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マルディアスとの出会いはフェリシアにとっては運命の出会いだった。
元々中流階級の家柄で、不自由ない生活を送っていた。唯一「結婚」と言うもの以外は好きにさせてもらった。だが結婚だけは親の決めた相手。愛もないのに決められた相手の家に嫁がないといけないのだ。
両親がフェリシアの相手として紹介して来たのは同じ中流階級の家柄の長男。だがフェリシアはその人物を好きにはなれなかった。
優しそうな笑みを浮かべ、少し控えめな印象があったが、正直それだけで、少し丸めの体型にそばかすのちった顔。
(私はこの人とこのまま結婚するの?)
正直タイプではない相手と結婚しなくてはいけない事に疑問を抱いた。
人柄は良さそうだが、それだけで、見た目は全く好みでない。もっと物語に出て来るような王子様と結婚したい。そう思っていたが、思いとは裏腹に両親達の間でどんどんと結婚への準備が進められていった。
そんな中でフェリシアは運命の出会いをした。
親に隠れ男女の出会う場所で遊んでいたフェリシア。その場所にふらりと現れたのがマルディアスだった。
そこはサロンのような、一見すると中流、貴族階級が集まる上品な店だが、奥を除けば階級の垣根を超え淫猥な事にふける部屋も存在する場所だ。
この場所を知ったのも、出入りするようになったのもフェリシアと同じ思いを持つ友人の勧めだった。しかし運命の相手を見つけるまでは、フェリシアはどんな誘いも断った。ただお茶をして帰る日々だったが、この場所にそぐわない品位あるマルディアスの登場がフェリシアの全てを変えた。
「こんにちわ。ここは初めてですか?」
自分から話しかけるなどはしたない。わかっていたがこのチャンスを逃したくなかった。
「えぇ、知り合い筋からこの場所の話を聞いて、どんな場所かと思いまして」
「ここは表向きは普通のサロンと変わりありませんよ。まぁ、一枚向こうに行く毎に違った世界があるようですが……」
「違った世界ですか?」
「えぇ。私もここから先は行った事がありませんが、もう一枚扉の向こうはバーで、その先は……っと、それ以降は私の口からはさすがに」
「成程。さすがは裏で秘密サロンと言われているわけだ。そんな場所にいると言う事は、てっきり相手を探しているものと思いましたよ」
「ふふ……そんな娼婦のような真似事。ただ、見慣れない人が来ると声もかけたくなりますよ」
蠱惑的な笑みを見せるフェリシア。どうしてもこの男が欲しい。そう思った。
「でもどうしていかにも貴族様って感じの貴方がここへ?」
「聞きたいですか?」
「えぇ……それに、どうしてそんなに哀しい表情を見せるのですか?」
その質問に弾かれたように、マルディアスは話をしはじめた。忘れられない女がいる事。
「遊び相手の一人で構わないです。けど、少しでも私の事を気に入ってくれると嬉しいです」
今は相手が忘れられなくても忘れさせてあげる。今は遊び相手の一人でも、このチャンスを絶対逃したくない。
フェリシアの誘惑に弾かれたかのように、マルディアスとフェリシアはサロンの奥へ奥へと進んだ。
元々中流階級の家柄で、不自由ない生活を送っていた。唯一「結婚」と言うもの以外は好きにさせてもらった。だが結婚だけは親の決めた相手。愛もないのに決められた相手の家に嫁がないといけないのだ。
両親がフェリシアの相手として紹介して来たのは同じ中流階級の家柄の長男。だがフェリシアはその人物を好きにはなれなかった。
優しそうな笑みを浮かべ、少し控えめな印象があったが、正直それだけで、少し丸めの体型にそばかすのちった顔。
(私はこの人とこのまま結婚するの?)
正直タイプではない相手と結婚しなくてはいけない事に疑問を抱いた。
人柄は良さそうだが、それだけで、見た目は全く好みでない。もっと物語に出て来るような王子様と結婚したい。そう思っていたが、思いとは裏腹に両親達の間でどんどんと結婚への準備が進められていった。
そんな中でフェリシアは運命の出会いをした。
親に隠れ男女の出会う場所で遊んでいたフェリシア。その場所にふらりと現れたのがマルディアスだった。
そこはサロンのような、一見すると中流、貴族階級が集まる上品な店だが、奥を除けば階級の垣根を超え淫猥な事にふける部屋も存在する場所だ。
この場所を知ったのも、出入りするようになったのもフェリシアと同じ思いを持つ友人の勧めだった。しかし運命の相手を見つけるまでは、フェリシアはどんな誘いも断った。ただお茶をして帰る日々だったが、この場所にそぐわない品位あるマルディアスの登場がフェリシアの全てを変えた。
「こんにちわ。ここは初めてですか?」
自分から話しかけるなどはしたない。わかっていたがこのチャンスを逃したくなかった。
「えぇ、知り合い筋からこの場所の話を聞いて、どんな場所かと思いまして」
「ここは表向きは普通のサロンと変わりありませんよ。まぁ、一枚向こうに行く毎に違った世界があるようですが……」
「違った世界ですか?」
「えぇ。私もここから先は行った事がありませんが、もう一枚扉の向こうはバーで、その先は……っと、それ以降は私の口からはさすがに」
「成程。さすがは裏で秘密サロンと言われているわけだ。そんな場所にいると言う事は、てっきり相手を探しているものと思いましたよ」
「ふふ……そんな娼婦のような真似事。ただ、見慣れない人が来ると声もかけたくなりますよ」
蠱惑的な笑みを見せるフェリシア。どうしてもこの男が欲しい。そう思った。
「でもどうしていかにも貴族様って感じの貴方がここへ?」
「聞きたいですか?」
「えぇ……それに、どうしてそんなに哀しい表情を見せるのですか?」
その質問に弾かれたように、マルディアスは話をしはじめた。忘れられない女がいる事。
「遊び相手の一人で構わないです。けど、少しでも私の事を気に入ってくれると嬉しいです」
今は相手が忘れられなくても忘れさせてあげる。今は遊び相手の一人でも、このチャンスを絶対逃したくない。
フェリシアの誘惑に弾かれたかのように、マルディアスとフェリシアはサロンの奥へ奥へと進んだ。
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