【R-18】twilight

のん太

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1.序

2.

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「今日オレ、マジ運悪いなぁ。よりによってあのビッチ先生にお気に入りのエロ本没収されるなんてさぁ……」

 ビッチ先生、というのはオレのクラス担任の松坂先生のことだ。名前の由来は、まぁ見た目がいやらしいからだ。黙っていれば、如何にも男遊びしてますって感じの。
 実際は、生徒指導部長も務める程の鬼教師で、ガチで怖い。

「……それはそれはお疲れ様。あれは光が先生の神経を逆撫でするようなことを言うから。俺はお菓子2袋くらい入ってたけど、そこまで怒られなかった」

「ギクッ! オレだって言いたくて言ってたんじゃないんだよ。いい言い訳が思い付かなくてさ」

 仕方ないじゃん! それに蒼は優等生で先生から好かれてるし。自慢じゃないけど、オレは世界史以外の科目は常に校内一桁の順位にいる。生活態度が悪いのに点数が取れるのが教師どもは気に食わないんだろう。

「光らしいって言ったら、光らしいんだけどね」

 蒼がちょっと呆れたように言う。

「あ、あとで借りてた数学の参考書返しに行くから待ってて」

「おう、待ってるからな。……っと、所々変な書き込みとか無かったか?」

「そう言えばメモのページにぎっしり『巨乳』って書いてあった」

 蒼が言う。その言葉には少しトゲのようなものを感じた。

 オレたちは一度家へと帰った。
 オレと蒼は道を挟んだ向かい同士で、小さいときからお互いの家を行き来するような仲だった。俗に言う幼馴染み、ってやつだ。
 蒼の両親が共働きになってから、オレと蒼が一緒に過ごす時間はますます増えた。

 蒼は昔からあまり口数は多い方では無かった。でも、一緒にいると安心するというか。オレと蒼の間には、そんな感覚があった。

 だがここ最近、蒼の様子がおかしい。オレと話していると、時々目を逸らされたり。前からクールな性格ではあったが、今はなんというか冷たい。何か悩みでもあるのかもしれないと思いつつも、自分と蒼との仲だから、話したくなったら話してくれると、あまりその事に触れないようにしてきた。

 考え込んでいても仕方ない。オレは玄関の前で一度深呼吸して「ただいまー!」と発する。

「お帰りなさい。山形のおばあちゃんからさくらんぼが送られて来たから蒼くんのところに届けてきて!」

 家に帰ると、母さんに、さくらんぼの入った箱を持って出迎えられた。

「オッケー、オレも丁度蒼に貸してた参考書を渡してもらわなくちゃいけないし」

 オレは一度部屋にバッグを置いて、蒼の家の前にやって来た。
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