの関係もありません。
※誤字脱字・表現不足は重々承知しております。日々精進いたしますのでご容赦ください。
ただただ暇つぶしに楽しんでいただけると幸いです。すずなり。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
病弱少年が怪我した小鳥を偶然テイムして、冒険者ギルドの採取系クエストをやらせていたら、知らないうちにLV99になってました。
もう書かないって言ったよね?
ファンタジー
ベッドで寝たきりだった少年が、ある日、家の外で怪我している青い小鳥『ピーちゃん』を助けたことから二人の大冒険の日々が始まった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる