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初恋の部・冬真
儚い時間1
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そして、時間はあっという間に過ぎていく。
俺の目は見えないままだったけれど、肩の痛みも頭の傷も三日目には問題ないと診察された。
四日目には俺を突き落とした男が傷害で逮捕され、すぐに自供も取れて送検された。
そんな中、アイリーンはマイペースだった。
朝早く起きて、朝夕は千回程の素振りをして、三食をきちんと食べて、掃除をして、テレビを見ながら俺と話をして、夜更かしもしない。
絶対不可侵の価値観があるので、俺のまわりにいる人たちとは、まるで違う生き物だった。
俺のマンションにいるのに、どこまでも彼女にとって当たり前の生活をしている。
何かをするときにとりあえず俺の了解は得るけれど、家政婦ではないからと俺の我儘は基本的に無視していた。
相変わらず夜はぬいぐるみと川の字だし、距離を詰めようとすると彼女は離れる。
だけど助けてほしい時は、自然に手を差し伸べてくれた。
声をかける必要がないぐらい、自然だった。
見えない俺に、ずっと気を配っているのだ。
だけど。
それなりに強気だった。
掃除をするときにはラグにコロコロローラーをかけるようにと渡してくるし、食器を片づけた後はテーブルを拭かせたりと、アイリーンは俺に手伝わせる。
ゴロゴロ寝ているなんてできない。
ケガ人だから嫌だと拒否しても、自分の家でしょうと当たり前の口調でしかられたら、うんとしか答えられなかった。
俺も一人でボーっとしているのは嫌だったから、規則正しい彼女のペースですごした。
そのおかげだろう。
ストレッチとか付き合っているうちに、夜も当たり前に深く眠れるようになってしまった。
ぐっすり寝る事に慣れなくて、朝起きた覚醒感にひどく戸惑ってしまう。
俺にとって、アイリーンは不思議に満ちていた。
名前のわりに日本語は堪能だし、朝食には鮭を焼いて味噌汁だった。
俺が和食好きだと気付くと、ヒジキとか惣菜みたいな物までつくっていた。
アイリーンなんて名前なのに、提供される和食の調理も手慣れすぎているから、違和感があって俺は不思議で仕方ない。
「シェフじゃないから、味の期待はしないでください」
最初にことわられたけど、アイリーンの作る料理は性格そのままの優しい味だった。
純粋で、素材の味が生きて、暖かい食事。
日本生まれの外人さんかもしれなけど、国際線の飛行機に搭乗予定だったのはなぜだろう?。
それ以上に、変だった。
彼女の価値観は、ひたすら新鮮だった。
俺が金持ちだとわかっても媚びないし、札束を握らされると迷惑がる。
包帯の巻き直しの時に俺の素顔だって見ているはずなのに、本当に無関心でスルーされる。
今までは通りすがりにだってナンパされていたのに、なんだか自信がなくなってきた。
我儘な子供扱いされるばかりだ。
こんなの不公平すぎる。
俺には彼女が必要なのに、アイリーンに俺は必要ない。
その現実が浮き彫りになっていく。
どうすればもっと近づけるだろう?
顔すらわからないことが、ひどくもどかしい。
榊は、俺の様子を見に毎日顔を出す。
並ばないと買えないような店の菓子や、アイリーンの好きなアクション系のDVDや、差し入れも彼女に色々と気を配っていた。
俺の事を子供みたいにあしらうアイリーンも、榊にはとても頼りきった話し方をしていて、なんだか面白くなかった。
居間のソファーでも、俺の横には絶対に座らない。
なのに榊がくると、肩を並べて座ったうえに、あれこれと楽しそうに話しているのだ。
悔しくて、俺も混ぜてと二人と同じソファーに移動すると、無言でアイリーンは離れた。
俺はひたすらすねることしかできない。
それを見た榊がプッと吹き出すので、本当に面白くなかった。
それに。
時々、二人は俺に聞こえないように、コソコソと何か相談している。
聞こえるときは、アイリーンの母国語で話しこむので、俺にはさっぱり理解できなかった。
せめて英語にしてよ~なんてぼやいたけれど、二人には無視された。
話の後はアイリーンが考え込むこともあるし、なんだか困っているようなので、気になって仕方ない。
何の相談をしているのか問いかけると、大人の話ですと榊に追い払われた。
どうせ俺は、役立たずの子供だ。
俺の目は見えないままだけど、アイリーンがここにいると約束した一週間はもうすぐ終わる。
カウントダウンが始まり、ただ恐ろしかった。
明後日の朝、俺の側には誰もいなくなる。
❀ ❀ ❀
六日目の午後から、雨が降り出した。
俺の気持ちを代弁するみたいに、夕方になるとどしゃ降りになった。
アイリーンはそわそわと不安げに、居間の中を行ったり来たりしていた。
どうしたの? と聞くと、雷警報が出たからと、ものすごくかぼそい声を出した。
「雷、嫌いなの?」
「あの音が、本当にダメなんです」
早めに寝ましょうと落ち着かない様子が、なんだか可愛い。
大人びて余裕のある行動しか知らなかったから、少し嬉しかった。
だって、俺が支えてあげられそうだ。
「手をつなごうよ」
隣に座るように誘ったけれど、断られた。
「そんなことより、停電前に出来る事を全て終わらせたいです」
やけに力が込もっていた。
なんだか落ち着かないまま早めに夕食を食べて、ビクビクしながらお風呂に入り、とにかく早く寝ようとアイリーンは追いたてる。
明日が俺の家にいる最終日なのに、今から冷たすぎると俺は口をとがらせた。
「え~まだ早すぎるって。DVDでも見ない? 平気だって。雨はすごいけどさ」
風もかなり強いらしく、しっかり閉じた窓に叩きつけている雨が、激しく音を立てている。
怖がる気持ちもわかるけどさ。
でも、本当に寝る時間なんかではないからブウブウと文句を言う俺に、そわそわしながらアイリーンが反論した。
「外、真っ暗だし、いつ雷が来るかわかりませんよ? 停電したらどうするんです?」
俺の手からリモコンを奪い取るとDVDを消すので、俺はベッと舌を出した。
「どうせ俺、見えないもん。懐中電灯、そこの引き出しに入ってるから用意しときなよ。あのピカッてのが目立って、停電が嫌なんだろ?」
ウッとアイリーンは言葉に詰まっていた。
数拍間があった。
彼女は気持ちを立て直すような言葉を探していたようだけど、小さなゴロゴロが非常に遠くで聞こえ始めた。
「そんなこと……きゃっ」
空が光ったのか雷より大きなドコッと鈍い音がして、ゴロゴロと床を堅い物が転がった。
その音に、アイリーンが懐中電灯を取り落としたのがわかった。
慌てているのが気配で伝わってくる。
「まだ遠いみたいだね」
大丈夫だよと俺は笑ったけれど、アイリーンの返事はなかった。
手が震えて仕方ないのか、落ちた懐中電灯を何度も取り落としている。
尋常ではない様子だった。
これは怖がりだと、からかうレベルではない。
本当に雷がダメなんだ。
「ごめん、意地悪して。寝よっか?」
本気で謝りながら、手探りでしゃがんでいるらしいアイリーンを探す。
俺の知っている人たちより彼女はずっと足音も動きも息づかいも静かだけれど、耳に頼っていたこの数日で気配に鋭くなっていた。
雷はまだ遠い。
だけど、捜しだしたアイリーンは少し震えていた。
怯えている肩が頼りなげだった。
次に鳴る音を想像しているのか、手の温度がすっかり下がって体温がひんやりしていた。
いつもは暖かいのに。
「大丈夫、まだ遠いから。いこ?」
慰めようと俺が抱き寄せると、アイリーンは初めて身をまかせてきた。
体温が下がってひんやりしている。
だけど彼女の心臓は、ドクドクと早鐘のように脈打っていた。
声も出ない様子で、ギュッと硬く俺のシャツをつかんだ手を、本気で可愛いと思った。
俺だけを頼る手が嬉しくて、ドキドキする。
こんな気持ち、生れて初めてかもしれない。
柄にもなく、舞い上がりそうだった。
そっと支えるように立ち上がらせて、そのまま寝室に向かった。
ただ、見えないので基本はアイリーン任せなので、ゆっくりしか歩けない。
身長の高いアイリーンの髪がまだ少し濡れていて、俺と同じ香りが鼻腔をくすぐった。
きっと、雷のことだけで頭がいっぱいで、ドライヤーで完全に乾かす余裕もなかったんだ。
寝室のベッドにたどりつくと、俺からそそくさと彼女は離れてしまった。
気配でアイリーンが頭からすっぽりと、そのまま布団をかぶったのがわかった。
音がだんだん近づいてくるので、キャッとそのたびに小さな悲鳴が上がっている。
雷なんて勝手に過ぎていくのに、こんな物が怖いのかと思ったらおかしかった。
だけど、俺自身も夜が苦手なので、似たような状態だろうか?
俺は邪魔している熊をポイッと床に投げて、アイリーンを慰めたくて手を伸ばした。
「大丈夫? このまま朝まで話をしよう?」
手探りで見つけた途端にアイリーンはビクッと身を引いたけど、俺はそのまま引き寄せて震えている身体をギュッと抱きしめた。
「何もしないから」
出来るだけそっとささやいたけれど、驚かせたようで身体がこわばった。
俺の目は見えないままだったけれど、肩の痛みも頭の傷も三日目には問題ないと診察された。
四日目には俺を突き落とした男が傷害で逮捕され、すぐに自供も取れて送検された。
そんな中、アイリーンはマイペースだった。
朝早く起きて、朝夕は千回程の素振りをして、三食をきちんと食べて、掃除をして、テレビを見ながら俺と話をして、夜更かしもしない。
絶対不可侵の価値観があるので、俺のまわりにいる人たちとは、まるで違う生き物だった。
俺のマンションにいるのに、どこまでも彼女にとって当たり前の生活をしている。
何かをするときにとりあえず俺の了解は得るけれど、家政婦ではないからと俺の我儘は基本的に無視していた。
相変わらず夜はぬいぐるみと川の字だし、距離を詰めようとすると彼女は離れる。
だけど助けてほしい時は、自然に手を差し伸べてくれた。
声をかける必要がないぐらい、自然だった。
見えない俺に、ずっと気を配っているのだ。
だけど。
それなりに強気だった。
掃除をするときにはラグにコロコロローラーをかけるようにと渡してくるし、食器を片づけた後はテーブルを拭かせたりと、アイリーンは俺に手伝わせる。
ゴロゴロ寝ているなんてできない。
ケガ人だから嫌だと拒否しても、自分の家でしょうと当たり前の口調でしかられたら、うんとしか答えられなかった。
俺も一人でボーっとしているのは嫌だったから、規則正しい彼女のペースですごした。
そのおかげだろう。
ストレッチとか付き合っているうちに、夜も当たり前に深く眠れるようになってしまった。
ぐっすり寝る事に慣れなくて、朝起きた覚醒感にひどく戸惑ってしまう。
俺にとって、アイリーンは不思議に満ちていた。
名前のわりに日本語は堪能だし、朝食には鮭を焼いて味噌汁だった。
俺が和食好きだと気付くと、ヒジキとか惣菜みたいな物までつくっていた。
アイリーンなんて名前なのに、提供される和食の調理も手慣れすぎているから、違和感があって俺は不思議で仕方ない。
「シェフじゃないから、味の期待はしないでください」
最初にことわられたけど、アイリーンの作る料理は性格そのままの優しい味だった。
純粋で、素材の味が生きて、暖かい食事。
日本生まれの外人さんかもしれなけど、国際線の飛行機に搭乗予定だったのはなぜだろう?。
それ以上に、変だった。
彼女の価値観は、ひたすら新鮮だった。
俺が金持ちだとわかっても媚びないし、札束を握らされると迷惑がる。
包帯の巻き直しの時に俺の素顔だって見ているはずなのに、本当に無関心でスルーされる。
今までは通りすがりにだってナンパされていたのに、なんだか自信がなくなってきた。
我儘な子供扱いされるばかりだ。
こんなの不公平すぎる。
俺には彼女が必要なのに、アイリーンに俺は必要ない。
その現実が浮き彫りになっていく。
どうすればもっと近づけるだろう?
顔すらわからないことが、ひどくもどかしい。
榊は、俺の様子を見に毎日顔を出す。
並ばないと買えないような店の菓子や、アイリーンの好きなアクション系のDVDや、差し入れも彼女に色々と気を配っていた。
俺の事を子供みたいにあしらうアイリーンも、榊にはとても頼りきった話し方をしていて、なんだか面白くなかった。
居間のソファーでも、俺の横には絶対に座らない。
なのに榊がくると、肩を並べて座ったうえに、あれこれと楽しそうに話しているのだ。
悔しくて、俺も混ぜてと二人と同じソファーに移動すると、無言でアイリーンは離れた。
俺はひたすらすねることしかできない。
それを見た榊がプッと吹き出すので、本当に面白くなかった。
それに。
時々、二人は俺に聞こえないように、コソコソと何か相談している。
聞こえるときは、アイリーンの母国語で話しこむので、俺にはさっぱり理解できなかった。
せめて英語にしてよ~なんてぼやいたけれど、二人には無視された。
話の後はアイリーンが考え込むこともあるし、なんだか困っているようなので、気になって仕方ない。
何の相談をしているのか問いかけると、大人の話ですと榊に追い払われた。
どうせ俺は、役立たずの子供だ。
俺の目は見えないままだけど、アイリーンがここにいると約束した一週間はもうすぐ終わる。
カウントダウンが始まり、ただ恐ろしかった。
明後日の朝、俺の側には誰もいなくなる。
❀ ❀ ❀
六日目の午後から、雨が降り出した。
俺の気持ちを代弁するみたいに、夕方になるとどしゃ降りになった。
アイリーンはそわそわと不安げに、居間の中を行ったり来たりしていた。
どうしたの? と聞くと、雷警報が出たからと、ものすごくかぼそい声を出した。
「雷、嫌いなの?」
「あの音が、本当にダメなんです」
早めに寝ましょうと落ち着かない様子が、なんだか可愛い。
大人びて余裕のある行動しか知らなかったから、少し嬉しかった。
だって、俺が支えてあげられそうだ。
「手をつなごうよ」
隣に座るように誘ったけれど、断られた。
「そんなことより、停電前に出来る事を全て終わらせたいです」
やけに力が込もっていた。
なんだか落ち着かないまま早めに夕食を食べて、ビクビクしながらお風呂に入り、とにかく早く寝ようとアイリーンは追いたてる。
明日が俺の家にいる最終日なのに、今から冷たすぎると俺は口をとがらせた。
「え~まだ早すぎるって。DVDでも見ない? 平気だって。雨はすごいけどさ」
風もかなり強いらしく、しっかり閉じた窓に叩きつけている雨が、激しく音を立てている。
怖がる気持ちもわかるけどさ。
でも、本当に寝る時間なんかではないからブウブウと文句を言う俺に、そわそわしながらアイリーンが反論した。
「外、真っ暗だし、いつ雷が来るかわかりませんよ? 停電したらどうするんです?」
俺の手からリモコンを奪い取るとDVDを消すので、俺はベッと舌を出した。
「どうせ俺、見えないもん。懐中電灯、そこの引き出しに入ってるから用意しときなよ。あのピカッてのが目立って、停電が嫌なんだろ?」
ウッとアイリーンは言葉に詰まっていた。
数拍間があった。
彼女は気持ちを立て直すような言葉を探していたようだけど、小さなゴロゴロが非常に遠くで聞こえ始めた。
「そんなこと……きゃっ」
空が光ったのか雷より大きなドコッと鈍い音がして、ゴロゴロと床を堅い物が転がった。
その音に、アイリーンが懐中電灯を取り落としたのがわかった。
慌てているのが気配で伝わってくる。
「まだ遠いみたいだね」
大丈夫だよと俺は笑ったけれど、アイリーンの返事はなかった。
手が震えて仕方ないのか、落ちた懐中電灯を何度も取り落としている。
尋常ではない様子だった。
これは怖がりだと、からかうレベルではない。
本当に雷がダメなんだ。
「ごめん、意地悪して。寝よっか?」
本気で謝りながら、手探りでしゃがんでいるらしいアイリーンを探す。
俺の知っている人たちより彼女はずっと足音も動きも息づかいも静かだけれど、耳に頼っていたこの数日で気配に鋭くなっていた。
雷はまだ遠い。
だけど、捜しだしたアイリーンは少し震えていた。
怯えている肩が頼りなげだった。
次に鳴る音を想像しているのか、手の温度がすっかり下がって体温がひんやりしていた。
いつもは暖かいのに。
「大丈夫、まだ遠いから。いこ?」
慰めようと俺が抱き寄せると、アイリーンは初めて身をまかせてきた。
体温が下がってひんやりしている。
だけど彼女の心臓は、ドクドクと早鐘のように脈打っていた。
声も出ない様子で、ギュッと硬く俺のシャツをつかんだ手を、本気で可愛いと思った。
俺だけを頼る手が嬉しくて、ドキドキする。
こんな気持ち、生れて初めてかもしれない。
柄にもなく、舞い上がりそうだった。
そっと支えるように立ち上がらせて、そのまま寝室に向かった。
ただ、見えないので基本はアイリーン任せなので、ゆっくりしか歩けない。
身長の高いアイリーンの髪がまだ少し濡れていて、俺と同じ香りが鼻腔をくすぐった。
きっと、雷のことだけで頭がいっぱいで、ドライヤーで完全に乾かす余裕もなかったんだ。
寝室のベッドにたどりつくと、俺からそそくさと彼女は離れてしまった。
気配でアイリーンが頭からすっぽりと、そのまま布団をかぶったのがわかった。
音がだんだん近づいてくるので、キャッとそのたびに小さな悲鳴が上がっている。
雷なんて勝手に過ぎていくのに、こんな物が怖いのかと思ったらおかしかった。
だけど、俺自身も夜が苦手なので、似たような状態だろうか?
俺は邪魔している熊をポイッと床に投げて、アイリーンを慰めたくて手を伸ばした。
「大丈夫? このまま朝まで話をしよう?」
手探りで見つけた途端にアイリーンはビクッと身を引いたけど、俺はそのまま引き寄せて震えている身体をギュッと抱きしめた。
「何もしないから」
出来るだけそっとささやいたけれど、驚かせたようで身体がこわばった。
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