私はどうすればいいのか誰か教えてほしい

アニッキーブラッザー

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――貴様ぁあああ! この私を待たせるとは良い度胸だな! 一体、え……待ち合わせよりまだ随分早い? な、なんだそれは! まさか私が楽しみにして早く来過ぎたとでも言いたいのか!? デートで女を待たせるな! 早く来るのが……え? 今日デートなのか? だと? 貴様ぁああ、私とのデートでは不服か! いや、そもそも気構えからなっておらん!


 やはり事前に私が自らチェックしてよかった。この男はいきなりとんでもない失態をする。
 私より早く来ていないとは……もし姫様を待たせるような無礼をするようであれば、その首を斬り落としてくれる。
 それに、この男はもっと大切なことに気づいていない。せっかく私が―――


――ふぇ? 服、か、かわい……い? ……なななな、何を急に! き、貴様、何をキザったらしいことを! わ、私が、ヒラヒラのスカートを穿くのがそんなに珍しいか! え……そ、そんな……いつもはカッコいいけど、今日はかわいい……な、ななな、そんな恥ずかしいことを真顔で言うなぁ! も、もう行くぞぉ!


 いや、これには気づいてくれた。デートで女の服を褒めるのは定番である……と、私が読んだ恋愛小説には書いてあった。
 私のような剣ばかり振るうような無骨な女には似合わないし、笑われるかもしれないと思って、ギリギリまで悩んだが……うん……着てきて良かった……


――ほう、この街で流行っているお菓子か……ふむ、では……あむ。……っ! あ、うわ~、あま~い! すごくおいし……こ、コホン! う、うむ、なかなか美味であるな……ん? お、おい貴様のソレ、私と違うのでは……味が違うのか? ………じ~………え? い、いいのか? 一口食べて……う、うむ、ではお言葉に甘えて……ッ!? き、貴様、私を侮辱する気か! 騎士である私に、「あ~ん」て、あ、待て、食べる……あ……あ~ん! ……う、うむ、美味しい……。しかし、私だけもらうのは気が引ける! そうだ、私のも一口食べてよいぞ! うむ、遠慮するな……ほ、ほら……あ……あ~ん……ど、どうだ? うむ、そうか! ……え? ……か……間接キス……ふぉがああああああああああああ!


 しかし、それにしても困ったものだ……


――ふっ、若い娘の多い可愛らしい店だな……私には居心地が悪い。ここは出て……あ、素敵な髪飾り……はう!? な、なんでもない、別にこんな女の子らしい髪飾りなど私には……え? ぷ、ぷれぜんと……ならん! そ、そんなのいらぬ! ええい、無駄に金を使うな! 大体、私はネートラレイル公国の誇り高き騎士! そんなその辺の街娘が喜ぶようなもので……もので……………う、うむ……あ……ありがとう……


 相変わらずこの男は私を騎士だと思っていないようだ。
 お菓子を「あ~ん」させたり、とても素敵な髪飾りをプレゼントしてくれたり……
 だが、もっと困らせたのは……
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