神界からの回収者~俺tueee無双とかザマァとかハーレムしているところ悪いけど、君たちのチートは返してもらいます~

アニッキーブラッザー

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第十四話 本音

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「リュウセイ……行っちゃった……どうしよう」
「リュウセイ様……」
「リュウセイ……」

 残された少女達はどう思っているのでしょう?
 流石に、自分たちにも非があったのかもしれないと後悔されているのでしょうか?
 もし、後悔されているようでしたら、このままお別れは少し寂しいかな……


「あ~、でも、なんでだろうね? リュウセイって、別に顔がそんなかっこよくないし……助けられて美化して舞い上がってたのかな……?」

「ええ、そうなんですよね。私も今までただ照れているだけだったのですが、冷静になったら悍ましいと思ってしまい……」

「顔は三枚目。腹筋も割れてない。勇者として与えられた能力はすごいが、それを差し引いたらあいつ自身、それほど大したものでもないな……」

 「でもさぁ、あいつがいないと魔王を倒せないじゃん……だから、やっぱりあいつには戻ってきてもらわないと……」

「え? それでは謝罪して……スルのですか? やはり三人でリュウセイ様と? い、いやです! なんだかもうそれは……」

「我々が股を開くぐらいで世界が救えるのならば……ぐぅ、しかし……」


 あらぁ? 本人いなくなったら、むしろ悪口開放されました?


「そ、それなら、あんたがいいんじゃない? かわいいし、おっぱい大きいし、あいつもどうせなら、あんたがいいと思うわ! 私はパスする、ってかあげるあげる! ねっ? 三人同時じゃなくて一対一でかわいがってもらいなさいよ!」

「い、嫌です! どうして私がそんな人身御供のような……あんな能力以外魅力のない男の人の慰み者になるだなんて……そ、それならむしろあなたは? ほら、剣術の後継者を生まないとだめなのでしょう? あの方は強さだけなら……むしろ適任では?」

「な、何を申されます……わ、私があやつの世継ぎをと……いえ、奴の能力は確かに惜しいですが、先ほど殴ったときのように素の力が常人以下のようですし、何の資格もありませんね。それに、我が流派には心も重要ですし、あんな下品な男は願い下げです。それなら、お前は……」

「だから、私は嫌だっての! つか、無理。あいつ、かっこ悪いし、そのくせエロいハプニング起こしてきて……あ~、思い出したらムカついて、同時に気持ち悪くなってくるわ! あいつ、転んだどさくさに、何度人のパンツとか胸に……」

「ほんとです、人として最低最悪ですよね。あんなどうしようもない人が勇者だなんて……あ~、悍ましい。私、気付いて良かったです。でも……どうしましょう……私たち以外の女性を探してみます? そうだ! 奴隷市で容姿の優れた者を購入しませんか?」

「なるほど、そういう女を宛がうのですね。確かにそれは良い手かもしれません。あいつも怒って出ていきましたが、根は頭の悪い単純な男だと思いますので、容姿の優れた奴隷でも宛がえば、喜々として戻ってくるでしょう!」


 悪口だけではなく、押し付け合いが始まってしまいました。
 っていうか、話の内容がどんどん……


「でもさ~、いくらなんでも私たちが奴隷市で奴隷買ったら評判悪くなりそうだし、同じ女として、人間としてそういうことさせちゃうのは……ん? 人間? あっ、そうか! 人間じゃない女ならいいんじゃない?」

「そ、そうです! ダークエルフとか、亜人娘とか、リュウセイさまは異形のメスを可愛いとか意味不明なことをおっしゃっていたぐらい、ゲテモノ食いな思考も持っています! それなら、魔王軍と戦って敵のメスを捕虜にしてリュウセイさまに宛がえば丸く収まります!」

「その手がありましたね! それに、それならば奴隷を買う費用も削減できます。リュウセイが奴隷に飽きたら、新しい捕虜を捕まえて……それがいい! あんな男に穢される女を想うと胸が苦しくなるが、人外の者たちなら問題ない!」


 いや~、怖いですねぇ……これがこの世界の勇者のパーティーたちの思考なのですねぇ……世界によって勇者も違うのですね。


『言いたい放題なのだ。男も同じであろう? どの女神の胸がどうとか尻がどうとか……』

『いえ、ぼ、僕そういうのは……』

『ふふん、だが安心せよ。妾が他の女神たちと猥談するとき、おぬしのことは褒めまくるのでな。まぁ……他の女神たちもおぬしをかわいいとか言ってたのは気になるが……』

『え、そそ、そうなんですか?』


 少女たちの会話に呆れた様子で溜息を吐かれる御主神さまでした。
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