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聖女召還
はち☆摩訶不思議人体
しおりを挟む「ふぅ、」
みんなの前で『生理だ!』と大声で叫んだ後、揃いも揃ってなんだそれ?と不思議そうにされた。
何でも、この世界に生理無いみたい
互いに唖然としていたら、また極度のハライタが襲って来た。リュンデルさんがそれは病気なのか?と凄い剣幕だったから、病気じゃないですから、と一生懸命震えた声で返した。
とりあえず、痛いならこれを飲んで見ろ、と緑色の蛍光色全開な液体出されたので、さらにお腹痛くなった気がするけど飲んだ。結局、なーんも変わんなくって、震えながら鎮痛薬をお願いした。
変なもん飲ませやがって…と、フェルトナリウス様に思ったけど、怖くて言わなかった
今は、ようやく痛くなくなって、震え、冷や汗が収まったので、毛布にくるまりながら1人掛のふかふか椅子に座った所。
因みに、血黙りの後始末をリュンデルさんがやってくれた。ホントごめんなさい。
更に因みに、向こうから持ってた私のバックの底に何個か眠ってたナプキン見つけて狂喜乱舞しながら装備した
普段はトイレに凄く不満何だけど、今だけは我慢出来そうだし、ニコニコ出来た
「落ち着いた様だな」
「あ、はい。お手数おかけしました…」
「それで…ナスカ様、今現在、ナスカ様のお体で起こった現象は何なのですか?」
アーミフェント先生が、何か書くものを持ってサイドテーブルで控えてる
……………カルテ書かれるの?
「…………一応確認何ですけど、ここでは女性は月に1度、出血しないんですか…?」
「その様な事例は病気以外では聞いたことが無い」
「そうですね…私も知りません。」
フェルトナリウス様は長ソファーの真ん中で難しい顔してるし、アーミフェント先生は手だけものすごい速さで筆記してる。
「じゃあ、どうやって子供産むんですか?」
「なぜその様な話に飛躍する」
「あーー、向こうでは、これがあると子供産めるようになるんです」
「なぜだ?」
「なんと!!詳しくお願いします!」
…………アーミフェント先生の筆記スピードが上がった
頬を染めて凄く鼻息が荒い。怖。
「……………えー、ごほん、あーと、」
「何をゴニョゴニョゴニョゴニョ…さっさと話なさい!」
フェルトナリウス様ご立腹!!だって、良い辛いでしょうが!
意を決して、言うしかない…これは仕事、これは仕事、医療知識の異文化交流の為よ!と心の中で自分に言い聞かせ私はフェルトナリウス様に向かい合った
「子宮から、ひと月にだいたい一週間程度出血することを生理って言うんです…けど…」
声も小さく、視線も反らしたし、顔も熱い気がするけど、それは仕方ない!!
「子宮…知らない臓器ですね。それは。ナスカ、もっと詳しく説明をなさい」
さっさと言え、と無言の圧力感じた。だって、フェルトナリウス様のこめかみガシガシと眉間のシワダブルパンチだよ?私はびびって背筋伸びた
「あ、はい!向こうの女、いや、生物学的に子宮と言う臓器を所有している生き物全てメス、または女と分類し、私達はそう認識しております!」
「ほほう?」
アーミフェント先生の筆記音がバリバリ響いてる
「私は医学知識が専門的では無いですが、理解している範囲の子宮の役割は、子供が産まれるまで母体、つまり子宮を有している女の体内で成長させる為の専用の臓器です!まず妊娠するには、男から精子細胞…男の情報を持った子を作る為の細胞を受けとると、子宮の奥中で女、メスが保有している女の情報を持った卵子細胞、簡潔に言うと卵です。2つがが融合して、受精卵と言いますが、これが出来ます。それが子宮内部で子宮の内側の壁に付着、これを着床と言います。ここまでの過程で妊娠、子供の核の形成に至ります。それを踏まえて、精子と結び付くことの無かった卵子を子宮の体外に押し出す行為を生理、と呼んでおりました」
「…………細胞とは?」
「私達の体を維持、形成しているモノ…?です」
フェルトナリウス様はてをじっとみた
「血と肉、だが?」
そりゃそうだ。血と肉だ。
「その血、拡大して見たこと有りますか?」
「血を拡大!!?なんと面白い発想だ!!どうやって見るのですか!虫眼鏡で見えますか!?」
鼻息ぶんぶんアーミフェント先生が身を乗り出してきた。
「ごめんなさい!ホントに詳しく無いんでごめんなさい!何となく覚えているのは…例えば虫眼鏡やメガネのガラスを鏡に反射させて、それを更に最初の虫眼鏡より屈折率を上げた虫眼鏡で見てみたり…?顕微鏡ってそうだったっけ…?あれ、直接大きさ、屈折率の違うガラス…を並べるんだっけ?
やっぱり原理あんまり分かんないです……すみません…」
ちょんちょんと私はメガネを指した
「いえいえありがとうございます!なるほど!なるほど!試して見る価値有りそうですねぇ!!ね、フェルトナリウス様!」
「ふむ。面白そうです。作ってみる価値はあるでしょうね。ナスカ、その顕微鏡…とやらはどれほど見えていたのですか」
「んー、専門で何か研究してる人や医師が使ってるのは分かんないですけど、そういう専門的な類いは、目に見えるモノより100倍…いや、1000倍…2000倍とか?何かすごい倍数だったと思います。」
「なんと!まぁまぁまぁ!それほど見えていたら大発見では無いですか!!!」
「面白いな」
………食い付いてる割にフェルトナリウス様眉間のシワ凄いよ…?
「とにかく!その血とかを、顕微鏡を使って、血をどんどん拡大していくと、色んなものが見えてくるんです!体の細部までモノを運ぶモノ、体から病を追い出そうとするモノ、怪我したときに血を止めようとするモノとか!」
「ほう?血にも役割を担うモノが存在るのか」
またものすごい速さで筆記してるアーミフェント先生は、目をガン開きにして、私とフェルトナリウス様の会話を聞き出した。まるで書記だ
「お茶を置かさせて頂きます。」とそっと戻ってきていたリュンデルさんが気を配っていた。
ありがたい…喉カラカラだったよ
「そうですね、役割ありますよ。爪も、髪の毛も、血も、ぜーんぶ。だから、その肉眼では見えないモノ達は肉の部分も含めて、色んな所を見ると、それぞれ違う役割、形をしてるんですけど、それらを総括して、細胞って呼んでるんです。細かい胞子という意味で、細胞です。多分ですけど文字から読み解くとそんな感じです。とにかく、私達の体を形成している細胞の内の1つ、人間の大元となる役割の細胞を精子、卵子って言って、それぞれ男と女が保有してるってことです。」
「興味深い話だな…それにしても、ナスカは医学知識がとても深いな。その様な知識を保有してるとは、医学を学んでいたのですか」
「いや、私の自己解釈だし、これはすぐに調べると分かることです!詳しく無いです!」
ぶんぶんと身振り手振りで否定したけど、アーミフェント先生は素晴らしく博識です!と私の事を先生と、呼び出した。
「ホント、辞めてくださいよ…アーミフェント先生…」
「…………分かりました…」
アーミフェント先生はスッゴク不貞腐れた顔をしてるけど、何とか回避して話に戻った
「では、子を成すためにナスカの世界では、女性は皆その様に毎月出血が起こる、と言うことだな」
「そうです…なので、だいたい5日から1週間ほどしたら自然と終わるので、持病じゃ無いです。これは生理現象です。」
「なに、そんなにも続くのか!?1回きりの事ではなくて?」
「あ、はい。1日中出血して、1週間程掛けて徐々に出血が少なくなって終わります。」
「何と不便な…その度にこの様に体調を崩す、と言うことですか…」
「いや、個人差がありますよ。私は酷いときと、症状が軽いときって差が激しいですけど、人により動けなくなる位激しいタイプと、全く感じないタイプって千差万別でした」
「ますます不便だなそちらの女性達は…」
「逆に、こっちでは、女の人は無いんですよね?」
「そうですね」
「じゃあ、どうやって子供を作るんですか?」
「………こちらでは、子を宿す為の花があるのだ」
「は!花!?」
「ああ。その花が散ると中央に実がなる。その実を飲んだら子を宿す事が出来るようになるのだ」
なんたるカルチャーショック。花で子供が出来るようになるなんて!フェルトナリウス様がさも当然の様に話すので一気に血の気が引いていく感じがした
「ひ、ひゃぁー!信じられないです!こっちの女の人も大変じゃないですか!」
「子を成せるのは女性だけでは無い。全てだ」
「はっ!?お、男の人もですか!?」
「そうだ。ナスカ、先日私と移動している最中を覚えているか?兵士2人居たでしょう」
「はい」
この前、中庭の隅でキスしてる兵士二人の男性達を目撃したやつ、ね…あんな熱烈なキスしてたら誰でも戸惑うと思う…その時フェルトナリウス様が「あの二人は夫婦です」と教えてくれて、ここでは海外みたいに認められてるんだ…て驚いた。だって、ここ、文明的には中世とか、いや、それよりも前の時代っぽいんだもん。婚姻に関しては地球より進んでるわ、と感じた。
「あの2人も確か子が昨年産まれている。男同士、女同士であっても子を成せる。」
「凄すぎて目眩を感じます…でも一体どうやって子供が出来るまでになるんだろ…花の実を飲んだだけで子供が出来るんですか?」
「ふむ…飲んだだけでは出来ぬな。ナスカ、これ以上は、ナスカが必要な時に教えて貰いなさい。」
「えぇ!!今更ですか!?」
ここまで明け透けなく話したのに、出来方教えてくれないの!?医学的話でしょうが
しばらく駄々をこねて知ろうとしたけど、リュンデルさんも、アーミフェント先生も教えてくれず、視線を反らされた
なんで!
「慎みを持ちなさい、ナスカ。」
「ぶうーっ」
「膨れても教えぬ。ナスカには今子を成す必要がないでしょう。ナスカが必要な時に、必要な人にきちんと聞きなさい。今では無いのです。」
もう教えてくれなさそうだ。そこら辺の慎みとか、基準が分かんないよ!
「とにかく、我々の主神は無償の愛の神だ。それならば、男、女など子が出来て当たり前なのだ」
「………そんなモノですか、」
「そうだ。ただ、男と女の間より子が遥かに出来にくい、と言う欠点があるのだがな」
「なるほど…」
だから、会ったことも無いもう1人の子は丁重に囲われて居るのね…なんだか…変な気分…
会ったことも無いあの子を少し不憫に思った。
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