40 / 66
鬼の仲間として
40 仕事を求めて2
しおりを挟む
次に試みたのは、メイドのリオシちゃんキヅハちゃんの手伝い。お掃除や庭の手入れくらいは出来るでしょうってね。
でもですね、完璧主義者のリオシちゃんは、自分の仕事は自分でやらなきゃ絶対に気が済まない子。手伝おうとすると、露骨に嫌な顔されます。
キヅハちゃんの方は、例の癒される笑顔でニッコリしながら、
「私たちのお仕事、取らないでくださいね。これでもプロとして誇りをもって、キッチリやってますので…」
なんて、キツイお言葉で拒否。
年下に見えても、お姉様なんですよね。ごめんなさ~い。
しかたありません。農場へ。
農場担当のナルーさんとオッミさんは、私を邪険にはしません。だけど…。
「男探しですね~。どんなのがお好みですか~」
「どれでも良いですよ~。好きなの、お持ち帰りくださいな~」
だなんて……。
あのですね。いったい、どんな風に聞いているのですか?
私ってば、トンデモナイ淫乱みたいじゃないですか!
ナユさんじゃないから~!
それに、草取りとか収穫とかの、農作業の手伝いしようとしますと、
「それはニンゲンの仕事だから、しちゃダメ」って…。
いや、私ニンゲンですけど!
でも、責任者がダメということをするわけに行かず……諦めます。
オマケに、農場内をブラついていますと、
「美玖さんは美人で男に襲われる可能性がありますので…」
なんて言って、必ずどちらかがピッタリ付き添ってくれるのです。
これでは仕事の邪魔をしているようなモノ……。
ゴメンナサイ。退散です。
それじゃあと、牧場へ。
元から目つきの鋭いキズミさんに、更にキッと睨まれます。
「金首輪様が来るところじゃない。白首輪が不審がるから、トットと出て行け」
速攻で追い出されてしまいます。
そこまで邪険にしなくても良いじゃないですか~っ!
ならば、ナユさんは…。
だ、ダメだ~ここは……。完全なオトナの世界~♡♡♡
ううう~っ、ナユさん、何か怪しいモノ作ってるし~。
薬局で売る新製品って、そ、それ、大人のオモチャじゃないですかっ!
へえっ? 発情期の女には必要なモノだなんて…。
うう、まあ、そうかもしれない……。
発情期の鬼さんって、結構アレですから。(私もリューサさんの御奉仕させられました)
いや、兎に角、ここはダメ~!!
ということで、最後に来たのがイマさんカリさんのところ。
いや、彼女たちも超忙しいですね。カリさんは財務と牧場・農場の「出荷」を主に担当しています。
自身で売りに行くのではありませんが、外部との交渉事が多いようです。
ニンゲンの私が入るスキは有りません。
イマさんの方は生産部門の統括です。
統括ですから、本来は各担当者に仕事をさせて、自身は書類仕事が主です。だけど、何故か屠殺だけは自分でしているんですね…。
不思議に思って訊いてみました。すると…。
「ああ、本当はキヅミの仕事だけどな。あいつには殺すのは無理だ。だから育てるのに専念させて、殺すのは私がしている。仕方ない」
お~っと、入り込めそうな仕事がありましたよ!
本来キヅミさんがしなければならないことですが、彼女には出来なかった。
しなければならない仕事をこなせないと泣いていた彼女から、「その仕事の権限を取り上げる」という形で、イマさんがしているんですって。
いや、だけどですね。この仕事は…。
私にも…、無理…ですよね……。
う~ん、私ってば、完全な、役立たず……。
でもですね、完璧主義者のリオシちゃんは、自分の仕事は自分でやらなきゃ絶対に気が済まない子。手伝おうとすると、露骨に嫌な顔されます。
キヅハちゃんの方は、例の癒される笑顔でニッコリしながら、
「私たちのお仕事、取らないでくださいね。これでもプロとして誇りをもって、キッチリやってますので…」
なんて、キツイお言葉で拒否。
年下に見えても、お姉様なんですよね。ごめんなさ~い。
しかたありません。農場へ。
農場担当のナルーさんとオッミさんは、私を邪険にはしません。だけど…。
「男探しですね~。どんなのがお好みですか~」
「どれでも良いですよ~。好きなの、お持ち帰りくださいな~」
だなんて……。
あのですね。いったい、どんな風に聞いているのですか?
私ってば、トンデモナイ淫乱みたいじゃないですか!
ナユさんじゃないから~!
それに、草取りとか収穫とかの、農作業の手伝いしようとしますと、
「それはニンゲンの仕事だから、しちゃダメ」って…。
いや、私ニンゲンですけど!
でも、責任者がダメということをするわけに行かず……諦めます。
オマケに、農場内をブラついていますと、
「美玖さんは美人で男に襲われる可能性がありますので…」
なんて言って、必ずどちらかがピッタリ付き添ってくれるのです。
これでは仕事の邪魔をしているようなモノ……。
ゴメンナサイ。退散です。
それじゃあと、牧場へ。
元から目つきの鋭いキズミさんに、更にキッと睨まれます。
「金首輪様が来るところじゃない。白首輪が不審がるから、トットと出て行け」
速攻で追い出されてしまいます。
そこまで邪険にしなくても良いじゃないですか~っ!
ならば、ナユさんは…。
だ、ダメだ~ここは……。完全なオトナの世界~♡♡♡
ううう~っ、ナユさん、何か怪しいモノ作ってるし~。
薬局で売る新製品って、そ、それ、大人のオモチャじゃないですかっ!
へえっ? 発情期の女には必要なモノだなんて…。
うう、まあ、そうかもしれない……。
発情期の鬼さんって、結構アレですから。(私もリューサさんの御奉仕させられました)
いや、兎に角、ここはダメ~!!
ということで、最後に来たのがイマさんカリさんのところ。
いや、彼女たちも超忙しいですね。カリさんは財務と牧場・農場の「出荷」を主に担当しています。
自身で売りに行くのではありませんが、外部との交渉事が多いようです。
ニンゲンの私が入るスキは有りません。
イマさんの方は生産部門の統括です。
統括ですから、本来は各担当者に仕事をさせて、自身は書類仕事が主です。だけど、何故か屠殺だけは自分でしているんですね…。
不思議に思って訊いてみました。すると…。
「ああ、本当はキヅミの仕事だけどな。あいつには殺すのは無理だ。だから育てるのに専念させて、殺すのは私がしている。仕方ない」
お~っと、入り込めそうな仕事がありましたよ!
本来キヅミさんがしなければならないことですが、彼女には出来なかった。
しなければならない仕事をこなせないと泣いていた彼女から、「その仕事の権限を取り上げる」という形で、イマさんがしているんですって。
いや、だけどですね。この仕事は…。
私にも…、無理…ですよね……。
う~ん、私ってば、完全な、役立たず……。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
31
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる