青い鳥  ~ロクデナシの彼と生真面目な彼女(仮

真朱マロ

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おまけ

シュガー・ドーナツ3

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 私服かぁ……ため息がこぼれた。
 なにを着ればいいのかわからなくて、いつもの服しか選べなかった。

 まだ暑いのでスポーティな青のノースリーブパーカーにショートパンツ。

 私は身長が高いし、おふるを弟に渡すので、持っている服も男物が多い。
 先輩の側にいつもいた、流行りの衣装をまとう綺麗な女の子たちの姿が、フッと脳裏に浮かんだ。

 鏡の中の自分を見てみる。
 眼鏡をかけて、飾り気のない普通の顔。

 ぜんぜん可愛くない。
 がっかりしてしまった。

 せめて、ピンクとかパステルみたいな愛らしい色や、もう少し女の子っぽい気の利いた服があればよかった。
 色つきリップや、マニキュアも持ってない。
 髪もかなり切ってしまったので、せっかく持っているシュシュも使えなくなったし。

 ハァッとため息をついて、階段を下りた。
 いつまでも先輩に、クソガキみたいな弟たちを任せっぱなしにする訳にはいかない。
 そう思って障子の前まで歩いたけど、そのまま動けなくなってしまった。

 中から声が聞こえてくる。
 本当に先輩を中心にして、勉強会の図が出来上がっているようだった。

「なぁなぁ、本当に付き合ってんのか?」
「愛莉のどこがいいの?」
「制服同じだけど、同級生?」

 口ぐちに問いかける子供たちを、先輩は余裕でかわしているようだった。

「全問正解したら、教えてあげてもいいよ」
 そんなふうに好奇心を満たす餌を目の前にぶら下げて、うまく操っていた。

 この話し方は、榊さんに似ている。
 元は家庭教師をしていたらしいから、こんなふうに勉強を教えてもらっていたのかな?
 なんとなく、先輩の子供の頃の勉強風景に想像がついた。

 子供、嫌いだろうと勝手に想像していた。
 だけど予想を裏切って、声が優しい。

 深呼吸をして、中に入った。
 キラキラした先輩とやんちゃな小学生がちゃぶ台で教科書を広げていた。
 視覚として非常に違和感があると言ったら、怒られるだろうか。

 でもなんとなく、空気は馴染んでいた。
 ムリしている顔じゃなかったので、ホッとした。

 私と目が合うと、先輩は嬉しそうな顔をした。
 いっぱい褒めてほしい表情で、思わず笑ってしまった。

 ちゃんと褒めてあげようと、口を開きかける。
 だけど、言葉になる前に拓海たちが言った。

「ダメじゃん、愛莉。こういう時にはスカートはくもんだぞ」
「もっとかわいいのないのかよ」
「いつもとおんなじじゃん」
「あいかわらずしゃれっ気がないよなぁ~」

 ほっといてちょうだい!

 生意気な弟たちの言葉に、先輩はクスクスと笑っていた。
 なぜか、すごく満足そうだった。

「愛莉らしくっていいよ。やっぱり、足、綺麗だね」

 ズキューンッと撃ち抜かれるような微笑みに、足がもつれそうになった。
 思わず、壁に手をついてしまう。
 ダメダメ、綺麗とか可愛いという言葉は、先輩にとってはおはようと同じぐらいの意味しかないんだから。

 どうにか落ち着こうと、深呼吸をする。
 女性慣れしている先輩の言葉を、まともに受け取っていたら心臓が止まってしまう。

 拓海たちも聞いた瞬間から、ウヒョ~と叫びそうな間の抜けた顔になっていた。
 だけど、つっこめなかったようだ。

 だって、オタオタしている私よりも、先輩の視線や言葉にははっきりした熱がある。
 ここで何か否定的なことを言うと、もっと恥ずかしい台詞が飛び出しそうだと、小学生でも予想できるらしい。

 とりあえず、弟たちの宿題をお願いしますと私が頼ると、先輩はものすごく嬉しそうだった。
 なにがそんなに嬉しいのかわからないぐらい、ご機嫌そのものになっていた。
 俺は勉強得意だから教えてあげる、なんて言いながら弟たちをけしかけている。

 先輩がうちにいるだけで、違和感はあるけれど。
 私はとにかく、おやつを作ることにする。

 小麦粉や卵でゆるめの生地を作り、スプーンですくって油の中に落とす。
 いちいち型で抜く手間はかけられないから、簡易ドーナツである。

 普通のシュガーとシナモンシュガーの二種類を作ろうと揚げていると、ふわっと香水みたいにいい香りがした。

 顔をあげて、ビックリした。
 油の音やにおいで気がつくのが遅れたけど、先輩が隣に立っていた。

 子供たちは? と思ったけれど、拓海以外は道場に行ったようだった。

 拓海の姿が見えない。
 どこに行ったか問いかけると、ランドセルを置きに二階に上がったと教えてくれた。
 拓海はやんちゃがすぎて、先週左肩を脱臼してしまい、テーピングで固定しているのだ。
 明日は整形に通院予定である。
 それなのにギャラクシーポリスになりきってふすまを蹴破るなど、本当にバカそのものである。

 動きまわって、痛くないのだろうか?
 拓海がやんちゃすぎるので頭を悩ませている私に、先輩はニコッと微笑んだ。

「これ、ドーナツ?」

 ハイ、と私はうなずいた。
 へぇ~と先輩は珍しそうにのぞきこんでいる。

「あんまり覗きこむと、油、危ないですよ?」
「知らなかった、ドーナツって自分で作れるんだね。コロコロしておいしそう」

 型抜きではないので、それだけで珍しいらしい。
 たくさんだね、と量にも驚いている。

「今からおやつをつくるの?」

 時計をちょっと気にするので、私は苦笑する。
 純粋なおやつにしては、確かに遅めだ。

 実は、拓海たち子供グループのおやつだけではなく、中学生の拓海の夜食代わりにもなる。
 あいつらの胃袋に合わせておやつを買っていたら、たちまち破産してしまうから仕方ない。
 何気なくそんな話をしていると、サラッと私の髪に先輩が触れた。

「いいね、そのショートパンツにエプロンって。今度、俺のうちでもやって」
 顔が近付いて、吐息が耳にかかった。

「喰いたくなる」
 小さく耳元でささやかれて、カァッと私は頭に血が上ってしまう。

 喰うって、喰うって……?
 いけないほうへと思考が流れた。

 えぇ~自覚ないけど、そうなんですか?
 クスリと先輩は笑った。

「もちろん、甘いドーナツの話だよ?」

 なに考えた? なんて意地の悪い言い方をするので、窒息しそうになった。
 絶対にわざとだけど、何も言えない。

 愛莉は本当にかわいいねと嬉しそうに笑って、先輩は私の頬にチュッとキスした。
 キャ~ッと叫びそうになる。

「あのさ~気をつけろよ?」

 ドッキ~ン☆

 後ろから拓海に声をかけられて、そのタイミングの良さに私は飛び上がった。
 ランドセルを片づけてくると階段を上ったはずなのに、もう降りてくるとは……素早い。

「爺さんとばあさんは平気だけど、母ちゃんの前じゃそれはやめとけよ。お堅いからさ」

 私は返す言葉もなかった。
 国際結婚をした祖父母は気にしないけれど、母さんは真面目そのものの性格だ。
 恋愛ドラマだって、目の前でイチャイチャしているのはちょっとと、眉をひそめて見ない。
 フレンドリーな父さんとお堅い母さんが、どうして結婚したのかが謎だ。

「へぇ拓海は気が利くね」
 振りかえって、先輩は微笑んでいる。
 それがあまりに自然だったので、トコトコッと近づいてきた拓海は、先輩の腕にまとわりついた。

「冬真は本当に姉ちゃんと付き合ってるんだ?」
 一人で感心している。
「あんまりタイプが違うから、今まで疑っていた」
 偉そうに拓海が知ったような口を聞くので、先輩は愛しそうに拓海を見た。

「うんそう。よろしくね」
「まぁいいや。仲良くしような」

 まるで同級生にしゃべっている口調なので、私は眉をひそめた。

「拓海、その話し方はよくないわよ」
「愛莉はうるさいだろ?」

 ちょっと、なんで先輩に同意を求めてるの?
 先輩はニッコリ笑った。

「そう? もっと口うるさいのがいるから、俺には静かなくらいだけど」

 ああ、榊さん。
 私は乾いた笑いを浮かべるしかなかった。
 でもね、榊さんが口うるさい訳ではなく、先輩の行動に非常に問題があったわけで。
 そういえば、今は行動が改まって先輩が可愛い反応をするようになったとか、言ってたっけ?

 そんなことを考えていた私が、ハッと気付いた時には、すでに遅かった。
 出来上がったドーナツの半分ほどが、すでにこの世から消えていた。

 私がドーナツを揚げている側から、次は僕のとか俺のとか同レベルのバトルをしながら奪い合って、二人して遠慮なく食べていたのだ。

「ちょっと、二人とも! いくらなんでも食べすぎ! 大地や南雲のが、なくなっちゃうでしょう!」

 まったく油断も隙もない。
 あんまり堂々としていただけに、真横にいたのに気付かなかった私も私だけど。
 もう! と怒りながら出来上がったドーナツを隠すと、二人そろって「ひどい」とふくれた。

 ひどいのはそっちです。
 手作りのおやつだって、無限に材料がある訳じゃないんだから。
 文句を言われる筋合いはない。
 ビシッと叱りつける。

「夕食の下準備をするから、邪魔をしないで」
 厳しい声で追い払うと、先輩と拓海は二人そろって道場の方向へ、肩をすくめて出て行った。


「愛莉のケチ」
「せっかく揚げたてだったのに」

 よく似た文句を残してふくれていたけれど、かまっている暇はなかった。
 急がなければ、南雲を保育園に迎えに行く時間がやってくる。

 急いで夕食のおかずを作っていると、先輩が拓海と笑いながら帰ってきた。
 やたら気が合っているようだ。
 拓海~冬真~と名前で呼び合って、なんだかじゃれあっている。
 身体のサイズは違うのに、同レベルの親密さなのがとっても不思議だった。

 年齢が離れているのに、どうして会話が弾むのかしら?

 私の視線に気づくと、先輩は嬉しそうに口を開いた。

「今、愛莉のおじい様に御挨拶してきたんだ。独り暮らしだって言ったら、ごはん食べてけって誘われちゃった。いいよね?」
「え?」

 私は驚いた。
 それは、かなり意外だった。
 両親に比べて祖父母はフレンドリーで、オープンな考え方を持っている。
 だけどはじめましての人を、おいそれと簡単に食事に誘ったりしない。

 何をどう説明したのだろう?

 私は思わず先輩を見つめてしまった。
 そういえばうちに来てから、あのだらしなくて、甘えている姿を見ていない気がする。
 拓海とじゃれあってても、面倒見がいいお兄さんの行動にしか見えない。
 どこか大人っぽくて、品よく見える。
 余所行きの顔なのだろうけど、実に自然だ。

 誰? と思う程の変貌ぶりに、先輩は要領がいいのだと私はようやく気付いた。
 その気になったら、人づき合いも得意らしい。

 少しだけ、知らない人みたいだと思った。

「なんだか食堂みたいだ」
 感心しているのか先輩は、大きな鍋のふたを開けて喜んでいた。

「すご~い、俺の好きな筑前煮だ」
 あんまり素直な喜び方だったので、なんだかホッとした。

 これは、覚えてる。
 甘えた口調で懐かしい。

 クスッとつい笑ってしまった。
 だって、先輩が好きなものだから作っている。
 拓海たちの宿題を教えてくれたので、お礼のつもりだ。
 先輩に持って帰ってもらおうと、今夜のメニューを変えたのだ。

 お弁当じゃなくて同じ食卓を囲むことは意外だったけど、暖かいうちに食べてもらえる。
 あんまり無邪気に喜んでいるので、つられて私まで嬉しくなる。

「他は、大根おろしで和風ハンバーグですよ」

 豆腐でかさ増ししているので、その量に先輩は目を丸くしていた。
 本当に食堂と変わりない量だから当然だろう。
 焼くのは食べる前でも、私はハンバーグを丸めてバットに並べていく。

 今から焼いて後でレンジで温めてもいいのだけど、つまみ食いをする人間が多いので仕方ない。目を離すと、夕食が消えてしまう。
 焼くのもけっこう時間がかかるんだけどな。

「俺も手伝うね」

 先輩が横に立つので、ちょっとドキドキした。
 そんなこと、しなくてもいいのに。

 なのに、愛莉の手伝いなら何でもしたいとか、やたらに甘~い事をささやいてくる。
 私は赤くなることしかできない。
 うぅぅ~心臓に負担がかかる。

 黙ったまま拓海は物珍しそうに、並んでハンバーグを丸めている私たちを観察していた。
 しばらくはそのままだったけど、へぇぇ~と感心したような声を上げた。

「なんか兄ちゃんって、俺たちとの付き合いも長くなりそうだね。また勉強、教えてもらってもいいぞ。母ちゃんにも話しとくから。ご飯を食べにくる正当な理由ができるだろ?」

 拓海はどこまでも生意気だった。
 まだ両親に相談していないのに、拓海は決まったことのように話をしている。

「家庭教師代は出ないけどさ」
 俺って気が利くんだなんて、偉そうだ。

「お金より夕食がいいや」
 先輩はかすかに笑った。
 手にしていたハンバーグの種を必要以上にもてあそび、手元に視線を落とした。

「一人だと食べる気にもならないし」
 ポツンと落ちた言葉。

 あ、と私は言葉を失った。
 それは、久しぶりに見る寂しい顔だった。

 確かに、あの夏の日。
 最初の数回は、食事をとるのも機械的だった。
 私が強引に食べさせるので、仕方なく口を開けていた。

 だけど、同じように私が食卓についているのがわかると、少しづつ変化した。
 見えないのに努力して箸を使い、自分で一生懸命に食べようとしていた。

 食事が生きるために必要だからではなく、残さず食べると私が喜ぶからという、嬉しいような悲しいような理由だった気がする。

 本当に、食べることに興味がないのだ。
 それを思うと「筑前煮だ」と子供のように喜ぶ姿は、とても前向きでかわいい変化だった。

 先輩はハンバーグの種をペチャペチャと丸めながら、半身で振り返った。

「俺、勉強は得意だからさ。なんでも聞いて」
 勉強は苦手だからまかせとけなんて、拓海は変な請け負い方をしていた。

「あんた、自力で勉強する気がまるでないでしょう?」
 そもそも宿題だと集まっておいて、ふすまをけ破るような奴だし。

 私の突っ込みに、拓海は聞こえないフリをしてやり過ごし、先輩はクスクスと笑っていた。
 それは、陰りのない明るい笑顔だった。

 もう、とぼやきながらも、つられて私も笑った。
 それから先輩と拓海は、なぜかギャラクシーポリスの話をしている。
 どうやら私が毎週見ていると聞いて、先輩も興味を持ったみたいだ。

 番組を見ていない先輩と拓海は妙にテンションが高くて、知っているのに私は一人で会話から取り残された。

 ちょっと不本意な気持ちになってしまう。
 確かに内容も面白いし、子供向けの特撮の内容にしては深いシナリオだと認めていい。

 だけど、根本的に大きな誤解があった。
 私はギャラクシーポリスのファンではなく、BLUEのファンなんですけど。
 私の好きなBLUEの二人が主役に抜擢されて、彼らの音楽が惜しげもなくふんだんに使われているから、きっちり録画している。

 それなのに、なんでストーリー展開で、二人とも盛り上がっているの?

 愛莉が妬いてるよ、なんて拓海がベロベロと舌を出すので、よけいにムカついた。
 こいつ、後でしめる!

 だけど、よそ見はしていても、先輩は器用だった。
 料理が珍しいだけかもしれないけど、こういうの初めてだと楽しそうだ。

 丸だけでなく「これは愛莉のね」とか主張しながら、ハート型を作っていた。
 ほとんど工作のノリである。

「俺、今度はコロッケが食べてみたい」

 一緒につくってみようよと、先輩は笑った。
 ハイ、と思わずうなずいてしまった。

 本当に、そうなればいいと思った。
 またこうして並んで立つことを想像しただけで、私は胸がキュンとした。

 当たり前の日常の一コマなのに。
 先輩がいるだけで、とても愛しい時間になる。
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