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――姫様……『再来週』の休日にあの男と買い物? おおお、やりましたね! おめでとうございます! え? ふふふ、姫様も緊張されるのですね?
そんなとき、一つの進展があった。
ついにあの男と姫様の初デートが決まったのだ。
と言っても、きっかけは「故郷の家族に手紙とプレゼントを贈りたいので、プレゼント選びに協力して欲しい」というギリギリ友人としての買い物という気がしないでもないが、それでも男女二人で出歩くのであればデートに違いない。
本来であれば姫様の護衛を兼ねて私も同行するところだが、デートに同伴するなどという無粋な真似はしない。まぁ、せいぜい影から尾行するぐらいだが……
――姫様は何も心配されず、是非楽しんでいらしてください。もしあの男がつまらぬエスコートをするようでしたら、この私があ奴をたたっ斬って……
だが、一つの心配事があった。それは、あの男が姫様をちゃんとエスコートできるかということだ。
あやつは身近に他の女が居るような男ではない。それにあ奴の周囲や過去を調査したが、あの男は恐らくこれまで女性とデートをしたことがないと思われる。
つまり、初デート。
そんな男がいきなり姫様を上手にエスコートできるだろうか?
もし、万が一にでも姫様をガッカリさせるようなことになったら?
姫様に異性との人生初デートという記念となる思い出をガッカリさせるようなことは……
――というわけで、何も言わずに『来週』予定を開けておけ。私と街に買い物に行く。拒否は許さんぞ! いいな、私をもてなすつもりでエスコートするのだ!
これしかない。私が直々に予行演習を手伝うのだ。
改善すべき点などを容赦なく指摘して、この男と姫様のデートを必ず成功させるのだ。
まぁ……私もデートは初めてなのだが……
そんなとき、一つの進展があった。
ついにあの男と姫様の初デートが決まったのだ。
と言っても、きっかけは「故郷の家族に手紙とプレゼントを贈りたいので、プレゼント選びに協力して欲しい」というギリギリ友人としての買い物という気がしないでもないが、それでも男女二人で出歩くのであればデートに違いない。
本来であれば姫様の護衛を兼ねて私も同行するところだが、デートに同伴するなどという無粋な真似はしない。まぁ、せいぜい影から尾行するぐらいだが……
――姫様は何も心配されず、是非楽しんでいらしてください。もしあの男がつまらぬエスコートをするようでしたら、この私があ奴をたたっ斬って……
だが、一つの心配事があった。それは、あの男が姫様をちゃんとエスコートできるかということだ。
あやつは身近に他の女が居るような男ではない。それにあ奴の周囲や過去を調査したが、あの男は恐らくこれまで女性とデートをしたことがないと思われる。
つまり、初デート。
そんな男がいきなり姫様を上手にエスコートできるだろうか?
もし、万が一にでも姫様をガッカリさせるようなことになったら?
姫様に異性との人生初デートという記念となる思い出をガッカリさせるようなことは……
――というわけで、何も言わずに『来週』予定を開けておけ。私と街に買い物に行く。拒否は許さんぞ! いいな、私をもてなすつもりでエスコートするのだ!
これしかない。私が直々に予行演習を手伝うのだ。
改善すべき点などを容赦なく指摘して、この男と姫様のデートを必ず成功させるのだ。
まぁ……私もデートは初めてなのだが……
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