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炎の少女 The flame gilr
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全てが凍りつきそうな寒い夜、服がボロボロの一人の少女が靴も
履かずに街を歩いていた。
少女にはかつて子供想いの両親がいた。
だが両親は、悪徳企業の人権を無視した労働によりこの世を去った。
そんな少女は親戚に預けられることになったが、人間の醜さには
際限は無かった。
両親が必死に少ない給料で必死に貯めた貯金も保険金も親戚に
使い込まれ、用済みになった少女は施設に入れられた。
そこでも、少女は暴力を振るわれ、学校でも親の無い貧困層と
酷いいじめが毎日繰り返され地獄のような日々を送った少女
の精神はもう限界だった。
寒空の中、少女は施設を飛び出した、だが少女を守って
くれるものは誰もいない.
そしてクリスマスイブ、少女は寒さと空腹で精神は限界だった。
そんな、少女はゴミ回収の場所に落ちていたマッチ箱を見つけた。
少女は、寒さでかじかむ指で拾い上げる。
そして道端に建物の壁に寄りかかり、マッチをマッチ箱に擦り、
火をつけた。
小さな火を眺めながら、その火の中に少女は、貧しくも幸せ
だった家族とクリスマスを祝っていた頃の幻を見た。
その幻の中の少女は、両親と安いクリスマスケーキを切り
分けて楽しそうに笑っていた。
(ごめんね、お父さん……お母さん……私も頑張ってみたけど
……もう、駄目みたい)
少女はの心は幸せな頃の思い出と共に力尽きようとしたその時だった。
少女の目の前を黒いスーツを着た、左手首に高級腕時計をつけた男が
横切った。
その男顔は見覚えのある顔だった。
(あっ、……あの人はっ、父さん、母さんを死に追いやったっ!!)
その男は、少女の両親を不当な労働で死に追いやった、企業の重役だった。
少女はフラフラしながら男の後をつけていた。
そして、男は自宅らしき大きな家に入っていった。
少女は大きな家の窓から男が妻と娘と豪勢にパーティーをしている光景を
目にする。
男は片手にターキーを持ちシャンパーンを片手に家族と楽しそうに
過ごす。
その光景を見た少女の今にも崩れそうだった心が軋み、ずれ、かみ合う
音がした。
(私の父さんと母さんは死んだのになんで、死に追いやったこの人は
こんなに楽しそうなの?
私の父さん母さんはこの男の幸せのためにゴミのように扱われて、
死んだって言うの……ふざけるなっ、何、楽しそうにしてやがるっ、
何、贅沢な贅沢な物喰ってやがるっ!!
絶対に、許しておかねぇ……)
そして、寝静まった深夜、憎しみの歯車が動き出す。
家族とのパーティーを終えた男は、二階に妻と眠った娘の枕元に
クリスマスプレゼントを置き二階の寝室に戻りベッドに入り眠り
についた。
だが、その眠りは焦げ臭いで目が覚める。
男は妻と娘を起こし、階段を駆け下りるとそこは炎と煙に支配された
地獄だった。
男は、脱出経路を探し、家の中を暑さに耐えて進むが燃え盛る業火で塞がれ、悲鳴を上げる
しかった。
灼熱の炎がジリジリと皮膚を蝕み、命を焼き尽くそうと襲いかかる。
そして、熱で窓ガラスが砕け、更に炎が一段と強くなる。
熱さに妻も娘ももがき苦しむ中、男は割れた窓ガラスの揺らぐ炎の
間から、この世の者とは思えない口元を三日月のように吊り上げ
笑う少女を見た。
そして、その少女の口から呪いの様に。
「燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ
燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ
燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ
燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ
燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ
燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ
燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ
燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ
燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ
燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ
燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ
燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ
燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ
燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ
燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ
燃えろっ!!」
笑いながら叫んでいたい。
男は助けを求め叫んだ。
その声に少女は反応し、邪悪な笑みで答えた。
「ふふっ、社会的弱者を弄んで、死に追いやった人が、助けてなんて、よく
その口から言えるよね。」
男は気づいた、その少女のことを、そして灼熱の炎に焼かれながらも冷や汗が
体を襲う。
「悪かったっ!! 頼むっ、頼むからぁっ、助けてっ、助けてくれぇぇぇ
ぇぇぇぇぇぇっ!!」
「駄目だよ、私は今ターキーを作ってるんだから。」
「たっ、ターキー? 何のことだっ!! ターキーなんて何処にもっ!!」
男は気づいた、そのターキーが何を表してるのか。
「沢山の社会的弱者から、搾り取ってこんなに立派なターキーに育って、
調理のしがいがあるね。
大丈夫、私、母さんから料理が上手だって褒められてたから。」
「まっ、待ってくれっ!! 私はっ!!」
「ふふっ、私にとって今日のクリスマスのターキーはっ、……お前なんだよっ!!」
少女はマッチの火をつけ、ワインの瓶に詰められた布に火をつけた。
男は涙と鼻水を垂れ流し懇願する。
「頼むぅぅぅ、私がっ、私が、悪かったぁぁぁっ、償うっ、償うからたすけ……」
少女は笑った。
「仕上げだね。」
少女は、火炎瓶を男に向って投擲し、男は火達磨になり、悲鳴を上げ転がりまわる。
そして、妻も娘の悲鳴も合さり静かな夜に響く。
少女はその場を鼻歌交じりで立ち去っていく。
(父さん、母さん、仇は、とったよ、私も父さんと母さんの元に逝くつもり
だったけど、やらなければならないことが出来たから逝けなくなっちゃった
……私、決めたの、薄汚い弱者から搾取するゴミ共を焼き尽くすって。
待ってろ、屑共……全員、焼き殺してやるっ!!」
こうして、弱者を痛めつけ、搾取する社会が一匹の魔物を生み出したのだった。
履かずに街を歩いていた。
少女にはかつて子供想いの両親がいた。
だが両親は、悪徳企業の人権を無視した労働によりこの世を去った。
そんな少女は親戚に預けられることになったが、人間の醜さには
際限は無かった。
両親が必死に少ない給料で必死に貯めた貯金も保険金も親戚に
使い込まれ、用済みになった少女は施設に入れられた。
そこでも、少女は暴力を振るわれ、学校でも親の無い貧困層と
酷いいじめが毎日繰り返され地獄のような日々を送った少女
の精神はもう限界だった。
寒空の中、少女は施設を飛び出した、だが少女を守って
くれるものは誰もいない.
そしてクリスマスイブ、少女は寒さと空腹で精神は限界だった。
そんな、少女はゴミ回収の場所に落ちていたマッチ箱を見つけた。
少女は、寒さでかじかむ指で拾い上げる。
そして道端に建物の壁に寄りかかり、マッチをマッチ箱に擦り、
火をつけた。
小さな火を眺めながら、その火の中に少女は、貧しくも幸せ
だった家族とクリスマスを祝っていた頃の幻を見た。
その幻の中の少女は、両親と安いクリスマスケーキを切り
分けて楽しそうに笑っていた。
(ごめんね、お父さん……お母さん……私も頑張ってみたけど
……もう、駄目みたい)
少女はの心は幸せな頃の思い出と共に力尽きようとしたその時だった。
少女の目の前を黒いスーツを着た、左手首に高級腕時計をつけた男が
横切った。
その男顔は見覚えのある顔だった。
(あっ、……あの人はっ、父さん、母さんを死に追いやったっ!!)
その男は、少女の両親を不当な労働で死に追いやった、企業の重役だった。
少女はフラフラしながら男の後をつけていた。
そして、男は自宅らしき大きな家に入っていった。
少女は大きな家の窓から男が妻と娘と豪勢にパーティーをしている光景を
目にする。
男は片手にターキーを持ちシャンパーンを片手に家族と楽しそうに
過ごす。
その光景を見た少女の今にも崩れそうだった心が軋み、ずれ、かみ合う
音がした。
(私の父さんと母さんは死んだのになんで、死に追いやったこの人は
こんなに楽しそうなの?
私の父さん母さんはこの男の幸せのためにゴミのように扱われて、
死んだって言うの……ふざけるなっ、何、楽しそうにしてやがるっ、
何、贅沢な贅沢な物喰ってやがるっ!!
絶対に、許しておかねぇ……)
そして、寝静まった深夜、憎しみの歯車が動き出す。
家族とのパーティーを終えた男は、二階に妻と眠った娘の枕元に
クリスマスプレゼントを置き二階の寝室に戻りベッドに入り眠り
についた。
だが、その眠りは焦げ臭いで目が覚める。
男は妻と娘を起こし、階段を駆け下りるとそこは炎と煙に支配された
地獄だった。
男は、脱出経路を探し、家の中を暑さに耐えて進むが燃え盛る業火で塞がれ、悲鳴を上げる
しかった。
灼熱の炎がジリジリと皮膚を蝕み、命を焼き尽くそうと襲いかかる。
そして、熱で窓ガラスが砕け、更に炎が一段と強くなる。
熱さに妻も娘ももがき苦しむ中、男は割れた窓ガラスの揺らぐ炎の
間から、この世の者とは思えない口元を三日月のように吊り上げ
笑う少女を見た。
そして、その少女の口から呪いの様に。
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燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ
燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ
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「たっ、ターキー? 何のことだっ!! ターキーなんて何処にもっ!!」
男は気づいた、そのターキーが何を表してるのか。
「沢山の社会的弱者から、搾り取ってこんなに立派なターキーに育って、
調理のしがいがあるね。
大丈夫、私、母さんから料理が上手だって褒められてたから。」
「まっ、待ってくれっ!! 私はっ!!」
「ふふっ、私にとって今日のクリスマスのターキーはっ、……お前なんだよっ!!」
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男は涙と鼻水を垂れ流し懇願する。
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少女は笑った。
「仕上げだね。」
少女は、火炎瓶を男に向って投擲し、男は火達磨になり、悲鳴を上げ転がりまわる。
そして、妻も娘の悲鳴も合さり静かな夜に響く。
少女はその場を鼻歌交じりで立ち去っていく。
(父さん、母さん、仇は、とったよ、私も父さんと母さんの元に逝くつもり
だったけど、やらなければならないことが出来たから逝けなくなっちゃった
……私、決めたの、薄汚い弱者から搾取するゴミ共を焼き尽くすって。
待ってろ、屑共……全員、焼き殺してやるっ!!」
こうして、弱者を痛めつけ、搾取する社会が一匹の魔物を生み出したのだった。
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