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共に生きるため
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「草多,もうしょうがねぇ!!あたいらが力ずくで呪文を沈めるぞ!!たとえ死ぬことになっても・・・・・・・。」
秋美が草多に言った。
草多はしっかりとうなずいた。
突然人間界の風が強くなり,雨が激しく降り始めた。
横で冬美が呪文を唱えると,雨がヒョウに変わる。
外にいた人間達は堅いヒョウに当たり,血を流している者も大勢居た。
ガラスにヒョウがあたると,ガラスは砕け散りその破片が人間達に降り注ぐ。
パニックに陥った人間達は互いにぶつかり,怪我を増やしていく。
夢華にもヒョウがあたりそうになった。
だがとっさに夢華が有水から預かっていた剣で頭をかばうと,夢華の周りにヒョウは降ってこなくなった。
「冬美・・・・・・。お前を・・・・・抹殺する・・・・・・。」
草多が呪文を唱え,冬美を抹消しようとしたが,冬美の方が力が強かった。
氷の手錠が草多と秋美にかかる。
手がふさがっても呪文は唱えられるが,大きな力を出すことができない。
「冬美,てめぇいいかげんにしろよ!!手が使えなくたって,このくらい・・・・・。」
秋美が必死で人間界の攻撃を止めようと呪文を唱えたが,ジェネレーションの人数が多すぎる。かなうわけがなかった。
「もうしばらくしたら,大きな地震と津波を起こす・・・・・。」
冬美がジェネレーションに念を送っていた。
草多と秋美がくやしそうに冬美を見つめる。
ビルの下から,人間達の叫び,泣く声が聞こえてくる。
優姿と夢華,秋美達は夢華の剣のおかげで怪我をしていない。
優姿はビルの下をのぞき込んだ。
「あっ・・・・。」
優姿が声をあげた。
夢華と秋美,草多が優姿の元に駆け寄る。
「どうしたの!?」
夢華が優姿に問いかけた。
優姿は黙って下を指さした。
優姿の指さす先には,大きな塾のビルがあった。
ビルのガラスは割れ,強い風のせいでヒョウが中にまで吹き荒れている。
ガラスがないせいで中の様子が確認できる。
子供達は泣き叫び,どうすることもできずおろおろしている。
何人もの子供が怪我をし,先生達も突然のことに対応できずなんとかしようと一生懸命だ。
「優姿!!ずっと一緒に過ごしてきた人たちが,あんなに辛い思いをしてるんだよ!?それを見て,何にも思わないわけないでしょ・・・??だって貴方は妖精が見えてるんだから・・・貴方は本当に純粋な心の持ち主なんだから・・・・・・辛いだけでしょう・・・!!!!」
夢華が優姿の体を揺さぶった。
優姿はただ唖然として,みんなを見つめている。
草多と秋美は必死で様々な呪文を唱えていた。
どれもいっこうに効果はない。
ヒョウと風がますます激しさを増していく。
優姿の表情がいきなり変わった。
優姿の見つめる先を見ると,一人の男の子が人混みをかき分け塾に向かって走ってくるのが見えた。
体中にヒョウが当たり,血を流している。
それでも必死で走っていた。
「あいつが・・・・・僕の親友だ・・・・・・・・。信時〈しんじ〉だ・・・・!!!」
優姿が驚きを隠せない様子でつぶやいた。
「あいつの所へ行くか??おめぇの姿は見えないし,声も聞こえないけど・・・・・。」
秋美が一旦呪文を唱えるのをやめて,優姿に問いかけた。
優姿が黙って頷いた。
草多はとにかくなんとかしようと呪文を唱えていた。
「草多・・・すまねぇ。行って来る。」
秋美はそう言うと夢華と優姿に腕をつかむよう指示し,一気にビルから飛び降りた。
塾のビルの前に,三人は着地した。
夢華が剣を持っているため,三人は未だにヒョウにあたらない。
三人の目の前に,信治が近づいてきた。
「信時・・・・・」
優姿がつぶやく。
ふと秋美達の前で信治が立ち止まった。
「すみません!!そこの赤い髪のおねぇさん!!」
信時が秋美に問いかけた。
「えぇ!?この子も妖精が見えるの!?」
夢華が驚いて声をあげたが,信時には聞こえない。
秋美が黙ってうなずいた。
「まさか・・・信時まで・・・・・・。」
優姿も驚いている。
「なんだよ??」
秋美が信時に言った。
秋美の手に掛かっている氷の手錠に目もくれず,信時が質問をした。
「このビルから,俺と同じくらいの背で気が弱そうな,青いシャツを着た男の子出てきませんでしたか!?」
「いや・・・・見てないぜ・・・・。」
秋美はそう言って優姿をちらりと見た。
夢華にも分かった。信時は優姿のことを言っているのだ。
「そいつを探してんのか??」
秋美が信治に言った。
「はい!!俺の親友なんです!!!そいつ受験を控えてて・・・怪我したらまずいから守らないと・・・・・。」
信時が周りを見渡しながら答えた。
夢華は優姿を見た。
優姿の目からまた涙が流れ落ちた。
「信時・・・あんなにひどいこと言ったのに。俺,お前に嫌われたとばかり思ってた・・・。本当にごめん,ごめん・・・・・。」
優姿の言葉は,今は信時に届かない。
「優姿ぃ!!!!!!!どこだぁ!!!!!!!!」
信時が必死で叫んでいる。
血まみれになりながら,それでも必死で友達を探している。
優姿が何か言おうとしたその時,信時以外の人間の声が聞こえてきた。
「良介〈りょうすけ〉ぇ!!大丈夫かぁ!!」
「美鈴〈みすず〉ぅ,何処なのぉ・・・・。」
「由岐〈ゆき〉!!!!しっかりしろぉ!!!!」
パニックに陥っていた人間達は少し時間がたった後,自分の大切な人を必死でみんな探し始めたのだ。
自分の身も省みずに・・・・。
「優姿!!よく見て!!信時だけじゃない。人間みんな,誰かのために必死になれる心をまだ持ってる!!!!そんな人間を殺す権利なんて,誰にもないの!!まだ人間はやり直せる!!!」
夢華が優姿に向かって叫んだ。
「・・・・もう・・・・・・もう・・・・・もうやめてくれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
優姿があらんかぎりの声を振り絞って,叫んだ。
秋美が草多に言った。
草多はしっかりとうなずいた。
突然人間界の風が強くなり,雨が激しく降り始めた。
横で冬美が呪文を唱えると,雨がヒョウに変わる。
外にいた人間達は堅いヒョウに当たり,血を流している者も大勢居た。
ガラスにヒョウがあたると,ガラスは砕け散りその破片が人間達に降り注ぐ。
パニックに陥った人間達は互いにぶつかり,怪我を増やしていく。
夢華にもヒョウがあたりそうになった。
だがとっさに夢華が有水から預かっていた剣で頭をかばうと,夢華の周りにヒョウは降ってこなくなった。
「冬美・・・・・・。お前を・・・・・抹殺する・・・・・・。」
草多が呪文を唱え,冬美を抹消しようとしたが,冬美の方が力が強かった。
氷の手錠が草多と秋美にかかる。
手がふさがっても呪文は唱えられるが,大きな力を出すことができない。
「冬美,てめぇいいかげんにしろよ!!手が使えなくたって,このくらい・・・・・。」
秋美が必死で人間界の攻撃を止めようと呪文を唱えたが,ジェネレーションの人数が多すぎる。かなうわけがなかった。
「もうしばらくしたら,大きな地震と津波を起こす・・・・・。」
冬美がジェネレーションに念を送っていた。
草多と秋美がくやしそうに冬美を見つめる。
ビルの下から,人間達の叫び,泣く声が聞こえてくる。
優姿と夢華,秋美達は夢華の剣のおかげで怪我をしていない。
優姿はビルの下をのぞき込んだ。
「あっ・・・・。」
優姿が声をあげた。
夢華と秋美,草多が優姿の元に駆け寄る。
「どうしたの!?」
夢華が優姿に問いかけた。
優姿は黙って下を指さした。
優姿の指さす先には,大きな塾のビルがあった。
ビルのガラスは割れ,強い風のせいでヒョウが中にまで吹き荒れている。
ガラスがないせいで中の様子が確認できる。
子供達は泣き叫び,どうすることもできずおろおろしている。
何人もの子供が怪我をし,先生達も突然のことに対応できずなんとかしようと一生懸命だ。
「優姿!!ずっと一緒に過ごしてきた人たちが,あんなに辛い思いをしてるんだよ!?それを見て,何にも思わないわけないでしょ・・・??だって貴方は妖精が見えてるんだから・・・貴方は本当に純粋な心の持ち主なんだから・・・・・・辛いだけでしょう・・・!!!!」
夢華が優姿の体を揺さぶった。
優姿はただ唖然として,みんなを見つめている。
草多と秋美は必死で様々な呪文を唱えていた。
どれもいっこうに効果はない。
ヒョウと風がますます激しさを増していく。
優姿の表情がいきなり変わった。
優姿の見つめる先を見ると,一人の男の子が人混みをかき分け塾に向かって走ってくるのが見えた。
体中にヒョウが当たり,血を流している。
それでも必死で走っていた。
「あいつが・・・・・僕の親友だ・・・・・・・・。信時〈しんじ〉だ・・・・!!!」
優姿が驚きを隠せない様子でつぶやいた。
「あいつの所へ行くか??おめぇの姿は見えないし,声も聞こえないけど・・・・・。」
秋美が一旦呪文を唱えるのをやめて,優姿に問いかけた。
優姿が黙って頷いた。
草多はとにかくなんとかしようと呪文を唱えていた。
「草多・・・すまねぇ。行って来る。」
秋美はそう言うと夢華と優姿に腕をつかむよう指示し,一気にビルから飛び降りた。
塾のビルの前に,三人は着地した。
夢華が剣を持っているため,三人は未だにヒョウにあたらない。
三人の目の前に,信治が近づいてきた。
「信時・・・・・」
優姿がつぶやく。
ふと秋美達の前で信治が立ち止まった。
「すみません!!そこの赤い髪のおねぇさん!!」
信時が秋美に問いかけた。
「えぇ!?この子も妖精が見えるの!?」
夢華が驚いて声をあげたが,信時には聞こえない。
秋美が黙ってうなずいた。
「まさか・・・信時まで・・・・・・。」
優姿も驚いている。
「なんだよ??」
秋美が信時に言った。
秋美の手に掛かっている氷の手錠に目もくれず,信時が質問をした。
「このビルから,俺と同じくらいの背で気が弱そうな,青いシャツを着た男の子出てきませんでしたか!?」
「いや・・・・見てないぜ・・・・。」
秋美はそう言って優姿をちらりと見た。
夢華にも分かった。信時は優姿のことを言っているのだ。
「そいつを探してんのか??」
秋美が信治に言った。
「はい!!俺の親友なんです!!!そいつ受験を控えてて・・・怪我したらまずいから守らないと・・・・・。」
信時が周りを見渡しながら答えた。
夢華は優姿を見た。
優姿の目からまた涙が流れ落ちた。
「信時・・・あんなにひどいこと言ったのに。俺,お前に嫌われたとばかり思ってた・・・。本当にごめん,ごめん・・・・・。」
優姿の言葉は,今は信時に届かない。
「優姿ぃ!!!!!!!どこだぁ!!!!!!!!」
信時が必死で叫んでいる。
血まみれになりながら,それでも必死で友達を探している。
優姿が何か言おうとしたその時,信時以外の人間の声が聞こえてきた。
「良介〈りょうすけ〉ぇ!!大丈夫かぁ!!」
「美鈴〈みすず〉ぅ,何処なのぉ・・・・。」
「由岐〈ゆき〉!!!!しっかりしろぉ!!!!」
パニックに陥っていた人間達は少し時間がたった後,自分の大切な人を必死でみんな探し始めたのだ。
自分の身も省みずに・・・・。
「優姿!!よく見て!!信時だけじゃない。人間みんな,誰かのために必死になれる心をまだ持ってる!!!!そんな人間を殺す権利なんて,誰にもないの!!まだ人間はやり直せる!!!」
夢華が優姿に向かって叫んだ。
「・・・・もう・・・・・・もう・・・・・もうやめてくれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
優姿があらんかぎりの声を振り絞って,叫んだ。
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