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第二章
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……。マスターだった。紛れもないマスターが、そこに居た。光が収まったかと思うと、シロの後ろに、いつの間にかマスターが立っていた。
「き、貴様!! どうしてここに!?」
「……怖かったろう、二人とも。もう大丈夫だよ。だって、私が来たからね」
「――マスターっ!」
ボクは、思わずマスターに抱きついた。いつものマスターの香りが、して。やっぱり、とても暖かくて。……嬉しかった。
「マスター……マスターっ! 会いたかった! 会いたかった!」
「ふふ、私もだよ。……さあ、君もおいで。苦労をかけたね」
「はい、マスター。おかえりなさい」
ボクの隣で、シロも抱きついた。マスターはしゃがんで、ボクらの頭を撫でてくれた。
「……ああ。二人して、こんなになっちゃって。綺麗だったお洋服が、こんなにボロボロじゃないか」
そのマスターの一言で、思い出した。……ボクらのお洋服は、すっかりボロボロになっていた。シロのはわからないけど、ボクのはきっと、あの触手に襲われた時に傷ついてしまったのだろう。
「あ……。ご、ごめんなさい……」
「いいんだよ、謝らなくて。君たちは何も悪くないんだ。……悪いのは」
すると、マスターが立ち上がって……。ロインの方を見た。
「君たちを、こんなにした奴だね」
「くっ……! ここで会ったが、何年目ってな!!」
ロインは、持っていた機械をマスターに向けていた。ボクには、その機械が何なのかわからなかったけど。……すごく、危険な感じがした。
「覚悟しろ、マスター・シュバルツ!! 今ここでお前を、捕らえる!!」
「……出来るのかな? そんな、ちっぽけな銃一丁で」
「やってやるさ!! 行くぞ!!」
「駄目ッ!!」
嫌だった。何かが、嫌だった。だからボクは、マスターの前に飛び出して。力いっぱい両手を広げた。
「なっ、どいてくれ! 危ないぞ!」
「マスターを虐めるやつは、ボクが許さない! マスターは、ボクが守るんだ!」
「何を馬鹿なことを、君は騙されてるんだ! こっちに来い、俺が助けるから!!」
「うるさい! うるさい! お前の言うことなんか聞くもんか!」
「く……。おい、君! なんとか君からも、説得してやってくれ!」
するとロインは、シロに話しかけた。……でもきっと、シロもボクと同じ気持ち。だからシロも、マスターの前に出た。
「なっ……!?」
「クロの言う通りだよ。マスターは、良い人なんだ」
ボクとシロは、一緒に両手を広げた。一緒に、マスターを守るんだ。
「ッ、馬鹿野郎!! なんでわからないんだ!! そいつは、そいつはただの――」
すると、マスターがボクらの肩に手を置いた。
「……ありがとう、二人とも。でもここは、私に任せてくれないか?」
「ま、マスター……? でも……」
「いいんだよ。私が、そうしたいんだ。……君たちを、守らせてくれ」
するとマスターが、ボクたちの前に出た。だからロインの持ってる機械は、今マスターに向いていた。
「……子供を守るのは、大人の義務だからね」
「何を調子の良い事を!! 今更善人ぶる気か!!」
「いや、違う。私はただ、正しいことを言ってるだけだ。……そして」
その瞬間。マスターが、目の前に手のひらを伸ばした。
「――正しいことを、行うだけだよ」
……突然。それはあまりに、突然過ぎる出来事だった。あっという間に、本当にあっという間に。……ロインの身体が、吹っ飛んだ。
「ごあッッ!?」
ロインは、壁に叩きつけられた。バキバキッとか、メキメキッて音が響き渡って。壁にあった機械の部品とかが、そこら中に飛び散って。そしてロインからも、血が噴き出ていた。
どうして? マスターは、ロインに触ってないのに。何か道具も、使ってないのに。
「か……ぐはッ……」
「……やれやれ。やっぱり、威勢だけか」
「……な、舐めるんじゃないッ!」
するとロインは、落ちていた機械の道具を拾って。マスターに向けて、何か引き金のようなものを引いた。
「わあっ!?」
大きな音だった。突然、爆発音みたいなのが聞こえて。思わずボクは、その場でしゃがみこんだ。
「……うう……」
「……私の子供を、驚かせないでくれ。怖がってるじゃないか」
ボクは、しばらく怯えてた。マスターを守るとか、言ってたくせに。
すると、シロがボクの背中をさすってくれた。それでボクは、落ち着きを取り戻して。マスターの方を見た。
「――ば、バカな……!? どうして、こんな……」
……マスターの目の前に、何かが浮かんでいた。それは小さな、鉄の塊みたいなもので。いつだったか絵本で見たことのある、”ドングリ”にそっくりな形をしていた。
「無駄だよ。そんなもの、私には届かない」
「く、くそッ!! くそッッ!!」
するとロインが、もう一度機械の引き金を引いた。それも、今度は沢山。沢山大きな音がして、それで、気が付いた。あの機械の先端から、鉄のドングリが飛び出していたんだ。
ドングリは、ものすごい速さで飛んでて。それで、マスターの目の前で、ピタッ……と、止まる。音もなく、静かに。……不思議だった。
「……な、なぜだ! なぜだ! なぜだ!!」
それで、ある瞬間から。機械からドングリが飛び出すことは無くなった。代わりに、カチッカチッという小さな音がしていた。
「言ったろう。そんなもの、私には届かないと」
マスターは、手のひらをクルッと動かした。すると今度は、空中に浮いてた鉄のドングリが、一斉に向きを変えて……。先の尖った部分が、ロインに向いた。
「――ッ!!」
「さようなら。生きていることを、祈るがいい」
マスターが、指をパチンと鳴らす。……その瞬間に、ドングリが動き出して。機械で飛ばした時みたいに、ものすごい速さで飛んでいった。
「――ぐあッ――ごッ――がッ――」
ロインの身体に、ドングリが沈んでいく。肩や足、お腹や胸。全身の色々な所に、当たっていって。それで、沢山の血が、飛び出した。
骨の折れる音がした。肉が切れる音がした。ぐちゃって、どちゃって。……ボクはそれが、少しだけ怖かった。……でも、仕方のないことだと思った。だってアイツは、ボクの大事なマスターを、傷つけたから。
「ふむ。タフネスだけはあるようだな。流石にそこは、ドブネズミという訳か」
「……かはッ……」
ロインは、生きていた。沢山の血が流れ出ていたけど、ギリギリ生きていた。
でも、息が荒い。呼吸の音も何か変だ。コヒューっていうような、不思議な音。
「……運が良ければ、他のネズミに回収されるだろう。まあ、せいぜい踏ん張るが良い」
するとマスターは、ボクらの方に身体を向けた。そして、二人一緒に抱きしめてくれた。
「さあ、終わったよ。悪い大人は、私が片付けたからね」
「マスター……!」
嬉しい。これでもう、ロインはマスターを傷つけない。マスターを悪く言うんだから、これでいいんだ。
「それじゃあ、帰ろうか。……また新しいお洋服を用意してあげるから」
するとマスターは、もう一度目の前に手のひらを差し出した。そして指を何本か動かしたかと思うと……。目の前の空間が、急にゆがんだ。
「わあ……?」
それは、黒い染みのようだった。でも染みは、空中にあって。汚れがつくような壁は、そこには存在しない。
まるで、渦のような。とても黒くて、何だか不思議な感じ。吸い込まれちゃいそうだ。
「これはね、マスターの秘密の抜け穴なんだよ。マスターの、特別な力なんだ」
シロが言った。よくわからなかったけど、やっぱりマスターはすごいということだけが、わかった。
「さあ、帰ろう。手を握っててあげるからね」
ボクらは、手を繋いだ。そして、黒い何かに向かって、進んで行く。
「……ま、待て」
その時だった。突然後ろから、小さな声が聞こえた。
「……行ったら、駄目だ。……また、そいつに……」
……わかった。ロインは、まだマスターの悪口を言おうとしていると。だから、無視した。耳を塞いで……。三人で一緒に、黒い染みの中に、入った。
「――駄目だ、二人とも。そっちに行ったら……――」
「き、貴様!! どうしてここに!?」
「……怖かったろう、二人とも。もう大丈夫だよ。だって、私が来たからね」
「――マスターっ!」
ボクは、思わずマスターに抱きついた。いつものマスターの香りが、して。やっぱり、とても暖かくて。……嬉しかった。
「マスター……マスターっ! 会いたかった! 会いたかった!」
「ふふ、私もだよ。……さあ、君もおいで。苦労をかけたね」
「はい、マスター。おかえりなさい」
ボクの隣で、シロも抱きついた。マスターはしゃがんで、ボクらの頭を撫でてくれた。
「……ああ。二人して、こんなになっちゃって。綺麗だったお洋服が、こんなにボロボロじゃないか」
そのマスターの一言で、思い出した。……ボクらのお洋服は、すっかりボロボロになっていた。シロのはわからないけど、ボクのはきっと、あの触手に襲われた時に傷ついてしまったのだろう。
「あ……。ご、ごめんなさい……」
「いいんだよ、謝らなくて。君たちは何も悪くないんだ。……悪いのは」
すると、マスターが立ち上がって……。ロインの方を見た。
「君たちを、こんなにした奴だね」
「くっ……! ここで会ったが、何年目ってな!!」
ロインは、持っていた機械をマスターに向けていた。ボクには、その機械が何なのかわからなかったけど。……すごく、危険な感じがした。
「覚悟しろ、マスター・シュバルツ!! 今ここでお前を、捕らえる!!」
「……出来るのかな? そんな、ちっぽけな銃一丁で」
「やってやるさ!! 行くぞ!!」
「駄目ッ!!」
嫌だった。何かが、嫌だった。だからボクは、マスターの前に飛び出して。力いっぱい両手を広げた。
「なっ、どいてくれ! 危ないぞ!」
「マスターを虐めるやつは、ボクが許さない! マスターは、ボクが守るんだ!」
「何を馬鹿なことを、君は騙されてるんだ! こっちに来い、俺が助けるから!!」
「うるさい! うるさい! お前の言うことなんか聞くもんか!」
「く……。おい、君! なんとか君からも、説得してやってくれ!」
するとロインは、シロに話しかけた。……でもきっと、シロもボクと同じ気持ち。だからシロも、マスターの前に出た。
「なっ……!?」
「クロの言う通りだよ。マスターは、良い人なんだ」
ボクとシロは、一緒に両手を広げた。一緒に、マスターを守るんだ。
「ッ、馬鹿野郎!! なんでわからないんだ!! そいつは、そいつはただの――」
すると、マスターがボクらの肩に手を置いた。
「……ありがとう、二人とも。でもここは、私に任せてくれないか?」
「ま、マスター……? でも……」
「いいんだよ。私が、そうしたいんだ。……君たちを、守らせてくれ」
するとマスターが、ボクたちの前に出た。だからロインの持ってる機械は、今マスターに向いていた。
「……子供を守るのは、大人の義務だからね」
「何を調子の良い事を!! 今更善人ぶる気か!!」
「いや、違う。私はただ、正しいことを言ってるだけだ。……そして」
その瞬間。マスターが、目の前に手のひらを伸ばした。
「――正しいことを、行うだけだよ」
……突然。それはあまりに、突然過ぎる出来事だった。あっという間に、本当にあっという間に。……ロインの身体が、吹っ飛んだ。
「ごあッッ!?」
ロインは、壁に叩きつけられた。バキバキッとか、メキメキッて音が響き渡って。壁にあった機械の部品とかが、そこら中に飛び散って。そしてロインからも、血が噴き出ていた。
どうして? マスターは、ロインに触ってないのに。何か道具も、使ってないのに。
「か……ぐはッ……」
「……やれやれ。やっぱり、威勢だけか」
「……な、舐めるんじゃないッ!」
するとロインは、落ちていた機械の道具を拾って。マスターに向けて、何か引き金のようなものを引いた。
「わあっ!?」
大きな音だった。突然、爆発音みたいなのが聞こえて。思わずボクは、その場でしゃがみこんだ。
「……うう……」
「……私の子供を、驚かせないでくれ。怖がってるじゃないか」
ボクは、しばらく怯えてた。マスターを守るとか、言ってたくせに。
すると、シロがボクの背中をさすってくれた。それでボクは、落ち着きを取り戻して。マスターの方を見た。
「――ば、バカな……!? どうして、こんな……」
……マスターの目の前に、何かが浮かんでいた。それは小さな、鉄の塊みたいなもので。いつだったか絵本で見たことのある、”ドングリ”にそっくりな形をしていた。
「無駄だよ。そんなもの、私には届かない」
「く、くそッ!! くそッッ!!」
するとロインが、もう一度機械の引き金を引いた。それも、今度は沢山。沢山大きな音がして、それで、気が付いた。あの機械の先端から、鉄のドングリが飛び出していたんだ。
ドングリは、ものすごい速さで飛んでて。それで、マスターの目の前で、ピタッ……と、止まる。音もなく、静かに。……不思議だった。
「……な、なぜだ! なぜだ! なぜだ!!」
それで、ある瞬間から。機械からドングリが飛び出すことは無くなった。代わりに、カチッカチッという小さな音がしていた。
「言ったろう。そんなもの、私には届かないと」
マスターは、手のひらをクルッと動かした。すると今度は、空中に浮いてた鉄のドングリが、一斉に向きを変えて……。先の尖った部分が、ロインに向いた。
「――ッ!!」
「さようなら。生きていることを、祈るがいい」
マスターが、指をパチンと鳴らす。……その瞬間に、ドングリが動き出して。機械で飛ばした時みたいに、ものすごい速さで飛んでいった。
「――ぐあッ――ごッ――がッ――」
ロインの身体に、ドングリが沈んでいく。肩や足、お腹や胸。全身の色々な所に、当たっていって。それで、沢山の血が、飛び出した。
骨の折れる音がした。肉が切れる音がした。ぐちゃって、どちゃって。……ボクはそれが、少しだけ怖かった。……でも、仕方のないことだと思った。だってアイツは、ボクの大事なマスターを、傷つけたから。
「ふむ。タフネスだけはあるようだな。流石にそこは、ドブネズミという訳か」
「……かはッ……」
ロインは、生きていた。沢山の血が流れ出ていたけど、ギリギリ生きていた。
でも、息が荒い。呼吸の音も何か変だ。コヒューっていうような、不思議な音。
「……運が良ければ、他のネズミに回収されるだろう。まあ、せいぜい踏ん張るが良い」
するとマスターは、ボクらの方に身体を向けた。そして、二人一緒に抱きしめてくれた。
「さあ、終わったよ。悪い大人は、私が片付けたからね」
「マスター……!」
嬉しい。これでもう、ロインはマスターを傷つけない。マスターを悪く言うんだから、これでいいんだ。
「それじゃあ、帰ろうか。……また新しいお洋服を用意してあげるから」
するとマスターは、もう一度目の前に手のひらを差し出した。そして指を何本か動かしたかと思うと……。目の前の空間が、急にゆがんだ。
「わあ……?」
それは、黒い染みのようだった。でも染みは、空中にあって。汚れがつくような壁は、そこには存在しない。
まるで、渦のような。とても黒くて、何だか不思議な感じ。吸い込まれちゃいそうだ。
「これはね、マスターの秘密の抜け穴なんだよ。マスターの、特別な力なんだ」
シロが言った。よくわからなかったけど、やっぱりマスターはすごいということだけが、わかった。
「さあ、帰ろう。手を握っててあげるからね」
ボクらは、手を繋いだ。そして、黒い何かに向かって、進んで行く。
「……ま、待て」
その時だった。突然後ろから、小さな声が聞こえた。
「……行ったら、駄目だ。……また、そいつに……」
……わかった。ロインは、まだマスターの悪口を言おうとしていると。だから、無視した。耳を塞いで……。三人で一緒に、黒い染みの中に、入った。
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