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第六話 神が与えし星の力
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「な、なにを……き、君は一体……」
「俺は、ただの田舎者だ」
いますよね……どこの世界にも。
『けっ、な~にがただの田舎者だ。おったな~、他の世界でも、『俺はただの村人だ~』、『俺はただの一般人だ~』、『俺は田舎の魔法学校に追放されたただの教師だ~』とか、無駄に謙遜しながら俺tueee無双するやつら。あ~やだやだ。んで、怒ったら『黙れ!』とか言って、ドンとどこかを踏んだり叩いたりするのであろう?』
僕と同じことを思ったようで、御主神さまが愚痴を言われます。
「ど、どこが、ただの……だ! ぐっ、ま、まさかその力を僕に使う気じゃ……あ、頭を下げて謝るなら、ゆ、許してあげても……そ、そうだ、何だったら君に女の子を紹介してあげよう! ね? だから……」
「黙れ!」
「ひぃ!?」
はい。「黙れ」を頂きました。「ドン」と地面の踏みつけも頂きました。
怒りで踏みつけた足元の地面に大きな亀裂が走り、貴族の彼は鼻水垂らして腰を抜かしてしまいました。
これにより、また彼のチートが発動してパワーアップです。
そんな中で僕は……
『とにかく彼を調べます。サーチ! ……あ……』
御主神さまの言葉に従い、僕は貴族の彼を調査してみます。
『どうだ?』
そして流れてきます。彼の全て。彼のこれまでの人生……
『は、はい。彼の家系は代々信仰心が強く、彼自身も物心ついた頃から休日には教会で御祈りしたり、朝、昼、夜の食事前には必ずお祈りをしていますね……』
『なるほど。つまり、愚か者ではあるが……』
『はい。『神様ポイント』がそれなりに溜まっています』
神々に祈りを捧げ続けた人たちには少しずつポイントが加算され、その声がたまに神々に届くことがあります。
もちろん、その声を拾うかどうかは神々の気まぐれです。
『十数年分の神様ポイントかぁ~……大したことないとはいえ……ふむ……』
しかし、ポイントが溜まれば溜まるほど、神々がその声を感じ取って反応されます。
つまり、貴族の彼はそれなりにポイントが溜まっている子です。
『どうします?』
『ん~……普段どーでもいいんだが……こうして傍に妾がいて、それでも無視するのは、神として心が狭いと言えるな……』
届いた声をどうするかは、本当にその声を感じ取った神々の気まぐれ。
そして御主神さまは……
『仕方ない。ちょっと、手を貸してやろうぞ』
気まぐれですが、その声を拾うことにされたのです。
「ぼ、僕の、ま、まけ――――ッ!?」
そのとき、降参して命乞いしようとした貴族の彼の体に、御主神さまが加護を与えます。
「な、なんだ? ち、力が漲って……なんだ? ぼ、僕は……」
――自分を信じよ、我ら神の信徒よ
「ッ!?」
――我は汝の声を拾いし神なり
「か、かみさ……え?」
――あのような小さきものに臆することはない。所詮は神をクビになったバカが気まぐれで与えたチート……
「ち、ちー……と? だ、誰なんです? あなたは一体……!?」
御主神さまが彼の心に語り掛けます。そして、言葉だけではなくその肉体に……魂に……
「なんだ? あんた、何をブツブツ言ってるんだ? 俺の魔法がそんなに言いたいことがあるぐらい弱いってことか?」
「「「「「強すぎて言葉も出ないってことだよ!!!!」」」」」
「確かに俺は弱い! 俺を育ててくれた爺さんに何千回挑んでも一度も勝てないぐらい弱い。でもたとえ、俺がどんなに弱くても、俺は全力でやってやる! 爺さん……目立つなって約束を破ってゴメン……でも、もう一つの言いつけを守る!」
まともに言葉を発せないほど動揺している貴族くん。
対して、ソラくんはまたズレたことを……なんでだろう……チートを与えられている人たちの鈍感さや常識のなさってどの世界も共通なんですね。
そんな彼の反応や言葉に、周囲の生徒たちは一斉にツッコミを入れています。
「俺はあんたみたいに、女の子が嫌がることをするクソ野郎は絶対に許せないんだ! くらえ、ファイヤーボーーーール!!」
「「「「あああ、ナヒカーーーリ!!??」」」」
そして、空気を読まずにソラくんが放つ大火球。
っていうか、これ、まともに受けたら本当にあの貴族くん死んじゃいますよ?
でも……
――ファイヤーボール? それがどうした。小さな人類には巨大に見えようと、所詮は大宇宙の中の小さな星の元素の一つにすぎぬ……
「う……ちゅ?」
――対して、我が貴様に与えるは……星の力! さあ、見せてやるがよい! 本物の炎を、あのテンプレチート野郎に見せてやるのだ!
「ッ!?」
――そして吼えろ! 貴様が生み出し、そして操る―――
そして、神からの声を送り……
「うおおおお、紅炎(プロミネンス)!」
「ッ!?」
「「「「「ッッッッ!!!!????」」」」」
ソラくんの大岩のように巨大なファイヤーボールを遥かに上回る、まるで太陽のような真紅の火球。
「「「「「はああああああああああッッ!!!???」」」」」」
「な、な……なにぃ!?」
この状況には、周囲の生徒たちも再び驚愕し、ソラくんのファイヤーボールを飲み込み……いえ、飲み込む前にその強烈な火力で消滅してしまいましたね。
「俺は、ただの田舎者だ」
いますよね……どこの世界にも。
『けっ、な~にがただの田舎者だ。おったな~、他の世界でも、『俺はただの村人だ~』、『俺はただの一般人だ~』、『俺は田舎の魔法学校に追放されたただの教師だ~』とか、無駄に謙遜しながら俺tueee無双するやつら。あ~やだやだ。んで、怒ったら『黙れ!』とか言って、ドンとどこかを踏んだり叩いたりするのであろう?』
僕と同じことを思ったようで、御主神さまが愚痴を言われます。
「ど、どこが、ただの……だ! ぐっ、ま、まさかその力を僕に使う気じゃ……あ、頭を下げて謝るなら、ゆ、許してあげても……そ、そうだ、何だったら君に女の子を紹介してあげよう! ね? だから……」
「黙れ!」
「ひぃ!?」
はい。「黙れ」を頂きました。「ドン」と地面の踏みつけも頂きました。
怒りで踏みつけた足元の地面に大きな亀裂が走り、貴族の彼は鼻水垂らして腰を抜かしてしまいました。
これにより、また彼のチートが発動してパワーアップです。
そんな中で僕は……
『とにかく彼を調べます。サーチ! ……あ……』
御主神さまの言葉に従い、僕は貴族の彼を調査してみます。
『どうだ?』
そして流れてきます。彼の全て。彼のこれまでの人生……
『は、はい。彼の家系は代々信仰心が強く、彼自身も物心ついた頃から休日には教会で御祈りしたり、朝、昼、夜の食事前には必ずお祈りをしていますね……』
『なるほど。つまり、愚か者ではあるが……』
『はい。『神様ポイント』がそれなりに溜まっています』
神々に祈りを捧げ続けた人たちには少しずつポイントが加算され、その声がたまに神々に届くことがあります。
もちろん、その声を拾うかどうかは神々の気まぐれです。
『十数年分の神様ポイントかぁ~……大したことないとはいえ……ふむ……』
しかし、ポイントが溜まれば溜まるほど、神々がその声を感じ取って反応されます。
つまり、貴族の彼はそれなりにポイントが溜まっている子です。
『どうします?』
『ん~……普段どーでもいいんだが……こうして傍に妾がいて、それでも無視するのは、神として心が狭いと言えるな……』
届いた声をどうするかは、本当にその声を感じ取った神々の気まぐれ。
そして御主神さまは……
『仕方ない。ちょっと、手を貸してやろうぞ』
気まぐれですが、その声を拾うことにされたのです。
「ぼ、僕の、ま、まけ――――ッ!?」
そのとき、降参して命乞いしようとした貴族の彼の体に、御主神さまが加護を与えます。
「な、なんだ? ち、力が漲って……なんだ? ぼ、僕は……」
――自分を信じよ、我ら神の信徒よ
「ッ!?」
――我は汝の声を拾いし神なり
「か、かみさ……え?」
――あのような小さきものに臆することはない。所詮は神をクビになったバカが気まぐれで与えたチート……
「ち、ちー……と? だ、誰なんです? あなたは一体……!?」
御主神さまが彼の心に語り掛けます。そして、言葉だけではなくその肉体に……魂に……
「なんだ? あんた、何をブツブツ言ってるんだ? 俺の魔法がそんなに言いたいことがあるぐらい弱いってことか?」
「「「「「強すぎて言葉も出ないってことだよ!!!!」」」」」
「確かに俺は弱い! 俺を育ててくれた爺さんに何千回挑んでも一度も勝てないぐらい弱い。でもたとえ、俺がどんなに弱くても、俺は全力でやってやる! 爺さん……目立つなって約束を破ってゴメン……でも、もう一つの言いつけを守る!」
まともに言葉を発せないほど動揺している貴族くん。
対して、ソラくんはまたズレたことを……なんでだろう……チートを与えられている人たちの鈍感さや常識のなさってどの世界も共通なんですね。
そんな彼の反応や言葉に、周囲の生徒たちは一斉にツッコミを入れています。
「俺はあんたみたいに、女の子が嫌がることをするクソ野郎は絶対に許せないんだ! くらえ、ファイヤーボーーーール!!」
「「「「あああ、ナヒカーーーリ!!??」」」」
そして、空気を読まずにソラくんが放つ大火球。
っていうか、これ、まともに受けたら本当にあの貴族くん死んじゃいますよ?
でも……
――ファイヤーボール? それがどうした。小さな人類には巨大に見えようと、所詮は大宇宙の中の小さな星の元素の一つにすぎぬ……
「う……ちゅ?」
――対して、我が貴様に与えるは……星の力! さあ、見せてやるがよい! 本物の炎を、あのテンプレチート野郎に見せてやるのだ!
「ッ!?」
――そして吼えろ! 貴様が生み出し、そして操る―――
そして、神からの声を送り……
「うおおおお、紅炎(プロミネンス)!」
「ッ!?」
「「「「「ッッッッ!!!!????」」」」」
ソラくんの大岩のように巨大なファイヤーボールを遥かに上回る、まるで太陽のような真紅の火球。
「「「「「はああああああああああッッ!!!???」」」」」」
「な、な……なにぃ!?」
この状況には、周囲の生徒たちも再び驚愕し、ソラくんのファイヤーボールを飲み込み……いえ、飲み込む前にその強烈な火力で消滅してしまいましたね。
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