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第五章
クズ
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……。遅かった。もう、手遅れだった。黒は、もう壊れてしまっていて。……もう、ボロボロで。
何人もの男が、黒を囲んでいた。何人もの奴が、黒に、性欲をぶつけていた。黒色だったはずのワンピースが、白く染まっていて。……黒は、精液にまみれていた。
「……今、皆と、……遊んで、るの。……皆、とっても、優しいんだよ」
そういう黒が、今も一人の男のモノを握って。手を動かしていた。……口で、していた。入れられていた。
「おい、こっちも早くしてくれって! もう我慢出来ねえんだよ!」
「……うん。ボク、がんばる、ね」
服が、ビリビリに破られていて。髪の毛が、精液でぐしゃぐしゃになっていて。……腕を、強く握られたのだろう。二の腕のあたりが、紫色になっている。
「くっ……うう! 出るッ!」
「うぷっ……。ごほっ、げほっ……」
「ちょ、漏らすなって! 全部飲んでくれよ!」
「ご、ごめんなさい。……んっ……。んっ……」
……。俺の、せいだ。……せめて、せめて。昨日の時点で気づけていれば。……まだ、間に合ったのかもしれない。
……でも、俺に何かを言う資格なんてない。俺だって、こいつらと同じことをしてるんだ。……同じ、同類。
「う……! は、孕めっ! 孕めっ!!」
「ああっ……! う……あ……?」
……。
「あっ……! い、いやっ……! 動かさない、でっ……!」
「へ、へへ。小さいな。ここが、いいんだろ?」
……。もう、無理だ。
「顔ッ! こっち出すぞ!」
「……う……」
もう、無理だ。こんなの。
「ぐっ……う……! お、大きい……!」
もう、耐えられない。……もう、嫌だ。こんなの、もう嫌だ。自分も、こいつらも。もう、嫌いだ。反吐が出る。
「うう……ううう……」
「ん……? アイジス、お前……ちょ、ちょっと待て! おい!!」
「うわああああああッッッ!!!!」
気が付けば、俺は。銃を握っていた。何も考えず、ただ、引き金を引いていた。
どれくらい撃ったかは覚えてない。というか、わからない。……でも少なくとも、俺が意識を取り戻した頃には。部屋の中は、精液の匂いを打ち消すほどの、硝煙で溢れかえっていた。
血が滴っていた。そこら中で、血の海が出来ていた。何人もの死体が、そこら中で倒れおり。さらに全身には、穴が開いていて。
それでも俺は、引き金を引くのを止めなかった。もう弾は、出ないのに。もう弾は、打ち尽くしているのに。……。これじゃあ最後の標的を、殺せない。これじゃあぶち殺せない。
「……アイジス……?」
黒。黒が居た。黒が、こっちを見てる。ちょっとだけ待ってて。もう少し、待ってて。これでもう、君を傷つける奴は居なくなるから。
「……そんなこと、しないで……?」
止めてくれ。止めないでくれ。君を傷つける奴なんて、皆死んだ方がいい。そんな奴に、生きる価値なんてないだろ。……なのになんで、なんで止めるんだ?
「……死んだら、駄目だよ。……自分を、殺さないで……」
……殺してくれ。もう、殺してくれ。俺は、君を傷つけたんだ。許しちゃ、駄目なんだ。
「……お願い。……生きて? じゃないと、……じゃないと……」
……黒?
「――誰が、シロを守ってくれるの?」
……黒が、泣いてる。
「お願い。シロを、殺さないで。……シロを、助けて。……ボク、頑張るから。頑張って、皆を、お世話して。……マスターを、殺すから」
……。殺す? ……君が?
「だから、お願い。死なないで。……シロを、傷つけないで」
「……君は……」
「え……?」
「……君は、シロのことが……。好き、なのか?」
「……うん。……うん」
「……守って、ほしいのか?」
「……うん」
「……わかった。じゃあ、俺が……。守るから。マスターも、俺が殺すから」
「……本当?」
「約束、する。……だから、だから……。全てが終わったら、……俺を、裁いてくれるか?」
「……うん。わかった。……約束、だよ」
俺と黒は、手を握った。……指切りげんまん。絶対に、約束は守る。絶対に、もう黒は傷つけない。誰にも、自分にも。
「おい! 大丈夫か! 一体何が……って、なんだこれ!?」
レオが来た。レオが、扉の前で立っていた。
「お前、お前ら、まさか……」
「……レオ、どいてくれ。……俺達は、もうここには居られない」
俺は立ち上がって、黒を背負った。そして誰かが持っていたナイフを拾い、レオに向ける。
「……ったく、ああもう!! どうしてこうなる前に止められなかった!!」
「……そうだな」
「クソッ、クソッ! もう他の奴らもこっちに来てる、時間はねえ!!」
するとレオは、部屋を飛び出した。
「早くしろ!! こっちだ!!」
「……レオ?」
「いいから来い! 抜け道がある! こうなったらもう、腹くくるしかねえだろうが!!」
「……ああ……わかってる」
何人もの男が、黒を囲んでいた。何人もの奴が、黒に、性欲をぶつけていた。黒色だったはずのワンピースが、白く染まっていて。……黒は、精液にまみれていた。
「……今、皆と、……遊んで、るの。……皆、とっても、優しいんだよ」
そういう黒が、今も一人の男のモノを握って。手を動かしていた。……口で、していた。入れられていた。
「おい、こっちも早くしてくれって! もう我慢出来ねえんだよ!」
「……うん。ボク、がんばる、ね」
服が、ビリビリに破られていて。髪の毛が、精液でぐしゃぐしゃになっていて。……腕を、強く握られたのだろう。二の腕のあたりが、紫色になっている。
「くっ……うう! 出るッ!」
「うぷっ……。ごほっ、げほっ……」
「ちょ、漏らすなって! 全部飲んでくれよ!」
「ご、ごめんなさい。……んっ……。んっ……」
……。俺の、せいだ。……せめて、せめて。昨日の時点で気づけていれば。……まだ、間に合ったのかもしれない。
……でも、俺に何かを言う資格なんてない。俺だって、こいつらと同じことをしてるんだ。……同じ、同類。
「う……! は、孕めっ! 孕めっ!!」
「ああっ……! う……あ……?」
……。
「あっ……! い、いやっ……! 動かさない、でっ……!」
「へ、へへ。小さいな。ここが、いいんだろ?」
……。もう、無理だ。
「顔ッ! こっち出すぞ!」
「……う……」
もう、無理だ。こんなの。
「ぐっ……う……! お、大きい……!」
もう、耐えられない。……もう、嫌だ。こんなの、もう嫌だ。自分も、こいつらも。もう、嫌いだ。反吐が出る。
「うう……ううう……」
「ん……? アイジス、お前……ちょ、ちょっと待て! おい!!」
「うわああああああッッッ!!!!」
気が付けば、俺は。銃を握っていた。何も考えず、ただ、引き金を引いていた。
どれくらい撃ったかは覚えてない。というか、わからない。……でも少なくとも、俺が意識を取り戻した頃には。部屋の中は、精液の匂いを打ち消すほどの、硝煙で溢れかえっていた。
血が滴っていた。そこら中で、血の海が出来ていた。何人もの死体が、そこら中で倒れおり。さらに全身には、穴が開いていて。
それでも俺は、引き金を引くのを止めなかった。もう弾は、出ないのに。もう弾は、打ち尽くしているのに。……。これじゃあ最後の標的を、殺せない。これじゃあぶち殺せない。
「……アイジス……?」
黒。黒が居た。黒が、こっちを見てる。ちょっとだけ待ってて。もう少し、待ってて。これでもう、君を傷つける奴は居なくなるから。
「……そんなこと、しないで……?」
止めてくれ。止めないでくれ。君を傷つける奴なんて、皆死んだ方がいい。そんな奴に、生きる価値なんてないだろ。……なのになんで、なんで止めるんだ?
「……死んだら、駄目だよ。……自分を、殺さないで……」
……殺してくれ。もう、殺してくれ。俺は、君を傷つけたんだ。許しちゃ、駄目なんだ。
「……お願い。……生きて? じゃないと、……じゃないと……」
……黒?
「――誰が、シロを守ってくれるの?」
……黒が、泣いてる。
「お願い。シロを、殺さないで。……シロを、助けて。……ボク、頑張るから。頑張って、皆を、お世話して。……マスターを、殺すから」
……。殺す? ……君が?
「だから、お願い。死なないで。……シロを、傷つけないで」
「……君は……」
「え……?」
「……君は、シロのことが……。好き、なのか?」
「……うん。……うん」
「……守って、ほしいのか?」
「……うん」
「……わかった。じゃあ、俺が……。守るから。マスターも、俺が殺すから」
「……本当?」
「約束、する。……だから、だから……。全てが終わったら、……俺を、裁いてくれるか?」
「……うん。わかった。……約束、だよ」
俺と黒は、手を握った。……指切りげんまん。絶対に、約束は守る。絶対に、もう黒は傷つけない。誰にも、自分にも。
「おい! 大丈夫か! 一体何が……って、なんだこれ!?」
レオが来た。レオが、扉の前で立っていた。
「お前、お前ら、まさか……」
「……レオ、どいてくれ。……俺達は、もうここには居られない」
俺は立ち上がって、黒を背負った。そして誰かが持っていたナイフを拾い、レオに向ける。
「……ったく、ああもう!! どうしてこうなる前に止められなかった!!」
「……そうだな」
「クソッ、クソッ! もう他の奴らもこっちに来てる、時間はねえ!!」
するとレオは、部屋を飛び出した。
「早くしろ!! こっちだ!!」
「……レオ?」
「いいから来い! 抜け道がある! こうなったらもう、腹くくるしかねえだろうが!!」
「……ああ……わかってる」
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