神界からの回収者~俺tueee無双とかザマァとかハーレムしているところ悪いけど、君たちのチートは返してもらいます~

アニッキーブラッザー

文字の大きさ
21 / 22

第二十一話 女の子のパンツは見せません

しおりを挟む
「さあ、服を脱いで……あ、まずはスカートの裾をあげてよ……えへへ、見せてよ……」

 ニッコリとさわやか少年の微笑みで下着を見せてと告げる精神年齢四十代の男性……彼の元居た世界だと逮捕ですよね。
 そして、流石にその行為が「イケナイコト」だということを少女たちも幼いながらも理解している様子です。

「え? でも、フェイト……それだと……おぱんつ……見えちゃう」
「おにーちゃんのエッチ……」
「フェイトさまは、そんなハシタナイことをしろと?」

 顔を赤らめて戸惑う少女たち。
 でも、フェイトくん……いいえ、ソノタくんは言います。


「これはお医者さんゴッコなんだから……三人ともお医者さんに健康診断してもらうときに、こうやって服を捲るだろ? あれと同じだよ」

「でもぉ……」

「それに、いいでしょ? 三人とも俺のお嫁さんになるんでしょ?」

「「「ッッ!!??」」」

「まぁ、俺のお嫁さんになりたくないなら……見せたくないなら……無理には……」


 少年の苦笑顔……で、何だかトンデモないこと言ってますね……

『おい、マイン。とんでもなくないであろう? おぬしなんて、妾のパンティーどころか、その中身を三日三晩ぶっ続けで―――』
『あ~~ん、もう御主神さま、今は職務中ですよぉ!』

 御主神さまのツッコミに思わず僕はブーメランが突き刺さりそうになりましたが、気を取り直して……

「わ、分かりましたわ、フェイトさま! お見せしますわ!」
「ちょ、ずるい! わ、私だって、フェイトのお嫁さんになるんだから!」
「お、おにーちゃん……はずかしいけど……みてね……私のおぱんつ……」

 初恋。好きな人のお嫁さんになるためならばと、少女たちが言いくるめられています。

「うん。じゃぁ、いっせーのせ、で見せてな!(キタアアアアアアアアアアアアアア!!!! この世界なら合法!? でも、俺も同じ子供だからセーフだし! くうぅ、幼女の……マジ異世界最高ッ! 異世界転生最高だぜ! げへへへへ)」

 表面は変わらず爽やかに。
 内面ではもう涎まみれですねぇ……まぁ、でも……

『ん? おぉ、『時間省』から許可の連絡が入ったのだ』
『あっ、早いですね』
『うむ。どうやらあのニートの死に関連して……ニート本人はどうでもいいが……その事故に関する事故後の微調整が難航しており、むしろ時間を戻すのはありがたいとのことだ』
『?』

 時間を戻しても良いという判断……その最大の理由は……


『本来事故を起こす予定ではなかった……トラック運転手』

『はい?』

『事故を起こしてそやつの人生が大きく変わる……。そやつは熱血トラック大将と呼ばれ、運送の仕事で全国各地を走り回り、その際にその土地で出会った者たちの人生に大きな影響を与えたりして、中には将来の為政者や文化人やスポーツ選手などもそやつとの出会いで影響を色々と受けて大成する予定だったそうだ。だが、今回の事故でそやつは運転手をやめてしまって、関わる大勢の者たちの人生が予定から狂ったそうなのだ』

『ええ? 転生神さま、そこまで見てなかったのですか!?』

『っていうか、そもそも事故を起こした当時のトラックには、その後の世界の産業を革命させる積み荷があったのに大破し、地球の文明も予定から変わってしまったそうだ』

『ええ!? そんなことまで!? 事故一つで!?』


 驚きました。まさか、そこまで星の運命が変わってしまっていたなんて。


『うむ。予期せぬ交通事故とは、それは当事者同士だけの話ではない。その者たちに関わる……いや、関わっていない者たちにすら影響を与えるものなのだ。よって、時間省は微調整がメンドクサクなったので、時間を戻して調整することに異議なしとのことだ』

『そうですか……でも、そういうことなら!』


 というわけで、顔を赤らめている三人の少女が自身のスカートの裾を掴んで今まさにそれを自分でたくし上げようとし、それをソノタくんは至近距離でガン見していますが……


『では、時間よもーどれ~~~!』

「見えそ、もうちょ、ッ―――――――――――――」


 そして次の瞬間世界が歪み……


「な、何だ、いい所で……目が? あれ? くらくらして……あれ? ちょ、あれ? なんだか……意識が―――――」


 そして、世界が……宇宙が調整されていき……
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

収納魔法を極めた魔術師ですが、勇者パーティを追放されました。ところで俺の追放理由って “どれ” ですか?

木塚麻弥
ファンタジー
収納魔法を活かして勇者パーティーの荷物持ちをしていたケイトはある日、パーティーを追放されてしまった。 追放される理由はよく分からなかった。 彼はパーティーを追放されても文句の言えない理由を無数に抱えていたからだ。 結局どれが本当の追放理由なのかはよく分からなかったが、勇者から追放すると強く言われたのでケイトはそれに従う。 しかし彼は、追放されてもなお仲間たちのことが好きだった。 たった四人で強大な魔王軍に立ち向かおうとするかつての仲間たち。 ケイトは彼らを失いたくなかった。 勇者たちとまた一緒に食事がしたかった。 しばらくひとりで悩んでいたケイトは気づいてしまう。 「追放されたってことは、俺の行動を制限する奴もいないってことだよな?」 これは収納魔法しか使えない魔術師が、仲間のために陰で奮闘する物語。

転生者は力を隠して荷役をしていたが、勇者パーティーに裏切られて生贄にされる。

克全
ファンタジー
第6回カクヨムWeb小説コンテスト中間選考通過作 「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。 2020年11月4日「カクヨム」異世界ファンタジー部門日間ランキング51位 2020年11月4日「カクヨム」異世界ファンタジー部門週間ランキング52位

僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた

黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。 その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。 曖昧なのには理由があった。 『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。 どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。 ※小説家になろうにも随時転載中。 レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。 それでも皆はレンが勇者だと思っていた。 突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。 はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。 ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。 ※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

勇者パーティーに追放された支援術士、実はとんでもない回復能力を持っていた~極めて幅広い回復術を生かしてなんでも屋で成り上がる~

名無し
ファンタジー
 突如、幼馴染の【勇者】から追放処分を言い渡される【支援術士】のグレイス。確かになんでもできるが、中途半端で物足りないという理不尽な理由だった。  自分はパーティーの要として頑張ってきたから納得できないと食い下がるグレイスに対し、【勇者】はその代わりに【治癒術士】と【補助術士】を入れたのでもうお前は一切必要ないと宣言する。  もう一人の幼馴染である【魔術士】の少女を頼むと言い残し、グレイスはパーティーから立ち去ることに。  だが、グレイスの【支援術士】としての腕は【勇者】の想像を遥かに超えるものであり、ありとあらゆるものを回復する能力を秘めていた。  グレイスがその卓越した技術を生かし、【なんでも屋】で生計を立てて評判を高めていく一方、勇者パーティーはグレイスが去った影響で歯車が狂い始め、何をやっても上手くいかなくなる。  人脈を広げていったグレイスの周りにはいつしか賞賛する人々で溢れ、落ちぶれていく【勇者】とは対照的に地位や名声をどんどん高めていくのだった。

俺が死んでから始まる物語

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。 だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。 余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。 そこからこの話は始まる。 セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕

防御力を下げる魔法しか使えなかった俺は勇者パーティから追放されたけど俺の魔法に強制脱衣の追加効果が発現したので世界中で畏怖の対象になりました

かにくくり
ファンタジー
 魔法使いクサナギは国王の命により勇者パーティの一員として魔獣討伐の任務を続けていた。  しかし相手の防御力を下げる魔法しか使う事ができないクサナギは仲間達からお荷物扱いをされてパーティから追放されてしまう。  しかし勇者達は今までクサナギの魔法で魔物の防御力が下がっていたおかげで楽に戦えていたという事実に全く気付いていなかった。  勇者パーティが没落していく中、クサナギは追放された地で彼の本当の力を知る新たな仲間を加えて一大勢力を築いていく。  そして防御力を下げるだけだったクサナギの魔法はいつしか次のステップに進化していた。  相手の身に着けている物を強制的に剥ぎ取るという究極の魔法を習得したクサナギの前に立ち向かえる者は誰ひとりいなかった。 ※小説家になろうにも掲載しています。

ゲームの悪役パパに転生したけど、勇者になる息子が親離れしないので完全に詰んでる

街風
ファンタジー
「お前を追放する!」 ゲームの悪役貴族に転生したルドルフは、シナリオ通りに息子のハイネ(後に世界を救う勇者)を追放した。 しかし、前世では子煩悩な父親だったルドルフのこれまでの人生は、ゲームのシナリオに大きく影響を与えていた。旅にでるはずだった勇者は旅に出ず、悪人になる人は善人になっていた。勇者でもないただの中年ルドルフは魔人から世界を救えるのか。

処理中です...