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第二章
目覚め
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目を覚ました。そうすると、タイルの天井が見えた。不思議とタイルの一枚一枚や、塗装が剥がれている部分とかも、ハッキリと見えていた。
次にボクは、身体を動かそうとした。でも、まるで錆びついたブリキのおもちゃみたいに軋んで。上手く動けなかった。
ボクの腕には、点滴のチューブが繋がっている。半透明の液体が、ポタッポタッと流れてて。ボクの血管かどこかに、送り込まれている。
どうやらここは、医務室らしい。何年か前に、何度か来たことがある。白いベッドや、治療器具なんかがいっぱいあって。昔のボクは、ここが好きだった。
「……おはよう、ボク」
すると、突然ボクの視界に、僕が現れた。前と同じように、ひょっこりと。
「……僕?」
「うん、そうだよ。君は、ずっと眠ってたんだ」
なんだかとても、ホッとする。やっぱりこの子は、白いドレスがよく似合う。
僕は手に、濡れたタオルを持っていて。それを、ボクの顔に当てた。顔を拭いてくれていた。
「あう……」
「じっとしてて。まだ汚れが残ってるの」
僕は汚れたタオルを、水の入ったバケツに入れて洗っている。
その間にボクは、何とか状況を理解しようとしていた。気絶する前の記憶が消えたわけじゃないけど、それでも何があったのかがわからなかった。
「……君が、助けてくれたの?」
「ううん。僕じゃないよ」
「じゃあ……マスターが? あの時、マスターが居なかった?」
すると僕は、きょとんとした。だから、違ったみたい。あの時の人影は、マスターじゃなかった。
「僕たちは、あの人に助けられたんだよ」
「……あの人?」
「うん。……あ、ほら。ちょうど帰ってきた」
ボクは僕の視線を追って、医務室の出口を見た。するとそこは、椅子やテーブルが重ねられてて。いわゆるバリケードが作られていた。
すると僕は、そのバリケードを外して。扉が開くようにしていた。そのすぐ後に、何か大きくて連続した破裂音が聞こえたかと思うと、誰かが走ってくる音がした。
「はあっ! はあっ!」
……誰かが、医務室に飛び込んできた。男の人だった。
その人は医務室に入ると、すぐにもう一度バリケードを作り直して。出口の扉が開かないようにしていった。
「おかえり。どうだった?」
「はあ、はあ。いや、駄目だった。西側の通路は、もう全部封鎖されてるよ」
髪の毛が、真っ赤だ。身体が大きい。なんというか、がっしりしている。それに、何か大きな機械のような道具も持っている。
変わったお洋服だ。真っ黒なのはボクと同じだけど、模様が違う。なにか、ごちゃごちゃしてて。あまりすてきじゃない。
「くそっ、これで弾切れか……。確か備品庫は、ここから遠かったっけな」
赤髪の人は、何か箱みたいなのを投げ捨てた。そしてポケットから似たような箱を取り出して、持っている機械に取り付けた。
「ん……おお、目を覚ましたか!」
……目が合った。ボクは、思わずシーツの中に隠れる。
「な、なんだ?」
「フフ。あの子は、恥ずかしがり屋さんなんだよ」
「あ、そうなのか。まあ確かに、知らない相手だもんな」
近づいてくる。コツッコツッて音が、聞こえる。
「傷の具合はどうだ? どこか痛む所はあるか?」
多分、ボクに話しかけているのだろう。でも、答えなかった。だって、知らない人だから。
「……そろそろ点滴が切れるな。なあ、新しいのはまだ残ってたか?」
「うん。でも、これが最後だよ」
「そうか……。ついでに取って来ないとな」
すると、点滴を交換するような音がした。だからボクは、僕の言ったことは本当なのだろうか、と思ってみる。
この人が、ボクを助けた? でも、大人だ。マスター以外の大人は、信用できない。だって皆、ボクを虐めるから。
きっと、この人も何かしてくる。点滴の中に、あれが入っているのかもしれない。それか、もうされたのかも。ボクが、寝てる間に。
「お腹の中は大丈夫か?」
「――ッ!!」
その時ボクは、点滴用の棒を倒してしまった。
「あ、いや、すまない。……聞くべきじゃ、ないよな」
……。忘れることは、出来なかった。あの触手に、されたこと。……大人たちにされた、こと。
「無神経だよ、ロイン」
「……ああ、本当にそうだ」
ボクは、身体が震えていた。寒い時みたいに、ガタガタって。必死に頭から押し出そうとするけど、消えてくれない。アイツの汚い笑い声が、ずっと反響してる。
「大丈夫だよ、ボク。僕が、そばに居るからね」
……。僕の手が、シーツごしに当たった。大人とは違う、小さな手。……僕は、ボクを優しく撫でてくれてて。ボクは手だけをシーツから出して、それを握った。
「ロイン。悪いけど、少し二人きりにしてくれる?」
「……わかった。隣の部屋で準備してるから、何かあったら呼んでくれ」
すると赤髪の人は、ここを出ていったようだった。医務室の中は、ボクと僕だけになって。……少しだけ、震えが小さくなった。
「……ごめん、遅くなって」
「……」
「怖かったよね。一人で、心細かったよね」
「……アイツは、……あの化け物は、何なの?」
「わからない。でも、急に現れたんだ。僕の所にも来て、マスターとはぐれちゃって」
「マスターが……? マスターは、無事なの?」
ボクは起き上がって、僕を問い詰める。
「うん、それは大丈夫だと思う。マスターの仕事場は、とても頑丈だから」
それを聞いて、少しだけ安心した。……マスターのことを考えると、少しだけ勇気を貰える。冷たくなった心が、暖かくなってく。
「マスターとはぐれた後、僕も逃げ回ってたんだ。それで追い詰められちゃった時に、あの人に助けられたんだよ」
「あの、人……。それって、あの赤い髪の……?」
「うん。ロインって言うんだって。よくわかんないけど、ここで何かを探してたみたい」
……。ロイン?
「ロインって、何?」
「え?」
「……」
「ロインっていうのは……ほら、名前だよ」
……名前?
「……そっか。そうだよね。僕らには、名前が無いもんね」
「……?」
「……ねえ。僕たちにも、名前をつけない?」
「な、まえ」
「そう。いつまでも僕とボクじゃあ、わからないし。何か、作ろうよ」
よく、わからなかった。ボクはボクで、僕は僕で。それ以上の何かなんて、考えたことがなかった。
「……何もない? なら、僕が決めちゃおっかな」
「……?」
「じゃあね……。……そう、君の名前は……。――クロ。クロにしよう!」
「……クロ」
「それで、僕がシロ! どう、可愛いでしょ? 僕らが着てるお洋服の色からとったんだ!」
「シ、ロ?」
「そう! それが、僕の名前。それで、君は、クロ」
「……?」
「――フフ。とっても、すてき!」
やっぱり、よくわからなかった。でも僕……、シロは、ずっと笑っていて。なんだか嬉しそうだった。だからボクは、あまり深く考えなかった。
ボクは、クロ。僕は、シロ。……それがボクらの、新しい名前。
でも、名前を決めたのもつかの間。ボクらが一緒に喜ぶ暇は、なかった。
『ガンッガンガンッ!!』
扉を、何かが叩いた。その音は、あの牢屋の時と似ていた。……でも、今度は、一人だけじゃない。
「っ……!」
「二人とも、こっちだ!」
すると、隣の部屋から赤髪の人――ロインが、現れた。ロインは必死そうに、ボクらに手招きをしている。
「行こう、クロ! 逃げなくちゃ!」
「あ……、ま、待って」
ボクは、慌てた。またアイツが来たことと、急に名前を呼ばれたのもあって。どうしても、動揺しちゃった。
急いでベッドから降りようとするけど、上手く身体が動かない。全身が痛くて、ノロノロとしか動けない。
「くっ、ちょっと失礼するぞ!」
すると、ロインがボクの腕を掴んだ。
「いやッ、やめてッ!!」
だからボクは、思わず叫んで。ロインの顔とかを、殴ったり叩いたりした。
「いてっ! わ、悪いが今はそれは聞けない! ここから逃げないと!」
でも、やっぱり効かなかった。ボクの力は、とても無力で。大人のロインに、簡単に持ち上げられた。
――その時だった。医務室の扉を、何かがブチ破った。
「ひっ……!」
……アイツだ。それも、今度は沢山。大勢。残ってるバリケードで足止めされてるけど、もう長くは持たない。
「急ぐぞ! 隣から逃げよう!」
ロインは、ボクを抱えて逃げた。ボクは、それが嫌だったけど。……アイツに捕まるほうが、もっと嫌だったから、何とか我慢した。……我慢しなくちゃ、いけないんだ。
次にボクは、身体を動かそうとした。でも、まるで錆びついたブリキのおもちゃみたいに軋んで。上手く動けなかった。
ボクの腕には、点滴のチューブが繋がっている。半透明の液体が、ポタッポタッと流れてて。ボクの血管かどこかに、送り込まれている。
どうやらここは、医務室らしい。何年か前に、何度か来たことがある。白いベッドや、治療器具なんかがいっぱいあって。昔のボクは、ここが好きだった。
「……おはよう、ボク」
すると、突然ボクの視界に、僕が現れた。前と同じように、ひょっこりと。
「……僕?」
「うん、そうだよ。君は、ずっと眠ってたんだ」
なんだかとても、ホッとする。やっぱりこの子は、白いドレスがよく似合う。
僕は手に、濡れたタオルを持っていて。それを、ボクの顔に当てた。顔を拭いてくれていた。
「あう……」
「じっとしてて。まだ汚れが残ってるの」
僕は汚れたタオルを、水の入ったバケツに入れて洗っている。
その間にボクは、何とか状況を理解しようとしていた。気絶する前の記憶が消えたわけじゃないけど、それでも何があったのかがわからなかった。
「……君が、助けてくれたの?」
「ううん。僕じゃないよ」
「じゃあ……マスターが? あの時、マスターが居なかった?」
すると僕は、きょとんとした。だから、違ったみたい。あの時の人影は、マスターじゃなかった。
「僕たちは、あの人に助けられたんだよ」
「……あの人?」
「うん。……あ、ほら。ちょうど帰ってきた」
ボクは僕の視線を追って、医務室の出口を見た。するとそこは、椅子やテーブルが重ねられてて。いわゆるバリケードが作られていた。
すると僕は、そのバリケードを外して。扉が開くようにしていた。そのすぐ後に、何か大きくて連続した破裂音が聞こえたかと思うと、誰かが走ってくる音がした。
「はあっ! はあっ!」
……誰かが、医務室に飛び込んできた。男の人だった。
その人は医務室に入ると、すぐにもう一度バリケードを作り直して。出口の扉が開かないようにしていった。
「おかえり。どうだった?」
「はあ、はあ。いや、駄目だった。西側の通路は、もう全部封鎖されてるよ」
髪の毛が、真っ赤だ。身体が大きい。なんというか、がっしりしている。それに、何か大きな機械のような道具も持っている。
変わったお洋服だ。真っ黒なのはボクと同じだけど、模様が違う。なにか、ごちゃごちゃしてて。あまりすてきじゃない。
「くそっ、これで弾切れか……。確か備品庫は、ここから遠かったっけな」
赤髪の人は、何か箱みたいなのを投げ捨てた。そしてポケットから似たような箱を取り出して、持っている機械に取り付けた。
「ん……おお、目を覚ましたか!」
……目が合った。ボクは、思わずシーツの中に隠れる。
「な、なんだ?」
「フフ。あの子は、恥ずかしがり屋さんなんだよ」
「あ、そうなのか。まあ確かに、知らない相手だもんな」
近づいてくる。コツッコツッて音が、聞こえる。
「傷の具合はどうだ? どこか痛む所はあるか?」
多分、ボクに話しかけているのだろう。でも、答えなかった。だって、知らない人だから。
「……そろそろ点滴が切れるな。なあ、新しいのはまだ残ってたか?」
「うん。でも、これが最後だよ」
「そうか……。ついでに取って来ないとな」
すると、点滴を交換するような音がした。だからボクは、僕の言ったことは本当なのだろうか、と思ってみる。
この人が、ボクを助けた? でも、大人だ。マスター以外の大人は、信用できない。だって皆、ボクを虐めるから。
きっと、この人も何かしてくる。点滴の中に、あれが入っているのかもしれない。それか、もうされたのかも。ボクが、寝てる間に。
「お腹の中は大丈夫か?」
「――ッ!!」
その時ボクは、点滴用の棒を倒してしまった。
「あ、いや、すまない。……聞くべきじゃ、ないよな」
……。忘れることは、出来なかった。あの触手に、されたこと。……大人たちにされた、こと。
「無神経だよ、ロイン」
「……ああ、本当にそうだ」
ボクは、身体が震えていた。寒い時みたいに、ガタガタって。必死に頭から押し出そうとするけど、消えてくれない。アイツの汚い笑い声が、ずっと反響してる。
「大丈夫だよ、ボク。僕が、そばに居るからね」
……。僕の手が、シーツごしに当たった。大人とは違う、小さな手。……僕は、ボクを優しく撫でてくれてて。ボクは手だけをシーツから出して、それを握った。
「ロイン。悪いけど、少し二人きりにしてくれる?」
「……わかった。隣の部屋で準備してるから、何かあったら呼んでくれ」
すると赤髪の人は、ここを出ていったようだった。医務室の中は、ボクと僕だけになって。……少しだけ、震えが小さくなった。
「……ごめん、遅くなって」
「……」
「怖かったよね。一人で、心細かったよね」
「……アイツは、……あの化け物は、何なの?」
「わからない。でも、急に現れたんだ。僕の所にも来て、マスターとはぐれちゃって」
「マスターが……? マスターは、無事なの?」
ボクは起き上がって、僕を問い詰める。
「うん、それは大丈夫だと思う。マスターの仕事場は、とても頑丈だから」
それを聞いて、少しだけ安心した。……マスターのことを考えると、少しだけ勇気を貰える。冷たくなった心が、暖かくなってく。
「マスターとはぐれた後、僕も逃げ回ってたんだ。それで追い詰められちゃった時に、あの人に助けられたんだよ」
「あの、人……。それって、あの赤い髪の……?」
「うん。ロインって言うんだって。よくわかんないけど、ここで何かを探してたみたい」
……。ロイン?
「ロインって、何?」
「え?」
「……」
「ロインっていうのは……ほら、名前だよ」
……名前?
「……そっか。そうだよね。僕らには、名前が無いもんね」
「……?」
「……ねえ。僕たちにも、名前をつけない?」
「な、まえ」
「そう。いつまでも僕とボクじゃあ、わからないし。何か、作ろうよ」
よく、わからなかった。ボクはボクで、僕は僕で。それ以上の何かなんて、考えたことがなかった。
「……何もない? なら、僕が決めちゃおっかな」
「……?」
「じゃあね……。……そう、君の名前は……。――クロ。クロにしよう!」
「……クロ」
「それで、僕がシロ! どう、可愛いでしょ? 僕らが着てるお洋服の色からとったんだ!」
「シ、ロ?」
「そう! それが、僕の名前。それで、君は、クロ」
「……?」
「――フフ。とっても、すてき!」
やっぱり、よくわからなかった。でも僕……、シロは、ずっと笑っていて。なんだか嬉しそうだった。だからボクは、あまり深く考えなかった。
ボクは、クロ。僕は、シロ。……それがボクらの、新しい名前。
でも、名前を決めたのもつかの間。ボクらが一緒に喜ぶ暇は、なかった。
『ガンッガンガンッ!!』
扉を、何かが叩いた。その音は、あの牢屋の時と似ていた。……でも、今度は、一人だけじゃない。
「っ……!」
「二人とも、こっちだ!」
すると、隣の部屋から赤髪の人――ロインが、現れた。ロインは必死そうに、ボクらに手招きをしている。
「行こう、クロ! 逃げなくちゃ!」
「あ……、ま、待って」
ボクは、慌てた。またアイツが来たことと、急に名前を呼ばれたのもあって。どうしても、動揺しちゃった。
急いでベッドから降りようとするけど、上手く身体が動かない。全身が痛くて、ノロノロとしか動けない。
「くっ、ちょっと失礼するぞ!」
すると、ロインがボクの腕を掴んだ。
「いやッ、やめてッ!!」
だからボクは、思わず叫んで。ロインの顔とかを、殴ったり叩いたりした。
「いてっ! わ、悪いが今はそれは聞けない! ここから逃げないと!」
でも、やっぱり効かなかった。ボクの力は、とても無力で。大人のロインに、簡単に持ち上げられた。
――その時だった。医務室の扉を、何かがブチ破った。
「ひっ……!」
……アイツだ。それも、今度は沢山。大勢。残ってるバリケードで足止めされてるけど、もう長くは持たない。
「急ぐぞ! 隣から逃げよう!」
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