ノースキャンプの見張り台

こいちろう

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8.ユーレイ屋敷(2)

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 シューイチたちがよく遊んでいる大えんとつのちょっと先に、水道局のポンプ場がある。その前の空き地にはさまざまな形や大きさをした土管が置いてあって、暑い日にはちょうどいいかくれ家になる。
 その土管の中では、ユーイチたちがよく遊んでいる。ふだんは冗談ばかり言っているひょうきん者のユーイチだけど、なんだか様子が変だ。大きな土管の前で六年生二人にからまれているみたいだ。
 ツヨシくんが、
「あれは、この間大阪から引っ越してきた、寛太と健太というゆかいなふたごなんじゃ。ユーイチくんとは気が合うみたいで、いつもよく遊んでるよ。下級生をいじめるような子たちじゃないはずなんじゃが・・・」
そう教えてくれた
 そんなに悪いやつではないらしい。でも、悪いやつじゃないと言ったって、ずいぶん怖そうな顔をしている。ユーイチだって泣きそうな顔だ。それに、土管の上にあぐらを組んで座り込んだ巨体の男の子が、これがまたふたごのことをひどくにらみつけている。
「あれは川上小学校の五年生のコウジ。五年生だけど、百番地の中じゃ一番強い小学生なんじゃ」
「そうか。ユーイチがいつも言っているコウちゃんというのは、こいつのことなのか」
本当にごつくて強そうだ。これじゃあ寛太健太は勝てそうにない。
 シューイチとツヨシくんは今にもけんかが始まりそうなので、そばに近寄って声をかけた。
「何かあったのか?」
「こいつがなあ、こいつがこの箱からクワガタを逃がしてしもうたんや」
ふたごのどっちかが答えた。
「そりゃあ、虫には羽があるけん、なんぼでも飛んでいってしまうじゃろが!」
コウちゃんは座ったままで、にらみあげるような目つきをして言った。
 そりゃまあ、たしかにそうだ。
「逃がしたんじゃないよ!ふたを開けたとたんに飛んでったんじゃ」
ユーイチも強気になって言い返す。
「クワガタやぞオ。めったにおらん大事な大事なクワガタやぞオ!」
「おまえが見たい言うから、箱の穴からちょこっとのぞきって、そう言って渡したんやないか!」
「そうや、ここの穴からちょこっとだけのぞいてみてもええでって言うたろが!」
ふたごも負けずに言い返す。
 ますますいやな感じになってきた。
「あっ!寛太くん、ちょっと動かんでよ。背中になんか居るよ」
急にツヨシくんが寛太健太の後ろに回って、何か黒いものをつかんで、それをみんなに見せた。
 ちっちゃいちっちゃいクワガタだった。
「逃げたのはこれかい?」
「そやそや、おーおーっ、こいつオレのそばをはなれんでいてくれたんかぁ。よかったのう、チョビクワ!」
「なんじゃあ、ちっちぇえのう。ユーイチにあれだけひどいことを言うて・・・。そんなんなら、この辺にはなんぼでもおるわい」
コウちゃんはにらみつけたままでまた悪態をつく。
「これは子どもやからや。これから大きう育てるんや!のう、チョビクワ!」
「まあ、ユーイチ、悪かったのう」
「これはコクワガタといって、これ以上は大きくならんのよ。残念だけど」
「えっ、なんや。そうなんか」 
 けんかはそれで終わったが、ものしり博士ツヨシくんの話が、寛太健太にはショックだったみたいだ。
「コクワガタはね、最近はこのあたりでもあんまり見んようになったけど、それでもドングリの木なんかに時々止まってるのを見かけるよ」
「えっ!つかまえたいなあ」
シューイチも思わず身を乗り出した。
「クワガタなんて、横浜ではデパートに行かなければお目にかかれないんだぜ」
「これくらいのやつなら簡単につかまるよ。綿に砂糖水を浸ませて、夕方ドングリの枝に刺して置いとくじゃろ。夜中にそこへ見に行ったら、クワガタやらカブトムシやら、他にも珍しい虫がいっぱい集まってくるよ」
「えっ、カブトムシやてぇ!」
「カブトムシかあ!」
「カブトムシがいるのなら、夜なかだって取りにいくぞ!」
 みんな、とたんにツヨシくんの話を聞きたがった。ユーイチもコウジも身を乗り出した。
「それで、このあたりでドングリの木が多いところって?」
「あの向こうのユーレイ屋敷・・・しかないよね」
「ユーレイ屋敷?」
「ドングリはユーレイ屋敷や!」
「あかんあかん、あそこはあかんて」
「夜なかに、そんな所まで行けるかい」
「あそこはイヤじゃ!絶対にいけん」
「ユーレイじゃなあ・・・。しょうがないわなあ」
みんな急に声が小さくなった。みんなの夢が、あっという間に消えてしまった。
「なんだ、ユーレイ屋敷ってそんな怖いところなのか」
「ユーレイ屋敷のことはね、シューイチくんは、知らんままの方がええよ」
ユーイチからおせっかいに言われると、逆に興味がわいてくる。

 ユーイチが突然、変なことを言い出した。
「寛太くんと健太くんの言葉って、昔からそうなん?シューイチくんの言葉も教科書を読んどるみたいで変なよねえ」
「そうやそうや。東京弁て、なんかしんきくさいわ」
「しんきくさいってなんだよ。君らの関西弁の方が、聞いてて恥ずかしくなるぞ」
「ぼくからしたら、どっちもおかしいんよ。ここにおる間はぼくらの言葉を使いんさい。そうしたらみんながよう分かる」
 ユーイチのやつ、なんて余計なことを言い出したんだ。おかげで、またみんなで言い合いになるところだった。
「まあ、どんな言葉で話そうと、気持ちが通じたらそれでええんじゃないんか。いろんな言葉が聞けるちゅうんが、百番地のええところじゃろ」
コウちゃんがそう言ったから、みんなそれでおさまった。
 コウちゃんって、意外といいやつだ。それに比べてユーイチってやつは・・・


 土曜日の午後だった。ヒロくんがいなくなった。
 カナコさんがいつものカベ打ちをやっている時だった。シューイチはツヨシくんと大えんとつの倉庫の前で遊んでいた。
 突然、ケイコちゃんの大きな声が聞こえた。
「カナコさーん、ヒロくんがユーレイ屋敷の中に入っていったよ!」
 それを聞いて、テニスのボールばっかり追いかけていたカナコさんが、とたんにうろたえはじめた。それまでヒロくんが何をしていようが、どこに行こうが、ちっとも気にしていなかったくせにだ。
「カナコさん、早く止めなきゃ!」
ケイコちゃんがもう一度大声で叫ぶ。
 シューイチとツヨシくんも駆け寄った。
「ユーレイ屋敷!ユーレイ屋敷に入ったんだって!どうしよう」
「そりゃあ、すぐに追いかけなきゃ!」
シューイチがうながすと、
「そうよね・・・、そうよね・・・」
とは言うものの、ちっとも足が動かないでいる。
「じゃあ、オレたちも一緒に探すからさ。ほら早く。急いで行くぜ!」
そう言ってシューイチとツヨシは二人で駆け出した。カナコさんも遅れながら後ろをついてきた。

 ユーレイ屋敷は北門の手前を右手に曲がった百番地の一番奥にある。正門はいつも開いていて、玄関前の庭はまるで西洋風の公園のように立派だった。どこが西洋風なのかはよく分からない。でも、ものしり博士のツヨシくんがそう話すのだからそうなんだろう。
 玄関の前まではだれでも入ることができるのだ。だけど、みんなが見たことがあるのはそこまでだ。建物の周りは有刺鉄線が何重にも囲んでいるし、中庭とは背の高い鉄格子で仕切られている。そして、窓という窓はベニヤ板でふさがれて、すべてクギで打ち付けられているのだ。だから、絶対屋敷の中には入れるはずがない。
 ツヨシくんが言うには、ユーレイ屋敷の中なんて、百番地の子どもたちはもちろん、この辺の人はだれも入ったことがないらしい。みんな、「ユーレイ屋敷にはユーレイがいる」と思い込んでいるから、絶対寄りつかないのだそうだ。
 そしてカナコさんもそうだった。
「やっぱりウチ、よう入らんよぉ」
カナコさんは正門前まではついて来たが、そこからとうとう動かなくなった。門にもたれかかって、半べそをかいている。
「だいじょうぶ。オレもツヨシくんも一緒に入るんだから」
シューイチがそう言うと、となりでツヨシくんが大きく首を横に振った。
「えっ!ぼっ、ぼくも入るんか?」
「ひょっとしてツヨシくんも怖いのか?」
そうだった。ツヨシくんは名前ほど強くはないのだ。
「みんなで入ればだいじょうぶだからさ。ユーレイなんて、こんな昼間からめったに出て来やしないって」
「えーっ!みんなでって、どうしてもウチも一緒に入るん?」
「そりゃあ、君が入るのはあたりまえだろ!ヒロくんのお姉ちゃんなんだから。一番最初に入らなくっちゃ」
 どうだ!日ごろのかたき討ちだ!
 いつもはツンツンしているカナコさんに、シューイチは最近意地悪くなっている。
「そうよねえ、弟じゃもんね。でも、でもね、ユーレイ屋敷じゃろぉ、怖いんよ!本当にイヤじゃあ。怖いよぉ!」
とても悲しそうな声だった。
「仕方ないなあ。分かったよ、オレが先に行くからさ。だから、後ろをついて来なよ」
 ちょっと調子に乗って親切なふりをしたけれど、
「さてどこから中に入ったんだ?」
シューイチには検討もつかない。ものしり博士のツヨシくんも、まったくあてにならない。ケイコちゃんは玄関の横から屋敷の奥の方に入っていったと言っていたが、そんな人の入れそうな所なんて全然見つかりゃしない。
 三人で玄関前に立っていると、ちょうど守衛の赤木さんが自転車で通りかかった。「君たち何をしているんだ?」
「実は、この人の弟が中に入り込んだらしいんです」
「仕立屋さんとこの?ああ、いつも南門の松林で遊んでいるヒロくんね。そうか、よしっ、じゃあ入ってみよう。君たちも一緒に入るか?」
そう言って、みんなの顔を見た。
『どうせ断るにちがいない。こいつらみんな怖がって、入ってこれないんだ!』
なんていうような顔つきだ。
「本当は禁止なんだけど、人探しってことで今日は特別だよ」
「えっ!いいんですか!」
やったぜ!今までだれも入れなかったユーレイ屋敷に一番乗りだ。
 シューイチは怖いもの知らずだ。ほら、守衛さんがちょっと困った顔をしている。
「ぼくはいいです。だって、入館禁止って書いてありましたよね」
ツヨシくんはつよく断った。やっぱりツヨシくんは怖いんだ。
「ウチだって、よう入らんよぉ」
カナコさんはもっと怖いんだ。
「いいじゃないか。こんなチャンスめったにないんだぜ。守衛さんもいるんだし。これだけ人がいれば、ユーレイもはずかしくって出て来れないって!」
 守衛さんが玄関の鍵をガチャッと開けた。そして、いかにも重たそうに、ギーッと不気味な音を立てて戸を開く。
「さあ、ご招待だ。それでは入りますか」
 シューイチは、むりやりツヨシくんの腕をつかんで一緒に入る。カナコさんも泣きそうな顔になりながらすぐ後ろをついてくる。
「さあ、いよいよユーレイさんがお待ちかねだ」
守衛さんが笑いながら言った。
「ええーッ!」
ツヨシくんとカナコさんが同時に悲鳴を上げて、足の動きを止めてしまった。
「じょうだん、じょうだん。おじさんはたびたびここに入っているけど、まだ一度しかユーレイなんて会ったことがないんだから」
「えっ一度しかって、本当にいたんですか!」
今度はシューイチもびっくりした。
「ごめんごめん。じょうだんだって」
おじさんは笑って言ったが、カナコさんとツヨシくんはもう青ざめた顔をして、歯をガチガチ鳴らしている。
 広い玄関に入ると、もう一つ鍵のかかった大きくて頑丈そうなドアがある。ギギギギッ、それを開けると大広間だ。その奥には調理場があって、大きなテーブルが並んでいる。
 その大広間の先に長い廊下がずーっと続いている。障子の紙がビリビリに破れた和室が二部屋ほどあって、その先にもっと大きな広間がある。まるで学校の講堂みたいな広さだ。その広間には大きなシャンデリアがぶら下がっていて、でっかい暖炉もあった。廊下はその先で曲がっていて、その奥にはまだまだ部屋がいくつも続いているようだ。
「オーイ、誰かいるかあ?」
おじさんは懐中電灯であちこちの暗がりを照らしながら叫んだ。
「そうだ!ヒロくんを探しに来たんだった」ユーレイを怖がっている場合じゃない。
「ヒロくん、いたら返事しろよー」
「ヒロぉ、お願いだから早く返事してぇ!」
「ユーレイもいたら返事しろよー」
シューイチがついじょうだんで言ったら、
「もおっ!」
カナコさんが怒ること怒ること。
「ぜったいに好かんけんねッ!」
 すると、かすかに人の声がした。
「アワーッ、アワアワー、アワッ」
小さく歌っているみたいな、つぶやいているみたいな、確かにヒロくんの声だ。
「ヒロッ!ヒロだ!」
 カナコさんにはすぐヒロくんの居場所がわかったみたいだ。声のする方に向かって後戻りをする。声が聞こえたのは、先ほど通った大広間の方からだ。立派なシャンデリアがぶら下がって、でっかい暖炉のある、まるで学校の講堂みたいな大広間。
 中に入るとシャンデリアがとてもキラキラしていてまぶしかった。その端にソファーやテーブルが何重にも重ねて置かれている。たぶん、昔は百番地中のみんなを集めて、パーティーなんかを開いていたんだろう。
 その奥のソファーの上、そこにヒロくんは座っていた。キラキラと輝いたシャンデリアの方にまっすぐ伸ばした両うで。五本の指をしっかり開いた手のひらを、シャンデリアにかざして、楽しそうに首を振っている。
「いたっ、いたよー!」
「こらあ、ヒロォ!もう心配させんで、こんなことやめてよオ」
カナコさんはかけよってヒロくんに抱きついた。
「ヒロ、ごめんね、ごめんね。ウチが悪かったんよね。でもよかった。よかった。本当、よかったぁ」
カナコさんは思いっきり泣いた。
 ヒロくんはきょとんとしたままだ。立ち上がったけれど、手のひらをかざしてシャンデリアを見上げたままでいる。
「そうか、ヒロくんはこのシャンデリアが気に入ったんだ。それでここに来たんだな」
 でも待てよ。ここにこんなシャンデリアがあるって、ヒロくんは前から知っていたんだろうか。
 第一、どうやってここまで来たんだ?
 それに、
「あれっ、天井が明るいぞ。シャンデリアがなんでまぶしく光っているんだ!」
守衛さんの懐中電灯はヒロくんの方を照らしているし、周りの窓は全て外からベニヤ板で打ち付けられているのにだ。なんでここだけこんなに明るいんだろう。
 まあいいか。ヒロくんを見つけたわけだし。一応、事件は解決だ。でも、どうもこのお屋敷は訳の分からないことだらけだ。
 外に出ながら守衛さんに聞いてみた。
「さっき、シャンデリアがキラキラして明るかったけど、どうしてなんだろう?」
「ああ、あれね。あの部屋は上の高い天井に明かり取りの窓があって、ガラス板がはめてあるんだよ。だからあの部屋だけは明るいんだ」
なるほど、そうなのか。だから、天井から外の明かりが入っていたんだ。
 でも、ヒロくんはなんでシャンデリアの方をじっと見つめてたんだろう。
「君たち、ここに入ったことは絶対に誰にも言わないでね。みんながユーレイが出るといって怖がってくれてたほうが、おじさんとしてはありがたいんだ」
そう言って、守衛さんは帰っていった。
 ふと、ツヨシくんを見たら、真っ青な顔で、まだガタガタ震えている。
「ほらぁ!何にもいなかったぜ」
シューイチは、ツヨシくんとカナコさんの前で自慢げに言った。
「いやっ、居た。居たぞっ!ぼくは見た。奥の部屋のふすまが少し開いていて、そのかげから真っ赤な目ん玉が、二つはっきりのぞいているのが見えたんだ!」
「きゃあっ、また怖くなるようなことを言わんでよ」
カナコさんがまた泣き出しそうになる。それをみて、ヒロくんがカナコさんの背中を優しくなでていた。
「言い伝えでは、ユーレイを見た者は明日死ぬことになっとるんじゃ。もうオレたちに明日はない」
ツヨシくんはまだそんなことを言っていた。


  
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