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真実と立ち位置
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しおりを挟む真実と立ち位置
ライキさんと、フールさんが加わった、マスター室には、重々しい空気が流れていたけれど、それを打ち消すように、フールさんの、ふわふわした笑顔と、優しい声が響いていた。
「エミリィ、兄さん、キラさん、久しぶりだね。会いたかったよ」
エミリィさんと、フールさんは、ハグをして、エミリィさんは、黙って頷いている。
そして……。フールさんは、今、ノルさんのことを、兄さんと……。
「黙っていてごめんね。僕は、エミリィとライキ、リィノの親友で、ノルの実の弟。精霊族なんだ。僕はね、リィノを封印した時、協力した、信頼できる人族の元で、ずっと、この時の為に、手を打っていたんだ。ヴィーヴル王国の守護ギルド、ブルーローズと、ずっと協力していた、ギア王国の秘密組織、レインボーローズでね」
フールさんの言葉に、僕とルカは、何も言えず、黙って、続きを待った。
「ルカちゃんと、ロキくんが、ここに送られることになったのは、正直、想定外だったけれど……。でも、今思えば、その方が良かったのかもしれない。……君たちの出生について、今から話すけれど、覚悟は良いかい?」
僕とルカは、手を握り合って、頷く。聞くのは怖いけれど、ここで逃げるのも嫌だ。
「そっか……。君たちは、ここで、強くなったんだね。まず、ロキくん。今までの話で、出ている、リィノを封印する為に、協力した、信頼できる人族。その研究者たちのトップにいたのが、君のお爺様。現、レインボーローズのマスターだよ」
「えっ……で、でも、おじいちゃんは、もう何もできなく……」
「ごめんね。あれは、国に対して、もう力はないと見せかける為の、演技なんだ。万が一を考えて、身内の君にも、正体を現すわけにはいかなかった。そして、そのお爺様の息子が、君のお父様。君のお父様と、お母様が、ルカちゃんの、ご両親にも、関係してくるんだ」
フールさんは、そこまで言うと、キラさんを見た。キラさんが頷いて、話し始める。
「ルカちゃん、君のお母さんは、僕と、ノルの友人の、精霊族だった。ギア王国と、ここが分断された時、ギア王国から、脱出できなかった、一人でもある。脱出できなかった人たちはね、ロキくんのお爺様が作った、レインボーローズで、保護すると共に、活動をしていたんだ。そこで、君のお母さんは、人族の、お父さんと出会った。レインボーローズへの協力者でもあった、ギア王国、現第一王子、スティブとね」
ルカの顔が、青ざめた。当たり前だ。だって、ルカのお父さんが、第一王子、スティブ様だということは、ルカは、王族であるということなんだから。
だけれど、第一王子、スティブ様は、体が弱くて、西の塔で療養していて、王位継承をするのは、第二王子である、弟のセラフィ様だと、僕たちは、教えられている。
「スティブと、ネリー……ルカちゃんのお母さんの名前だよ。二人は、レインボーローズで出会い、恋に落ちて、子を身ごもった。ルカちゃん、君だ。だけれど、ここで問題が起きた。レインボーローズは、当時、国への表向きに、多種族を監視し、研究するという名目で、活動していたんだ。そこに、第一王子と精霊族の子が産まれてしまったら……。まだ、現国王に代わる直前だった、前国王がどうするか、考えたくもないよね」
キラさんの顔が、暗くなる。ノルさんも、エミリィさんの手を握ったまま、下を向いていて、誰もが、目を伏せていた。
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