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第16話○カラオケ
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年が明けて落ち着いた頃……新年会がてら久し振りに職員数人で行ったカラオケで、私達はドラマやアニメの歌で盛り上がった。
みんなで割り勘の予定だったが、計算に戸惑っているうちに結局私の分はおごってもらってしまった。
(後で考えたら、誕生日プレゼント代わりにそうしてくれたような気がする……でも悠希くんには悪いよな……)
同僚の誕生日プレゼントは事前に色々悩み、ちょっとしたかわいい雑貨をあげたりした。
……が、彼については軽くケンカ中だったので『おめでとう』と書いた肩たたき券を机に貼り付けただけだった。
カラオケ中のこと。
私は曲を探している中で、いつか彼と見た映画のエンディング曲を見つけた。
ずっと歌ってみたかったが、(下手くそな私が歌っても……)と躊躇していた曲。
なぜか(みんなとカラオケに行くのが最後になる……)という気がした私は、勇気を出して歌ってみた。
~~~~~~~~~~
『BIRTHDAY』
1、
幸せなんて似合わないと思ってた
あなたに会うまでは
本当に欲しいものは
目には見えないものばかりだね
どんなにつらいことがあっても
もう一度あなたに逢えるなら
また私に生まれたい
永遠なんてあるか分からないけれど
奇跡を信じたいの 運命だと思うから
あなたに出逢えた日 それが私のBIRTHDAY
2、
普段は素直に好きと言えない 不器用な私に
お前がいればそれだけでいい
だなんてもったいないよ
もしも私が永い眠りについても
「また会おうね」って手を握ってほしい
別れがつらいのは それだけ
二人がとても幸せだったから
止まない雨の中で 私はずっと待っていた
再び出逢えた日 それが私のBIRTHDAY
あなたの手のあたたかさ
守れるように強くなりたい
この世で一番大切なものを
教えてくれたのはあなただから
あなたに出逢えた日 それが私のBIRTHDAY
再び出逢えた日 それが二人のBIRTHDAY
あなたに愛されてる それが私の幸せ
あなたを愛している
それが私の たった一つの
かけがえのない幸せ
~~~~~~~~~~
カラオケも、そろそろ終わりの時間に差し掛かった頃……
彼が『雨音~あまおと~』という曲を予約した。
それは、前に勤めていた職場である人から貰ったCDに入っていた、
私の大好きなデュエット曲だった。
(もう二度と一緒に歌うことはないと思ってたのに……)
イントロが流れ、戸惑いながらもマイクに手を伸ばす。
私達は相変わらず下手だったが、息がぴったりでハモりも完璧だった。
これが最後になる……というはっきりとした予感と、なぜか溢れようとする涙をこらえながら私は歌った。
みんなで割り勘の予定だったが、計算に戸惑っているうちに結局私の分はおごってもらってしまった。
(後で考えたら、誕生日プレゼント代わりにそうしてくれたような気がする……でも悠希くんには悪いよな……)
同僚の誕生日プレゼントは事前に色々悩み、ちょっとしたかわいい雑貨をあげたりした。
……が、彼については軽くケンカ中だったので『おめでとう』と書いた肩たたき券を机に貼り付けただけだった。
カラオケ中のこと。
私は曲を探している中で、いつか彼と見た映画のエンディング曲を見つけた。
ずっと歌ってみたかったが、(下手くそな私が歌っても……)と躊躇していた曲。
なぜか(みんなとカラオケに行くのが最後になる……)という気がした私は、勇気を出して歌ってみた。
~~~~~~~~~~
『BIRTHDAY』
1、
幸せなんて似合わないと思ってた
あなたに会うまでは
本当に欲しいものは
目には見えないものばかりだね
どんなにつらいことがあっても
もう一度あなたに逢えるなら
また私に生まれたい
永遠なんてあるか分からないけれど
奇跡を信じたいの 運命だと思うから
あなたに出逢えた日 それが私のBIRTHDAY
2、
普段は素直に好きと言えない 不器用な私に
お前がいればそれだけでいい
だなんてもったいないよ
もしも私が永い眠りについても
「また会おうね」って手を握ってほしい
別れがつらいのは それだけ
二人がとても幸せだったから
止まない雨の中で 私はずっと待っていた
再び出逢えた日 それが私のBIRTHDAY
あなたの手のあたたかさ
守れるように強くなりたい
この世で一番大切なものを
教えてくれたのはあなただから
あなたに出逢えた日 それが私のBIRTHDAY
再び出逢えた日 それが二人のBIRTHDAY
あなたに愛されてる それが私の幸せ
あなたを愛している
それが私の たった一つの
かけがえのない幸せ
~~~~~~~~~~
カラオケも、そろそろ終わりの時間に差し掛かった頃……
彼が『雨音~あまおと~』という曲を予約した。
それは、前に勤めていた職場である人から貰ったCDに入っていた、
私の大好きなデュエット曲だった。
(もう二度と一緒に歌うことはないと思ってたのに……)
イントロが流れ、戸惑いながらもマイクに手を伸ばす。
私達は相変わらず下手だったが、息がぴったりでハモりも完璧だった。
これが最後になる……というはっきりとした予感と、なぜか溢れようとする涙をこらえながら私は歌った。
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