ジュエリー戦士Shining Guardians

岩下穂乃香

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第28話 どの衣装にする?4人のハロウィンコスプレパーティー

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「チャンスだというのに、いつになったら戦士の息の根を止められるのだ」
大魔王は、ホーフーに言った。
「申し訳ございません。今日こそ必ず倒して来ます。2300人分の心の輝きと共に」
ホーフーはそう言って、出撃していった。

 優美は愛華ちゃんたちからハロウィンパーティーの誘いを受けた。優美は体調を途中で崩さないか不安な気持ちがよぎる。愛華ちゃんも
「できれば4人で一緒にやりたいなと思っているんですけど。体調あんまりよくないなら無理しないでくださいね」
と言ってくる。優美は
「愛華ちゃん、ありがとう。最近、貧血気味で迷惑たくさんかけてごめんなさいね。体調次第で前日位に行くか決めるでも大丈夫かしら?」
と、愛華ちゃんに言う。愛華ちゃんはそれで了承してくれたので、優美はまた今度愛華ちゃんに連絡することにした。

 そして日曜日、優美はハロウィンパーティーに行けることになり、集合時間に間に合うように愛華ちゃんに言われた通り夢ちゃんの家に向かう。優美が夢ちゃんの家に着くと、既に愛華ちゃんに希実ちゃん、夢ちゃんの全員が集まっていた。
「お待たせしました」
優美はそう言って、愛華ちゃんたちと合流する。
「夢ちゃんが全員分のコスプレ衣装用意してくれたみたいなんです。早く行きましょう」
愛華ちゃんが嬉しそうな顔で優美を先導する。愛華ちゃんに連れられるまま優美は4人で夢ちゃんの家の中に入っていった。夢ちゃんの案内で部屋に入ると、夢ちゃんは用意したというコスプレ衣装を出してくる。
「この前雑誌の撮影で使ったコスプレ衣装貸してもらえることになって、ハロウィンパーティーやるなら使いたいと思って借りてきたんだ」
夢ちゃんが嬉しそうな声で言う。優美は魔女のコスプレ衣装を選び、愛華ちゃんはパイレーツ風のコスプレ衣装、希実ちゃんはカウボーイ風の衣装、夢ちゃんは小悪魔風の衣装をそれぞれ選ぶ。
「愛華ちゃんも希実ちゃんも、優美さんもすごく似合っている。借りてきて良かったよ。とりあえずパーティーって言ったけど、何しようか?」
夢ちゃんはテンションが高いが、これから何をしようか悩んでいるようだ。優美もハロウィンパーティーが何をするものなのか分からず、ここまで来てしまったので何も提案できずにいた。そのとき、
「そうだ、私みんなで食べるのにいいかなと思ってお菓子持ってきているんですけど」
と希実ちゃんが言って、大袋のお菓子を鞄から出してくる。
「希実、ナイス! みんなでお菓子食べながらいっぱいおしゃべりして、せっかくコスプレしたんだから写真一緒に撮ればそれだけで楽しくなれるよね」
愛華ちゃんの言葉で、4人で談笑しながら楽しむ雰囲気にハロウィンパーティーはなっていく。しかしそのとき、夢ちゃんの家の外で大きな物音が聞こえる。優美が愛華ちゃんたちと外に出るとホーフーが人々から心の輝きを奪っているところだった。ホーフーは
「心の輝きは少しずつ集まっている。今度こそお前たちのことを倒して、大魔王様に良い報告をしに行くのだ」
と言う。優美は愛華ちゃんたちと共に変身する。
「ルビーパワーチャージ、シャイニング・フォルティッシモ」
「トパーズパワーチャージ、シャイニング・フォルティッシモ」
「サファイアパワーチャージ、シャイニング・フォルティッシモ」
「アメジストパワーチャージ、シャイニング・フォルティッシモ」
「炎と愛の戦士、シャイニールビー」
「光と希望の戦士、シャイニートパーズ」
「水と誠実の戦士、シャイニーサファイア」
「癒しと創造の戦士、シャイニーアメジスト」
4人が変身するとメガトイフルが出現し、ルビーたちの方へ襲いかかってきた。4人でシャイニング・アローを出し
「シャイニング・フレア」
と攻撃し、メガトイフルは倒されるが続いてホーフーがルビーたちに襲いかかって来る。ホーフーの攻撃をサファイアは何とかかわし、ルビーたちと共に再び攻撃態勢に入る。しかし、ホーフーもルビーたち4人の攻撃をかわし、逃げていってしまった。しばらくすると、心の輝きを奪われた人々は元に戻り、サファイアはルビーたちと4人で変身を解除した。

 4人は再びコスプレ衣装に身を包み、パーティーを再開する。コスプレで写真を取ったり、たくさんおしゃべりをしたり、楽しい時間はあっという間に過ぎていく。優美はこんな平和な時間がずっと続けばいいのにとふと思った。
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