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第十一章
トドメ
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……。ふと、意識を取り戻した。気が付くと俺は、トイレに居て。……床にそのまま、座り込んでいた。
何があったのか、よく覚えていない。ただ、酷く身体が痛くて。……頭が、痛かった。
『酷い有様だな、アイジスよ』
「あ……?」
……金髪の奴が、居た。あいつは壁に背をつきながら、俺を見ている。
『やれやれ。人間というものは、どうしてこうもクズばかりなのだろうな』
するとあいつは、……誰かの、”生首”を持ち上げた。切り落とされた跡が、残っていて。
よく見ると、トイレはなぜか血まみれだった。……それに、首の無い死体が、いくつも転がっていて。阿鼻叫喚、というやつだろう。
「……この、服……。おまえ、が……?」
俺の身体には、服がかけられていた。……気が付くと、俺の服は、全身ビリビリに破られていて。それを隠すように、服が被せられていた。
『それはサービスだ。せめてもの配慮というやつだな』
「……」
『……しかし。クロが心配だからと言うから、様子を見に来てみれば。まさか、レイプされていたとはな。……フフ。気持ちよかったか?』
「っ……」
『……。冗談だ。……しかし、強情なお前がそうまでになってしまうとは。よっぽどの恐怖だったのだろうな』
……。怖いかと言われたら、確かにそうだった。しかし、本当に怖かったのは、俺がレイプされたことのほうじゃない。……あの快感に、身をゆだねてしまいたいと思っていた自分が、居たことの方だ。
『……で、だ。ちょっとした、お土産があるんだがな』
「……」
『……コイツ……。どうする?』
「――!」
……金髪の奴が、引っ張り出してきたもの。それは、キュニョーだった。全身、裸のまま、血まみれになっていて。……酷く、泣きじゃくっている。
「ご、ご、ごめんなさい。ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
『黙れ』
「あぐあっ!!」
金髪の奴は、キュニョーの顔を殴り飛ばした。……簡単に、手駒にしている。
『胸糞が悪かったんで、個人的にスッキリさせてもらった。……まあ、弱すぎたがな』
「……何を、したんだ……?」
『知りたいか。……まあ、簡単な話だ。他の奴を全員殺し、それでコイツに、その死体を犯させた。……それだけだよ』
「ひっ……!!」
『随分と溜まってたらしいからな、それを解消させてやったわけだ。……ああ、本当に私は、優しいな』
……。通りで。どの死体にも、精液がぶっかかってると思った。……さすがのキュニョーも、それで、精神がやられちまったのか。
『……で、どうする? さっきも言った通り、コイツは貴様へのお土産だ。殺すなり犯すなり、好きにするがいい』
「……え……?」
『自由にしろと言っているんだ。言っておくが、私がここまでのサービスをするのは、珍しいんだぞ』
……。キュニョーは、髪をぐしゃぐしゃにしていた。それで鼻水やヨダレを、垂らしつつ。嗚咽を吐きながら、泣いている。
『腕でも折るか。それとも、顔をぐしゃぐしゃにするか? ……それとも……』
「ぎゃあっ!!」
『……ペニスを、踏みつぶしてみるか?』
金髪の奴は、キュニョーのそれを軽く踏んだ。……流石に今は、あっけないくらいに縮んでいて。……まあそうでなくとも、金髪の奴なら、それも簡単に折れるんだろう。
『好きにするがいい。コイツの生殺与奪の権利は、貴様にある。今は私に甘えろ。それが貴様の権利だ』
「……」
……少し、考えた。……それで、まあ。意外と早く、結論は出た。……なので俺は、なんとか立ち上がって。キュニョーの前に近づいて……。
「ひッ……!」
『……。……うん?』
……そのまま、立ち去ろうとした。トイレの出口に向かって、歩いた。
『ちょっと待て、どこへ行く。コイツを好きにしていいと言っているんだぞ』
「……ありがとう、よ。……だから今、好きにしてるんだ」
『……、何……?』
「……見逃すんだよ。……さっさと、帰ろうぜ」
金髪の奴は、それで何か怒ったようで。俺の肩を掴む。
『ふざけるな貴様、ここまでやられておいて黙っているつもりか!?』
「……だから、そう言ってるつもりなんだが……」
『馬鹿馬鹿しい、なぜそんなことをする必要がある!? 第一貴様は、許せるのか!? この人間のカスを、許すことが出来るのか!?』
「……許せるわけねえだろ。……でも、でも……」
『何だ!!』
「……クロは、そうしただろ」
『――!!』
「……クロは、許せないはずの俺を、受け入れたんだ。……許してくれたのかは、わからねえけど。……でも、俺が生きることを、認めてくれたんだ」
『……』
「……だったら、俺もそうするしかねえだろ。……俺も、同じことを……」
『……貴様……』
「……。俺は、クロに惚れてたんだ。だから、クロの意思を……。貫きたい。……今ここでこそ、その真価が、発揮されんじゃねえかと思ってな……」
『……』
そして俺は、振り返って。キュニョーの顔を見た。
「……一度だけ、見逃してやる。……だがもし、次に同じことをしたら。……俺でなくとも、誰かにしたら。……そん時は、もう知らねえ。……勝手に、くたばっちまえ」
……俺は、それだけを言い残し。その場を去っていった。……金髪の奴は、不満だったみたいだが。あくまでも俺の、クロの意思を尊重し。……共に、去っていった。
それから俺は、睡眠薬で眠らされたというレオを起こし。一緒に、居住区へと戻った。レオが何があったのか聞いてきたが、俺は打ち明けずに……。そのままシャワーを浴びて、眠った。……久しぶりに、何時間は起きれそうにない。
何があったのか、よく覚えていない。ただ、酷く身体が痛くて。……頭が、痛かった。
『酷い有様だな、アイジスよ』
「あ……?」
……金髪の奴が、居た。あいつは壁に背をつきながら、俺を見ている。
『やれやれ。人間というものは、どうしてこうもクズばかりなのだろうな』
するとあいつは、……誰かの、”生首”を持ち上げた。切り落とされた跡が、残っていて。
よく見ると、トイレはなぜか血まみれだった。……それに、首の無い死体が、いくつも転がっていて。阿鼻叫喚、というやつだろう。
「……この、服……。おまえ、が……?」
俺の身体には、服がかけられていた。……気が付くと、俺の服は、全身ビリビリに破られていて。それを隠すように、服が被せられていた。
『それはサービスだ。せめてもの配慮というやつだな』
「……」
『……しかし。クロが心配だからと言うから、様子を見に来てみれば。まさか、レイプされていたとはな。……フフ。気持ちよかったか?』
「っ……」
『……。冗談だ。……しかし、強情なお前がそうまでになってしまうとは。よっぽどの恐怖だったのだろうな』
……。怖いかと言われたら、確かにそうだった。しかし、本当に怖かったのは、俺がレイプされたことのほうじゃない。……あの快感に、身をゆだねてしまいたいと思っていた自分が、居たことの方だ。
『……で、だ。ちょっとした、お土産があるんだがな』
「……」
『……コイツ……。どうする?』
「――!」
……金髪の奴が、引っ張り出してきたもの。それは、キュニョーだった。全身、裸のまま、血まみれになっていて。……酷く、泣きじゃくっている。
「ご、ご、ごめんなさい。ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
『黙れ』
「あぐあっ!!」
金髪の奴は、キュニョーの顔を殴り飛ばした。……簡単に、手駒にしている。
『胸糞が悪かったんで、個人的にスッキリさせてもらった。……まあ、弱すぎたがな』
「……何を、したんだ……?」
『知りたいか。……まあ、簡単な話だ。他の奴を全員殺し、それでコイツに、その死体を犯させた。……それだけだよ』
「ひっ……!!」
『随分と溜まってたらしいからな、それを解消させてやったわけだ。……ああ、本当に私は、優しいな』
……。通りで。どの死体にも、精液がぶっかかってると思った。……さすがのキュニョーも、それで、精神がやられちまったのか。
『……で、どうする? さっきも言った通り、コイツは貴様へのお土産だ。殺すなり犯すなり、好きにするがいい』
「……え……?」
『自由にしろと言っているんだ。言っておくが、私がここまでのサービスをするのは、珍しいんだぞ』
……。キュニョーは、髪をぐしゃぐしゃにしていた。それで鼻水やヨダレを、垂らしつつ。嗚咽を吐きながら、泣いている。
『腕でも折るか。それとも、顔をぐしゃぐしゃにするか? ……それとも……』
「ぎゃあっ!!」
『……ペニスを、踏みつぶしてみるか?』
金髪の奴は、キュニョーのそれを軽く踏んだ。……流石に今は、あっけないくらいに縮んでいて。……まあそうでなくとも、金髪の奴なら、それも簡単に折れるんだろう。
『好きにするがいい。コイツの生殺与奪の権利は、貴様にある。今は私に甘えろ。それが貴様の権利だ』
「……」
……少し、考えた。……それで、まあ。意外と早く、結論は出た。……なので俺は、なんとか立ち上がって。キュニョーの前に近づいて……。
「ひッ……!」
『……。……うん?』
……そのまま、立ち去ろうとした。トイレの出口に向かって、歩いた。
『ちょっと待て、どこへ行く。コイツを好きにしていいと言っているんだぞ』
「……ありがとう、よ。……だから今、好きにしてるんだ」
『……、何……?』
「……見逃すんだよ。……さっさと、帰ろうぜ」
金髪の奴は、それで何か怒ったようで。俺の肩を掴む。
『ふざけるな貴様、ここまでやられておいて黙っているつもりか!?』
「……だから、そう言ってるつもりなんだが……」
『馬鹿馬鹿しい、なぜそんなことをする必要がある!? 第一貴様は、許せるのか!? この人間のカスを、許すことが出来るのか!?』
「……許せるわけねえだろ。……でも、でも……」
『何だ!!』
「……クロは、そうしただろ」
『――!!』
「……クロは、許せないはずの俺を、受け入れたんだ。……許してくれたのかは、わからねえけど。……でも、俺が生きることを、認めてくれたんだ」
『……』
「……だったら、俺もそうするしかねえだろ。……俺も、同じことを……」
『……貴様……』
「……。俺は、クロに惚れてたんだ。だから、クロの意思を……。貫きたい。……今ここでこそ、その真価が、発揮されんじゃねえかと思ってな……」
『……』
そして俺は、振り返って。キュニョーの顔を見た。
「……一度だけ、見逃してやる。……だがもし、次に同じことをしたら。……俺でなくとも、誰かにしたら。……そん時は、もう知らねえ。……勝手に、くたばっちまえ」
……俺は、それだけを言い残し。その場を去っていった。……金髪の奴は、不満だったみたいだが。あくまでも俺の、クロの意思を尊重し。……共に、去っていった。
それから俺は、睡眠薬で眠らされたというレオを起こし。一緒に、居住区へと戻った。レオが何があったのか聞いてきたが、俺は打ち明けずに……。そのままシャワーを浴びて、眠った。……久しぶりに、何時間は起きれそうにない。
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