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4章 対決 桑名城
4 一緒に
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伊織の美しい顔が近づいてきて、念押しされる。
「嫌なら、そうおっしゃってください」
耳元で囁かれる声に、思わず頷く。
伊織と、そういう行為とが、結びついたことが今までなかった。
これは景司の勝手なイメージなのだが、神々しくて、俗っぽいこととは縁がないような気になっていた。
でも、伊織ほど、そういう世界で生きてきた人はいない。
「たくさんの人に抱かれてきましたが、抱きたいと思った人はあなただけです。一つになる感覚を味わわせてください」
「どうするの?」
間抜けな問いに、伊織が微笑む。
景司はまだ完全にわかっていなかった。
「楽にしてください。力を入れないで。苦痛はないはずです」
伊織の形の良い唇に見惚れていると、そっと触れるように唇が重なる。
柔らかい。
その柔らかさに、身体中が弛緩して、その場に崩れ落ちた。
伊織の体は鍛えられていて、意外に力強く、景司の体など、軽々と支えられる。
今までこんな優しい愛撫を受けたことがない。
舌がしっかりと景司の舌に絡んでいるのに、甘やかなふわふわとした感触に、快楽のスイッチが押されていくようだ。
「はあ・・・」
気持ちよさに、吐息が漏れる。
体がとろとろに溶かされていくかのように、柔らかい刺激に翻弄される。
すべてを委ねた。
裸にされているのに、伊織の体が密着していて寒くない。
「なにこれ・・・あ・・・はあ・・・」
思わず声が漏れる。
口も指も、羽でできているのではないかと思う。
柔らかい布団に寝かされて、羽で撫でられているようだ。
時折、電流が流れるような快感に痺れて喘いだ。
「でちゃうっ・・・」
伊織の口の中で出てしまった。
愛撫は止まらない。
そのまま伊織の舌が、敏感なところを刺激する。
深くまで侵入してきて、柔らかくほぐしていく。
「もう、ダメ・・・あっ、ダメだってば・・・」
「ダメですか?」
「ダメじゃない。いじわる」
伊織が笑いながら入ってきた。
それはあまりにもさりげない動きで、気がついたら奥までのみこんでいる。
馴染むまで動きはゆっくりと、体をくっつけて、二つのものを一つにするように、密着させる。
じわじわと温もりが伝わって、気持ちがいい。
「一つになってるみたい・・・」
口付けられて、またとろける。
律動が始まり、快感に頭が体全体が痺れる。
挿入されて、これほど感じたことはなかった。
意識が飛びそうになり、思わず口走る。
「伊織、・・・伊織・・・一緒に・・・一緒にいって」
「ええ」
「伊織も、気持ちいい?」
「ええ、幸せです。とっても。今、極楽にいる気分です」
伊織の吐息に、嬉しくなって、しがみつく指に力がこもる。
「ずっと、一緒に・・・一緒にいて・・・あ、あああっ・・・」
二人で同時に果てた。
果てた後も、体を離さず、抱き合った。
「もう、思い残すことはありません。あなたは、生きて・・・生きてください」
「嫌だ・・・一緒に生きて」
まもなく来るであろう、死の予感に、体が離せない。
「もっと・・・欲しい」
何度もねだった。
「嫌なら、そうおっしゃってください」
耳元で囁かれる声に、思わず頷く。
伊織と、そういう行為とが、結びついたことが今までなかった。
これは景司の勝手なイメージなのだが、神々しくて、俗っぽいこととは縁がないような気になっていた。
でも、伊織ほど、そういう世界で生きてきた人はいない。
「たくさんの人に抱かれてきましたが、抱きたいと思った人はあなただけです。一つになる感覚を味わわせてください」
「どうするの?」
間抜けな問いに、伊織が微笑む。
景司はまだ完全にわかっていなかった。
「楽にしてください。力を入れないで。苦痛はないはずです」
伊織の形の良い唇に見惚れていると、そっと触れるように唇が重なる。
柔らかい。
その柔らかさに、身体中が弛緩して、その場に崩れ落ちた。
伊織の体は鍛えられていて、意外に力強く、景司の体など、軽々と支えられる。
今までこんな優しい愛撫を受けたことがない。
舌がしっかりと景司の舌に絡んでいるのに、甘やかなふわふわとした感触に、快楽のスイッチが押されていくようだ。
「はあ・・・」
気持ちよさに、吐息が漏れる。
体がとろとろに溶かされていくかのように、柔らかい刺激に翻弄される。
すべてを委ねた。
裸にされているのに、伊織の体が密着していて寒くない。
「なにこれ・・・あ・・・はあ・・・」
思わず声が漏れる。
口も指も、羽でできているのではないかと思う。
柔らかい布団に寝かされて、羽で撫でられているようだ。
時折、電流が流れるような快感に痺れて喘いだ。
「でちゃうっ・・・」
伊織の口の中で出てしまった。
愛撫は止まらない。
そのまま伊織の舌が、敏感なところを刺激する。
深くまで侵入してきて、柔らかくほぐしていく。
「もう、ダメ・・・あっ、ダメだってば・・・」
「ダメですか?」
「ダメじゃない。いじわる」
伊織が笑いながら入ってきた。
それはあまりにもさりげない動きで、気がついたら奥までのみこんでいる。
馴染むまで動きはゆっくりと、体をくっつけて、二つのものを一つにするように、密着させる。
じわじわと温もりが伝わって、気持ちがいい。
「一つになってるみたい・・・」
口付けられて、またとろける。
律動が始まり、快感に頭が体全体が痺れる。
挿入されて、これほど感じたことはなかった。
意識が飛びそうになり、思わず口走る。
「伊織、・・・伊織・・・一緒に・・・一緒にいって」
「ええ」
「伊織も、気持ちいい?」
「ええ、幸せです。とっても。今、極楽にいる気分です」
伊織の吐息に、嬉しくなって、しがみつく指に力がこもる。
「ずっと、一緒に・・・一緒にいて・・・あ、あああっ・・・」
二人で同時に果てた。
果てた後も、体を離さず、抱き合った。
「もう、思い残すことはありません。あなたは、生きて・・・生きてください」
「嫌だ・・・一緒に生きて」
まもなく来るであろう、死の予感に、体が離せない。
「もっと・・・欲しい」
何度もねだった。
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