王様のいいなり!

まぁ

文字の大きさ
18 / 69

18

しおりを挟む
 一体何が起こったのか思い出せない。
 確か川田と一緒に飲んで、酔って動けないからしばらく待って帰ろうとした。そこまでは覚えているのだが、その後だ…何故か明人がいて、明人と言い争っていたらキスをされて……
 キス……?
 ハッとなった加奈が起き上がった。同時に激しい頭痛が加奈を襲う。
「いった、たた……」
 頭を抱えた加奈は、両手で頭を挟み悶えた。飲みに行った次の日が休みで本当によかったと思う。だが一体何が起こって自分はそれからどうしたのか?痛む頭を支えながら、加奈は周囲を見渡した。
自分はベッドの上で眠っており、視線の先には木目の机と椅子。その隣には本棚があり、本棚には英語などの本が綺麗に並べられてある。
 この部屋の景色は見た事がある。
「やっと起きたか?」
 ガチャリと部屋の扉が開き入って来たのは明人だった。
 ここは明人の部屋……そして記憶が綺麗にプレイバックした。
「あぁ、あんたぁ……」
「何だよ。お前が失神してから怪我してるってのに連れ帰った俺を睨むか普通?」
「当たり前でしょ!何あんなとこで、キ、キスするのよ!……っ!」
 言い切った後に鈍器で思いっきり殴られたかのような痛みが加奈の頭を襲った。悶絶する加奈に「ほら」と言って、ベッドに座った明人がミネラルウォーターを差し出したので、加奈は一気に飲み干した。
「お前担いで帰るの大変だったぞ。片手使えないから片手で担ぐしかなくて。傍からみたら米表持ってるみたいだっただろうな」
 まったく反省の色なし。それを見て加奈の怒りは更に急上昇した。
「そういう話じゃなくて……あんたねぇ!」
「なんだよ。キスくらいでぎゃーぎゃー騒ぐな。もしかして処女だけでなくキスも初めてですってオチじゃないよな?」
 ギクリと肩を震わせた加奈は、馬鹿正直に顔を背けた。それを見た明人はしてやったりという顔をしている。そんな表情を見た加奈は余計怒りが込み上げてしまった。
「なんだよ。だったら俺が初めてって事か?」
「うるさい!あれはキスじゃありません!」
「強情なやつだな……だったらもう一回してやるよ」
「はぁ?ふざけなっ、んぐ!」
 グッと肩を掴んだ明人の顔が加奈の目の前にある。唇を塞がれた加奈は、なかなか放れない明人に手で押しのけようと猛抗議する。
「ふっ……ん!」
だが塞がれた唇は角度を変え何度も塞ぐ。その度に息苦しくなった加奈は息を漏らすが、それを見逃すまいと今度は明人の舌が口内に侵入してきた。
「あっ……ん、」
 このまま舌を噛み切ってやろうかと思ったが、明人の放つ巧みな技が加奈からそういった気力を奪ってしまった。ようやく放れたと思った時には、加奈はぐったりとしていた。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

エリート課長の脳内は想像の斜め上をいっていた

ピロ子
恋愛
飲み会に参加した後、酔い潰れていた私を押し倒していたのは社内の女子社員が憧れるエリート課長でした。 普段は冷静沈着な課長の脳内は、私には斜め上過ぎて理解不能です。 ※課長の脳内は変態です。 なとみさん主催、「#足フェチ祭り」参加作品です。完結しました。

屋上の合鍵

守 秀斗
恋愛
夫と家庭内離婚状態の進藤理央。二十五才。ある日、満たされない肉体を職場のビルの地下倉庫で慰めていると、それを同僚の鈴木哲也に見られてしまうのだが……。

禁断溺愛

流月るる
恋愛
親同士の結婚により、中学三年生の時に湯浅製薬の御曹司・巧と義兄妹になった真尋。新しい家族と一緒に暮らし始めた彼女は、義兄から独占欲を滲ませた態度を取られるようになる。そんな義兄の様子に、真尋の心は揺れ続けて月日は流れ――真尋は、就職を区切りに彼への想いを断ち切るため、義父との養子縁組を解消し、ひっそりと実家を出た。しかし、ほどなくして海外赴任から戻った巧に、その事実を知られてしまう。当然のごとく義兄は大激怒で真尋のマンションに押しかけ、「赤の他人になったのなら、もう遠慮する必要はないな」と、甘く淫らに懐柔してきて……? 切なくて心が甘く疼く大人のエターナル・ラブ。

4番目の許婚候補

富樫 聖夜
恋愛
愛美は家出をした従姉妹の舞の代わりに結婚することになるかも、と突然告げられた。どうも昔からの約束で従姉妹の中から誰かが嫁に行かないといけないらしい。順番からいえば4番目の許婚候補なので、よもや自分に回ってくることはないと安堵した愛美だったが、偶然にも就職先は例の許婚がいる会社。所属部署も同じになってしまい、何だかいろいろバレないようにヒヤヒヤする日々を送るハメになる。おまけに関わらないように距離を置いて接していたのに例の許婚――佐伯彰人――がどういうわけか愛美に大接近。4番目の許婚候補だってバレた!? それとも――? ラブコメです。――――アルファポリス様より書籍化されました。本編削除済みです。

うちの幼馴染がデレすぎてて俺の理性はもう限界。でも毎日が最高に甘いからもうどうでもいいや

静内燕
恋愛
相沢悠太の日常は、規格外の美少女である幼馴染、白石葵によって完全に支配されている。 朝のモーニングコール(ベッドへのダイブ付き)から始まり、登校中の腕組み、そして「あーん」が義務付けられた手作り弁当。誰もが羨むラブラブっぷりだが、悠太はこれを「家族愛」だと頑なに誤解(無視)している。 「ゆーたは私の運命の相手なんだもん!」と、葵のデレデレは今日も過剰の一途。周囲の冷やかしや、葵を狙う男子生徒のプレッシャーが高まる中、悠太の**「幼馴染フィルター」**はついに限界を迎える。 この溺愛っぷり、いつまで「家族」で通せるのか? 甘すぎる日常が、悠太の鈍感な理性を溶かし尽くす――最初からクライマックスの、超高濃度イチャイチャ・ラブコメ、開幕!

ベンチャー社長の元彼のヤンデレが異常過ぎる件

鳴宮鶉子
恋愛
ベンチャー社長の元彼のヤンデレが異常過ぎる件

愛しているなら拘束してほしい

守 秀斗
恋愛
会社員の美夜本理奈子(24才)。ある日、仕事が終わって会社の玄関まで行くと大雨が降っている。びしょ濡れになるのが嫌なので、地下の狭い通路を使って、隣の駅ビルまで行くことにした。すると、途中の部屋でいかがわしい行為をしている二人の男女を見てしまうのだが……。

処理中です...