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鬼の仲間として

48 河童!

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 気が付くと…。
 こ、ここは、どこ?

 周りは竹薮。だけど、中央部は綺麗に竹が切られ、広場になっているのです。
私は、そのまん真ん中に置かれた台に、仰向けで大の字に固定された状態。
 さ、寒い…。着物が無い。ゴールド首輪以外は剥ぎ取られ、裸にされている。
 全裸で大の字だなんて、は、恥ずかしいっ!
 うら若き乙女に何てことするのよ、ド変態!!

 い、いや、そうじゃないですよ。恥ずかしがっている場合なんかじゃありません。
 私ってば、河童にさらわれた。そして、縛られているのです。
 このあと、どんな運命が待っているのか…。深く考えるまでありませんよね。
 そう、私はこれから食べられてしまう……。

 少し離れた位置で火が焚かれています。その周りに集まっている河童。
一、二、三、四、五、六、…六匹!

「ナラカイマウガノウクヲノルレバア、ビケサキナ、リパッヤ。ゾダウヨタイツガキ」

 な、なんですとっ!
「気が付いたようだな。やっぱり、泣き叫び暴れるのを喰うのが美味い」だなんて、冗談じゃありませんよ!

「ヨスデツブウユショノニオハシタワ。イサダクテメヤ
 …(止めてください。私は鬼の所有物なんですよ)」

「イナイケンカニラレワ、テンナウユショノニオ。ナダンネンザ、ガダ。カノルセナハヲゴウヨ、トンナ!
 …(なんと、ニンゲンのくせに妖語が話せるのか! だが残念だったな。鬼の所有物だなんて、我ら河童には関係ない)」

 だ、ダメだ。ホントに食べる気だ……。

 一旦手足の拘束が解かれますが、四匹掛かりでそのままシッカリ手足を掴まれ、台の上にグルンバタンと、ひっくり返されます。
 手足をグーッと引っ張られて、うつぶせにされた状態…。
 そこから更にもう一匹が加わってお腹を持ち上げられ、肘をつかされ、脚も曲げさせられます。

 四つん這い状態……。
い、イケナイ、この格好は!

 必死で抵抗しますが、物凄い力。オマケに五匹掛かりなんですよ。どうしようもありません。
 腰をクイッと上げさせられ、グイッとお尻が両側へ広げられ、恥ずかしい排泄の穴を露出させられます。

 うう、い、イヤだ、何か塗られる!
 キモイ手で、私のお尻の穴を触るな。このっ、クソ変態!
 い、嫌だ。あ、油?
 ぐうううっ、ヌルヌルした液体が、穴の中の方にまで、たっぷりベットリと塗り付けられる…。

 あ~、これ、私もやったよね。屠殺の男の子三人に……。

 これから、私も同じ目に会うんだ。
自分がやったこと。だから、自分がされても文句なんて言えないよね。
 このあと、どうなるんだっけ。手を突っ込まれて、直腸を破き掴まれて、大腸から小腸まで全部抜かれちゃうんだ…。
 そうして、私は……、死ぬ!

 初めてこの手で内臓を抜いた男の子の顔が浮かびます。
私に内臓を抜かれ、グッタリしてうつろな目をしてた、あの悲し気な顔……。

 い、イヤだよ。死にたくないよ!!

「テメヤ。スマシイガネオ、オ! い、イヤだ~!助けて~!!」

 私が叫び声を上げるのを待っていたかのように、ズブッと下腹部内に衝撃と、激痛。手を突っ込まれたのです。

「ぐふううっ、ぐううううあああああああああああああ~っ!!」

 お腹の中身がググっと下へ引っ張られる感触。続いて、内部のモノが一気に動き出します!
 何か色々なモノがブチブチ切れる感触と共に、お尻から熱いモノが噴き出る!
 お腹の中が猛烈に痛い!
 大切な内臓が抜き取られてゆく、なんとも形容しがたいオゾマシイ感触…。
 太い大腸がグチョグチョ抜き出され、細く滑らかな小腸がズルズルズルズルと引き出され……。

 ぐううううっ。首の内部が下へ引っ張られる…。

 ああ、私の腸は全て抜き出されてしまったようですね。
 私が内臓を抜いたあの男の子たちも、こんな猛烈な痛みを感じていたのですよ。
これは正に、自業自得ってヤツです。
 ごめんね。私も今、同じことされていますよ。だから、許してね。

 手足が拘束から解放されます。ですが、体に全く力が入りません。台の上に崩れてグッタリした状態。
 あ、私の体、ピクピク痙攣してる。
 うう、動けない。
 ううう、お腹の中が猛烈に痛いよ…。

 河童たち、私から抜き出したキモチワルイ大腸小腸を、奪い合う様にブチブチ引きちぎって口に入れています。

 ああ、私の腸がズタズタに分断され、食べられている……。
 いやだ、ちぎれた腸の中から、汚いドロドロしたモノがいっぱいこぼれてる。カナリのニオイ。臭いよ…。
これ私の臭いなんだよね…。最低最悪だな……。

 今までもこんな風に、もうダメだと思ったこと、何度かありましたね。これまでは、何とかなりました。
 しかし、今度ばかりは、もう絶対にダメです。
 だって、私の大切な小腸と大腸が体外へと引き出され、今、全部、完全に、全て、河童に食べ尽くされてしまったのです・・・。

 一匹の河童が、長い串を持ってきます。そして、今さっき腸を抜き出したところ、私のお尻の穴に、グッと鋭い先端を刺し込んできました。

 うう、冷たい…。
 ズブズブズブッと、硬い串が私のお腹の中へ入ってきます。

 ああ、これも、私、やりましたよね。四人の男の子を串刺しにしましたよ。
 みんな、痛がって泣きわめいていましたね。だけど、私は構わずにドンドン串を刺し入れました。
 内臓を串で突き破られ、とっても痛かったんでしょうね。
 ごめんね。今は私がそれをされていますよ。
 でもね、もう、私のお腹の中の内臓、ほとんど出されちゃってるの。だから、内臓を貫かれる感触ってのは分かんないのですよね。それって、どうなんでしょうね。凄く痛いのかな?
 いや、私も、もう十分痛いんですけどね……。

 うぐうっ!! い、嫌…。新しい激痛が。
 お腹に残っていた胃を貫かれた?
 すぐに胸の中へも違和感が…。串が下から胸を貫いてきます。

 ああ、心臓、ブッスリいったかな?
 い、いや、それなら、すぐに意識無くなるよね。
 苦しめる為にわざわざ心臓外してきてるのか。この河童、プロですか?うん、串刺しのプロですよね。
 私も、屠殺担当として、こんな風に出来るようにならなきゃって…、いや、もう、死んじゃいますからね。そんなプロにはなれませんね……。

「うああ、うううっ、ぐうっ…」

 いやだ、中で串をグリグリこじらないでよ。気持ち悪いよ。
 うううっ、あ、串の先端が胸を通過して首の方へ入って来る。…けど、痛みはあまり感じない。これ、もしかして、食道の中を通ってきてる?ホントにプロですね。

 私に串を挿し入れているのとは別の河童が、私の頭を両手で無造作に持ちます。
 そして顔をグッと上へ向けさせられますと、ズブズブッと、一気に串が体内に挿入されてきます。首の中を通って、先端は口から外へ…。

「げふっ、ぐううううっ……」

 猛烈な吐き気、物凄い不快感。でも、串で食道を貫かれていて吐くことも出来ません。い、いや、それ以前の問題か。もう、内臓抜かれちゃってるし…。
 先端はズブズブと口から出て来て、私は胴体を完全に大串で刺し貫かれた状態。もう、一切身動きできません。手を背の方で縛られ、足首も串に縛って固定されます。
 そして、二匹掛かりで串の両端を持たれ、運ばれます。火の方に…。

 ああ、私、焼かれるんだ。この上、熱いの感じるんだ。嫌だな。
何で心臓貫いてくれないのよ。肌を焼かれるのを感じながら死ぬなんて…。酷過ぎですよ。

 あ、でも…、大丈夫みたい…。
 意識が…もう……途切れ………る。

 さよう…なら……、リューサ…さん……イマ…さん……カリ…さん……。


 ・・・・・・・

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