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第九章
見せ槍
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その後ボクは、助手の人のお手伝いをした。新しいお洋服を着せたり、包帯を取り換えたり、傷口を消毒したり。見よう見まねだったけど、なんとか出来た。
「……あり、がとう」
ニックが、お礼を言った。でも、お顔が疲れてて。どちらかと言えば原因は、マカ先生との、激しい……えっちなんだろうけど。
先生はニックとイジメると、満足そうにして。ニックのベッドで、眠っちゃった。それで、スカートがめくれてて……。初めて見たけど。先生のは、その……。とても……。
「無垢な視線を感じたッッ!!!!」
すると、マカ先生が急に飛び起きた。どうしてかはわからないけど、ボクの視線に気が付いたみたいで。……寝てたんじゃ、無かったの?
「ふふふ……見せ槍、とはよく言ったものねェ……???」
先生は、ベッドから起き上がって。ボクの目の前で、立って。まだ白いのがついてるそれを、見せつけた。
さっきしたばっかりなのに。見ただけでもわかるくらい、かちかちになってて。どくん、どくんってなってて。……えっちな匂いが、した。
「先生、いい加減にしてください! まだ子供ですよ!?」
「知らんッッ!!! アタシは、自分の性欲に抗うつもりは毛頭ないッッ!!!!」
ボクは、頭を振って。ニックの包帯を巻くのに、集中した。あまり、深く考えないようにして。
「だ……駄目ッッ!! クロの後ろ姿、スケベすぎてッッ……!!! もう、我慢出来ないッッ!!! あッ!!!!」
後ろで音がする。くちゅくちゅって。でも無視した。絶対、後ろは見たくなかった。……もう、考えないようにしよう。今何か、温かいのが背中についたけど……。後で洗えばいいから。
「そ、早漏ッッ!? このアタシがッッ!?!? この子……逸材ッッッ!!!! ドスケベ大魔王ッッッ!!!!!!!」
「先生!!」
「あーもうわかったわかったわよォ!! 今人が賢者タイムに浸ってる所でしょうがァ!!! ッたくゥ!!」
するとマカ先生は、文句を言いながら部屋を出ていった。多分、治療に必要な道具でも取りに行ったんだと思う。
だから部屋には、ボクと、助手の人と、ニックだけになって。……みんな、一斉に息を吐いた。
「……ごめんね、クロ君。あの人はいつもああなんだ」
「……いえ……大丈夫、です」
「でもああ見えて、優秀なドクターなのに違いはないから。あの人に任せるしかなくて……」
そうしていくうちに、ボクたちは包帯を巻き終えた。後は、先生に任せるしかないみたいなんだけど……。まだ、帰って来ない。
「先生、遅いな……。ちょっと様子を見てくるね」
助手の人が、先生を探しに行った。だから、部屋にはボクとニックだけになって。ちょっとだけ、気まずかった。
「……丁寧に巻いてくれて、ありがとう……」
「あ……。う、うん……」
ニックは、もう一度お礼を言った。なんだか、少し嬉しい。誰かの役に立ったのは、久しぶりな気がする。
「……君、は……。新しく、来た子かな……?」
「……うん」
「そう……。……ここの食事は、もう食べたか?」
食べたことは、あった。でも、正直に言っちゃったら……。
「……まずい、だろ」
「……」
「……本当なら、私が作るべきなんだが……。……こんな有様になって。包丁も、握れなくてな……」
その言葉で、なんとなくわかった。ニックは、コックさんなんだ。絵本とかで見た、料理を作る人。……でも、ここに居るんなら。今は作れないんだろうな。
「……。女、だから。戦えないと、言われてさ……」
「……?」
「……弱いくせに、無理して戦場に出て……。気が付けば、こんな有様で……」
……。気が付いてた。ニックの身体には、いくつかの大きな傷があった。それも、つい最近ついた傷じゃなくて。少し前についたような。
「……どうして、こうなったんだろう……。……私が、男だったら。こうは、ならなかったのかな……?」
「……」
なんて言えばいいのか、わかんなかった。どう答えたら、いいのか。どうやって、支えたらいいのか。
「あ……」
……だから、その。ぎゅって、してみた。うまく言葉じゃあ、伝えられそうになかったから。さっき、先生がしてたみたいに。
「……。あり、がとう……」
……でも、まだ足りないみたい。まだニックの声は、落ち込んでて。もっと大きな、何かが必要だと思った。心の傷を治す、何かのきっかけ、みたいのが。
それで、考えてみた。何か、何かないかと思って。……それで……。たった一つだけ。もしかしたら、って思って。……ボクは……。
「……ねえ、ニック……」
「……?」
「少し、お散歩しない……?」
「……あり、がとう」
ニックが、お礼を言った。でも、お顔が疲れてて。どちらかと言えば原因は、マカ先生との、激しい……えっちなんだろうけど。
先生はニックとイジメると、満足そうにして。ニックのベッドで、眠っちゃった。それで、スカートがめくれてて……。初めて見たけど。先生のは、その……。とても……。
「無垢な視線を感じたッッ!!!!」
すると、マカ先生が急に飛び起きた。どうしてかはわからないけど、ボクの視線に気が付いたみたいで。……寝てたんじゃ、無かったの?
「ふふふ……見せ槍、とはよく言ったものねェ……???」
先生は、ベッドから起き上がって。ボクの目の前で、立って。まだ白いのがついてるそれを、見せつけた。
さっきしたばっかりなのに。見ただけでもわかるくらい、かちかちになってて。どくん、どくんってなってて。……えっちな匂いが、した。
「先生、いい加減にしてください! まだ子供ですよ!?」
「知らんッッ!!! アタシは、自分の性欲に抗うつもりは毛頭ないッッ!!!!」
ボクは、頭を振って。ニックの包帯を巻くのに、集中した。あまり、深く考えないようにして。
「だ……駄目ッッ!! クロの後ろ姿、スケベすぎてッッ……!!! もう、我慢出来ないッッ!!! あッ!!!!」
後ろで音がする。くちゅくちゅって。でも無視した。絶対、後ろは見たくなかった。……もう、考えないようにしよう。今何か、温かいのが背中についたけど……。後で洗えばいいから。
「そ、早漏ッッ!? このアタシがッッ!?!? この子……逸材ッッッ!!!! ドスケベ大魔王ッッッ!!!!!!!」
「先生!!」
「あーもうわかったわかったわよォ!! 今人が賢者タイムに浸ってる所でしょうがァ!!! ッたくゥ!!」
するとマカ先生は、文句を言いながら部屋を出ていった。多分、治療に必要な道具でも取りに行ったんだと思う。
だから部屋には、ボクと、助手の人と、ニックだけになって。……みんな、一斉に息を吐いた。
「……ごめんね、クロ君。あの人はいつもああなんだ」
「……いえ……大丈夫、です」
「でもああ見えて、優秀なドクターなのに違いはないから。あの人に任せるしかなくて……」
そうしていくうちに、ボクたちは包帯を巻き終えた。後は、先生に任せるしかないみたいなんだけど……。まだ、帰って来ない。
「先生、遅いな……。ちょっと様子を見てくるね」
助手の人が、先生を探しに行った。だから、部屋にはボクとニックだけになって。ちょっとだけ、気まずかった。
「……丁寧に巻いてくれて、ありがとう……」
「あ……。う、うん……」
ニックは、もう一度お礼を言った。なんだか、少し嬉しい。誰かの役に立ったのは、久しぶりな気がする。
「……君、は……。新しく、来た子かな……?」
「……うん」
「そう……。……ここの食事は、もう食べたか?」
食べたことは、あった。でも、正直に言っちゃったら……。
「……まずい、だろ」
「……」
「……本当なら、私が作るべきなんだが……。……こんな有様になって。包丁も、握れなくてな……」
その言葉で、なんとなくわかった。ニックは、コックさんなんだ。絵本とかで見た、料理を作る人。……でも、ここに居るんなら。今は作れないんだろうな。
「……。女、だから。戦えないと、言われてさ……」
「……?」
「……弱いくせに、無理して戦場に出て……。気が付けば、こんな有様で……」
……。気が付いてた。ニックの身体には、いくつかの大きな傷があった。それも、つい最近ついた傷じゃなくて。少し前についたような。
「……どうして、こうなったんだろう……。……私が、男だったら。こうは、ならなかったのかな……?」
「……」
なんて言えばいいのか、わかんなかった。どう答えたら、いいのか。どうやって、支えたらいいのか。
「あ……」
……だから、その。ぎゅって、してみた。うまく言葉じゃあ、伝えられそうになかったから。さっき、先生がしてたみたいに。
「……。あり、がとう……」
……でも、まだ足りないみたい。まだニックの声は、落ち込んでて。もっと大きな、何かが必要だと思った。心の傷を治す、何かのきっかけ、みたいのが。
それで、考えてみた。何か、何かないかと思って。……それで……。たった一つだけ。もしかしたら、って思って。……ボクは……。
「……ねえ、ニック……」
「……?」
「少し、お散歩しない……?」
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