男の子だと思って拾ったガキが実は女の子で数年ぶりに再会したら団を仕切っていた

けんたん

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「リックお兄ちゃん頼みたいことがあるんだけどいいかな?」イリスが不安そうな声で話しかけてきた。最近は色々なとこで手伝いをしたり、習いに行っていて忙しそうにしていたがどうしたのだろう。

「イリスの頼み事なんだから聞いてあげるよどうしたんだ?」

「私にリックお兄ちゃんの剣での戦い方を教えてください。お兄ちゃんが裏庭で訓練しているの見てとってもキレイな剣だと思ったの」

「俺の剣がきれい?あ~昔団長からもらったお下がりだけど大切に使ってるからな。なんでも刀って武器らしい、これは切れ味が鋭く達人になれば目に見えない速さで敵を切ることがらしいし、美術品としても有名なんだ。」

「私がきれいって言ったのはリックお兄ちゃんのその刀を使う時の動きだよ?確かにその刀きれいだけど」

「えっ俺の動き!!あっそっちのほうか、あっそうかそうかいやなんか照れるな、まさか俺のことを言ってくれるなんて。しかし、どうして戦い方なんかを」

「教会に子供を亡くしたお母さんやお父さんがたまに来てあの子にもう少し早く教えてやっておけばとか後悔とか懺悔に来る人も中にはいて、そんな話を聞いている内に私も習おうと思ったんだけど、イリスにはまだ早いとか言われて相手にされなかったの」

「なるほどな、俺もイリスにはまだ早いと思う人達と同意見だ。それでも俺に習いたいか?」

「うん、リックお兄ちゃんみたいに動けるようになりたい」

「なら、最初の試験だな。体を動かすにはすぐには無理だからまずは体を作らないといけない。おっと勘違いするなよ、体が出来るまで教えないとかじゃないからな。だから、まずは五キロを止まらず動けるように毎日少しでも走るようにして体力をつけろ、戦いでは何事も体力のあったやつが有利になるからな、次に体の柔軟だなどれくらい体が柔らかいか見せてみろ」

 私はリックお兄ちゃんに色々な体勢で体の柔らかさを見せていった。

「女の子だけあって体の柔らかさは十分だな。でも刀を使う時はこの柔軟さに速い動きをしても大丈夫なしなやかな筋肉も必要になるからこれからは速い動きもくわえて体を鍛えていこう。これは動きを覚えてもすぐできるわけじゃないからな」

 リックお兄ちゃんは、私のことをしっかり見て無理がないように教えてくれようとしてくれている。やっぱりリックお兄ちゃんに頼って良かったな。

「最後にもう一つこれは昔俺が使っていた木刀だ、練習用と本番用の2つがある。持ってみろ」

 私は、リックお兄ちゃんに言われたように木刀を二本持とうとするとその重さに驚いた。練習用は予想通りの重さだったが本番用のは見た目は同じなのに全く重さが違った。

「驚いたか?本当の刀はものにもよるがもっと重いのもある。それを高速で動かせるようになるにはそれ相応の訓練が必要だ。先ずは練習用の方でゆっくり型を体に教えながら100本の素振りをする。そこまでやって体が出来てきたら本格的に教えてやる。イリスは物覚えがいいから暇な時は俺の型をよく見ればいい。だけど勝手にやらないようにな、変な癖がついたら直すのが大変だから逆に1から教えるほうが俺も成長を見れて楽しいから」

 私は、この日からリックお兄ちゃんとの訓練も日課にいれた。
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