異世界の女騎士と女奴隷が俺の家に住むことになったがポンコツだった件

コペルニクス

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レベル4.女騎士と女奴隷と日常①

5.女騎士と女奴隷と将棋

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 ある日。

「ただいまー」

 バイトから帰ってきてみると、何やらリビングからわいわいと賑やかな声がする。

「わー、倒れました―。すごーい」
「ふむ、次はもうちょっと複雑な形にしてみるか」

 ドアを開けてみると、そこにはリファとクローラが仲良く何かで遊んでいた。
 二人の間には木でできた正方形の板があり、その上には同じく木製の小さな駒のようなものが積まれていた。

「あ、ご主人様! おかえりなさいませ」
「おお、帰ったかマスター」

 二人は俺に気づくと、同時にそう言った。
 俺はバッグを下ろすと、二人が何で遊んでるのかを確認する。

「なんだ、将棋か」
「しょうぎ、というのですかこれは」
「知らずにやってたのか?」
「部屋を掃除してたら、部屋の隅に転がってたものでな。退屈しのぎに遊んでたところだ」

 その将棋盤は、中学時代の頃から使ってたものだ。友人達と家で遊ぶときにはよく使ってた。
 だが、大学に入ってからは滅多に自宅に人を呼ぶことがなくなったため、無用の長物と化している。
 で、今それを異世界人二人がやっているわけだが。そのプレイ内容はお世辞にも「対局」とは言えないものだった。
 ただ駒を立てていくつも並べているだけ。
 ドミノ倒し。
 ルールを知らなくても自然と思いつく遊び方。実際俺もよくやってた。

「それでマスター。将棋とは一体? よくわかりもせずにやってたが」 
盤上遊戯ボードゲームの一種だな。この駒と盤で、ルールに従って競う遊び」
「模擬戦のようなものか?」
「そんなもんだ。ほら、この駒に『歩兵』って書いてあるだろ」

 俺は歩の駒を取って、リファ達に見せてやる。

「これらの駒は全て軍隊を表している。お互いのプレイヤーはこの軍隊を率いて、相手の王を討ち取れば勝ち」
「おお、なんか面白そう」

 自分の過去の職をそのまんま模したようなスタイルに、リファは惹かれたようだ。

「ぼぉどげぇむ……実際に体を動かさずとも戦うことの出きる遊戯、ということですか」
「ワイヤードはなかったのか?」
「いいえまったく。ワイヤードの遊戯といえば、英雄ごっこだったりおままごとだったり……」
「まぁ、子どもがやるもの。だな」

 ふむ。大人になったら遊びからは縁のない生活にシフトするってことか。
 なんかつまんないというか、息苦しそうな世界だなぁ。

「大人は働く者、だからな。遊びにうつつを抜かしているわけにはいかん」

 と、さっきまでめっちゃ遊んでた方が仰っております。

「よし、ドミノ倒しにも飽きたことだし、そろそろ本来のルールに則ってやってみるか」
「そうですね。かれこれ4時間くらいやってますし」

 4時間もドミノ倒しだけで楽しめるってどんだけおめでたいんだよ。逆に羨ましいわ。

「マスター。これのやり方が書いてあるような書物とかはないのか?」
「いや、無いけど。ネットで調べれば多分すぐ出てくるからそれで……」

 俺がスマホで検索を始めようとしたその瞬間である。

「ちょーーーとまったぁ!!」

 黄色く、甲高い声が室内に響いた。
 それはリファのものでもクローラのものでもなかった。

「将棋といえば、このあたしにお任せっしょ!」

 俺の背後にいつのまにか立っていた、キャピキャピの黒ギャル。

「渚殿!」
「生ゴミさん!」

 二人の同居人はそれぞれ彼女の名前を呼ぶ。
 俺はジト目で渚を見上げて問う。

「いつからいた?」
「いつからなんて水臭いこと言わないでくださいよ。あたしとセンパイの心はいつも繋がっている。それだけじゃないっすか」

 それだけで済むなら、この世に不法侵入罪なんていらねぇんだよ。

「さてさて、せっかくお二人が興味を持ったことだし、いつもの対戦勝負のお時間でーす!」

 ぱちぱちぱち、と一人で勝手にテンションアゲアゲで拍手する渚。

「お前将棋なんてできんのかよ」
「安心してください。3○のライオンの映画、前編だけ見ましたから」
「せめて後編も見ろ」
「二人もやってみたいよね? やりたいに決まってんじゃん! ね!」

 俺を華麗に無視して渚はリファとクローラに同意を求める。

「うむ。盤上で行う戦とはどのようなものか非常に興味深いぞ!」
「私もです!」
「はいけってーい! そいじゃあ早速あたしがねっとりレクチャーしてあ・げ・る。フフン」

 きっしょ……。
 どーせまたロクなことにならないことはわかりきっているが、気は滅入るばかりである。

「ほーらセンパイ、これから乙女同士の授業の時間なんだから、野郎はコンビニでお菓子でも買ってきてくださいな。気が利かないんだからもう」

 押し入られるどころか、パシリにまで使われるとは。その傲慢さの源はなんなんだ一体。
 俺は反論するのも面倒というようにすごすご引き下がると、一旦家を出た。

 そしてコンビニで言われたとおりお菓子を適当に購入して帰宅。

 もう講義は終わっていたようで、既に二人は対局の準備に入っていた。
 クローラは鼻息を荒くして、対局が始まるのを今か今かと待ちわびているみたいだ。
 よほどやる気があるのだろう。
 が。そうなるまでに至った経緯はなんじゃろな。
 俺は渚にそっと耳打ちした。

「お前また変なこと吹き込んでねぇだろうな」
「別にー。勝った方にセンパイが食事をあーんして食べさせてくれるとか勝手に約束してないっすよ?」

 ……。

「本当かクローラ?」
「はい! あーんではなく、口移しですよね!?」

 ……どちらも正直者で大変よろしい。
 ハキハキとしている女奴隷とは逆に、リファは終始落ち着き払った表情で駒をぱちぱちと盤に並べている。

「お前は余裕そうじゃん」
「ん? いや……ルールとやらを聞いてみたのだが。どうもちんぷんかんぷんでな」

 確かに。
 駒の移動範囲とか禁じ手とか覚えること多いもんなぁ。

「実際に敵と対峙して、腕力でねじ伏せるやり方しかしてこなかった身としては、こういう頭を使うものはちょっと難しいかもしれん……」

 歩の一つを親指で宙に弾きあげ、それをキャッチすると彼女は言った。

「んー、あながちそうでもないかもしれないぞ」
「マスター?」
「お前、兵長だったんだろ? それなら、多かれ少なかれ他の兵に指示を出したりはしてたんじゃないか?」
「……まぁ。それなりに」
「似たようなもんだよ。戦況を読んで、的確にどう陣を展開するかを判断する。お前の経験は多少なりとも活かせると思うぜ。神速のナイトレイダーさん」
「そういうものか?」
「そういうもんだ」

 リファは歩をまじまじと見つめた後、ちらっと俺に視線を移した。

「じゃあ……活かせるように応援してくれる?」
「もちろん」

 俺が笑顔で返すと、リファは少しだけ口元に笑みを浮かべてその歩を盤上に置いた。

「む~っ……」

 ふと気がつくと、そんな様子をクローラが頬を膨らませて見つめていた。
 ありゃ、ちょっとご機嫌斜め? 
 リファに肩入れしちゃうようなこと言っちゃったからかな。

「大丈夫だよクロちゃぁん」

 と、そんな彼女の肩に手を置き、渚が薄気味悪い笑顔で語りかけた。クロちゃんってお前。

「センパイにかわいがってもらいたいんでしょぉ? リファっちを倒して出し抜きたいんでしょぉ? 心配ゴム不要、じゃなかった。心配ご無用。このあたしの力で必ず勝たせたげるから。一緒に頑張ろ、ね?」
「生ゴミさん……」
「おっとぉ? 組む相手にそんな口の利き方していいわけぇ? もっとふさわしい呼び名があるでしょ?」
「生米さん……」
「やったぜ」

 いいんかい。

 と、いうわけで。

「さぁいよいよ始まりました! 木村杯記念すべき第1戦目はぁーー! クロちゃん対っ、リファっちぃィィィ!!」

 渚はテンションアゲアゲでそう宣言した。

「はい、というわけでぇ! ついに処女膜を、じゃなかった、幕を開けた第1回木村杯! 実況はあたし、木村渚でお送りします!」

 開始早々放送禁止用語かます奴が実況とか、BPO審議待ったなしだなこの番組。

「はい、そして解説を担当していただくのは! センパイこと、ハブヨッシャル名人です! センパイ、今日はよろしくお願いします」
「はいよろしく(棒)」
「ええとですね、今日は木村杯初の! 留学生同士の一戦ということですけども」
「そうですね。まぁーあの、専門家じゃないんで、全然、わかんないという感じなんですけど」
「はぁいありがとございましたぁ! 役立たずは帰れ♡」

 ここ僕んち。

「さて、お次はみなさんお待ちかね! 対局者のインタビューのコーナー! まずは先手のクロちゃんにお話を伺いましょー!」
「は、はい!」

 盤の前で正座をしているクローラは恥ずかしそうに返事を返す。

「ではではクロちゃん、対戦相手のリファっちにはどのような印象をお持ちですかっ!?」

 彼女は落ち着きがないのか、体を小刻みに揺らしながら応じた。

「リファさん? 強いですよね。序盤、中盤、終盤。隙がないと思います。だけど、クローラは負けませんよ!」
「はい。では次に、本局に対する意気込みをどぞ!」
「えー、駒だっ、駒達が躍動する私の将棋を、ご主人様にお見せしたいですね!」
「はーい! ありがとうございましたぁ! いやーすごい威勢の良さが感じられるインタビューでしたね! ではでは、早速対局を始めるっしょ!」
「え? ちょ、渚殿、私は――」
「デュエル開始ィィィィィィ!!!」

 将棋将棋。




「デュエルじゃねーかっっ!!!」

 何だよお助けカードゾーンって! 何ナチュラルに新ルール追加してんだよ!

「これぞまさしく! 将☆棋☆王 お助けモンスターズ!!」

 ルールだけでなく名称まで変えやがった!?
 まさかルール説明の間俺を追い出したのはこんなもん用意するためか!?

「二人のデッキは既にアタシが構築済み。手札はお互い5枚ずつ。先攻は1ターン目ドロー禁止ね」
「だからこれ将棋だろ!? 勝手にカードゲームとフュージョンさせてんじゃねぇよ、馬鹿かテメェ!?」
「何シケたこと言ってんすかセンパイ。完全原作通りの内容をやるなら、実写化する意味なんかねぇんすよ」
「オメーとは一生分かり合える気がしねぇ!」
「はぁい、頭の固い原理主義者は置いておいて、早速始めましょー!」

 リファとクローラは、お互いに黒のスリーブに入ったカードの束――デッキからカードを5枚引いて手札にした。

 いよいよ対局開始。 

●1ターン目先攻 クローラ

 ぱちっ。




「先手、7六歩」

●1ターン目後攻 リファ

 ぱちっ。




「後手、3四歩」

●2ターン目先攻 クローラ

「……よし」

 ぱちっ。




「先手、2二角成」
 いきなり攻めたな。でもこれならどうせ銀が取っちまうから、お互い角落ちか。

●2ターン目後攻 リファ

 ぱちっ。

「後手、2二銀――」
「ここでお助けカード発動!!」
「は!?」

 突然叫んだクローラは、持っていた手札からカードを一枚抜き取ると場に出した。

「『クロスカウンター』!!」
「おーっと!! ここでクロちゃん選手、お助けカードを発動だぁーー!」

 渚もさっきのヘラヘラした表情から一転、迫真の表情で実況を始める。
 おいおいおいおい、何だよこれ何だよこれ。

「『クロスカウンター』。これは自分の駒が破壊される時に手札から発動できます。それを破壊した相手の駒を道連れにします! すなわち、今私の角を取ったリファさんの銀を破壊ですっ!」




「なーんとっ! 角を犠牲にして、相手の角と銀を一気に削った! まさに肉斬骨断! 初っ端から凄まじい展開じゃーん!!」

 えぇ……なんだこの……なんだお前ら。     

●3ターン先攻 クローラ

「私のターン、ドロー!」

 しゅばっ、とかっこよくクローラは山札からカードを引く。

「私はお助けカード、『強欲そうで謙虚じゃない、少し貪欲な壺』を発動!!」

 またかよ!

「『強欲そうで謙虚じゃない、少し貪欲な壺』は、デッキの上からカード10枚を表向きにし、そのうちの5枚をゲームから除外、残った5枚を手札に加えますっ!」
「なんとなんと、クロちゃん怒涛の手札補充! 一気にお助けカード5枚をゲットだー!」

 ……おいおい。

「更に私は、手札から『早すぎた浅すぎる墓穴への埋葬』を発動! この効果は、相手の駒に破壊された自分の駒を1つ、相手陣以外の場所に特殊召喚できます! 私は、先程破壊された角を8の八に配置!」
「ここで蘇生系カードが出たぁ! これで実質、クロちゃんはプラマイゼロ! 大きく形勢が傾いたぞぉ!」





「『早すぎた浅すぎる墓穴への埋葬』を使用したターン、駒を動かすことは出来ない。私はカードを二枚伏せて、ターンエンドです」

 カード使っただけでターン終わっちゃったよオイ!
 これ将棋だよね? 将棋だよね? ね?

●3ターン目後攻 リファ

 ぱちっ。   

「後手、5五歩」
「伏せカードオープン!」

 クローラが再度咆哮。
 伏せカードオープンってお前。

「私は、『階級連鎖破壊』を発動!」

「うわぁぉ! またもやクロちゃんお助けカードを出してきたぁ! しかも発動したのは『階級連鎖破壊』!!」
「このカードは、相手ターン中に手札を4枚墓地に捨てることで発動できます。そして、相手の動かしたものと同名の駒を、敵味方問わず全て破壊します! すなわち……」
「歩兵全て破壊だぁーーーー!」




 わぁ、戦場が焼け野原だぁ。
 綺麗な盤だろ? まだ3ターン目なんだぜ、これ?

「なんと戦場は急展開を見せたぁ! さすが手札を4枚も犠牲にするだけの効果はあるっ! なるほど、先程の『強欲そうで謙虚じゃない少し貪欲な壺』はこのためのドローソースだったのかぁ! これはますます目が離せなーーーい!」

 目を離したい。このアホみたいな現実から。

●4ターン目先攻 クローラ

「私のターン、ドロー!」

 しゅびっ、とまたカッコつけてカードを引く女奴隷。
 そのドローしたカードを見るなり、不敵に彼女は笑う。

「私は手札より、『魔封魂の融合エターナル・ボルテックス』を発動!」

「な、なんだってぇーー!!」」

 ものすごい緊迫した表情で渚が頭を抱えた。

「ど、どーしたんだよ一体」
「バカですかセンパイ、わからないんですか!? この状況下であのお助けカードを発動することの意味が!?」

 その意味がわかることが正常だと言うのなら、俺は一生バカでいい。

「私が融合素材に指定するのは、今盤に存在する飛車と角!」
「飛車と角……やっぱり、伝説のアレを召喚する気ね、クロちゃん!」
「ふーん、伝説って?」
「ああ! 来ますよセンパイ! 気をつけて!」

 何にだよ。

「異なる二つの魂よ、同じ王を守るその心のもとに、今一つとなりて新たなるしもべを生み出さん!」

 ばっ、と女奴隷は目を閉じて右腕を天高く突き上げる。

「顕現せよ!! 融合召喚ッッッ!!!!!」



 別ゲー持ってきてんじゃねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!

「イヤッッホォォウ! ついに出たぜ伝説の駒! その名も、クイーン!!」
「うるせーよ!! もううるせーよ!!!!」  
「お楽しみはこれからですっ! 更に、私はもう一枚の伏せカード発動!」

 俺の渇いた叫びをガン無視して、クローラはなおも詠唱を続ける。

「『無限軍団の飛翔エターナルウェーブ』!!」

「このタイミングで『無限軍団の飛翔エターナルウェーブ』!! なんというコンビネーション! これで一気に畳み掛ける気かクロちゃぁーん!」

 渚の迫真の実況に煽られて、自慢げに女奴隷は効果を説明し始める。

「このカードは、ランク2以上の駒3体をリリースすることで、自陣に存在している王以外の駒全てを4マスまで前進させます! 私は銀、香車、桂馬をリリース!」

 これで残ったクローラの駒は銀、角、香車、桂馬が1つずつ、金2つ。
 んでもってクイーンが1つ。

「さぁ、我が手駒達! 全速前進ですっ!」




 ふむ。なんかすげぇ絵面になってるな。よくわかんね。

「いやー、木村杯でここまで激しいバトルも久しぶりですねハブヨッシャル名人」
「第1回っつってたやんけ」
「さぁここで一旦一息入れて、お互いの持ち札を確認してみましょう! こちらの画面を御覧くださーい」

 と言って、渚は自分のスマホを俺達側に向けて見せた。
 そこには向き合うリファとクローラを背後から撮影した映像が映っている。
 よく見ると二人の背後の壁にいつの間にか小型のカメラがひっついていた。不法侵入だけでなくこんなもんまで……。確認するけどここ俺んちだよね?

「ではでは、最初はクロちゃんの手札でぇす!」

覇道帝国の絆インビンジブル・ブラッド
戦国英雄伝ロックオンヒーローズ
『処刑人・魔鬼羅』

「なるなる。まだまだ強力なカードが揃ってるっすねぇ。ここからどう繋げていくかが見ものですよセンパイ」

 知らんがな。
 渚は脇においてあったお菓子を咀嚼しながら実況を続ける。 

「さぁ、お次はリファっちの手札だよ! カメラアングル、ちぇーんじ!」

『定期券(期限切れ)』
『iTunesカード(使用済み)』
『Quoカード(残高0円)』
『図書カード(残高0円)』
『AKBのプロマイド』
『スペードのA』
『焼き海苔』
『モリンフェン』

「イカサマだーーーーーーッッッッ!!!!!」

 どーりでリファが何にもカード使ってこないわけだよ! 手札事故ってレベルじゃねーぞこれ!!

「あっちゃー、こりゃクズカードばっかっすねぇ」
「オメーの仕業だろぉが!!! これのどこがお助けカードじゃぁ!!!」
「実生活でお助けしてくれるじゃないっすか」

 その実生活お助け部分も、ほとんどお前が事前に使い切っちまってるんだけど!? 将棋でも現実でも純度100%の紙屑なんだけど!?

「さてさて、手札確認も済んだところで、ゲーム続行です!」

 クローラは自分の手札を一通り確認すると、目を伏せた。

「『無限軍団の飛翔エターナルウェーブ』発動ターンは駒を移動できません。私はこれでターンエンド」 

●4ターン後攻 リファ

 ぱちっ。




「後手、5二金」
 ……。 

●5ターン目先攻 クローラ

「私のターン! ドロー!」

 クローラは引いたカードを見ると、不気味に笑った。

「ふふ。どうやら勝負のツキは私に回っているようですね、リファさん」

 いやもう最初からお前の無双状態だから。勝利の女神もお前に微笑みすぎて顔の筋肉引きつってるから。

「私は手札から『異世界転生トラック』を発動!」

 クローラはカードを場にメンコのごとく叩きつけた。

「このカードはデッキの上からカードを好きな枚数除外し、その数だけ飛車、角、王を除く任意の駒を自陣に展開できます!!」
「クロちゃん、ここにきて超ド級の切り札を出したぁ! もう勝負の決着も近いかぁ!?」

 終わらせろ はよ終わらせろ 終わらせろ
            ―――マスター心の俳句

「私は、デッキの上から14枚を除外!」
「14枚!? これはクロちゃん大きく出ましたぁ! 下手すりゃライブラリアウトの危険すら伴うこの犠牲で、一体どんな駒を召喚するのかぁー!?」

 クローラはよくわからんジェスチャーをしながら呪文を唱え始める。

「今こそ集え、異世界の異形者達。非力なる者よ、その胸に宿す小さな光を繋ぎ、全てを打ち砕く大いなる力と成せ! いざっ!!」

 カッ! と彼女の目が大きく見開かれ、盤上に14個の駒が出現した!!





 だ か ら 別 ゲ ー 持 っ て く ん な ! 

 異世界ってそういう意味かよ! 今すぐ送り返せ! トラックで全員轢き直してこい!

「役満キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!! クロちゃんここで国士無双だぁーーっ!! 一体、一体この世の誰がこんな展開を想像したでしょーかっ!?」

 ホントだよ! 誰だよ!?
 もう何のゲームだかわかんねぇよ! 完全無法地帯だよ!

「国士無双……この役が揃っている限り、私の王を除く将棋の駒は破壊されません」
「インチキ効果もいい加減にしろ!!」
「なんとなんとなんと! クロちゃんまたまた好プレー! 手牌は動かせもしないし、一つでも破壊されたら役の効果は消滅……。加えて、対局中は駒の進行の妨げになる可能性がある。でも、『無限軍団の飛翔エターナルウェーブ』の効果で全ての駒を大きく進ませていたことにより、そのデメリットは解消! それどころか、王を完全に防御するまさに鉄壁と化している! 最強コンボが今ここに爆誕したー!! チョーやばいんですけどぉ~!!」

 やばいのはお前らの頭だ!!

「そして、私はクイーンを……」

 ぱちっ。




「先手、5二クイーン。チェック」
「ん?」

 クローラがようやく駒(将棋のじゃないけど)を普通に動かしたと思ったら。
 どういうつもりだろう。
 国士無双は将棋の駒のみに効果を及ぼす。クイーンは将棋の駒じゃないので、当然その恩恵は受けられない。これじゃあ自殺じゃないか。

●5ターン目後攻 リファ

 ぱちっ。




「後手、5二飛車」

 あーあ、やっぱり取られた。

「うふふふふ……」

 だがそんな状況とは逆に、クローラは何故か笑いだした。

「うふふふふ、くっくっく……あーっはっはっはっはっはっはっは!!」

 一度病院で診てもらった方がいいなアイツ。

「リファさん……破壊しちゃいましたね。クイーンを……」

 クローラは不敵な笑みを消さずに言った。
 当然、誰もその真意を読み取る者はいない。

「ふふ、どうやら知らないみたいですね。クイーンの真のチカラを!」

 安心しろ。多分知ってんのは世界でお前だけだ。

「クイーンの効果発動っ!」 

 ばっ、と女奴隷は両手を広げる。

「相手の駒との戦闘で破壊された時、今までリリースないし破壊された自分の駒を全て復活させる! 蘇らせた駒達は、敵陣以外の箇所に好きなように配置できるのです!!」
「もう完全に言ったもん勝ちじゃねーかっっ!!!」
「決まったーーー! 今まで数多にお助けカードのコストとして払われたクロちゃんの駒達が、ここに集結するぞ! まさに駒達が躍動する将棋! すごすぎて興奮が止まらなぁーい!!」





 うわぁ。
 唖然として言葉が出てこねぇや。

「……なんだか、楽しいですよね」

 突如いつもの調子と口調に戻ったクローラが言った。

「初めてやったこのゲーム。なんだか自分でも驚くくらい熱中しちゃって……。こんなにも何かに一生懸命になることなんて、今までなかったです」

 そりゃないだろうよ。前例があったらこえぇよ。いや今も十分こえぇけど。

「ワイヤードは幾度となく戦争を繰り返してきました。戦いにルールなどというものは存在しない。いかに早く敵の首を打ち取るか。それだけです」
「……」  
「それが今はこうして、互いに決まり事を作って、武器も使わず、こんな駒を動かすだけの遊びを『戦い』と呼ぶ。ここは……本当に争いとは無縁の世界なのだということを実感しました。すごいなって思います」
「……」
「確かに争いは醜いものです。誰かが傷つき、死んでいく。誰もそんなの望まないと思います。でもそれと同時に、誰かと戦い、競わなければ人って成長しないものだとも思うのです。このゲームは、それを可能にしてくれると実感しました。非力な私でも、ここまで戦えるなんて思ってもみませんでしたから」
「クローラ……」
「だからご主人様」

 そこでクローラは俺の方を見ると、はにかむように笑った。

「見ててくれますか。私の戦いと、そこからの成長を」 
「……ああ」 

 ぶっちゃけこんなんで成長できるわけないだろというのが本音だったけど、無粋だと思って適当に返事した空気を読む天才。その名は俺。

「私のターン!!」

 またあくどい笑顔に戻ったクローラはカードをドロー。

「私がこのターン使うカードは『終末魔導大戦ジ・オーバーテクノクロス』!」

 もうカードはいいからさっさと駒動かして王討ち取ったれや。
 さっきから自分の駒を破壊したり呼び戻したりしてばっかじゃねーか。

「手札と、次のターンのドロー権を放棄し、効果発動。自分の駒を全て、裏返すことができる!」




 ここまでくると清々しいな、いやマジで。

「このカードを場に出したターンは駒を移動できません。でも私のターンはまだ終了していませんよ」

 いや終了して? 普通だったらそこで即相手の番なんからね? 

「私は、今の効果で墓地に送った『処刑人・魔鬼羅』の効果を同時に発動!」

 お前が本当の意味で処刑人だよ! 悪魔のような修羅の鬼だよ!

「このカードは、次のターン以降、自分の駒の可動範囲内に、敵の王以外の将棋の駒がある場合、それを破壊します」
「まさかの墓地効果を持つお助けカード! 『処刑人・魔鬼羅』! これでクロちゃんの駒は移動するだけで相手を一掃できるように! 今現時点では5の四に成香車が存在。次のクロちゃんのターンにリファっちの飛車は自動的に破壊されるってわけっすね! これはなんとかしなくちゃ王手になるのも時間の問題だぜぃ!」

 クローラは頬杖をついてリファを斜に見る。

「このカードの効果の代償により、私は今後自分の持ち駒を盤上に出すことはできなくなります。が……国士無双および、『終末魔導大戦ジ・オーバーテクノクロス』の効果で、無敵となった私の軍団にそのデメリットはもはや瑣末事」 
「……」
「袋のネズミですね。もうあなたの駒は動こうが動くまいが、待っているのは死のみ。お助けカードを使えば勝機はあるかもしれませんが……推察するに、リファさんの手札にこの戦況を打開出来るようなものはないようですね」
「……」
「リファさんには悪いですけど、私は負けるわけにはいかないんです。ここで敗北したら、きっとご主人様は失望する。奴隷が主に見捨てられたら、それは死ぬのと同じ。だから何としてでも……」

 クローラはびしっ、と人差し指をリファに突きつけた。

「私はあなたを、あなたの王を必ず仕留めます! 奴隷の意地にかけて、正々堂々とこの戦いに勝利してみせます!」

 こんな戦いを正々堂々と呼ぶのなら、卑怯という言葉は何のために存在するのだろう。

「さぁリファさん、あなたのターンです! この絶体絶命の状況をワイヤードの兵長さんはどう切り抜けるのか見せてくださいよ! 見せられるものならね! さぁ、勿体ぶってないで早く駒を動か――」




「王手」
「」
「王手」

 次回、『クローラ死す』
 デュエルスタンバイ。




















●おまけ:お助けカード大辞典

・クロスカウンター

 相手ターン中、自分の将棋の駒が相手の駒との戦闘によって破壊された場合に手札から発動できる。
 その相手の駒を破壊する。


・強欲そうで謙虚じゃない、少し貪欲な壺

 このカード名の効果は1ターンに一度しか発動できない。
 デッキの上から10枚を表向きにし、その中から5枚を選んで手札に加え、残りのカードを全て裏側表示で除外する。


・早すぎた浅すぎる墓穴への埋葬

 相手の駒によって破壊された自分の将棋の駒1つを対象として発動できる。
 その駒を自陣の好きな場所に特殊召喚する。
 このカードを発動するターン、自分は駒を動かすことはできない。


・階級連鎖破壊

 相手が駒を通常移動した時、手札を4枚捨てて発動できる。
 フィールド上のその駒と同名の駒を全て破壊する。
 このカードを発動したターン中、自分はお助けカードを発動できない。


魔封魂の融合エターナル・ボルテックス

 自分の王以外の将棋の駒2体をリリースして発動できる。
 その2体の駒のうちいずれかと同じ可動範囲を持つ駒を盤上に特殊召喚する。


無限軍団の飛翔エターナルウェーブ

 このカード名の効果は1ターンに一度しか発動できない。
 ランク2以下の駒を3体リリースして発動できる。
 自陣に存在する王以外の駒を全て4マスまで前進させる。
 このカードを発動するターンに自分は駒を動かせない。


覇道帝国の絆インビンジブル・ブラッド

 手札を1枚捨てて発動できる。
 次の相手のターン終了時まで、自分の駒全ては相手のお助けカード効果の対象にならない。


戦国英雄伝ロックオンヒーローズ

 このカードの発動時の効果処理として、自分のデッキの上から3枚を裏側表示で除外する。
 ①このカードがお助けカードゾーンにある限り、将棋の駒が戦闘を行う際に相手はお助けカードを発動できない。
 ②自分のターン開始時に発動する。自分の王以外の駒を一体リリースする。もしくはリリースせずにこのカードを墓地に送る。


終末魔導大戦ジ・オーバーテクノクロス

 手札をすべて捨てて発動できる。
 成ることができる自分の駒を全て裏返す。
 このカードを発動した場合、自分はデュエル中に駒をフィールドに出すことはできない。
 このカードを発動した次の自分のターン、自分は通常のドローを行えない。


・異世界転生トラック

 デッキの上からカードを好きな数だけ除外して異世界に転生できる。
 そうすればもうこの辛く苦しい現実からはおさらばだ。あとは女の子侍らせて神様からもらったチートスキルでスローライフを送るがいい。
 だが忘れてはいけない。君が異世界でハーレムでウハウハやってる中、トラックの運ちゃんは家族も職も全て失い、社会のどん底に落ちてしまっていることを……。


・ボルバルザークのTime walk

 あなたは追加ターンを得る。
 その追加ターンの終わりに自分はデュエルに勝利する。
 「追加ターンする意味ある?」とツッコまれた場合、自分はデュエルに負ける。


・3年A組 革ジャン先生

 このカードを発動したら受験に間に合わなくなる。
 おーいぇー。


・居酒屋クーポン

 あ、まだ伴奏です。


・焼海苔

 うまいよ。


・モリンフェン

 強いぞ! 見ただけで相手がドン引きするくらい強いぞ!
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感想 10

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