国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします。

樋口紗夕

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国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします。

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「公爵令嬢ヘレーネ・アルカディア!」

 王立魔法学園の卒業パーティーがもうすぐ終わろうという頃。
 私は婚約者であるこの国の第三王子ジークベルト・ジュデッカに名前を呼ばれた。
 目立たないよう壁際に立っていた私は、すぐにホールの中央に進み出る。

 ホールの中央には王子に加えて、彼の側近達が勢揃いしていた。
 そして、なぜか男爵令嬢であるルーシア・コキュートスが王子に寄り添っていた。

「はい。お呼びでしょうか、ジークベルト様」

「お呼びでしょうかではないわ! よくも俺の前にのうのうと顔を出せたものだな!」

 自分が呼んだのに、支離滅裂な物言いだな。
 そう思いつつも、言葉を飲み込む。
 私が返事に窮しているうちに、王子の側近である騎士団長の息子アルフォンゾ・アンテノーラがさっと合図し、彼らの従者や護衛たちが私を取り囲む。

「ヘレーネ・アルカディア! 貴様は公爵令嬢の地位を笠に着て、俺の愛するルーシアに嫌がらせを行っていたそうだな!」

「然様なことがあったのですか?」

「とぼけても無駄です! 証拠は揃っているんですよ!」

 宰相の息子トーマス・トロメーアが、分厚い紙束を手に眼鏡を光らせる。
 彼は分厚い紙束をめくりながら、私が行ったとされる悪行を次々に挙げていく。

 どれもこれも、身に覚えがない。
 一応、念のために私も片手間に自分の魔法障壁ログを確認してみる。
 記憶を操作された痕跡も、行動を操作された痕跡もない。

「私はそれらの行動を行っていません。調査が不十分です。記憶操作、幻影、因果律歪曲、平行世界事象介入の可能性を追加調査する必要があります」

「今さら訳の分からないことを言って、言い逃れをする気ですか!」

 訳が分からないのか。
 少なくとも、記憶操作や幻影くらいは、一般魔法学の授業でも名前が出たはずだけど。
 後で貴族科のカリキュラムを確認しておこう。

 私が首をひねっていると、次は大司教の息子カルロス・カイーナが進み出た。

「ルーシアは王子の真実の恋人であるだけでなく、この国にとって最も尊い存在でもあるのです」

「はい。然様ですか」

「今まで黙っていましたが、彼女は神の加護を得た聖女……いえ、少なくとも4柱の神より規格外の寵愛を得た大聖女なのです。先日、僕が彼女を鑑定し、確認いたしました」

「それは素晴らしいことですね。おめでとうございます、ルーシアさん」

「まだわからないのですか! この国では、聖女に対する加害は重罪なのですよ!」

「貴様の罪は未来の王妃に対する加害、すなわち王族に対する加害のみならず、聖女に対する加害だ! 本来ならば、一族郎党残らず貴族籍剥奪後、市中引き回しの上、公開処刑が妥当なところを、心優しいルーシアは貴様のような外道のために減刑を願い出たのだ!」

「「「おお、なんと優しい。流石は大聖女様だ……」」」

 ルーシア・コキュートスはハンカチを目に押し当てる。
 その姿を見て、側近達はハモった。
 そもそも、連座刑や市中引き回しや公開処刑のような悪習は既に廃れているはずだ。

「ヘレーネ・アルカディア! 貴様との婚約は現時点で即刻破棄する!」

「婚約破棄ですか? 承りました」

 私は遠隔伝書魔法を起動し、アルカディア公爵家とジュデッカ王家に必要書類と事件の顛末を送付する準備を行う。
 トーマス・トロメーアの手にある証拠の束も、魔法的に複製して添付する。

 とは言え、これだけでは不十分だ。
 ルーシア・コキュートスへの嫌がらせに関しては追加調査が必要だからだ。
 ルーシア、王子、そしてその側近達の魔法障壁を突破し、彼らと私の記憶から、魔法使い以外にも確認しやすいように記憶の箱メモリーキューブを作成して添付。

「そして、貴族籍を剥奪の上、国外追放とする!」

「国外追放ですか? 承りました」

「ものどもかかれ! 相手は魔法科首席だ! 詠唱させるな!」

「全員、反魔法アンチマジックの護符を起動しろ!」

「喉と腕を狙え!」

「抵抗しようとしても無駄だぞ!」

 護衛や従者達が剣を抜き、私を取り囲む。

 抵抗するつもりはないけれど、無駄な怪我をしたくもない。
 私はアンチマジック貫通を付与した解呪魔法で護符を一斉に停止させ、同時に柔らかめの透明な物理障壁を張る。
 分厚い軟質の膜に絡めとられるように、護衛や従者達は動けなくなった。

「な、なんだ!? いつの間に魔法を!?」

 戸惑う王子達を尻目に、私は遠隔伝書魔法の送信を完了する。
 さて、この場で行うべき作業は終わった。

「では、すぐに国外に転移テレポートします」

 私はスカートを持ち上げて一礼し、無詠唱・無挙動で転移を行った。


 暗転。


 一瞬のタイムラグの後、私は無事、目的地に到着する。
 隣国のエンピレオ王国の王城前である。

 突然テレポートアウトした私に、通行人達がびっくりして振り返る。
 しかし、エンピレオ王国はジュデッカ王国よりも魔法が発展した国だ。
 貴族が王城前に転移してくるのなんて、日常茶飯事である。
 大きな騒ぎになることもなく、みんな私をスルーして通り過ぎていく。

「失礼、取り次ぎをお願いしたいのだけど」

「これはこれは、ヘレーネ様。こんな時間に、王子に御用ですか?」

「ええ、まあ、そうね。とりあえずエレミヤ様でいいわ」

「お取り次ぎいたしますので、中に入ってお待ちください」

 どうやら私を知っている衛兵のようで、話が早かった。

 彼は私の案内を侍女に引き継ぐと、どことなく嬉しそうに走っていく。
 職務が好きなのだろう。
 良いことだ。

 私は侍女に案内された一室で、のんびりとお茶を飲みながら友人を待つことにした。

 待つこと三十秒。

「第一王子エレミヤ・エンピレオ殿下のお成りです」

 私は起立し、頭を下げる。

「ずいぶん他人行儀じゃないか、ヘレーネ。顔を上げてくれないか」

 慌てたような声がかけられ、私は顔を上げる。

 そこには、私を心配そうに見つめる、柔和な顔立ちの少年がいた。
 大型犬を連想するふわふわの金の髪。
 優しげな深い青の瞳。
 しばらく会わないうちにずいぶん背が伸びて、エンピレオ王国の正装がよく似合っている。

 エンピレオ王国第一王子エレミヤ。
 私と同い年であり、お父様を魔法の師とする姉弟弟子の関係でもある。
 エンピレオ王家とアルカディア公爵家は家族ぐるみの付き合いをしており、彼と私は物心ついた頃からの友人だ。

 呼吸は乱れていないが、頬が上気しているし、加速魔法の痕跡もある。
 急いで来てくれたらしい。
 相変わらず、優しい御方だ。

「私と君の仲なのだから、堅苦しい礼儀はいらないよ」

「いえ、貴族籍を剥奪されたもので、念のため」

「なんだい、そりゃ」

 呆気にとられた様子の友人に、私は今夜の顛末を説明することにした。



      ◆    ◆    ◆



「…………というわけで、国外追放を言い渡されたので、しばらくエンピレオ王国のお世話になろうかと思って、転移して参りました」

「そうか、大変な目にあったんだね」

「かわいそうに。好きなだけいて良いからのう」

「何なら一生住んでも良いですからね」

「とは言え、ヘレーネがこのまま実家に帰ってこないのは儂も妻も悲しいぞ。アルカディアは再び独立し、公国に戻るとしよう」

「それは良いですわね。ジュデッカ王国じゃなくなれば、ヘレーネも実家に戻ってこれますわ」

 話しているうちに人が増えていた。
 エンピレオ国王陛下、王妃陛下、そして私の両親であるアルカディア公爵と公爵夫人だ。

 いつの間にかうちの公爵領が独立するなんて話になっている。
 まあ、三代前にジュデッカ王国と婚姻関係を結ぶ前はアルカディア公国だったので、その頃に戻るだけではある。

 アルカディア家は、オリンポス古代魔法帝国の時代から続く、由緒正しい名家だ。
 この大陸で最も古く、最も強力な魔法が伝わっている。
 大陸のほとんどの国は、アルカディア領出身者の魔法教育・魔法技術に支えられており、当然ジュデッカ王国も例外ではない。

 ちなみに合併の条件は三代おきに婚姻関係を結ぶことだった。
 つまり、私とジークベルトの結婚が必須だったのだ。
 ジュデッカ王国側から婚約破棄を言い出したわけだから、向こうも文句はあるまい。

「それにしても、お粗末な陰謀だのう。記憶を読まれるとは思わなかったのか」

「まったくじゃ。アルカディアの魔法使い相手に、よくもまあ冤罪を吹っかけようと思ったものじゃ」

 国王と公爵が苦笑いする。

 私も先ほどようやく落ち着いてルーシア・コキュートスの記憶を確認することができた。
 嫌がらせ騒動は、全てルーシアの自作自演だった。
 入学した直後から、王子や側近たちを籠絡する傍ら、コツコツと冤罪工作を行っていたようだ。
 せっかく難関の王立魔法学園に入学できたのに、その時間を学業に費やそうとは思わなかったのだろうか。

 それにしても、記憶操作でも幻影でも因果律歪曲でも平行世界事象介入でもなかったとは。
 盲点だった。
 私もまだまだ経験が足りないな。

 ルーシアたちの記憶によると、彼女は王子だけでなく側近たちとも肉体関係にあった。
 聖女判定も各神殿長に枕営業を行って獲得したものらしい。
 入学も同様の方法での裏口入学であり、冤罪工作やドレス・装飾品のための資金も体を使って得ていた。

 気持ち悪くなったので、私は途中で記憶の視聴をやめた。
 まさか、あの国がここまで腐敗していたとは思いもしなかった。

「さて、ヘレーネの様子も確認できたことじゃし、一旦帰るとするかのう」

「帰るのですか、お父様?」

「公国の独立やら、人材の引き上げやら、やらねばならんことが多いからのう。ヘレーネはしばらくエンピレオ王国でのんびり羽根を伸ばしておくといい」

「うちはジュデッカとの関係でしばらくゴダゴダしそうですからね。傷心をエレミヤ殿下に癒してもらいなさい」

「お任せください」

 エレミヤは力強く頷いた。

 冤罪とは言え、不名誉な噂を立てられて婚約破棄された女と一緒にいると、エレミヤの評判にも影響するだろうに。
 良い友人を持ったなあ。

 そんな訳で、私はエンピレオ王国にしばらく厄介になることにした。



      ◆    ◆    ◆



 国王陛下は国賓扱いを約束してくれたが、何もせず接待だけ受けるのも性に合わない。
 なので、滞在中はエンピレオ王立魔法学園で臨時講師をやることにした。

 平日は学園で教鞭をとり、休日にはエレミヤ王子とのんびり過ごす。
 穏やかな日々とともに、元々大して傷心でもなかった私の心はすっかり癒されていった。

 そんなある日、再び両親がエンピレオ王国にやってきた。

「というわけで、アルカディア公国は正式にジュデッカ王国から独立することになった」

「それはおめでとうございます」

 エレミヤがお父様に祝辞を述べた。
 おめでとうでいいのか。
 いや、確かに、腐敗した国から離れることができたのだから、めでたいかもしれない。

「騒動の発端であったルーシア・コキュートスは一族郎党残らず貴族籍剥奪後、市中引き回しの上、公開処刑となったそうじゃ」

「野蛮ですね」

「野蛮だな」

「まったくじゃ」

 ルーシアへの過剰な量刑はアルカディア公国へのアピールの意味合いもあるのだろうけれど、逆効果だ。
 感情で法律をねじ曲げるような国とは、あまり付き合いたくないものだ。

 他にも、第三王子ジークベルトは廃嫡の上、捨て扶持同然の屋敷を与えられて幽閉。
 側近たちや神殿長など、ルーシアに関わった者たちは一人残らず処罰されたそうだが、その辺りはそもそも興味がないので、割とどうでも良い。

「まあ、大事なのはヘレーネの名誉が回復し、正式にヘレーネ・アルカディア公女になったことじゃのう」

「おめでとう、ヘレーネ」

「ありがとうございます」

 貴族籍復帰どころか、王籍入りである。
 冤罪事件の顛末も各国に通達が回り、完全に汚名は雪がれたのだそうだ。
 一安心である。
 各国にバレたことでジュデッカ王国への風当たりが強くなりそうだから、ジュデッカ国民には可哀想なことになるけれど、強く生きて欲しいものだ。

「これで正式にヘレーネに婚約が申し込めるな」

「そうね。今さら貰い手がいればね」

「ここにいるんだけど、気づいてないの?」

 エレミヤが怪訝そうに問い返す。
 はて?
 どういう意味だろう。
 見回すと、私と彼の両親たちが必死に笑いをこらえている。

「ヘレーネは私のことが嫌いなのか?」

「いえ、好きだけど。友人としても男性としても」

「前者は知ってたけど、後者は初耳なんだけど」

「それはまあ、言ってなかったもの。今までは婚約者がいたわけだし」

 いくら私でも、政略結婚のために自分の心を隠すだけの分別はある。
 それこそジークベルト殿下でもあるまいし。

 だいたい、言わなくても態度でバレバレだったと思う。
 みんな一目ですぐに気づいたに違いない。
 ……なのに、なぜエレミヤも両親も驚いた顔をしているのだろう。

「それよりもあなた、私なんかでいいの?」

「君より素晴らしい女性はいないよ」

 いつもそう言ってくれるけど、相変わらずエレミヤは優しい。
 ……いや、そろそろ現実を直視しよう。
 今まで全く気づかなかったけれど、もしかすると彼は私のことが好きだったりするかもしれない。
 幼い頃から彼が一切態度を変化させていないせいで、全く気づかなかった。

 しかし、両親の前でこんな爆弾発言していいんだろうか。
 後戻りできなくなって、困るのはエレミヤだと思うんだけど。
 親達はさぞかし驚いているに違いない。
 ……と思ったら、親達はエレミヤの言葉に驚いた様子もない。
 気づいてなかったのは私だけ、ってこと?

 エレミアは耳まで真っ赤にして、跪き、私の手を取った。

「ヘレーネ・アルカディア。僕は君を心から愛している。どうか私の妻になって欲しい。苦しみも喜びも共に分かち合い、伴侶として人生を共に歩んでくれないか」

「謹んでお受けいたします」

 少し頬が熱い。
 胸がどきどきする。
 病気かと思ったけれど、免疫制御術式には何も検出されていない。
 不思議なこともあるものだ。

 私たちのやりとりを聞いて、両国の王は快哉を叫び、王妃達は抱き合って喜んだ。



      ◆    ◆    ◆



 こうして、私たち二人は、お互いの長い片想いに決着をつけ、結婚することができた。
 エンピレオ王国とアルカディア公国は深い親交が結ばれ、共に発展していくことになった。
 
 やがて二人は子宝にも恵まれ、末永く幸せに暮らしましたとさ。
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