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一難去ってまた一難
あの日———僕が本妻の部屋の窓際にあるものを置いて、ほぼ一ヶ月が過ぎた。
季節は、梅雨。
初夏の始まりを感じる時期になり、この所雨が続いている。
僕は、アリシアが生きているという確信が持てずそわそわとしたままこの時期を迎えた。すると、タイミングよくカーマンが現れ、僕を慣れた手つきで抱き上げた。
「か、まん!」
「んふふ~今日も愛らしいですねぇフィオレン様は」
頬を擦り合わせるようにくっ付けてくるカーマンに、少しばかりうざったい気持ちを抱くも、心のどこかではこうやって好意を示してくれていることが嬉しくて拒めない。
「か、まん」
「はい?なんですかぁ、フィオレン様」
「あ、のね……」
「はい」
優しい声で、三歳になっても話すことが得意ではない僕を待って、聞く体勢にはいってくれる。
「お、」
「お?」
「……おくがたさまの、たいちょ、どう?」
カーマンや使用人以外の人と話すことはなくて、ほぼひとり頭の中で声を出しているから、舌っ足らずでこの体はとても不自由だ。
ちくしょう、と思いそれでも伝わったかな?とカーマンを見ると、どこか痛めたような表情をしていた。
「か、まん?」
「っ……ええ、奥方様はお薬が効き始めたのか、以前よりも外に出る回数が増えて、元気になりましたよ」
「そ、か……よかた」
誰かの大切な人を守れて、良かった。
そう思い思わず笑みが零れた。
それにしても、アリシアは病弱設定だったけど、今考えたらどこが悪いのかも分からない。
魔法が特化してるこの国で、それも地位が高い公爵家なら治せないものなんてなさそうなのに。
「おくがたさま、びょき?」
「っあなたは、なんでそう………!」
アリシアの病気についてカーマンに聞くと、またどこか握り潰されていて痛いのか、酷く美形が歪んだ。
ああ、かっこいい顔が台無しだ。
「………いたいいたい?」
頬に手を当ててそう聞くと、んーもう!とがばっとカーマンに抱き着かれ、思わずぐぇと声が出た。
「……奥方様は、魔力枯渇症という病気に冒されています。」
「まりょく、こかつしょ?」
「はい。私達は、一定の歳を過ぎるとこんな風にみんな魔法を使うことが出来ます。魔法は体内の中枢にある魔力溜という器官から魔力を引っ張り出し、外に放出することで具現化するのですが、奥方様の場合その魔力溜に魔力が足りず、生命エネルギーまでもが削られているのです」
カーマンは何やら詠唱を唱えて、傍にあったぬいぐるみをふっと宙に浮かせた。
「まりょくだま、がいねん」
「……え?そうなのですか?てっきり、魔力溜という器官があるのかと……」
「まりょく、ない、じゃない」
「え?」
「まりょくだま、いくない」
「いくない……魔力溜が壊れてるってことですか?」
「うん」
頭にはてなを浮かべているカーマンの腕からおりて、読み漁っていた史書のあるページを見せる。
「フィオレン様、これは……」
「ここ」
僕がさしたのは、古代語で書かれた史書の魔力枯渇症について書かれた部分。
そこには、こう書かれている。
『
魔法の成立には三つの段階があります。
一つ、“魔力の生成”。
二つ、それを蓄える“魔力溜”。
三つ、外部へ放出し、現象へと変換する過程。
魔力枯渇症とは、器として振る舞うという性質そのものが失われているときの状態を表しています。
そして、重要なのは魔力溜が物理的な器官ではなく、“魔力を保持するという概念的機構”である点です。
したがって、これは魔力不足ではなく、魔力が存在しても、それを“魔力として成立させる工程“が欠落しているだけなのです。
』
と、さしてみたはいいものの、カーマンにも古代語が読めないことを思い出して、お絵かき帳の一枚にクレヨンでその部分を読める文字に書き直す。
上手く力が入らず、なんだかへたくそな字になってしまったが、カーマンならきっと読めるだろう。そう信じて、カーマンにまた見せた。
「まほう、みっつのだんかい。おくがたさま、いち、じゃない」
多分こうじゃないのかな?というのを伝えたくて、あと子供の戯言をちゃんとに聞いてくれるカーマンが嬉しくて、頑張って拙い言葉で説明を続けた。
「まりょく、ためない。ずと、ちょと、ながす」
つまり、魔力枯渇症の解決には、破損している魔力溜を治すか、治さない方法で魔法を使い続けるか、のようにいくつかある。
その中でもたぶん、一番おすすめなのは魔力溜を修復しないで、魔力を蓄積させないようにすること。
生成された魔力を、そのまま滞留させないで、すぐにに循環・放出へと回す。言い換えると、魔力溜を経由しない魔法回路を、身体に再構築する。
「これ、だと、おくがたさま、まほう、つかえる。まほう、つかえない、こまる」
この世界はみんなが当たり前のように魔法を使うことができる。
一切魔法が使えなくなるというのは、困るだろう。
上手く伝われ!と思い、また下手くそな字でお絵かき帳に書く。
「フィオレン様……この紙、頂いてもよろしいでしょうか?」
「うん」
すると、カーマンはその紙をもったままどこかへと走っていった。
一人部屋に残された僕は、一度お昼寝でもしようかと考えたが、なぜだかとても嫌な予感がした。
胸がざわざわするような、そんな感じ。
ナディアによるアリシア殺害事件は、防いだはずなのになんだか、胸騒ぎがした。
✦ ━━━━━━━━━━━━━━ ✦
カーマンが走った道を思い出して、別館から本館へと繋がる小道を走り抜ける。
———そうだ。おかしい、だって……
作中のナディアは、恐ろしいくらいに公爵に執着していた。
仮に、アリシアをお花で殺すことが出来なかったとして、それでアリシアを殺すのを諦めるような人じゃない。
ナディアは、侯爵家の名前を使ってまでして、禁じられた花を入手した。パピロリアと呼ばれる、ナディアがアリシア殺害のために使用した花は、各国でも生産が禁止され、密輸も厳しく取り締まられている。
所有が見つかれば、罰金では済まないほどの集団殺人をも行うことが出来る恐ろしい花で、最悪死刑だって有り得る。
歴史学を学んだお陰で、作中には書かれていなかった細部まで知ってしまった。
だから、ナディアはアリシアの訃報を聞けず怒りに満ちているはずだ。それが決行されるのが今日なのかは分からないけど、すごく、すごく、嫌な予感がする。
「ったぁ……」
小道は、雨でぬかるみ、足元が悪く大胆に転げてしまう。
おまけに、小枝やトゲが刺さってちくちくする。
そうしてだいぶ長いこと走り、やっと本館までたどり着いた。ここからどこへ行けばいいのか全く分からないはずなのに、足は勝手にこの前公爵達が団欒していた、屋根のあるカフェテラスのような場所へと駆ける。
時折転んで、また転んで。
少し走っただけですぐ息が切れて、過呼吸にもなりそうだ。
「い、た……」
カフェテラスのそばに行くと、そこにはダークアッシュの長い髪が綺麗な、儚い雰囲気の美しい女性がいた。
運が悪いことに、侍女も騎士もいないのか、彼女はひとりでお茶を啜っていた。
何にもなくてよかった、と思ったのも束の間。
彼女の死角の方向からゆらり、と突然現れた黒髪の女性。
目元には隈が広がり、髪もパサパサで、部屋着のような格好。どこかとても疲弊しているような、そんな感じ。
そして、彼女がナディアで、僕のフィオレンの母なんだと直感的に分かった。
「……———たが、……———る、せいで」
「きゃあ!!」
「ぁ、」
ナディアの右手には、鈍色に光る包丁。
アリシアがナディアに気付いて逃げようとするも、椅子から落ちてしまい、包丁の矛先は彼女に向けられたまま。それに気づいた瞬間と、僕が飛び出すのは同じだった。
「だ、め!」
そして、自然とアリシアを守るように小さい体で覆い被さるようにするも、面積が足りない。
———あ、刺される
そう思ったが、幾ら目をつぶれど痛みはやってこず、視界に映ったのは黒髪の見たことの無い男性の姿だった。
季節は、梅雨。
初夏の始まりを感じる時期になり、この所雨が続いている。
僕は、アリシアが生きているという確信が持てずそわそわとしたままこの時期を迎えた。すると、タイミングよくカーマンが現れ、僕を慣れた手つきで抱き上げた。
「か、まん!」
「んふふ~今日も愛らしいですねぇフィオレン様は」
頬を擦り合わせるようにくっ付けてくるカーマンに、少しばかりうざったい気持ちを抱くも、心のどこかではこうやって好意を示してくれていることが嬉しくて拒めない。
「か、まん」
「はい?なんですかぁ、フィオレン様」
「あ、のね……」
「はい」
優しい声で、三歳になっても話すことが得意ではない僕を待って、聞く体勢にはいってくれる。
「お、」
「お?」
「……おくがたさまの、たいちょ、どう?」
カーマンや使用人以外の人と話すことはなくて、ほぼひとり頭の中で声を出しているから、舌っ足らずでこの体はとても不自由だ。
ちくしょう、と思いそれでも伝わったかな?とカーマンを見ると、どこか痛めたような表情をしていた。
「か、まん?」
「っ……ええ、奥方様はお薬が効き始めたのか、以前よりも外に出る回数が増えて、元気になりましたよ」
「そ、か……よかた」
誰かの大切な人を守れて、良かった。
そう思い思わず笑みが零れた。
それにしても、アリシアは病弱設定だったけど、今考えたらどこが悪いのかも分からない。
魔法が特化してるこの国で、それも地位が高い公爵家なら治せないものなんてなさそうなのに。
「おくがたさま、びょき?」
「っあなたは、なんでそう………!」
アリシアの病気についてカーマンに聞くと、またどこか握り潰されていて痛いのか、酷く美形が歪んだ。
ああ、かっこいい顔が台無しだ。
「………いたいいたい?」
頬に手を当ててそう聞くと、んーもう!とがばっとカーマンに抱き着かれ、思わずぐぇと声が出た。
「……奥方様は、魔力枯渇症という病気に冒されています。」
「まりょく、こかつしょ?」
「はい。私達は、一定の歳を過ぎるとこんな風にみんな魔法を使うことが出来ます。魔法は体内の中枢にある魔力溜という器官から魔力を引っ張り出し、外に放出することで具現化するのですが、奥方様の場合その魔力溜に魔力が足りず、生命エネルギーまでもが削られているのです」
カーマンは何やら詠唱を唱えて、傍にあったぬいぐるみをふっと宙に浮かせた。
「まりょくだま、がいねん」
「……え?そうなのですか?てっきり、魔力溜という器官があるのかと……」
「まりょく、ない、じゃない」
「え?」
「まりょくだま、いくない」
「いくない……魔力溜が壊れてるってことですか?」
「うん」
頭にはてなを浮かべているカーマンの腕からおりて、読み漁っていた史書のあるページを見せる。
「フィオレン様、これは……」
「ここ」
僕がさしたのは、古代語で書かれた史書の魔力枯渇症について書かれた部分。
そこには、こう書かれている。
『
魔法の成立には三つの段階があります。
一つ、“魔力の生成”。
二つ、それを蓄える“魔力溜”。
三つ、外部へ放出し、現象へと変換する過程。
魔力枯渇症とは、器として振る舞うという性質そのものが失われているときの状態を表しています。
そして、重要なのは魔力溜が物理的な器官ではなく、“魔力を保持するという概念的機構”である点です。
したがって、これは魔力不足ではなく、魔力が存在しても、それを“魔力として成立させる工程“が欠落しているだけなのです。
』
と、さしてみたはいいものの、カーマンにも古代語が読めないことを思い出して、お絵かき帳の一枚にクレヨンでその部分を読める文字に書き直す。
上手く力が入らず、なんだかへたくそな字になってしまったが、カーマンならきっと読めるだろう。そう信じて、カーマンにまた見せた。
「まほう、みっつのだんかい。おくがたさま、いち、じゃない」
多分こうじゃないのかな?というのを伝えたくて、あと子供の戯言をちゃんとに聞いてくれるカーマンが嬉しくて、頑張って拙い言葉で説明を続けた。
「まりょく、ためない。ずと、ちょと、ながす」
つまり、魔力枯渇症の解決には、破損している魔力溜を治すか、治さない方法で魔法を使い続けるか、のようにいくつかある。
その中でもたぶん、一番おすすめなのは魔力溜を修復しないで、魔力を蓄積させないようにすること。
生成された魔力を、そのまま滞留させないで、すぐにに循環・放出へと回す。言い換えると、魔力溜を経由しない魔法回路を、身体に再構築する。
「これ、だと、おくがたさま、まほう、つかえる。まほう、つかえない、こまる」
この世界はみんなが当たり前のように魔法を使うことができる。
一切魔法が使えなくなるというのは、困るだろう。
上手く伝われ!と思い、また下手くそな字でお絵かき帳に書く。
「フィオレン様……この紙、頂いてもよろしいでしょうか?」
「うん」
すると、カーマンはその紙をもったままどこかへと走っていった。
一人部屋に残された僕は、一度お昼寝でもしようかと考えたが、なぜだかとても嫌な予感がした。
胸がざわざわするような、そんな感じ。
ナディアによるアリシア殺害事件は、防いだはずなのになんだか、胸騒ぎがした。
✦ ━━━━━━━━━━━━━━ ✦
カーマンが走った道を思い出して、別館から本館へと繋がる小道を走り抜ける。
———そうだ。おかしい、だって……
作中のナディアは、恐ろしいくらいに公爵に執着していた。
仮に、アリシアをお花で殺すことが出来なかったとして、それでアリシアを殺すのを諦めるような人じゃない。
ナディアは、侯爵家の名前を使ってまでして、禁じられた花を入手した。パピロリアと呼ばれる、ナディアがアリシア殺害のために使用した花は、各国でも生産が禁止され、密輸も厳しく取り締まられている。
所有が見つかれば、罰金では済まないほどの集団殺人をも行うことが出来る恐ろしい花で、最悪死刑だって有り得る。
歴史学を学んだお陰で、作中には書かれていなかった細部まで知ってしまった。
だから、ナディアはアリシアの訃報を聞けず怒りに満ちているはずだ。それが決行されるのが今日なのかは分からないけど、すごく、すごく、嫌な予感がする。
「ったぁ……」
小道は、雨でぬかるみ、足元が悪く大胆に転げてしまう。
おまけに、小枝やトゲが刺さってちくちくする。
そうしてだいぶ長いこと走り、やっと本館までたどり着いた。ここからどこへ行けばいいのか全く分からないはずなのに、足は勝手にこの前公爵達が団欒していた、屋根のあるカフェテラスのような場所へと駆ける。
時折転んで、また転んで。
少し走っただけですぐ息が切れて、過呼吸にもなりそうだ。
「い、た……」
カフェテラスのそばに行くと、そこにはダークアッシュの長い髪が綺麗な、儚い雰囲気の美しい女性がいた。
運が悪いことに、侍女も騎士もいないのか、彼女はひとりでお茶を啜っていた。
何にもなくてよかった、と思ったのも束の間。
彼女の死角の方向からゆらり、と突然現れた黒髪の女性。
目元には隈が広がり、髪もパサパサで、部屋着のような格好。どこかとても疲弊しているような、そんな感じ。
そして、彼女がナディアで、僕のフィオレンの母なんだと直感的に分かった。
「……———たが、……———る、せいで」
「きゃあ!!」
「ぁ、」
ナディアの右手には、鈍色に光る包丁。
アリシアがナディアに気付いて逃げようとするも、椅子から落ちてしまい、包丁の矛先は彼女に向けられたまま。それに気づいた瞬間と、僕が飛び出すのは同じだった。
「だ、め!」
そして、自然とアリシアを守るように小さい体で覆い被さるようにするも、面積が足りない。
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